花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

小雨の吾国山で見たものは

2015年04月14日 08時46分53秒 | アウトドアー
石岡市と笠間市の市境に位置する吾国山、先週の土曜日に
道祖神峠から入り、昔の洗心館前の駐車場に車をとめて
小雨煙るハイキングコースを登っていった。


ハイキングコースの途中にたっている案内板

ここは何度もブログで紹介しているので、今回はコース案内は
書かないが、急登の続くコースに桜並木が続き、桜が咲いていた
右に伐採した植林地が有り、笠間の町並みが見下ろせる場所が
有るのだが、濃霧に遮られて何も見えなかった。

山頂の火防の神を祭る神社に寄ってお参りし、三角点を確認して
反対側のカタクリ群生地に降りていった。

こんな天気にカタクリが咲いている訳は無いのだが、確認したい
事があった。
この群生地は、カタクリの白花が咲く場所として知られている。
関東にもカタクリの群生地は数多くあれど、カタクリの白花を
公然と公開している場所は、おそらくここだけではないか。

カタクリの咲く場所に表示板をたてて公開しているのだ。
もちろん周りは竹の柵で囲っているし、地元の人が見回っている

以前に八ヶ岳のホテイランを公開している話を書いたが、私は
そんなやりかたが普通になれば良いと思っている。

卑劣な盗掘は今でも後を絶たない。
公開するには非常に大きなリスクが伴う。
それをあえて公開している地元の方の勇気に、私は拍手したい。


今年もたくさんのカタクリが密生して咲いていたと見える
惜しむらくは、来るのが一週間遅かった。
すでにタネをつけているカタクリも多かった。

こんな天気に誰もいないと思っていたら、途中で4人ずれのご婦人グループに
出会った。
「わあ、今日初めて人に出会ったは」と向こうも笑っている。
「どちらから」と聞くので「つくばからです」と答え、私も聞くと
阿見町からだという。
遠いところお疲れ様と言ったら笑っている。
「もうピークが過ぎてますね」と言うと「上の方はまだ咲いてますよ」という
白花の話をすると、一人が前に見たという。


群生地にブナの巨樹が多いが、これもその一つで見上げると力強い
造形が広がる。


このブナのうろには、以前カタクリの花が咲いていた。
よく見ると、葉っぱのようなものが少し見えているが、カタクリか
どうかは判らない。
カタクリには、アリの好む「エライオソーム」という付属体がついていて
アリが種子を運ぶと言うから、あんな高いところに咲いたのだろうか。


別な巨樹にミヤマカタバミのような白い花が遠望できた。

群生地の通路をぐるりと一回りして、上に登っていったら、有りました
カタクリの白花の看板が



もうピークを過ぎて、雨にうたれていた白花、花は開いていないが
今年も白花が咲いたのだ。元気なところを見たかったなー。


白花の葉と茎、突然変異なので普通のカタクリと模様や色などに
違いがある。

道祖神峠まで戻ると、雨が上がって空が明るくなった。
山桜の巨樹が坂道を飾る。

(この記事の写真は、防水のコンデジで撮影した)

写真追加
ブナのうろに咲くカタクリ・2010年4月6日撮影



上の写真では高さが判らないので引いて撮った写真
上のうろに小さくカタクリがのぞいています。














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