えー、きらびやかなユカタン料理じゃありません。そういう話は最近少し知名度が上がってきたというか、人々がユカタンへ興味を持つようになってアレコレ出ているんで。
よくあるのは写真左、砂糖で煮たデザート。これは村でもたまに売っている。今が旬というか、このデザートの他にも、採れたばっかりのもので作るアイスクリームとかチューチューアイスとかジュースや、寝かす系のシリコテ酒とかシロップとかも出回っている。寝かす系はいつでもいいだろと思うが、実がなる今の時期にガンガン売りに出ている。一年仕込みの入れ替え時ですかね? 木(と花)はこちら。
で、うちの周りにはこれとよく似た木がたくさん生えている。
引っ越してきた頃に相棒がどっかで頂戴してきて敷地内に植えたら、結構すぐに大きくなった。が、葉っぱの形も花もそっくりなんだが白い実をつけたので村に来る植木屋に聞いたところ、違う木だという。別の日に「ダンナ、今日は食べられる本物のシリコテがありまっせ」と言われて、買って植えた。
2年ぐらいで大きくなり、去年は花が咲いただけ、今年は実がなった!
一番上の写真のように房というかかたまってなるのはもう少し先と思われる。うちでは1〜3個くらいずつ実がなって、なんだかよくわかんないけど順繰りに熟れていく。現在10個くらい収穫して、あと10個くらい青い実が残っている。
本物は、微〜かに杏かメロン?という匂いがする。
結局、十分熟れてもあまり美味しくなかった。別に甘みがなくても構わないんだが、食べ物としてイマイチ。果肉と種の感じが梅や桃に似ているので、梅干しにしてみる。いままで海のぶどう、ここのチアバリタという梅、ナンセという実といろいろ試しているが、当然イマイチ。これだと塩で漬かって行きそうなので、ちょっと期待している。まだ木に残ってる実を収穫してからいっぺんに漬けるつもり。ちなみにマンゴーとか他の馴染みのある果物のレシピがたくさんあるのは知ってるが、「ここのそれらしいのでなんちゃって…」を確立したいので。
一方、偽物はすごい芳香を放っている。木の近くに行くだけで結構いい匂いがするんだが、落ちたのを拾って屋内においたらすごいことになった。というのは、うちは無駄に広く、暑さ対策で窓も多くていい風が吹き抜けるんだが、それでも家中いい匂い。
どういう匂いかというと、既存の果物にはなくて、既存の芳香剤にもエッセンシャルオイルにもなくて、定番の高級香水にもなくて、バブルの頃に出た、ディオールかどっかのちょっと遊んでみたけど安くはない…みたいな香水で似たのがあった気がするけど、もう名前を覚えてないし、実際似ていたのかも分からん。とにかく自然なのにインパクトが強くてすごくいい匂いです。
今年はとうとうこんなに鈴なり。右の写真の量を拾って、3時間後には同じ状態になるくらい。これが何か食べられるものだったらどんなにいいか。いちじくみたいな造りの実なんで、冒険も諦めた。
ところがヒト様には食べられないのにアリにはいい食料になるようで、落ちた実にいっぱいたかっている。この木は玄関側の車の日よけになっていて家から近いので、放っておくわけには行かない。そんなことをしたら、せっせと食料を溜め込んで床下(というか、ここは地面に直接コンクリスラブを打つ)に一大コロニーを作ってしまう。毎日朝昼晩と、実を拾っては藪に投げ捨てる…の繰り返し。
またはピターヤという。正確にはピタヤとピターヤは別物らしい。えーと、日本ではドラゴンフルーツですね。食べて種を取ったときの記事がこちら。今見たら1年近く前で、成長が遅いとは知ってたが、1年でこれでは7年後に食べられるか怪しいのではなかろうか。よく見るとちゃんとサボテンらしくトゲが生えてるんで可愛いけど。
コチニータというのは、アチオテというユカタンの調味料を苦いオレンジ(これもユカタンにしかない)に溶かした汁に漬けた豚肉料理。伝統的なのはコチニータ・ピビルという土中焼きだが、現在ではハレのときにしかしない。普通はオーブンで焼く。
徳島の田舎の婆ちゃんはすだちの汁でばら寿司を作ってくれてて、このコチニータも少し通じるところがあって美味しいんじゃないかと思っていたのでやってみた。結果はビンゴ。ちらし寿司は鶏肉を甘辛く煮たやつなんかで作ることが多いが、これは暑い時期にもっとさっぱりしていい。ここの豚肉、美味しいし。
ここは暑いので冷蔵庫に入れて冷やしたものを食べてたんだが、ふと牛乳に浸してかき混ぜたものを凍らせてみたら、これはヒット。アイスクリームじゃなくて、何ちゅうか凍らせすぎたピノみたいな食感です。固い。ビスケットのままだと、一袋6個入りをパクパク食べてしまって糖分が気になるが、このカップアイスは3個で満足するので、その点でもいい。
ちなみに、西洋人がよく食べる、コーヒーに浸してぐちゃっとなったビスケット、あれは嫌いです。
伐採ゴミを燃やす。地元警察やお隣さんなどといろいろやり取りした結果、州の野焼き禁止条例の適用は逃れることになった。めでたしめでたし。
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