うちの屋根のコンクリ打ちのとき、ふと見たら誰かが売りに来たところだった。
村ではどの家も果樹園を持っていて、購買所(仲買業者)もたくさんある。隣村の市場で売ったりスーパーへ売ったりと、商売も様々。この家は普通の一家なんだが、オレンジをメインで買ってジュース製造企業に卸している。普段はいろんなご近所さんがくれたり道で取ったりしてるんだが、貰い物頼みだと量と種類のコントロールができない。ここんとこグレープフルーツがマイブームなので、なくなるとこの家に行って買っている。
みんななるべく安く買って高く売りたいのは同じだが、話を聞いていると前からの付き合いを大切にするという保守的な慣習もあるようで、ヒルベルトのようにしょっちゅう売り先を探している家は少ない。あと、州政府が時々立ち上げる農業支援プロジェクトみたいなやつは、州の助成が終わった途端に参加企業が儲けを全部持って撤退…というケースで終わることが多く、地元には何もいいことがないから新しい企業などには警戒するという。
見ればわかりますね、すみません。これ、なぜか海辺の村どころかプログレソでも売ってなくて、炭酸好きのわたしは残念に思っていた。が、ここではどんな小さなアバロテ(個人経営の食料品&雑貨コンビニ)にも売っている。だいたい、エナジードリンクやジュースなどを割るのに使う。すごく薄くしてゴクゴク飲んでいる。みんな果樹園を持っていて野良仕事に行くし、産業に乏しいので若い男性はだいたい建設作業員になる。田舎の村では…な人気商品だと思う。
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両方とも、ユカタン人に大人気のユカタン料理。レイェノ・ネグロ(黒)のほうが知名度が高いし外向けの露出も多いが、ブランコ(白)のほうがユカタン人には人気らしい。小麦粉でとろみをつけた鶏シチュー。
牛肉スープ。FBのユカタン文化歴史Gで、メリダの市場のフードコーナーで売られているチョコロモの写真がアップされてたんだが、そこで「汁ばっか、骨入ってない」vs「他人の写真に文句つけるな」論争が起きていた。隣のマリアにご馳走になったのと比べると、確かに汁ばっか。
今だから見るだけで分かるが、メリダのはコトコト煮ているはずがなく、あまり旨味はないと思う。つまり、調味料たっぷり。おまけにメリダ人は熱々が苦手なんで、絶対に冷めてる。あー、この村に引っ越してきてラッキー。
メリダでは味が濃すぎて、白飯を足さないととてもじゃないが食べられなかった。これは隣村の寿司屋のセットメニューについてくる焼き飯。優しいお味。
食べれば食べるほど確信するんだが、パヌーチョにもサルブトにも、レタスとアボカドは邪魔だと思う。少なくとも、粒から作った生地を使ってる場合は、ないほうが美味しい。カリッとしつつ油を吸ってるトルティーヤが背徳的に美味しいんで、同期だけの三次会で騒ぐつもりが「いい上司」ヅラしてついてきた部長みたいな邪魔さというか、ホントにいらない。味が濁る。
ユカタン人のソウルフード。こちらは村で売ってるやつのほうが美味しいってことはないが、この中途半端なプレゼンテーションが可愛い。手作りでもなく工場出荷品でもない。保健省の「塩分/糖分/油分/カロリー摂りすぎ注意」喚起マークは、おそらく勝手に印刷してるだけ。製造者情報は、個人名と携帯番号。メキシコって国は、こういう自由さがお茶目。
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交差点のど真ん中が好きな犬。
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