ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

本を読む道化師

2006-12-29 | 日々の落書き。



気持ちが3歩ばかり先走りしているのに、身体がちっともそれについてってくれない、そんな毎日が続いています。
年末の慌ただしさは毎年のことなのに、いつも今ごろになると後悔ばかり。
あ~あ、なんでもっと早くからやっておかなかったのかなあ、って。

というのも、クリスマスの前に年賀状書きもせず、こんな絵を描いていたのです。
これ、実はいただきものの干物の入っていたいれもの。
ダンボール紙のまわりに木枠がついていて、「ちょっと額みたい。何かに使えそう」と、とっておいたら次女が「捨てへんの?そやから物がたまっていくんやな~」(どきっ)。
それで何気なくこれに落書きかいているのを長女に見つかり、「ふ~ん、描き始めたら最後まで描きや~」(ぐさっ)。
なかなか母親思いの子どもたちです 

そのおかげで十何年ぶりにまともに絵筆を持ち(子どものポスターを手伝ったことはあったけど)、長女の使い古しのアクリル絵の具で(何色かは固まって使えなかったけど)描いてみました。
たっぷり絵の具をふくんだ筆を、紙の上に滑らせるときの感触が何ともいえません。
飽き性の私がすっかりハマッって、クリスマスに間に合うようにと毎晩少しずつ描いていきました。
本当はもう少しバックを描き込みたかったのですが、いろいろ迷ってやめました。

なんで久しぶりに道化師の絵を描こうとしたのか、自分でもちょっと驚いているのですが、若いころこんな絵を描いてた時期がありました。
描きながら、そのころの自分に戻ったような、懐かしい気持ちになりました。

今年もいろんな出会いや再会があって
何度も落ち込んで、頭抱えて、ふてくされて
好きなものにかこまれて、心ときめいて、大声で笑って
時には走ったり、時には後戻りしたりして
そんなふうに1年が過ぎていきました

そんな私に、つきあってくれてありがとう。
そして、来年もよろしくね。
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『ジャズ批評』

2006-12-27 | 読むこと。



ブログを始めて、いろんな方と知り合い繋がってきたわけですが、今回そのご縁で拙ブログを『ジャズ批評 1月号』のBlog Walkingのコーナーで紹介していただきました。
雑誌に自分の文章が載るというのはもちろん初めての経験で、しかもジャズマニアの方々の間に入れていただき、恥かしいやら、照れるやら
こんなところに私がいていいの?と恐縮しております。

もちろんジャズを愛するアーティチョークさんや、お友達の方々のブログも掲載されています。
ジャズファンの方も、そうでない方も、もし本屋さんで見かけられたら、手にとってご覧くださいませ~。
こんなワクワク、ドキドキする機会をくださった皆様に感謝しております。
そしてジャズ批評社の皆様、ほんとうにありがとうございました。


このことを本を見せながら家族に報告したとき、次女から
「お母さんて、いつまでたっても楽しそうやなあ」
と言われ、わるい気はしませんでした。
ついこの間、主婦って大変そうやから結婚したくないなあ、と言われたばかりなので。

何も若いときばかりが楽しいわけじゃないよ~(若いときほど、しんどいってこともあるし)。
おばさんになっても、けっこう楽しいよ~(こんな好き勝手を許してくれてる家族のおかげですが)。

受験前でちょっとナーバスな次女に、こんな明るい未来(???)もあるんだよ、と身をもって教えることができたのも喜ばしいことです。
まあ、こんなええかげんな母親でもやっていける、と思われたら困りますけどね 
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ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 特別編

2006-12-25 | 観ること。
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 特別編」観ました!
特別編とあって、未公開シーンが約50分。
イブの夜はこれしかない!という母親のわがままで、家族のクリスマスディナー(?)は5時半から。
それでもワインを飲んで、ついついハイテンションになって騒いで、気がつけばもう7時。
「お母さん、テレビ観ておいで」と長女が食器を洗ってくれ(感謝)、そのあとの諸々の家事をおとーさんがしてくれ(感謝)、たっぷり4時間20分『指輪物語』の世界を堪能することができました。

子どもたちと「ここ、映画ではなかったよね」なんて確認しながら観ていたのですが、本当に長さを感じさせません。
たぶん今回で観るのは4回目くらい。
それでも、アラゴルンが海賊船から飛び降りるところでは思わず拍手をし、黒門でアラゴルンが「フロドのために」といって戦いに赴く場面では胸が熱くなります。

未公開シーンは、なんでこれが未公開だったの!?と思うような場面がいっぱいで、より内容が濃く、原作がわかりやすくなったと思います。
ファラミアとエオウィンの仲なんて、映画版では最後にふたりのツーショットが映っただけでしたから。
それに死者の説得に失敗したとがっくり膝をおとすアラゴルンを、レゴラスが肩に手を置き、慰めるシーンをカットするなんてもったいない!
もっともっと、いろんなシーンを観たかったなあ。

イブの夜に「ロード・オブ・ザ・リング」と、お母さん思いの家族(というか、観れなかった、とあとで愚痴を聞かされるのがウルサイから?)。
最高に素敵なプレゼントでした

<後日談> 
私たちがテレビを観ている間に、みんなの湯たんぽを用意してくれたおとーさんの株が上がった(私は毎日やっているのに)。
おかげで大晦日の日、おとーさんは(大掃除を抜け出して)堂々とランニングする時間を手に入れた。






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『しあわせなモミの木』

2006-12-22 | 読むこと。


  『しあわせなモミの木』  
  シャーロット・ゾロトウ 文
  ルース・ロビンス 絵


FMからクリスマスソングが流れてきます。
この時期忙しくしていても、クリスマスソングが流れると、心にぽっと灯がともるような、そんな幸せな気分になれますね。
そして、そんなあったかい気持ちにしてくれるものが、もうひとつあります。
それはクリスマス絵本。

毎年12月になると、本屋さんには色鮮やかなクリスマスの絵本が並びます。
そんな中で、この小さな、(お話の主人公に似て)ちょっと控えめな絵本を取り上げてみました。


本を開いた状態で表紙を見ると、「おちついた建物のならぶ、美しい通り」に、1本のモミの木があり、ひとりのおじいさんが鳥たちにえさをやっています。窓にはクリスマスツリーが見え、プレゼントを抱えた夫婦が幸せそうに歩いてきます。そのそばにはソリに乗った子どもたち。
派手さはないけれど、静かで満ち足りたクリスマスの雰囲気が、この絵から伝わってくるようです。

ここに描かれているおじいさんは、この「美しい通り」に引っ越してきたクロケットさんです。けれど、そまつな身なりで、近所の人からは変わりものと思われ、クロケットさんに話しかける人も、関心を持つ人もいません。

そのクロケットさんが、枯れかけた小さな1本のモミの木を、家の前に植えました。そして、毎日モミの木の世話をし、モミの木に遊びにきた鳥たちのためにパンくずをまきます。
枯れかけていたモミの木は枝を広げ、緑の葉を茂らせ、だんだん大きくなっていきました。そして、子どもたちは、そのことをちゃんと見て知っていました。夏には木陰をつくり、冬には小鳥たちがやって来てコーラスを響かせます。
そうなると、最初は知らん顔をしていた近所の人たちも、ロケットさんのすることを無視することができなくなっていきます。

それから何年もたった、ある年のクリスマス。
変わり者でひとりぼっちだったクロケットさんとモミの木に、一体何が起きるのでしょう。
この先は、ぜひ読んでみてくださいね。
とても静かで、満ち足りた気持ちになれますよ。

クロケットさんによって幸せになったモミの木は、クロケットさんを、そしてまわりのみんなを幸せにします。幸せの連鎖、とでもいうのでしょうか。そこに在るだけでまわりを幸せにする、ってすごいことですね。
でも、家族や友達って、いてくれるだけで幸せなこと、じゃないですか?
そう、あなたもきっと誰かを幸せにしてる。

みなさん、よいクリスマスを 
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おいしいミカン

2006-12-20 | 食べること。
今年のミカンは、裏年のうえ少雨の影響で値段も高く、毎年10キロの箱で買ってる我が家には大きな痛手です。
冬には食後、必ずといっていいくらいミカンを食べる子どもたち。
袋で買ってきても、あっという間

そんな我が家に、ある日ミカンの箱が届きました
送り主は私の大学時代の友人で、現在大学の農学部の教授で、研究をしながらご実家ではミカンの栽培をされているKさんです。
大学を卒業後ずっと連絡をしていなかったのですが、OB会で再会して以来PCを通じてやりとりをするようになりました。

彼は大学時代から人のめんどうみがよく、世話好きで(いや、まわりから押し付けられていただけかもしれませんが)、私なんかもよく迷惑をかけたものです
久しぶりに会った今もちっとも変わってなくて、お忙しいだろうにOB会の世話役をしてくださったり、我が家のところへもミカンを送ってくださったり。

そのミカンはやや小ぶりですが、とっても甘く、子どもたちも「おいしい!
おかげでスーパーで買ったミカンがいまだに残っているのです・・・(しわしわになったのを、ときどき私が食べてます)。

農作物で、私たち消費者が一番気になる農薬のことについても、Kさんは研究者あるいは生産者の立場から、私たち素人にもわかりやすく丁寧に教えてくださいます。
それを聞くと、私たちは農薬に神経質になってるわりに、農薬や生産者のことを何も知らないのだなあ、と痛感するのです。

先日テレビで「奇跡のリンゴ」を栽培している木村さんのことを紹介していましたが、無農薬で栽培するというのは、それはそれは大変なことなのだと知りました。
その木村さんという方は、失敗して自殺まで考えられたこともあり、そんなどん底を経験して無農薬栽培に成功されたのです。
その「奇跡のリンゴ」はネットで販売したら10分で完売するそうです。

そういう番組を観ると、無農薬栽培に期待を持ってしまうのですが、以前と違って今は農薬も低毒化が進んでいるようです。
無農薬野菜というものに過剰に期待や信頼をするより、季節の野菜を美味しく食べたらいいんじゃないか、とKさんはおっしゃっています。

私としては、友人が丹精込めて栽培したおいしいミカンを食べることができて、とても喜んでいます。
玉ねぎ、じゃがいも、大根などの野菜も、義母が小さな畑で採れたのを持ってきてくれます(ときどき大根だらけになるけれど)。
恵まれた環境にいるんだなあ、と感謝

おとーさんが、いつかは自分も、と言ってはいるけれど、う~ん、いつになることやら・・・
コメント (2)
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