自分ちの平積みコミックの中から、やっと読んだのが
『土星マンション2、3』 岩岡ヒサエ
地球上が保護地域となり、地上に降りることが許されなくなった時代……。
人類は遥か35,000m上空に浮かぶ巨大なリング状のマンションに暮らしていた。
上層、中層、下層からなる、このリングシステムには
それぞれに階級の区別された人々が生活している。
下層住民であるミツは、中学卒業と同時に、亡き父の仕事でもある
「コロニーの窓拭き」を始める。ベテラン窓拭き職人「仁さん」と
コンビを組むこととなったミツは、さまざまな困難を乗り越え、
仕事を通し、色々な人と出会い一歩ずつ成長していく。
1巻を読んでからだいぶ経ってしまい、こいつ誰だっけ?と考えながら読みました
岩岡作品は他に読んだことがないので、違うかもしれませんが
きっと岩岡マンガは全部こんな感じかなと思いました。
(けして悪い意味ではありません)
やわらかい空気感、人々の細かな日常と人情、
画面から大きな擬音や効果音が聞こえてこない、
普通の音量でしゃべって生活している世界ってとこでしょうか。
一応設定は近未来でSFなんでしょうが、私にはSF作品には見えませんでした。
地球上空にリングマンション造れる技術があるなら
人がわざわざ宇宙服着て危険な外宇宙に出て窓ふきするってのが
いまいちピンとこないし(だから下層住民のお仕事なんだろうけど・・・)
中心がミツの成長物語なので、なぜこの設定??と思えてしまいます。
とは言え、登場人物ひとりひとりに小さなドラマがあり、
それが大なり小なりミツに繋がっていく、あたたかいお話です。
いつの世も人は人に上下を付け、その中で右往左往しながら
生きていくしかないのでしょう。
1月30日に4巻目が出るみたいですね。