花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

ひたち海浜公園のウメガサソウとオオウメガサソウ

2018年06月10日 10時30分06秒 | スポーツ・トレッキング
ひたち海浜公園のオオウメガサソウの特別公開が始まっていたので、7日に今年も見に行った。

11時過ぎに受付に行ったら、日立から来て生育地の整備のボランティアをしているという
女性の方がガイドしてくれることになり、ひたちなか自然の森へ入って行った。

ただ残念なことに、今年は何もかも開花が早くて、オオウメガサソウもウメガサソウも
ピークを過ぎかけていた。


花が終わりかけているオオウメガサソウ、最初は下向きに花をつけるが
だんだんと上を向いて行く。


上の写真をトリミングで拡大したもの、左の下の花は、おしべの約に穴が見える
孔開葯と呼ばれ、この穴から花粉を飛ばす

いつもならシートを敷いて、下から花を狙うのだが、花が上向きになっているので
葯の穴まで簡単に撮れてしまう。楽でいいわ(笑)


オオウメガサソウの花と蕾


うつむいている蕾、ガイドの方が「これが可愛いね」と紹介してくれた
オオウメガサソウの蕾

オオウメガサソウは希少植物なので、普段は入れない保護地に咲いている
そのせいか遊歩道には、道の真ん中にオオバトンボソウなども沢山生えていて
踏まれないように篠竹などの柵に囲まれている

イチヤクソウなども沢山あったが、どれもピークを過ぎていた。

私のもう一つのお目当てだったウメガサソウは、ほとんどがピークを過ぎていて
萼片だけが残っていた。
気の毒に思ったのかガイドの方が保護地以外で沢山ある場所を教えて下さった
しかし私は、砂丘ガーデンから大草原に抜ける遊歩道の脇の林に、沢山の花を
付けたウメガサソウの群落があるのを見つけた。


遊歩道脇の林の中に咲くウメガサソウ群落


ウメガサソウ


これは保護地の入口で撮影したウメガサソウ、葉っぱが輪生状についているが
光沢はないので違いが判る


ウメガサソウの花の中をのぞく


上の写真をトリミングで拡大した写真

私の撮影しているそばを何人もの客が通り過ぎて行ったが、だれも花を見向きも
しない。
海岸の砂浜をハナハタザオを探して、直射日光を浴びた首筋がひりひりしている
林の木陰でザックをおろして一休み、冷たいコーヒーが喉にしみる。
若い男女が笑顔で話しながら通り過ぎていく。

ひたちなか自然の森でガイドの方に別れ、みはらしの丘の前から大草原を抜けて
海浜口駐車場に近いグリーン工房に向かう

このグリーン工房の後ろの遊歩道に、数年前まで「ハマカキラン」と呼んでいた
「エゾスズラン」の花が多い事を知っていたからである。
陶芸棟の前から遊歩道を歩くと、右にも左にも「エゾスズラン」が咲いていた


エゾスズランの全身、エピデンドルム亜科カキラン属 別名アオスズラン、ハマカキラン
花色に変化が多く、緑色から赤みがかるものまでさまざまであるとハンドブックに
書いてある


エゾスズランのアップ

がこの時、私は大失敗をやらかしてしまった。
この花を撮影していたら、カメラを持った女性が近づいてきて「何を撮っているんですか?」
と聞かれたので「昔ハマカキランと呼ばれ、今はエゾカキランと呼ばれている花です」と
答えてしまった。

エゾカキランなどという花がどこに有るんだよー。ボケ爺も良いところだぜー
ゴメン許してーボケ爺だから、チョー恥ずかしい。

今頃、あの女性も笑っている事だろう。

私の好みに合わない香りの谷をパスしてロックガーデンからグラスハウスを抜けて
シーサイドトレインの5番停留所のところから、砂丘エリアの観察路に入る


ガラス張りのグラスハウス休憩所の中から太平洋を眺める

いつもの年なら、この5番滞留所から入った観察路には、ハナハタザオが沢山あるのだが
今年はない、見事になかった。
一つだけハナハタザオの標識が立てられたところに、ハナハタザオの残花が有った


脇の枝にかろうじて花が残っているハナハタザオ

諦めきれずに観察路を進んでいくと、ハイネズに隠れるように咲いているハナハタザオが
ありました。
付近に全部て3本ほとありました。
でも遊歩道から遠い場所ばかり、望遠でやっと撮影できる距離です。


ハナハタザオ

砂丘からの帰り道、道すがら撮影した花をいくつか紹介します


ネジバナ、この花を撮影していたらシーサイドトレインが脇を走り、運転士の方が
笑いながら見ていた。


雑草のような花だが、この花だって立派なランの仲間である


アスレチック広場に抜ける道に咲いていたヒベリカム


ヒベリカム


たぶんこれはヒベリカムの蕾かな


名前の判らない花、グラスハウスの前に誘いていた


リナリア


リナリアの咲く道を歩いた


はまかぜ橋から振り返ってみた「みはらしの丘」ネモフィラの満開の時は
人であふれるが、今は人もなく静かなたたずまいを見せている
これからコキアが植えられ、紅葉する秋にはまた人であふれるだろう