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劇団☆新感線2012年春興行いのうえ歌舞伎『シレンとラギ』

2012-06-18 00:12:55 | ├お芝居のこと

2012年6月15日(金)ソワレ

@青山劇場

上演時間
1幕:1時間40分
休憩:20分
2幕:1時間10分

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり

ラギ:藤原竜也
シレン:永作博美
ゴダイ大師:高橋克実
ギセン将軍:三宅弘城
シンデン:北村有起哉
ミサギ:石橋杏奈
ダイナン:橋本じゅん
モンレイ:高田聖子
モロナオ執権:粟根まこと
キョウゴク:古田新太

毎回楽しみ過ぎる新感線。
早く観たいけど、観終わっちゃうのがもったいない、
いつもそんな気持ち。

今作も、シビれた。
今までのなかで上位ランキングに入りこむくらいヨカッタ。

タイトルバックを背にしたシレンとラギの立ち姿にトリハダがたった。

客演で主演の藤原竜也
やっぱり舞台出の方。
セリフまわしが断然聴き易かった。
あのイイ声があのままちゃんと客席に届く。
落ち着いた、少し甘めの声がイイんだなぁ。
TVで見て分かっちゃいるけどやっぱりかーっこイイ。

LIVEは音を浴びるという感じだけど、舞台は登場人物の感情を浴びるという感じ。
ラギがシレンの凍った心を溶かそうと語るシーンとか、
犯した罪に気付いたラギの、唸るような、叫ぶような声は
なんかもう、ほとばしる感情がつきささるようだった。

中谷さとみさんの潮干狩りの求愛がおっかしくてたまらんかった。
あまりのグイグイっぷりに、藤原竜也も笑いを殺しきれてなかったもんね。


笑えるといえば、河野まさとさんのヒトイヌオがさいっこうにおかしかった。
着グルミがつやっつやのふわふわで触りたかったー。
意味の無いムーディーな演出に大笑い。

暑苦しくて大好きな橋本じゅんさんは、古田さんにせまるホモキャラ。
ヘンタイ過ぎ。
古田さんが本気でウザイっていうとこは、けっこう素っぽくておかしかったー。
じゅんさんはアドリブで時事ネタ放り込んでくるんだよね。
この日は、例の教団員の逮捕ネタ。

北村有起哉さんは、失礼ながらけっしてイケメンではないんだけど
声がいいし、身長があるから立ち姿がキレイ。

永作さんは、ところどころセリフの聴きとりにくいところもあったけど、
暗殺者として生きる狼蘭族の使命と女としての感情の葛藤にゆれる感じが
よかったなぁ。
パンフを読んで思い出したけど、狼蘭族って『蛮幽鬼』の堺雅人さんが演じる
殺し屋につながってるのね。

あと。
高橋克実さんが思いのほかよかったー。
TVのイメージしかなかったけど、もともと舞台出身の方なのね。
独裁者のキレっぷりがたまらなかった。
ただの独裁者じゃなくて、呆けたところとのギャップがね、
すごかったよね。

そんで。
古田さんはやっぱりかっこいいなぁ。
あの安定した殺陣が素晴らしい。
二足のわらじでなく、その道だけで生きている方たちの殺陣。

カテコでの、藤原竜也の八重歯がチラっとのぞく笑顔がたまらんかったです。
永作さんは顔ちっさーい。
華奢でねー。
もともと、“自分と総とっかえしたい女優さん”だったけど、
ますますイイわーと思った。


南北朝をベースに描かれているけれど、
最後の、毒が降ってくるシーンとかどこか現代に重なるところが
あるような気もした。
シレンとラギは最後の血の一滴までもふりしぼってしまうんだろうな。
“人として”
このセリフがすべて。

トリハダたちまくりにカッコよくて、ゾクゾクして
新感線の舞台は本当にたまらない。
お金と時間に余裕があったら、今まで観た作品のDVD買い揃えたいーっ。

次回は『サイケデリックペイン』
これも楽しみ。

 

グッズの定番になりつつある手ぬぐいをまた買ってしまいましたー。

 


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