ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

要介護3に 特養の申し込み・・・のつもりが急展開

2017-02-11 | 介護〈同居の日々〉



きのうの日中はたいしたことなかった雪が、夕方あたりからしんしんと降り積もり
今朝は40㎝ほどに。





庭のローズマリーが雪に埋もれ、鉢植えの石楠花が根こそぎ倒れていました。
予報ではまだまだ降るって?
もう十分なんですけど...


今朝はすっかり寝坊してしまいました。
いつもなら土曜の朝は義母のデイのお迎えがあるので、慌てて玄関の雪かきをするのですが
今日はその必要もなく、先日つくった八朔マーマレードのトーストでのんびりと朝食です。

というのも...
急きょ、義母のグループホームの入居が決まったのです。
あまりに突然のことで私たちもびっくり。
半信半疑でしたが、思えば入居されているのはほとんどお年寄り。
その健康状態しだいで次の入居が突然決まるというのは、当然のことなのですね。


去年申し込んだグループホームのひとつからから打診があったのが2週間前のこと。
ここは「入居にあたり申し込み順ではなく、緊急性を考慮する」とのことでした。

実は、昨年の12月に介護認定を見直すため区分変更申請をしたのです。
以前にも書いたように、義母の認知症が進んだのか昼夜逆転、夜間妄想の症状もあり
そういうときは何を言ってもだめで頭を抱えていました。
ケアマネさんに最近の症状を訴えたところ、要介護3になるかもしれないとのこと。

本来は2年おきに要介護認定の更新があるのですが、その間に症状が進んだ場合
区分変更申請ができるそうです。
要介護2の義母は、デイサービスやショートステイを限度額ぎりぎりまで利用していました。
それが要介護3になるともう少し増やせるし、何より特養の申し込みもできるようになります。

申請には主治医の意見書も必要ということで、普段診てもらっている内科の先生に
日頃の義母の症状を伝えにも行きました。
そうやって待つこと一か月。
1月の中旬に要介護3の通知が届きました。

ケアマネさんにその旨を伝え、特養の申し込みの説明を聞いていたとき、
「緊急性を考慮すると言われたグループホームには伝えておいたほうがいいですよ」と言われ、
早速連絡しておきました。
特養については同居しているのですぐには無理だろうと思っていましたが、
本人の症状や家族の体調など緊急性を考慮されるので、介護保険を限度額ぎりぎりまでつかってる場合
ポイントが高くなるとのこと。
可能性があるのならと特養についてもあれこれ調べ、書類を集めたりしていた矢先、
そのグループホームから電話があったのです


1月末に入居が決定し、2月の始めとりあえず身の回りのものと冬物の衣類を持って義母を
連れて行きました。
もちろん本人には詳しいことは伝えていません。
機嫌が悪くなって帰ると言い出したらどうしようと心配しましたが、その日は
よく寝てくれたせいかおとなしく「迎えに来てよ」と言われただけ。
(それはそれでせつなかったのですが...)

翌日タンスを運んで行ったときは、「明日も来てくれるんか?」にかわりました。
これまでデイサービスやショートステイを利用していた義母は、ひょっとして
同じようなつもりでいたのかもしれませんね...


義母がグループホームに入居してくれて、ほっとしたというのが今の正直な気持ちです。
もちろん主人は複雑な思いを抱えているだろうし、私自身最後まで在宅で世話できなかったという
負い目のようなものはあります。
それでも、義母といてイライラして怒ってばかりいた自分を思い返すと、義母のためにも
私たち夫婦のためにも、今の状況ではベストではないにしてもベターな選択だったと思います...





義母が家にいなくなって、まず私がしたかったこと。






「お風呂の電気がついているときは戸を開けないでください」
「コンセントを抜かないでください」
「ここに置いてあるものを持って行かないように」
などなど、我が家のあちこちに貼ってあるたくさんの貼り紙。
(以前テレビで認知症の家族のいる家庭を見たとき、同じような貼り紙を見て
 ああ、どこもいっしょだなあ、と思ったことがあります)

これらを全部はがしました!

毎晩タイマーをかけた炊飯器を2階に持って上がらなくていい、
お風呂にゆっくり入れる、
物音にびくびくせず眠れる、
気兼ねなくDVDや読書に集中できる、
そんな当たり前の日々が今とても新鮮!
そして、義母が1日でも早くグループホームに慣れて、穏やかに暮らしてくれることを願うばかりです。




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生姜パワーと漢方の力

2017-01-20 | 介護〈同居の日々〉



先日、自宅のノートパソコンが更新中に、うっかり私がフタを閉じて電源が切れてしまったため
起動しなくなりました
なので、事務所に行かないとパソコンが使えないという不便な状態に・・・

義母が家にいる日は私も外出できないので、普段はネットで調べものしたり、ブログを書いたりする時間に
充てていたのですが、それができなくなるのはちょっとつらい。
でも、おかげで昨日はつくるのが延び延びになっていた生姜シロップをつくることができました。

冷え性で、冬になるとしもやけに悩む私。
数年前から主人の畑で収穫した生姜で乾燥生姜をつくり、お味噌汁や紅茶に入れて飲んでいます。
去年は久しぶりにたくさんとれたので、それなら生姜シロップを作ろう!と思いながらついつい後回しに。
保存していた生姜が傷みかけてきたので、さすがにこれはヤバいと重い腰を上げた次第です

やっと雪が解けたのに、週末から来週にかけてまた大雪の予報。
生姜シロップであったまろ~



ここ数年、加齢や日々のストレスのせいか、身体のあちこちに少しずつ不調が生じるようになりました。
それで興味を持ち始めたのが漢方です。
冷え性もですが、去年の夏ごろからはなんとなく体調がすぐれず、たぶんストレスで自律神経が
乱れているのだろうなあと、あれこれ調べて漢方薬を飲み始めました。
それが効いているのかわかりませんが、少しましになってきたような・・・?

私以上に漢方薬の効き目があったのが義母です。
先月は症状がひどくて大変で、数日おきに夜中にうろうろごそごそ。
睡眠不足のせいか、そんな時は人が変わったように機嫌が悪く攻撃的になります。
もうどうしていいかわからず困っていたのですが、ふと、認知症にも効くという抑肝散を
試してみようと思いつきました。

抑肝散というのはもともとは子どもの夜泣きなどに使う漢方薬で、神経の興奮状態を鎮める効果があるとのこと。
ネットにも認知症の周辺症状が緩和したとの書き込みをよくみかけます。
実家の母も飲んでいる漢方薬なのでダメもとで試してみたら、数日おきに夜中に起きてごそごそするのは
変わらないものの、先月のような攻撃的な症状がずいぶんましになったのです!
それだけでどれほど気分的に楽になったことか。

抑肝散のことは母の症状がひどいときに調べて知っていたのに、なんでもっと早く義母にも服用させなかったんだろ。
そうすれば去年1年もう少し楽だったかもしれないのに。
それにしても、漢方の力恐るべし!


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グループホームに申し込む

2016-12-23 | 介護〈同居の日々〉
今年の6~7月にかけて主人とグループホームの見学をし、いくつか申し込みをしました。
義母のグループホームの入居を考え始めたのは去年のこと。
義母は身体は元気なので、このままいつまで自宅介護が続くのかと不安になってきたからです。

義母の場合、要介護2なので原則として特養は申し込みできません。
申し込めたとしても、息子夫婦が同居していて介護者がいるとなると
すぐに順番がまわってくるなんてことは考えられず・・・
都会と違って有料の老人ホームもサービス付高齢者向け住宅もない地方では、
他の選択肢といえばグループホームくらいです。
(とりあえず老健に入るという方法もありますが、こちらは家庭への復帰を目的としているため
入居期間は原則3か月のようです)

それでもグループホームは少人数だし待機者も多いだろうと思ってケアマネさんに聞いてみたところ
「それほど待たなくても入れるのではないか」と言われ、それ以来「いずれ施設へ入居」ということが
頭の隅にありました。
しかし、やはりいざとなるとなかなか申し込みをする決心がつかず・・・

ようやく重い腰をあげたのは、今年に入って義母の認知症の症状が進んだのか、
夜寝ない日がふえ、夜中に部屋や台所をうろうろ、ごそごそするようになったからです。
そういうときは何を言っても無駄で、結局は説得をあきらめて私たちは横になるのですが、
寝室の下がリビングなので戸の開け閉めの音が気になって眠れません。
翌日、電話やルーターのコンセントが抜けていたり、棚にしまってあったものが出してあったり。
夜中に一体何をしているのか・・・
気になりだすと、おとなしく寝てくれている夜でもささいな物音に敏感になって、
義母が起きだしたのではないかと気になって眠れなくなり、寝ても夜中に何度も
目が覚めるようになります。

それに、そういう日に限って朝も早くから起きていて、睡眠不足で機嫌がわるい→
私たちの言うことを聞いてくれなくなる、の悪循環。
そんなこんなで私がまいってしまい、ささいなことでもイライラするようになりました。
ケアマネさんにも相談し、デイサービスやショートステイをふやしてもらうなどの対処も
しましたが、自分の体調にも不安を感じグループホームの申し込みを決めたわけです。

が、そう簡単に入れるというわけではありませんでした。
グループホームというのは軽度の認知症高齢者が介護スタッフのサポートを受けながら
共同生活を送り、進行を緩やかにすることを目的とした施設です。
1ユニットはだいたい9人なので、10~30人待ちでも入居まで1~2年かかるのです。
(入居は申し込み順と言われることが多い)
しかも順番が回ってきたときに寝たきりになってしまっていたのでは入居できません。
だから、もっと早いうちに申し込んでおくべきだったのですね・・・


ここ数ヶ月の間に、義母は自分の家がわからなくなることが多くなりました。
デイサービスに加えて、ショートステイ2か所を利用しているせいで頭が混乱するのでしょうか。
時々「ここは私の家か」と聞くようになり、ひどいときは夜中でも「家に帰る」とたんすや押入れから
物を引っ張り出して荷造りを始めます。

仏壇も義父の写真もあると説明しても、自分の家だとわからない・・・
そうなったらもうどこで暮らしても一緒ではないのか。
それに、料理や野菜づくりが好きだった義母にしても、家ではぼんやりテレビを
見ているだけという生活より、スタッフの人と買い物に行ったり、料理の手伝いをしたり
して動いているほうが楽しいのではないか。

最近そんなふうに思うことも多くなりましたが、それは自分への言い訳かもしれません。
でも、このままずっと在宅介護を続けると、いずれ私たちのほうが倒れてしまう・・・
そんな危機感もあります。
親への愛情、あるいは親を看るという責任感と、この先の自分たちの人生と。
誰もがそれを天秤にかけながら、介護施設への入居を迷うのでしょうね。

今は去年のうちに申し込んでおけばよかったと後悔していますが、
もし早くに入居できたとしても「まだ早かったかも・・・」と後悔したり、
本人がある程度しっかりしていたら入居自体を嫌がって大変だったかもしれない。
そう思うと、ベストタイミングというのは難しいなあ。




コメント (2)
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同居の日々 〈これまでのこと〉

2016-12-17 | 介護〈同居の日々〉
私が義母の認知症に気づいてから、10年ほど経ちます。
まだ義母が義父の介護をしていたころ、訪問看護の方から
「お母様のほうも少しおかしなところがあるので気をつけてあげてください」と
言われ、ああ、やっぱりな、と思ったものです。
でもそのときは、仕事だけでなく長女の受験や次女の部活で私も余裕がなく、
かいがいしく義父の介護をしている義母を見て、「まだ大丈夫」と自分に
言い聞かせていたように思います。

が。
義母の様子を毎日見ていた私は、義父が亡くなってから明らかに言動がおかしいと
感じるようになりました。
もともと7人きょうだいの長女である義母はしっかり者。
認知症を疑っても、当時は「年のせいだ」と、義姉だけでなく主人もなかなか
信じてはくれませんでした。

義母の認知症がひどくなったら介護するのは私。
結婚する前、当時痴呆症と言われた祖母の世話を手伝っていた私は、介護がどれほど大変か
身をもって痛感していたので、介護認定をしてデイサービスを利用できるようにし、
なんとか精神科へも連れて行き、認知症のお薬を処方してもらいました。

相変わらず振り回されることは多かったものの、アリセプトがきいたのか
症状がそれほど悪化することもなく、デイサービスとヘルパーさんを利用しながら
6年ほどはひとり暮らしができました。

しかし、物がない、具合が悪いなどしょっちゅう電話があったり、冷蔵庫をのぞくと
冷凍物が詰め込んであったり、古い食べ物が残っていたりで、毎日何度も義母の様子を
見に行かなければなりません。
エアコンをつけようとしないので、真夏の暑いときや凍てついた日にはエアコンをつけに行き、
雪が積もれば雪かきに行き・・・
すぐ近くに住んでいるとはいえ、毎日のことなので負担に感じていました。

同居を考えるようになったのは、泥棒が入ったと110番通報して警察の方が来られたり、
黙って出かけたまま帰って来ず、行方不明になったと大騒ぎになって警察のお世話になるなど
まわりに迷惑をかけるようになったからです。
そして2013年11月から義母との同居生活が始まったのでした。

認知症にとって環境が変わるのがよくないということで、私たちのほうが
義母宅に移ったわけですが、それでも6年間ひとり暮らしをしていた義母にとって
息子夫婦と一緒に住むということは、環境の変化以外の何物でもなかったわけですね
最初の1~2年は私たちが同居しているとうことすら認識できず、
私たちの物がなくなったり、二階に知らない人が住んでると言いふらしたり。

私たち夫婦にとっても、一緒に暮らして初めて「えっ、こんなにひどかったの!?」と
気がつくことも多く愕然とするばかりでした。
覚悟はしていたつもりでしたが、まさかここまでになっていたとは・・・

あれがない、これがないと探し回り、誰かに盗られたと言いだしたらきかず、
今言ったこともしたことも次の瞬間忘れしまい、何度も同じことを聞き返し・・・
毎日毎日がこの繰り返しで、日々トラブルが絶えず頭を抱えてしまいました。

一方で、同居してからの義母は以前のように身体の不調を訴えることもなくなり、
食欲もあるし足腰もしっかりしていて、89歳のおばあさんには見えないくらい元気です。
でも、認知症だけはよくなることはなく、症状は徐々にひどくなるばかり。
目を離すと何をするかわからないので、義母がいる日は出かけることもできなくなり、
一日中義母といることがしんどくで、幾度、同居を後悔したことか・・・

同居して半年後、主人が不整脈で入院・手術することになりました。
このとき初めてショートステイを利用。
急だったので数日だけでしたが、義母がいれば病院へ行くことすらできないので、
本当に助かりました。
おかげでその数日間は主人の世話に集中できるし、なにより義母を看るという重荷から
解放されたように感じました。

その後、継続して毎月ショートステイを利用することになり、今では介護サービスの限度額を
ぎりぎりまで使って、週4日のデイサービスに四泊五日のショートステイを月2回利用しています。
時間を気にせずに仕事や家事ができるのも、自由に外に出かけるのも、物音に神経質にならずに
寝られるのも、義母がショートへ行っている間だけ。
認知症の親と暮らすということがこんなにも大変で、家族をここまで追い込んでしまうのか、
ということを痛感する毎日です。

認知症の症状は、緩やかに悪化することもあれば、突然がくんと悪くなることもあります。
今年に入ってからの義母がまさにそれ。
特に夏以降、症状がひどくなったようで、私も心身ともに疲弊してこの数か月はブログからも
遠ざかっていましたが、最近、変化していく認知症の症状と、これからも続くであろう介護を、
自分の記録としても残しておいた方がいいんじゃないかと思うようになりました。
何より、書くとこで認知症の義母を客観的に見られるようになれば、少しは気持ちが
楽になるかもしれないと思って。

年齢的にも、まわりに親の介護をしておられる方が多くなりました。
無理せず、ぼちぼちとやっていきましょうね。






義母と主人の三人暮らしでは、なかなかクリスマスを楽しむ雰囲気もないのですが・・・
とりあえず、玄関に去年長女が送ってくれた手作りのリースを飾ってみました。
サンタさん、家にも寄ってね



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同居4年目

2016-11-16 | 介護〈同居の日々〉



先月、認知症の義母と同居して4年目に突入しました。
・・・・・・ふぅ。

その間、凪の日もあれば嵐の日もあり、時には大嵐の夜もありありました。
認知症の親を持つ家族が、どこでもそうであるように。

今や片足が別世界に迷い込んでしまっている義母は、私たちの理解を超えた存在。
常識や理屈は通用せず、主人とふたり手さぐりの介護です。

未だ灯台の灯りは見えず、不安な暗い海を彷徨い続けるくっちゃ寝丸。
(クライマックスに近づいている真田丸も、結果がわかっているだけにつらいけど・・・)
逃げ出すわけにもいかず、船酔いに悩みながらこの数か月、ブログからも遠ざかっておりました。
が、書かないことには何も残らないことにはたと気づき・・・
記録として、また“今”を記憶しておくためにも、ぼちぼちと書いていこうと思います。

2016年の秋は大変だったけど紅葉がきれいだったね~、と
いつか主人と懐かしく思い出す日がきますように・・・











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