ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

飛鳥めぐり <2>

2011-06-20 | 日々のこと。
飛鳥駅に着いたとき、総合案内所で手にした1枚のパンフレット↓





飛鳥資料館の「星々と日月の考古学」展。
あ~、長女が好きそう。
このパンフレットのおかげで、予定外の飛鳥資料館(しかも遠い!)へ
自転車を走らせることになったのです


広~い敷地に、建物がぽつんと贅沢に建っています。
駅から遠く観光地からもはずれているせいか、展示室はがらがら
そんな中、熱心に展示品を見ておられたのは・・・
なんと長女のゼミの先生でした~
似たもの同士なのね(笑)


内容は専門的ですが、大昔から人々が月や星に興味を持ち、
それをきちんと観察していたことには驚かされます。
この展覧会自体は興味深いものでしたが、常設展の展示品は
レプリカが多くてちょっと残念でした。


さあ、行きたい場所はたくさんあります。急がなければ!


次に訪れたのは飛鳥座神社(あすかにいますじんじゃ)。
なんか古そうなので、ついふらふらと立ち寄りました。





そこで見つけたおもしろい石。
「力石」と書いてあります。
男性は左手、女性は右手でつかむことができたら幸せになるとか。

まず私が右手で挑戦。
大きいし重いので、つかんでも持ち上げられません。

次に握力には自信のある長女。
「え~、簡単やん」と右手で軽々
ということで、次は左手で。
結果はご覧の通りです↓





手の大きさでは誰にも負けない私。
娘に負けるわけにはいきません。
再度挑戦。
滑り落ちるのを何とかこらえ、右手・左手両方成功しました。
はい、負けず嫌いの母です(笑)


こんなところで思わぬ時間をつぶしてしまいました。
次は、私が行きたかった万葉文化館。
万葉集をテーマにしたミュージアムということでしたが、
たまたま安野光雅展が開催されていたのです。ラッキー
絵本をたくさん描かれている安野光雅さんですが、今回は
「日本のふるさと 奈良」というテーマで奈良の風景画がメインでした。
また、『繪本平気物語』の原画も展示してあり見応え充分。





外へ出ると、雲行きが怪しくなってきました。
急いでその隣にある酒船石へ。
亀石もですが、えっ、こんなところに?という場所にぽつんとありました。





酒船石に興味を持ったのは、手塚治虫氏の『三つ目がとおる』で
この溝の謎を読んでからです。
本当に、誰が一体何のために掘ったのでしょうね。


まだまだ見たい不思議な石はありますが、電車の時間もせまり
雨も降り出してきました。
途中、鬼の雪隠だけちらっと見て、駅へ向かいました。

奈良から京都へ向かう途中、夕立のような雨が降ったようですが
京都ではすっかりやんでいました。
予定より遅くなったので本屋へは寄らず、長女オススメのアイリッシュパブへ。
その名もMan in the Moon





久しぶりの黒ビールで乾杯
古代飛鳥から、現代のアイルランドにひとっ飛びですね。

洋の東西を問わず、“月の中にいる男 ”* というのは、
長女の永遠のテーマのようです


   *本人からの指摘により、
   “月に住む男”→ “月の中にいる男”に訂正しました。
コメント (4)
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飛鳥めぐり <1>

2011-06-09 | 日々のこと。
昨年の秋に父の病気が見つかってからというもの、
忙しくてすっかり「お出かけ」から遠ざかっていました。

あれこれひと段落して、ようやく出かけられたのは風薫る5月の半ば。
就活中の長女を誘って、日帰りで奈良の飛鳥へ行ってきました。
(すでに一ヶ月近く経ってしまった・・・



奈良はここ数年、私の中のマイブームです。
奈良は、というより奈良時代は、かな。
で、その舞台となった飛鳥地方を一度見てみたいと
かねてから思っていたのでした。

それと、やはりここ半年の疲れを癒したい、
日常をぽーんと飛び出してのんびりしたい、
という気持ちで出かけたわけです。
が、日帰り旅行でのんびりできるわけもなく、結局時間に追われ
レンタサイクルで借りた自転車のペダルを必死にこがねばならない
ハードな1日となりました
おかげで、心身ともに充分リフレッシュできたかも!?



   ・・・      ・・・      ・・・



当日は朝早く家を出て、京都で長女と合流。
京都から近鉄に乗ってようやく飛鳥へ到着。
平日なので観光客も少なく、おじさん、おばさん達ばかりです。
駅前で自転車を借り、いざ出発!!

ところが、えっ、どの道いけばいいの?
端から道を間違え、早速Uターン。
おまけにけっこう坂道がきつい
それでもなんとかたどり着いたのが高松塚古墳。





古墳自体はあまりおもしろくありませんが、傍に壁画館があって
石室の原寸模型と壁画の模写が展示されています。
模写とはいえ、目の前で見るとぞくぞく鳥肌が。
絵は思いのほか小さいものでしたが、描かれた当時は
色も鮮やかでさぞ美しい壁画だったのでしょう。
誰が、どういう状況で、どんな思いで描いたのか。
千年以上たって、今私がその絵を(たとえ模写であったとしても)
見ている不思議を思いました。

その高松塚古墳を後にして、地図を何度もチェックしながら、
あれが天武天皇・持統天皇陵?と横目で見つつペダルをこぎます。
次に見つけたのが亀石。
あら~、こんなところに?という感じでありました↓





奈良へ行こうと決めてから、奈良が舞台の本を読もうと
手に取ったのが恩田陸さんの『まひるの月をおいかけて』。
そのラストシーンが印象的だった橘寺。
ここははずせない、と思っていたのに、あらあら
気がついたら通り過ぎてしまって、そのまま石舞台古墳へ

お腹もすいていたので、まずは腹ごしらえ。
古代米の定食です。





観光客はおじさん、おばさんばかりだと思っていたら、
このあたりから修学旅行なのか小学生や中学生がいっぱい。
オリエンテーションしている小学生たちと、このあと
何度もすれ違うことになりました。

今回、一番見たいと思っていた石舞台古墳。
小学生の団体がわさわさとやってくる前にあわててカシャッ





私は小学生のころから、どういうわけか石の建造物に惹かれます。
ピラミッド、モアイ、ストーンヘンジ・・・etc・・・
飛鳥に行きたいと思ったのも、石舞台や酒船石など
ちょっとミステリアスな石を、この目で見てみたかったから。

実際に見てみると、本当に大きい!
この石、地震でずれたりしないのかなあ、と心配になりました

下に降りて石室に入ると、息苦しくなるような圧迫感を感じます。
この石舞台古墳は、蘇我馬子の墓だという説が有力だとか。
当時絶大な勢力を誇った蘇我馬子。
権力者ゆえに大きな墓をつくったのか。
それとも、その魂を抑えこむためにはこんな巨大な石が
必要だったのか。
どちらにしても、私なら死後こんな大きな石の下に
閉じこめられたくはないなあ・・・


さて、石舞台古墳を後にして次に向かったのは
最初の予定にはなかった飛鳥資料館。
それがまたここから遠いんだなー
                     ・・・続く
コメント (4)
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