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テレビでやってたものを録画して、とぎれとぎれで見終えました。
たぶん、二回目だと思いますが、いくつもわからないことがありました。わかる人には理解できても、どんくさい私には何度か見直すしかありません。次にもう一度調べながら見なくてはと思いました。
1940年ごろのスペイン中部の田舎町という設定でした。アナとイザベルという妹と姉がいます。二人の町に巡回映画がやってきて、町の人たちはみんなで与えられた映画の「フランケンシュタイン」を見ます。何だって受け入れて町の人たちは見たことでしょう。映画の中で女の子が池のほとりでフランケンシュタインに出会い、どういうわけか命を奪われてしまいます。
アナはこの不条理が耐えられません。「どうしてそんなことになるの?」とわからないことがいっぱいです。お姉ちゃんは知ってるみたいだけど、彼女の説明もわからない。見ている私たちも、まあ、恐怖映画だから、女の子はそんな悲しい結末になってしまったのかもしれないけど、肝心の場面は見ていないし、何か刺激を与えられたから、よくわからないまま女の子は死んでしまったんだろう、と思うしかありません。
ここから、お姉ちゃんと妹の町探検と不思議探しが始まります。アナちゃんは姉から離れて、自分で町の中での出会いを探していきます。村はずれの倉庫で逃走中の男に出会ったのも、そんな一人遊びの時で、アナは食べ物、衣服などを提供します。けれども、男はすぐに警察との撃ち合いの中で死んでしまいます。
姉妹の父親は、みつばちを育てる養蜂家ではなくて、研究者のようでした。家の中でもガラスの巣箱を用意して、日々観察している。母親は、都会に大切な人がいるのか、手紙をやりとりしている。相手は誰なんだろう。私にはわかりませんでした。もっと画面を止めたり、拡大したりしたら、わかることがあるんだろうけど、ストーリーを追いかけている私には、そういう余裕がありませんでした。
スペイン内戦は終わったという状況でした。人々は切り裂かれたりしたのでしょう。不平分子・反政府主義者・流れ者、いろんな人がいたでしょうか。映画業者もどんな人たちだったのか。昔の社会には、町に流れ者がやってくるというのがありました。今もそうした人たちは来ているでしょうけど、粗大ごみを集めたり、家々の金目の物を探したり、こっそり入り込んでいます。昔みたいに町の人との交流よりも、とにかくビジネス優先で潜入している。
本物のフランケンシュタインって、どれだけ作られたのか。ハリウッド映画だったのか、そんなこともわかりませんでした。
アナの助けてあげた流れ者が死んでから、お父さんとの関係がうまくいかなくなって、アナは家出みたいなことをしてしまいます。そして、村中の人が探して、翌日には見つかりますが、アナは精神不安定で、何か見つけたような顔をしていたけれど、どうだったのか。ただの成長期の事件だったのか、それとも深い意味があるのか、何にもわからないままに、終わってしまいました。
そういう、何も手にできないままの私です。でも、近いうちにもう一度見たいと思うし、何なら内戦つながりの「誰がために鐘は鳴る」を読むか、見るかしたいくらいでした。でも、ヘミングウェイって、地元の人との係りったんだろうか。レジスタンスだけだろうし、小さい女の子の世界や、田舎で暮らすインテリ層のくらしには入り込んでないだろうしな。
時代背景とミツバチ、わからないまま、今夜は寝ることします。
でも、そんなに細かいところまで観ていないので、何も疑問を持たず雰囲気が好きな映画ですね。
子ども目線の映画なので、世界を俯瞰できず、見上げるだけの雰囲気が好きなのです。