せっかくのGWなのに、子どもたちも帰ってこないし、
まだパジェロの後を継ぐ車も決まっていないし、
この分ではどこへも行かずに終わってしまいそう・・・
ということで、せめて映画でもと「アリス・イン・ワンダーランド」を
観てきました。
初めてルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を読んだのは
大学生のころだったでしょうか。
絵本でなんとなく知ってたアリスとは全く違うおもしろさや、
その奇想天外な世界にすっかり魅了されました。
で、この世界を映像で観たくて、古い『不思議の国のアリス』の
映画まで観に行ったこともありました。
そんなこともあったので、ジョニー・デップの
「アリス・イン・ワンダーランド」を見逃すわけにはいきません。
しかも、地元の小さな映画館も3Dになったということだし。
(「アバター」は結局DVDで観ましたが、
3Dの感動がなかったせいか、
なーんや「ダンス・ウイズ・ウルブズ」と 同じやん、
と思ってしまい残念でした
)
さて、アリス・イン・ワンダーランドですが。
予告編を観てもわかるように、ジョニー・デップは
一見かなりイカれた感じですし、赤の女王たるや
ベラトリックスもびっくりの恐ろしさ(笑)
白の女王も、優雅で優しそうだけれど、なんかヘン。
そう、この映画は、すっと受け入れられる人と
そうでない人に分かれるのかもしれませんね。
主人にも「この映画は・・・いいわ」とやんわり断られてしまいました(苦笑)
ストーリーは『不思議の国のアリス』の後日譚で、
再び白ウサギを追いかけてワンダーランドに迷い込んだアリスが、
救世主となって赤の女王と戦うという、実にわかりやすくシンプルな展開。
現実の世界では、好きでもない男性からプロポーズされ、
途方に暮れるアリスが、ワンダーランドでの戦いによって
自分の進むべき道を決めるという、ファンタジーの王道ともいえる
成長物語に仕上がっています。
内容がシンプルな分、映像はかなり見応えたっぷり!
アリスが穴に落っこちていくシーンから、
大きくなったり小さくなったりするシーン、
お茶会のシーンなど、どこもここも、
「あ~、もっと観たい!ここで止めて!」と
言いたくなるほど凝った映像満載でした。
まるで自分もワンダーランドへ迷い込んだような、
そんな感覚になるのも3Dならではなのでしょうか。
ジョニー・デップ扮するマッドハッターは、
アリスの保護者的立場なのかな、と思ったらそうでもなくて。
「なぜいつも君は小さすぎるか、大きすぎるんだ?」
なんてセリフ、けっこうウケました(笑)
ジョニー・デップって、どんなに奇妙奇天烈な格好をしていようと、
いえ、そういう外見だからこそ(?)
ちょっとした表情にときめいてしまうのですよねー
それにしても、アリスだけでなく赤の女王も白の女王も、
存在感たっぷりで、女性は強くてたくましい!
「自分は他の子とはどこか違う」と不安に感じていたアリスも、
ワンダーランドから戻ってきたら
(マッドハッターに、ここにいてもいいんだよ、っていわれたのに
アリスはちゃんと戻ってくるのです)
現実的でしっかりした女性に成長してましたからねー
ただひとつ残念だったのは、字幕でなく吹き替えだったこと。
チェシャ猫の声がアラン・リックマンだったなんて・・・