ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

しゃばけ

2005-11-28 | 読むこと。
                        
                         『しゃばけ』
                          畠中 恵

ある日図書館のIさんが「これ、おもしろいですよ」と薦めてくださったのがこの本です。
私もIさんも梨木果歩のファン。
そのIさんがおもしろいと薦めてくれるということは・・・

時は江戸。
一太郎は大店廻船問屋長崎屋の若だんな。
一人っ子の跡取りともなれば両親から溺愛されているわけですが、どういうわけか小さいときから身体が弱く、そんな彼のために薬を求めるうち薬種問屋も営むほどに。
その若だんなの世話を焼くちょっと変わった手代、仁吉と佐助。
実は彼らは一太郎の身を案じた祖父が連れてきた妖<あやかし>だったのです。

ということで、この本にはそういった類のものたちがごく自然に出てきて(一太郎にしか見えませんが)、若だんなを見守っています。
この若だんな、身体は弱くてすぐ寝込んでしまうけれど、意外に機転はきくし性根もすわってて、なにより優しい。
妖たちは個性的で愛嬌たっぷり
内容は、偶然人殺しを目撃した若だんなが事件に関わっていくわけですが、実は狙われていたのは自分であり、自分の生い立ちまで関係していることがわかります。
早く犯人を見つけなければ次々と人が殺され、おまけに若だんなの身も危ない、ということで妖たちが聞き込みをしていくと意外な事実が・・・。
文章のはぎれがよく、犯人探しも一風変わってて、気軽に読める本です。

私はこういった「物の怪」とか「妖怪」なんかが出てくる話が好きです。
ホラーじゃなくて、日本古来からいたこういう異界の者たちに興味があるというか・・・。
たぶんほんの100年ほど前には、私たちの生活の中にこういったものたちがもっと身近にいたのではないかと思うのです。
今の世の中、夜になっても暗闇なんかなくなって、物の怪や妖怪たちの居場所(必要性?)を失ってしまったのでしょうね。
今でもこういうものたちが出てきたら楽しいだろうなあ、と思うのは私だけ?

 *娑婆気・・・俗世間における、名誉・利得などのさまざまな欲望にとらわれる心









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ハリー・ポッターと炎のゴブレット

2005-11-27 | 観ること。
今日『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を観てきました。
ハリポタを映画館で観るのは『賢者の石』以来。
毎回子どもにDVDを買わされるので、わざわざ映画館で観なくてもいいか・・・と思っていたのですが、今回期末テストを直前に控えた次女が一緒に観にいく友達がいないと言うので(そりゃそうだろなあ・・・)2人で観に行ったわけです(試験前に映画に連れて行く親も親ですが・・・)。

昨日朝一番で見に行ったハリポタ命の長女が、「今までで一番おもしろかった!」と興奮していたし、予告編や映画のパンフレット見ても凄そうだし、なによりあの長い話をどうやって2時間半の映画におさめるのか興味もありましたしね。

確かに2時間半はあっという間でした。
はじめのうちはテンポも速く、あれよあれよいう間に話は進み、魔法学校対校試合。
話がかなりはしょってあるという感は否めないです。
でもポイントを抑えて、うまくまとめてあると思いました。
映画として賛否両論はあるとは思いますが・・・。

私がハリポタを映画で見る場合、ストーリーは本で読んでいるので映画の内容が云々というより、ただ単純に本で読んだ魔法の世界を映像として見ることができる、という喜びにつきます。
映画館に行き椅子に座って画面を見てるだけで、自分もホグワーツにいて、魔法の世界を体験できる。
本を読んで自分の頭で想像していた世界が目の前にある。
へぇ~、クィディッチ・ワールドカップってこんなんなんだ(短かったけど)、とか、これが水中人か、とか。
自分が作り出した本の世界を補ってくれるものなのです。

『指輪物語』のときもそうでした。
本だけではうまく頭の中で映像が作り出せなくて(ホビットというものがもうひとつ理解できなかったので)、映画『ロード・オブ・ザ・リング』を観て初めてイメージができ、本もすらすら読めるようになりました。

ただ、正直言って今回はちょっとキツかった。
最後どんなことが起きるのかわかっていても、いざ映像として見ると生々しくてつらかったです・・・
本でもそうだけど、わくわくと楽しかったハリポタの世界がだんだん暗く重いものになっていきますよね。
話としてはおもしろくなっていくのだけれど、映画ではわくわくするような楽しいシーンもあってほしいなあ。

『炎のゴブレット』の中では唯一ダンスパーティがそうでした。
魔法の世界であっても誰をダンスに誘うかで悩むのは人間と同じ。
このあたり、母親である私の目から見ると微笑ましいものでした。
それにしてもハーマイオニーのきれいなこと
先日テレビで『賢者の石』をやっててチラッと観ましたが、その頃と比べたらみんな大人っぽくなりましたねえ。
思わず親戚の子どもの成長を見守るおばちゃんの目になってしまいましたよ。

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』もダニエルがハリー役をするようですね。
ちょっと大人になりすぎた感もありますが、今さら他の人がするのも難しいと思うし、やっぱり彼でいくしかないのでしょうね。
私も役者さんは変わってほしくないなあ。
ダンブルドアが違うだけで微妙に違和感があります。

個人的にはけっこうドラコが気に入っているので(へん?)、もう少し出番が欲しかったなあ。
逆に今までどんくさくて笑いをとるだけ、だったみたいなネビルが微妙によく出てましたね。
こういうふうに、何でもないと思ってたところに意外な伏線があったりするから、つい引き込まれて本を読み返したりしてしまうんですよねえ。
ハリポタは、一回読んだくらいではいろいろありすぎて話が把握できません・・・(記憶力は年々衰えてくるというのに)・・・
『炎のゴブレット』も一応2回は読んだのですが、名前が覚えきれなくて、これ誰だっけ・・・ということもしばしば?

だんだん話が長くなるので読み返すのも大変です

< 追 記 >

日曜日の朝一番で観たせいか小学生がいっぱいいました(7~8割くらい)。
小さな子どもを抱っこしたお母さんも。
あれ、『炎のゴブレット』ってR指定になってませんでしたっけ?
保護者がいればいいのかなあ。
でも子どもたちだけのグループもけっこういたような・・・

ハリー・ポッターといえども今回はショッキングな出来事もあるし、本を読んでいた私でも目をそらしたくなるシーンがありました(血が出るのきらいです)。
途中で泣いてる小さな子もいたし・・・。
たとえ小学生でも本を読んでいたら当然映画も観たくなるとは思いますが、やはり親がついていってほしいと思います。
内容も知らずに、ハリポタは子供向けの映画だから、と安心しているのでしょうか。
毎日見てるテレビに比べたらどうってことないのかもしれませんが、映画の影響力は大きいですよ~。
私は小さいとき映画館で観た『大魔神』がずーっとこわかったんだから





















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大根な日々

2005-11-24 | 食べること。
ここ一週間くらいの間に・・・
 義母から大根をもらう
 生協で注文してた大根が届く
 父の田舎へ行き大根をもらう
 義母がもらいものだと言って大根を持ってくる
 そして昨日、また生協で注文していた大根が届く

わー、大根だらけ!
他にキャベツ、白菜、さつまいも、そういえばチンゲンサイもあったかも・・・
あちこちから野菜をいただいて本当にありがたいです。
ありがたいんですが、こう一度にたくさんあると、ストックしておく場所がなくなるのです。
今朝やっとあちこちからたくさん頂いた柿がなくなりました。
キャベツといい、柿といい今年は豊作なんですね。

大根は炊いたり、おろしたり、みそ汁やスープもいいし、サラダや和え物もできるし、使い道はたくさんありますね。
今でこそメニューも増えましたが、結婚したてのころは大根1本どうやって使いきろうか悩んだものです。
最近は大根を炊くと、子どもたちまで喜んであっという間に大皿はからっぽ。
焼酎飲んでて出遅れたおとーさんは、物足りなさそう。
たくさん作ってるつもりなんですけど・・・。

我が家の人気メニューは、油揚げを網で焼いて大根おろしとねぎをたっぷりのせてだし醤油をかけたものです。
これにはバリエーションもたくさんあって、生協でよく買う冷凍のがんもやひろうすをレンジでチンして大根おろしとポン酢をかけたり、ギョーザを油で揚げてその上にかけたり。
こうすると揚げ物もさっぱりといただけます

今夜は大根ご飯、明日はたぶんおでんです。
そういえば、そろそろ日本酒飲みたいなあ・・・。







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ボジョレーヌーヴォー飲みました

2005-11-22 | 食べること。
                  

17日に姉夫婦が姪を連れて実家に来るというので、私たちも家族みんなで会いに行きました。
両親と、姉や私たちの家族が集まるのは久しぶりのこと。
いい親孝行ができました。
ちょうど2日後は父の誕生日でもあることだし・・・ってあとになって気がついて、プレゼントも持っていかずに食べたい放題だった私たち。
なんという娘たちでしょうね

みんな揃っての夕飯は蟹!
今年初の蟹すきです
蟹すきもおいしいけど、私、焼き蟹が好きなんですよ。とろ~んと甘くなって。
もちろん食べました。う~ん、満足

そして蟹といっしょにいただいたのが、お義兄さんが買ってきたボジョレーヌーヴォー。
あっさりしててとても飲みやすく、赤なのに蟹にもよく合いました。
次にシャブリ(だったかな?)も飲みましたが、ヌーヴォーの方がおいしかったなあ

翌日子どもたちも学校があるので早めに切り上げたのですが、お土産にとヌーヴォーを1本頂いて帰りました。
これで週末はワインメニューに決まり。

ということで、上の写真を撮りました。
多いときは月に10本近くのワインを飲んでいたこともあり、それに合わせたメニューも作っていたのですが、最近年のせいか和食が多くなってワインはご無沙汰でした(おとーさんも焼酎だし)。
やっぱりワインはおいしいねっ
おいしいパンとワインとチーズがあればわたしゃ幸せ。
でも最近は2~3杯で酔いがまわり、あ~もうだめ、ばたっ・・・と寝てしまうので、子どもにいやがられています








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「世界遺産 」は眠いのです

2005-11-21 | 観ること。
最近何かと忙しく、金曜の夜に寝込んでしまいました
土日も予定があって、さすがに夜は疲れて「世界遺産」をあきらめ布団の中へ・・・
そんな私に同情してくれたのか、おとーさんがかわりに見ておいてくれたそうな・・・。

私   「どうやった?」
おとーさん「すごかった」
私   「何が?」
おとーさん「手がいっぱいやった」
私   「・・・」
ということで、きのうの「世界遺産」の感想はこれだけです 
きのうやっと掃除機を買ったので、年末には絶対ビデオを買うぞ~

そういえば、先週の「世界遺産」の感想も書きかけのままでした。

  ☆ ☆ ☆

11月13日(日)のぶん

土日ばたばたと忙しかったので、今日は眠いな~、もう寝ようかな~と思いつつ見始めた「世界遺産」。
オダギリの声が子守唄に聴こえそう・・・と思っていたのですが。

赤い屋根のいかにもヨーロッパ、という街並みが映った途端、おめめパッチリ
えっ、今日はどこ!?ベルギーのブリュッセルだって!?
ミーハーですが、私、小学校のころからヨーロッパには憧れを抱いていたのです。
ほんの短い間だけど油絵を習ってたこともあるので、ヨーロッパの何でもない街並みとか石畳を見ると、これだけで充分絵になるその美しさにため息がでます(もう、描けませんけど)。
日本の街並みにはない美しさ。
いつから日本の街並みは、こんなに薄っぺらで雑然としたものになってしまったのでしょう。

今回の「世界遺産」はブリュッセルのグラン・プラス。
フランスからベルギーに亡命したヴィクトル・ユゴーが、ここを世界で一番美しい広場と言ったそうです。

広場っていうのは、不思議な空間だなあと思います。
周囲をこんなふうに建物でぐるりと囲まれた空間って、日本にはあまり馴染みがないですよね。

今から○十年前、初めてヨーロッパの地を踏んだのはスペインでした。
(お金がなかったので、南回りで30時間くらいかかった
マドリードのマイヨール広場もグラン・プラスに似たかんじで、建物の暗いアーチをくぐり抜けるとぱっと目の前が広がって明るい広場に出るのです。
広場に立ち、ああ、やっと憧れのヨーロッパに来たのだと感慨深く、その広場をぐるりと見渡し写真を撮りまくったことを覚えています。

たまたまイースターの頃で、パレードが見れるというのでずっと待っていました。
さすがに待ちくたびれたときやって来たのが、紫の三角の頭巾を被り大きな十字架を持った人たち。
時間が中世に戻ったみたいな不思議で異様なパレードでした。

そう、ヨーロッパの広場っていうのは、中世を感じるのですよね。
人が集まって明るく楽しい、というだけでなく、かつてはそこで処刑も行われたであろう広場。
人間の様々な営みをずっと見続けてきたんだろうなあ。
それが建物の壁や石畳にしっかり刻み込まれ、記憶されているのだと思います。

なんだか広場にいる旅行者や若者たちの間から、中世の町の人々が透けて見えてきそう。
気がついたらいつのまにかそっちの時代に行ってしまってた、みたいな・・・。
そんなお話がありましたよね。
アトリーの『時の旅人』だっかたな。
「世界遺産」を見ている時間は、私にとってタイム・トラベルの時間でもあるようです。



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