あいつを殺したい。
でも、私には殺せない。
小学生の頃から憎み、何度も殺意を抱きながらも
向き合えば従ってしまう。
そんな関係は変わることがないまま
なおも幸せを壊していくあいつをわたしは殺せるのか。
殺人者への門を超えることができるのか。
東野圭吾さんのなかなか厚めの文庫本。
久しぶりに、電車を降りても読むのが止められなくて
ホームで立ち読みした。
暗いお話なんだけどおもしろかった。
誘われて悪徳商法をするはめになるところは
その商法がとにかくアコギで読んでてドキドキつらかった。
借金を背負わされるまでもすごかった。
そりゃあ殺したくなるよと思う話の展開。
殺したらつかまるから何か他のやり方で
復讐するんだーと思わずにいられない。
私は殺人の門を超えるのか超えないのか残りページが
気になってあっというまに読んでしまった。
とにかく救われないんだけどね。