すっかり春めいた陽気の今日この頃。
つい最近まで寒い寒いと震えていたのが嘘みたい。
17時を過ぎれば急に真っ暗になった気がしてたはずのに
今日なんて18時半を過ぎてもまだまだ明るいもんな。
昨日は昨日で夜な夜な大阪へ繰り出してみた。
結局終電を心配する時間まで日がテリっぱなしだったというお話。
まず下のアドレスをクリック後にBGMを流しながら読んでおくれやす。
https://www.youtube.com/watch?v=ZnVhcaZY36Q#t=63
そう先日ビルボードから送られてきた招待券。
日野皓正クインテットである。
最初に彼のファンを始め多くの方にお詫びと訂正をしなけりゃならない。
結論から先に書けばビッグネームを裏切らない素晴らしいペット演奏と
MCやタップ、パーカッションも含めて、
最後の最後まで凄く楽しませてもらえたエンタテナーであることだろう。
いや生ヒノテルは初めてどころかJAZZにも然程詳しい訳でもないながら、
自分が子供の頃からトップアーティストだったのもあって
おかしな先入観、まあ偏見を持っておりました。
そんな事で時々ライヴの情報も見ていたものの、
今ひとつ自分から行きたい気もせずスルーしていた訳です。
マニアックなファン向けのアヴァンギャルドな演奏は楽しめないかも
みたいに思っていたのもあるね。
全て知ってた曲だったっていうと嘘になるけどオリジナル曲から
スタンダード、中には美空ひばりの「川の流れのように」なんてのもあり、
休憩なしで2時間ぶっ通し。
折角いただいた只券だったのでメンバーの特権、
プラス1000円でメンバーズシートにグレードアップしたのも大正解。
舞台の中央寄りの前から6人目の好席をゲット。
日野さんから数メートルの目と鼻の先で観ることが出来た。
これも思い込みで演奏者はその楽器を弾くのに秀でていても寡黙で
トークが今一みたいに思っていたのも嬉しい誤算。
MCがこれまた冴えまくり。
手のひら返しの持ち上げぶりは少々恥ずかしいけど素晴らしいのは
演奏だけでなくその人間性なんだわ。
ここ数年間はプロゴルファーの青木功、世界のホームラン王、王貞治と3人で
チャリティトーナメントを開催。
その収益金を寄付してるのも知らなかったものな。
交通遺児、身体にハンディを持つ子供や施設、
最近は東日本大震災の復興にと、もう2億数千万になったそうな。
特に近年東北には力を入れてるのは勿論のこと、
単に金銭的な支援をするのじゃなく
本来のアーティストとして出来る活動を続けている。
今回一緒に演奏するメンバーは若いプレーヤーが多かったけど
やはりヒノテルが選んだだけのことはある。
皆それぞれ非常に上手い。
日野さん曰く自分の介護用メンバーだってジョークを飛ばしてました。
御歳73には全く見えない若さなのであるが。
ドラムの石若クンなんて去年大学を出たばかりの23歳。
と言っても彼も小学校の時に教えてもらって以来で10数年の付き合いらしい。
ラスト近くになってもノリノリの日野氏。
持っていたマラカスやら小さな円筒形の打楽器を最前列の客にも渡し、
観客も皆一緒に盛り上がげていくのも流石。
間奏で突然「誰か楽器やってる人、いたらステージに上がっておいでよ~。」
「俺のペットでも他のメンバー(ピアノ、ギター、ベース、ドラム)のでも
誰のでもいいから使わせてあげるからさ。」
誰かが上がるかと思ったけど残念ながら流石にいなかったね。
ヒノテルと競演できるチャンスなんてそうそうあるものではないのにな。
アンコール曲は東日本大震災を忘れないって意味の「Never Forget 311」
https://www.youtube.com/watch?v=V6jDhjs-Jz8
会場は撮影、録画、録音はご法度だったので気分だけお裾分け。
ほぼ上の動画通りだったね。
とにかく凄くて参りましたの巻でありまする。
今度は積極的に行こうと思う。
感動しすぎていつもみたいに書けないのはご勘弁!
(了)
(追記)
味を占めた俺が帰りがけに前回同様アンケートを投函したのは書くまでもない。
泥鰌は3匹いると言うではないか。