死んでます。先週からメキシコ全土が熱波に襲われていて、海辺のこのへんでさえ40℃を超えている。カリブ海あたりの国々も同様らしい。メリダの体感気温は50℃。風もいつものようには吹かない。というか、当然だが海水温もめちゃくちゃ上がっているらしい。
気温自体は北部の砂漠っぽいところの方が高くて、45℃なんてところもちらほら。本来ならもう雨季の始まりで、昼間は気温が上がるものの午後に雨が降って下がったりするし、もう夜には結構下がる時期なんだが、全土でカラカラだという。
が、ユカタンの悲劇は湿度が高いこと。そりゃ砂漠のカンカン照りも厳しいだろうけど、このへんでは熱い空気が時間とともに止まっている感じ。何が違うのか、なぜか日本みたいに蒸し暑いとは感じないんだが、ほぼ年中暑いところにもう8年近く、たぶん慣れただけ。
普段からこうやって話題にするくらいで、逆に言えばコンクリートジャングルのメリダでなければ、ユカタンの住民は概して暑さに強い。実際、この暑さが始まった先週、ユカタンの中でも特に暑い南部の友達に大丈夫?と聞いたら、暑いの一言もなく「雨、降ったー!」と喜んでいた。その日の気温は40℃を超えていたんだが、人々は雨を心待ちにしていたのである。ところがその後はほとんど降ってないらしく、暑さもひどくなるが、日本でいう田植えの時期でそっちのほうが深刻らしい。
海辺のこの辺りでも、普段のように「今日は珍しく南風だねー」「明日は暑くなるねー」で済まず、その後ずっと暑いまま。連日暑いんで、ブロック造の家そのものが温まってしまった。水圧確保のために屋根の上に上水タンクがあるんだが、朝方でさえ蛇口から湯が出てくる。昼間は熱くてシャワーも浴びられない。家中で冷たいものと言ったら冷凍庫の中身くらい。涼をとろうにも、海まで行く200メートルの間に死にそうだし、政府からは「11時から午後4時の不要不急の外出は避けましょう」なんて注意が回ってくるほどで、コロナ騒ぎの頃のような非常事態である。
この熱波が始まってすぐ、エアコンの使い過ぎが原因でメリダ中で停電した。当然、他州では熱中症による死者も毎日10人前後出ている。通学をやめてオンライン授業に切り替えた学校もあるらしい。
そういうわけで、ほとんど何もせずに家に引きこもり中。
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暑さとは関係ない話。隣地の現場のせいで土地の境界近くにあったサボテンパークの柱サボテンが全部ダメになってしまった。施主は買ってきて賠償するとかほざいてたが、この辺の自生のものをコツコツと集めた自慢のサボテンパークである。4角柱から8角柱まで揃えられるとは思えない。少なくとも、開発が進んでこの村の名前の由来になっている種類なんかそもそも売ってない。とりあえず死んでない希少種だけ避難させた。
ポルカンはキビ以上に珍しいらしく、他州に住んでいる知り合いは誰も知らなかった。詳しいことを書きたいが、暑さでへばってきたのでまたの機会に。
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