@上野 東京都美術館
18世紀のフランス宮廷で、美を愛する女性たちに愛された
フランスの美術工芸品の数々。
革命で失われることなくルーヴル美術館に残されたものが
本展にて公開された。
きっと混んでいるんだろうなぁと覚悟して、わたしにしては早め行動
10時ちょっと過ぎに会場に着いたけど、すでにそこそこの混雑ぶり。
展示されていたのは、絵画、金銀細工をほどこした時計や食器など。
どれも豪華で贅沢なものばかり。
金銀をほどこした細工は豪華なんだけど、繊細。
銀の塩入れや陶器のポプリ入れやテリーヌ入れ。
塩入れなのに天使のような子供の銀細工がほどこされていて
すんごいなーと見入ってしまう。
ルイ15世の寵愛をうけたポンパドール婦人のコーヒーひきも
小さくて金でキレイだった。
いったいいつ使ったんだ。
日本の蒔絵をほどこした壺や家具があったのが不思議な感じ。
マリー・アントワネットは自分の母から日本漆器を譲りうけてから
漆器を集めていたらしい。
そんなところに日本の美がわたっていたんだ。
銀のワインクーラーとグラス冷やしも豪華だった。
“わたしが大泥棒だったら命がけで盗みたい一品”は
嗅ぎ煙草入れ。
どれも金ぴかでほれぼれしちゃうものなんだけど、
なかでもダイヤモンドをほどこしたもの。
これは前売りチケットの写真に使われているものなんだけど
(入り口のポスターと同じ)
これが写真より実物は本当に金ぴかぴか。
ダイヤモンドは永遠の輝きっていうフレーズがあるけど
まさにその通り。
1760年頃に作られたとは思えない輝きをはなっていた。
あとは、マリー・アントワネットの旅行用携行品入れ
↓
マリー・アントワネットがベルサイユ宮殿から離れるときに
お気に入りのものを持っていくための大きな入れ物。
内側も木製で食器などの道具がぴったりおさまるようにくぼみがつくられている。
中に入っていたものは約90点
そのひとつひとつにマリー・アントワネットのAとMをあしらったモノグラムが
ほどこされている。
これが本当にお見事。
全部出してまた元通りに入れられるかやってみたい。
フランス最後の王妃、マリー・アントワネット
彼女が身の回りに集めたものたちが今、フランスの美術品として
ルーヴル美術館におさめられているってことかー。
フランス国民に愛され、贅沢のきわみをつくし、国民によって
その座を奪われた悲劇の王妃、その王妃の贅沢の象徴が
今こうして美術品として人々の目を楽しませる。
これも歴史の不思議。
図録本欲しいなと思ったけど\2300-にちゅうちょしたらば
その隣にあった『ベルばらKIDが案内するフランス宮廷の“美”』
3頭身のオスカル、アントワネット、アンドレ、ロザリーが
イラストで登場しつつ、展示品の写真がちゃんと載ってて
なかなかのデキで¥1000-
これなら買える!
アントワネットモチーフのグッズはどれもかわいらしくて
ついメモとかクリアファイルも買ってしまったけど。
他ではあまりみかけない『ベルばら』グッズもあってキケン。
きらびやかなフランス宮廷の美、目の保養になりました。