保津川下りの船着場は嵐山にあります。
土曜の昼下がりとあって、渡月橋あたりは人・人・人。
この人込みの中、おじさん4名、おばさん3名、娘1名が
ぞろぞろと、さてどこへ行きましょう。
一応、お寺めぐりでも、ということで、一番近い天竜寺へ行きました。
世界遺産にも登録されている名刹です。
ここは庭が広いので、多少観光客が多くても大丈夫だろう、と
思ったのですが・・・
庭を見ながら瞑想にふけるには、ほど遠い状態でした(苦笑)
ということで、写真も撮らず。
以前来たときは広くて静かでいいなあ、と思ったのに残念です。
一番印象に残ったのは、庭のあちこちに咲いていた芙蓉の花かな。
この天竜寺を北門から出ると、そこから竹林が続きます。
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このあたりが嵯峨野らしいところでしょうか。
光源氏はこういう小柴垣の向こうに若紫を見つけたんやね、
と自然にそんな話題にもなります。
次に行ったのは落柿舎。
芭蕉の門人、向井去来の草庵です。
いつも通り過ぎてしまいますが、今回初めて中に入りました。
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この蓑と笠は、本来庵主が在庵か不在かを表したようですが、
今は常にかけてあるそうです。
小さい庵ですが、鄙びたところがなかなかいい感じ。
残念ながら、柿はあまり生っていませんでした。
今年は不作なのかな?
この辺りに来ると訪れる人も少なくて、ようやくみんなで
庭のベンチに座ってほっこり。
岡山の友達が持ってきてくれたおまんじゅうを
分け合っていただきました(笑)
前日の寝不足がたたって、疲れがピークに達していた私も、
甘いものを補充したおかげで元気に。
ところで、この地が小倉餡の発祥地だということをご存知ですか?
この落柿舎のそばに、そのことを書いた看板が立っています。
なんでも、この小倉の里で和三郎という人が、空海が持ち帰った
小豆を栽培し、砂糖を混ぜて煮詰めて作ったのが始まりとか。
おかげで美味しいおまんじゅうを食べることができるようになったんですね。
和三郎さんに感謝です。
ここからもっと奥へ行くと、祇王寺や化野念仏寺があります。
若い頃はひっそりとした祇王寺が好きでした。
でも、最近は若い女性に人気で、観光客でいっぱいでしょう。
そろそろ日も傾いてきたので、駅に向かいます。
次はお待ちかねの宴会会場へ。
ここで1名加わって、みんなで9名。
はい、娘もちゃっかり参加です。
母親に代わって、しっかり日本酒を飲んでおりました
アルコールが入ると、もうほとんど学生時代のコンパ状態。
そこに娘がいることにも、だんだん違和感を感じなくなりました(笑)
あちこちで懐かしい話や専門的な話で盛り上がっています。
話題が村上春樹氏のことになると、娘は本好きの友人たち相手に
いっちょまえに熱く持論を語っておりました。
みんな、相手をしてくれてありがとね。
今回友人たちとは3~4年ぶりの再会となりました。
みんな外見は多少の変化(?)が見られるものの、
昔と少しも変わっていません。
ひとり勝手に先へ行く人、地図を確認しながら先頭を歩いてくれる人、
しゃべりながらぞろぞろ着いていくだけの私たち(笑)
学生のときも、こんな感じだったなあ・・・
みんな、心の中では学生気分だったのでしょうねえ。
この年になると1年1年が貴重に感じられます。
年老いた親のこととか、自分の健康のことなどが
少しずつ重くのしかかってくる年代だから。
それでも、みんな元気でまた会いましょうね。
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
この日生きていたらきっと一緒に保津川下りをし、
嵯峨野を歩いたであろう友達がいました。
彼女の突然の訃報を聞いたのが、8年前の今日のこと。
この集まりの後、思い出して少し泣きました。
みんなそれぞれ8年分年を重ね、
子どもたちは8才成長したというのに
彼女だけはあのときのまま。
彼女の時間だけは止まったまま・・・
それでも、みんなの心の中で彼女は生きているんだなあ、
と思えて少し気持ちが楽になりました。
でも、会っておしゃべりしたかったな。
最近白髪がふえちゃって、とか
年頃の女の子がいると心配やわ~、なんて
そんな他愛もないおしゃべりを
もう一度したかったな・・・
土曜の昼下がりとあって、渡月橋あたりは人・人・人。
この人込みの中、おじさん4名、おばさん3名、娘1名が
ぞろぞろと、さてどこへ行きましょう。
一応、お寺めぐりでも、ということで、一番近い天竜寺へ行きました。
世界遺産にも登録されている名刹です。
ここは庭が広いので、多少観光客が多くても大丈夫だろう、と
思ったのですが・・・
庭を見ながら瞑想にふけるには、ほど遠い状態でした(苦笑)
ということで、写真も撮らず。
以前来たときは広くて静かでいいなあ、と思ったのに残念です。
一番印象に残ったのは、庭のあちこちに咲いていた芙蓉の花かな。
この天竜寺を北門から出ると、そこから竹林が続きます。
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このあたりが嵯峨野らしいところでしょうか。
光源氏はこういう小柴垣の向こうに若紫を見つけたんやね、
と自然にそんな話題にもなります。
次に行ったのは落柿舎。
芭蕉の門人、向井去来の草庵です。
いつも通り過ぎてしまいますが、今回初めて中に入りました。
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この蓑と笠は、本来庵主が在庵か不在かを表したようですが、
今は常にかけてあるそうです。
小さい庵ですが、鄙びたところがなかなかいい感じ。
残念ながら、柿はあまり生っていませんでした。
今年は不作なのかな?
この辺りに来ると訪れる人も少なくて、ようやくみんなで
庭のベンチに座ってほっこり。
岡山の友達が持ってきてくれたおまんじゅうを
分け合っていただきました(笑)
前日の寝不足がたたって、疲れがピークに達していた私も、
甘いものを補充したおかげで元気に。
ところで、この地が小倉餡の発祥地だということをご存知ですか?
この落柿舎のそばに、そのことを書いた看板が立っています。
なんでも、この小倉の里で和三郎という人が、空海が持ち帰った
小豆を栽培し、砂糖を混ぜて煮詰めて作ったのが始まりとか。
おかげで美味しいおまんじゅうを食べることができるようになったんですね。
和三郎さんに感謝です。
ここからもっと奥へ行くと、祇王寺や化野念仏寺があります。
若い頃はひっそりとした祇王寺が好きでした。
でも、最近は若い女性に人気で、観光客でいっぱいでしょう。
そろそろ日も傾いてきたので、駅に向かいます。
次はお待ちかねの宴会会場へ。
ここで1名加わって、みんなで9名。
はい、娘もちゃっかり参加です。
母親に代わって、しっかり日本酒を飲んでおりました
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アルコールが入ると、もうほとんど学生時代のコンパ状態。
そこに娘がいることにも、だんだん違和感を感じなくなりました(笑)
あちこちで懐かしい話や専門的な話で盛り上がっています。
話題が村上春樹氏のことになると、娘は本好きの友人たち相手に
いっちょまえに熱く持論を語っておりました。
みんな、相手をしてくれてありがとね。
今回友人たちとは3~4年ぶりの再会となりました。
みんな外見は多少の変化(?)が見られるものの、
昔と少しも変わっていません。
ひとり勝手に先へ行く人、地図を確認しながら先頭を歩いてくれる人、
しゃべりながらぞろぞろ着いていくだけの私たち(笑)
学生のときも、こんな感じだったなあ・・・
みんな、心の中では学生気分だったのでしょうねえ。
この年になると1年1年が貴重に感じられます。
年老いた親のこととか、自分の健康のことなどが
少しずつ重くのしかかってくる年代だから。
それでも、みんな元気でまた会いましょうね。
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・
この日生きていたらきっと一緒に保津川下りをし、
嵯峨野を歩いたであろう友達がいました。
彼女の突然の訃報を聞いたのが、8年前の今日のこと。
この集まりの後、思い出して少し泣きました。
みんなそれぞれ8年分年を重ね、
子どもたちは8才成長したというのに
彼女だけはあのときのまま。
彼女の時間だけは止まったまま・・・
それでも、みんなの心の中で彼女は生きているんだなあ、
と思えて少し気持ちが楽になりました。
でも、会っておしゃべりしたかったな。
最近白髪がふえちゃって、とか
年頃の女の子がいると心配やわ~、なんて
そんな他愛もないおしゃべりを
もう一度したかったな・・・