毎年秋には京都へ出かけますが、今年はなかなか予定が立てられず・・・
ならば、と映画「ホビット 思いがけない冒険」の公開にあわせて行くことに。
ちょうど、美術館えきではレオ・レオニ展もやってるし。
師走の忙しい時期ではありますが、長女の休みにあわせ、仕事も家事も親も
ほっぽりだして観に行ってきました。
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」からすでに10年近くたちました。
が、今年はBSで放映されたこともあって、原作を読み直したりしていたので、
私の中ではブームが再・再燃。
中つ国は私の身近な現実逃避の場所であり続けました。
それが、また新たに「ホビットの冒険」として映画で観ることができるなんて
ネットで予告編が流れ出してからは、もう期待値は上がりっぱなし
『指輪物語』から60年前のことといっても、ガンダルフはもちろんいるし、
ガラドリエルやエルロンドも出てくるし、おまけにドワーフたちが
思いのほかイケメン揃いときてる。
たとえアラゴルンがいなくても、これはもう見に行くしかありません(笑)
原作の『ホビットの冒険』は、『指輪物語』の前に一度読んだきりで
ストーリーもあまり覚えてなくて、ビルボとゴラムのなぞなぞの場面や、
トロールが石になった場面くらい。
なので、今回は映画として楽しむことにしました。
* 以下、ネタバレがあります! *
映画が始まり、タイトルを見たとたん、
あ~、ロード・オブ・ザ・リングと同じだ~と、そんな印象を受け
それだけで感動して胸が熱くなってしまいました。
緑豊かなホビット庄、まだ元気なフロド、お茶目なガンダルフ。
そして、ビルボが60年前の冒険を語り始めます・・・
今回、すごいなあ~と圧倒されたのは、やはり3Dの画面でしょうか。
のっけから竜スマウグが街を破壊するシーンでは、自分がそこにいて
炎が迫ってくるような感覚。
また、ガンダルフとドワーフたちがゴブリンの住む地底から逃げ出す場面では、
まるで自分がジェットコースターに乗っているよう。
私は普段メガネなので、3Dメガネを重ねてかけると重いし頭痛がするのですが、
そんなことは言ってられません。
トロールに食べられそうになったり、オークに追っかけられたり、
グワイヒアたちに助けられて空を飛んだり。
臨場感、いっぱいでした!
実はホビットの映画化と聞いてちょっと心配だったのは、登場するのが
ドワーフが中心、ということだったんですね。
ギムリみたいなのが、いっぱい出てくるのかなあ・・・って
ところが、予告編を見てもわかるとおり、えっこれがドワーフ!?
トーリンはアラゴルンのように強くてりりしいし、しかも王としてみんなを
率いる貫禄もある。
キーリはレゴラスのように弓が得意で、エルフも顔負けのイケメン。
13人のドワーフたちは、それぞれに個性的で愛らしかったです(笑)
マーティン・フリーマン演じる若かりしビルボは、違和感なく
この物語にとけこんでいて、ホビット持ち前の明るさと、彼ならではの
冒険心や勇敢さを持ち合わせて魅力的に描かれています。
ロード・オブ・ザ・リングと違うのは、指輪という重荷がまだない、
ということなんですね。
闇の力が復活する兆しが現れてはいますが、まだ「竜をやっつける」
「故郷を取り戻す」という前向きな動機で冒険にのぞむわけですから。
それにしても、初めてホビットの映画を観ていながら、そこかしこで
ロード・オブ・ザ・リングの場面が頭をかすめるんですよ。
もちろん、裂け谷などお馴染みの場所が出てくるせいもあるのですが。
切り立った山を行くシーンでは、ああ、吹雪の山を越そうとして
あきらめたことがあったっけ、とか。
この「思いがけない冒険」と「旅の仲間」がだぶって、二重に楽しめる、
そんなウレシイおまけつきでした。
そういえば、今回女性が登場したのはガラドリエルだけ。
ロード・オブ・ザ・リングではアラゴルンとアルウェン、エオウィンの
ラヴロマンスもありましたが、ホビットではそれらしい話はなかったような?
今回は女性抜きの、男臭~い物語展開になるのでしょうか。
それと、気になるのが今回ちらりとしか姿を見せなかった竜のスマウグ。
どんな姿をしているのか、ドラゴン好きの私としてはすご~く楽しみです
第二部は2013年、第三部は2014年公開とのこと。
今から待ち遠しい!