ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

『エルデスト』 

2006-03-30 | 読むこと。
               

                『エルデスト 宿命の赤き翼 上』 
                 クリストファー・パオリーニ


最近ファンタジーを読んでいなかったのですが、肩のこらないドキドキワクワクするような本が読みたいなあと思っていたら、長女が図書館で見つけて借りてきてくれました。
ドラゴンライダーシリーズ『エラゴン 意思を継ぐ者』の続編『エルデスト 宿命の赤き翼』。
たくさんのファンタジーが出版されるなか、多少食傷気味ではあったのですが、『エラゴン』は表紙のドラゴンに興味をそそられて読み始めました(ドラゴンというものになぜか惹かれるのです)。
そのときの感想は
 「『指輪物語』より読みやすく、『ネシャン・サーガ』ほどややこしくなく、『ハリー・ポッター』みたいに子供向けでなく、『ゲド戦記』のように重くない」というものでした。

ドラゴンにエルフ、ドワーフ、魔法使いと、ファンタジーの主役たちがたくさん出てきます。
いろんなファンタジーが寄せ集めになってるという感じがしないでもないですが、読み始めるとおもしろいのですよ、これが。
登場人物も魅力的に描かれていて、お気に入りもみつけやすいと思います(笑)。
手にとるのをためらってしまいそうなぐらい分厚い本ですが、テンポも早いし読みやすいので気になりません。

内容を簡単に説明すると、

邪悪な帝王によって滅ぼされたはずのドラゴンとドラゴンライダー族。
しかしエルフとドワーフによってドラゴンの卵は守られ、その卵を見つけたエラゴンのもとで卵が孵る。
エラゴンはそのドラゴンをサフィラと名づけかくれて育てるが、ドラゴンの卵を狙う帝国の刺客に伯父を殺され、サフィラとともに復讐と逃亡の旅に出る。
ドラゴンライダーとしての運命を受け入れ、反乱軍とともに帝国に味方するアーガル軍と戦い勝利するが、エラゴンもまた傷を負う、というのが『エラゴン』。

続編の『エラデスト』は上下2冊あり、私はまだ上巻しか読んでいません(ただいま図書館に予約中)。
どうやらエラゴンはエルフの国へ行きドラゴンライダーとしての修行をするようなのですが、エラゴンの従兄ローランもまた帝国に狙われ村ぐるみで戦うという話の2本立てになっています。
おまけにヴァーデン軍、ドワーフ、エルフとそれぞれの種族の思惑がからみあい、ストーリーはだんだん複雑になりそうな気配。

『エラゴン』を読んで私が気に入ってた、エラゴンと一緒に旅をする謎の若者マータグが『エラデスト』ではアーガル軍に連れていかれほとんど登場しないのでがっかりしていたのですが、従兄のローランもなかなか素敵で恋人カトリーナのためにがんばって戦うわけですよ。
しかもその恋人が帝国の手先のラーザックという怪物に連れ去られ・・・というおきまりの筋書き。

他にもエラゴンが恋心を抱くエルフのアーリア、新しくヴァーデンを指揮する気の強そうなナスアダなど女性がたくさん活躍してくれます。

そして何より魅力的なのがドラゴンのサフィラ。
サフィラは雌で、エラゴンとは固い絆で結ばれ意識の中で会話するのですが、ちょっと生意気な女の子みたいでおもしろい。
ドラゴンが自分しかいなくてパートナーがいないことを悲しんだり、エラゴンにやきもち妬いたり(?)親近感のあるドラゴンです。

ストーリーを忘れないうちに早く下巻を読みたいのですが、だんだん登場人物も多くなって複雑になってくるから覚えるのが大変

どうやら『エラゴン』は映画化も決定しているようです。
楽しみですね。












 

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春を感じて <花粉症>

2006-03-29 | 日々のこと。
あちこちで桜の開花宣言をしているようですが、こちらではようやく蕾がふくらんできたなあと思っていたら今日の雪。
今年の冬はいつまで続くのでしょう・・・

季節の進みぐあいは一進一退ですが、それでも春を感じるのは日が長くなったせいでしょうか。
次女のお弁当作りで5時半に目が覚めても、窓の外がほんのりと明るいとうれしくなります。
今は春休みでいつもより1時間ほどゆっくり寝ていられるので、起きたときはすっかり明るくなっています。
先日は久しぶりに早朝ウォーキングをしてきました。
子どもが小学生の頃はまだお弁当がいらなかったので、朝は6時から30分ウォーキングしていたのですが、最近はもっぱら夕方。
でも朝の方が空気も澄んでて気持ちいいんですよね

しかし!!
お天気のいい日は要注意。
ふぁ、ふぁ、ふぁっくしょん
実は2月ごろから鼻がむずむずしています。
私が真っ先に春を感じるのは、ふきのとうでも梅の花でもなく花粉症なのです。
それほどひどいわけではないのですが、やはり鼻水がしょっちゅう出るのは気になるし、鼻をかみすぎると鼻の下にできものができちゃうし・・・

それでも今年は病院へも行かず、サプリメントだけでなんとかしのいでいます。
ところがどうやら長女も花粉症になったらしく、先日病院でお薬をもらってきました。
もともとアレルギー体質なので、いづれ花粉症にもなるだろうなあとは思っていましたが、まぶたは腫れるし鼻はつまるし春なのにかわいそう。

あと一ヶ月の辛抱かなあ・・・。




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『死者の書』の映画化

2006-03-24 | 読むこと。
先日の毎日新聞に、「折口信夫『死者の書』が人形アニメに」という記事が載っていました。
学生の頃だったか、どういうわけかこの本を手にとったことがあります。
旧仮名づかいで古語をちりばめたこの本は、難解でけっして読みやすい本ではありません。
当時果たして最後まで読み終えたのかどうか、読んだとしてもどこまで理解していたことやら・・・。
ただ今でも覚えているのですが、この本の書き出しの部分、大津皇子が甦る場面を読んで、気分がわるくなったのです。

死者が甦るといっても、この本はもちろんホラーでも怪奇小説でもありません。
若くして非業の死を遂げた大津皇子の魂を、藤原南家の郎女がいちずな信仰で鎮めるというとても宗教的、幻想的な物語です。

凍りつくような暗闇に、「した した した」と岩を伝う雫の音。
大津皇子がしずかに目覚めていく様子が記されたはじめの1ページを読んだとき、その「した した した」という水音が耳にこびりつき、墓場の湿って澱んだ空気や臭気さえ感じられ気持ちわるくなったのです。

新聞の記事を読み、もう一度この本を読もうと本棚から出して手にとったとき、そのとき感じた「臭い」を思い出してしまい、一瞬読むのをためらいました。
それでもおそるおそるページを開いてみると・・・、その部分があまりにも短かったので拍子抜けしてしまいました。
若いころの私は、たったこれだけの文章でイメージをふくらまし、墓場を覗き込んだような気分にでもなったのでしょうか。

今ではすっかりそんな想像力もしぼんでしまいましたが、この本を読み終えるだけの忍耐力はついたようです。
当時よりも時代背景などの知識もあり、少しは文章を味わう余裕もできたので、この“日本近代小説の、最高の成果である”といわれた『死者の書』をじっくり楽しむことができました。
といっても、理解にはほど遠いのですが・・・

映画の方はHPで予告が見れます。
人形ということで幻想的な感じがとてもよく出ていると思います。
ぜひ見てみたいのですが、この近くではやらないでしょうね
DVDにならないかなあ。






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子どもと私とヤマトタケル

2006-03-23 | 読むこと。
あたりまえのことですが、親子とはいえ本の好みは違います。
我が家は比較的おもしろかった本はお互い薦めあっていますが、私がすごく気に入っても子どもは興味を持たない本、あるいは子どもがおもしろいと教えてくれても私にはイマイチ、といった本もけっこうあります。

たとえば『ダレン・シャン』は、当時ハリー・ポッターの次ぐらいに子どもが気に入っていて、新刊が出るたびに買い揃えていました。
私も読んでみましたが、どうも好きになれない。
結局、最後の1~2冊はまだ読んでいないままです

逆に、私の中ではかなり上位を占める荻原規子の勾玉3部冊(『空色勾玉』『白鳥異伝』『薄紅天女』)に、子どもたちは興味を示してくれません(『西の善き魔女』はかなり気に入ったようなのに)。
先日ようやく次女が3冊とも読み終えたのですが、私がこの中でも一番好きな『白鳥異伝』のことを「あまりおもしろくなかった」と言われ、がくっ・・・

この3冊はいわゆる古代ファンタジーとでもいうのでしょうか、時代背景が『空色勾玉』は神代の時代、『白鳥異伝』はヤマトタケルのころ、『薄紅天女』でも奈良時代になっています。
私は以前から洋の東西を問わず歴史物が大好きで、特に古代にはロマンをかきたてられるタイプ。
でも子どもたちにしたら、時代背景も理解できず、当時の生活も想像つかないで読むのはやはりむずかしいのだろうなあと思います。

『白鳥異伝』ではヤマトタケル伝説がもとになっているのですが、今の子どもたちって日本の神話をあまり知りませんよね。
私も詳しくは知りませんが、小さい頃東映のアニメでスサノオノミコトを見たり(年がわかってしまいますね)、漫画や本で読んだり、まだ日本の神話が身近にあったような気がします。
我が家の場合でも、子どもたちは手塚治虫氏の『火の鳥』を読んで名前を知っているくらいでしょうか。

私は『白鳥異伝』を読んで、『古事記』や日本の神話というものに興味を持ちました。
子供向けのわかりやすいお話や絵本で読んでみると、天岩戸やヤマタノオロチなどよく知っているのもあれば、はじめて知るお話もたくさんありました。

戦前はこの神話が歴史として教えられたせいか、どちらかというと今の子どもたちから神話というものは遠ざけられているような気がします。
子供向けの絵本では赤羽末吉氏の『日本の神話』があるくらいでした(この絵本はおすすめです)。
今の子どもたちは自分から読もうとしなければ、イザナギ・イザナミの国生みの話もヤマタノオロチや因幡のしろうさぎの話も知らないわけですよね。

神話ってどこの国にもあって、その国独自の文化のようなものが感じられるのに、このまますたれていくのは淋しいような気がします。
私としては、神話をもとにしたようなファンタジーをもっと読んでみたいなあ。


ところで、子どもから薦められて私が夢中になった本もいくつかあります。
あさのあつこ氏の『No.6』や漫画の『最遊記』、『スラムダンク』。
『最遊記』では八戒が『スラムダンク』では流川が大好きなミーハーな母を、子どもたちは(たぶん)温かい目で見てくれているようです・・・






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春の嵐

2006-03-21 | 日々のこと。
先週は突然春の嵐のように強風が吹き荒れました。
植木鉢がひとつひっくり返っていて、あわててブルーベリーやもうすぐ咲きそうな沈丁花の植木鉢を車庫の中に避難。

嵐が去ったあとはまた冬のような寒さ。やれやれ。

その寒さの中、ジョギングをした長女に久しぶりに喘息がでました。
おまけに昨日の朝は38度の熱。
風邪?まさか知恵熱!?とあたふたしてる間に37度台に下がり、修了式だけだからと私の心配をよそに学校へ行ってしまいました。

熱上がってへんかなあ・・・と心配してたら、今度は次女から電話
「お腹痛いし、迎えに来て・・・」

こどもが二人ともいっときに体調を崩すなんて、小さいとき以来のこと。
長女の方は学校から帰ってきたら熱も下がっていて元気そうでしたが(あの熱は何だったんだ・・・)、次女は胃が痛むらしく、何も食べていないのにもどしたりしてさすがに心配しました
でも夜になってヨーグルトやスープがはいり、今日は義母のつくってくれたおはぎも食べられたのでもう大丈夫かな。

そういえば、こどもが小さいときはしょっちゅう病院通いをしてました。
長女は赤ちゃんのときはアトピーで、幼稚園で喘息が出始め、小学校ではアレルギー性鼻炎。
次女は皮膚が弱いのか、虫にさされるとぱんぱんに腫れたり、とびひができたり。

どちらかが風邪を引くと必ずもう一方もひくし、小さい子どもをふたり連れての病院通いは本当に大変でした。
待ち時間が長いとこどもは退屈してぐずり、こっちまで泣きたくなって・・・。

入院したときはもっと大変。
ほとんど病院でこどもにつきっきりだったし、家に残してきた方は一体どうしていたんだろう、と今思うと不思議です。
おとーさんやおばあちゃんがめんどうみてくれていたんだろうなあ。
そのときは入院しているこどもと自分のことに精一杯で、あまり深く考えませんでしたが。

こどもが大きくなって、確かに小さいときほど手がかからなくなりました。
それでも病気になって心配するのはいくつになっても同じ。
元気なときは生意気そうな口をきいていても、しんどいときは頼りない表情になって、まだまだこどもなんだなあと思ってしまいます。

今日は家族でお墓参りに行ってきました。
もちろん、みんなが健康でありますようにと、しっかりお願いしておきました。

            

3時のおやつは買い置きしていたチーズケーキ。
次女に「食べる?」ときいたら「半分だけ」との答え。
しかし、なんだかんだ言いながら結局全部をぺろり。
う~ん、大丈夫かなあ・・・















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