2016年2月23日(火) 19:00開演 東京芸術劇場 プレイハウス
2/11のTBS NEWS23のインタビュータイトルが「説明過多な時代に…」で
野田秀樹が登場です。
1月からやってる『逆鱗』の話でしたが、中身については殆ど語っていませんでした。
タイトル通り「何にも頭に入れないで来て下さい。」と。
「よく言うでしょ。"すいません。今日勉強して来なくて~"って。」
「舞台観るのに勉強ってなんだよ!!」と。
笑ったわww
でも一応YouTubeに上がってるゲネプロ映像を見てから行きました。へへ。
人魚の話なのねぇとそれだけ頭に入れて。
案の定、セリフも多けりゃ情報量も多い。
確かに人魚がモチーフにはなってたけど、そこから広がるNODAワールド。
ストーリーがうねる。
話は先の大戦へ繋がっていきました。やはりそこが一番言いたい事なのかな?
人間が起こす戦争の愚かさと虚しさ。
でも『エッグ』ほどは重くなかったかな。
最初から言葉遊びっていうかダジャレのオンパレードw
出演者全員が何かしらこじつけてダジャレを言う。
人魚の松たか子は「人魚なんてアンデルセンにいいように弄ばれ・・・」ってセリフがww
野田秀樹はいつものキーキーわめくキャラで
かなり早めに登場してました。
満島のイルカ君はさかなクンのパクリだし、銀粉蝶は完全にババア扱い。
井上真央はドラマで見せる顔とは違い、ぶっ飛んでましたw
池田成志は相変わらずの達者ぶり。舞台上で遊んでいるように見えます。
阿部サダヲは気合い入ってました。
笑える展開で進む舞台でしたが、終盤は瑛太とともに二人に泣かされました。
さて人魚松たか子の正体は…。
秀逸だったのは水槽に見立てた舞台美術。
毎回シンプルな斬新さに驚く野田の舞台美術ですが、今回もスゴっと思って観てました。
あのスクリーンはどういう風になっているんだろう。
魚眼レンズのように拡大したり、二重写しみたいに見えたり、人物像が滲んだり。
舞台床、後方が半分斜めになっていて不思議な奥行きが感じられたり。
キラキラ光る鰯の鱗や底まで沈む海(声)の泡。
今回も観客をグイグイ引っ張り込む舞台でした。
〈キャスト〉
NINGYO:松たか子
モガリ・サマヨウ:瑛太
鵜飼ザコ:井上真央
サキモリ・オモウ:阿部サダヲ
鵜飼綱元:池田成志
イルカ・モノノウ:満島真之介
鰯ババア(逆八百比丘尼):銀粉蝶
柿本魚麻呂:野田秀樹