鉄道アルバム 人のいろいろ

　いろんな人の一瞬を切り取れたら、私としてはとてもうれしいのです。できればキレイなお姉さんの何気ないしぐさを撮れたらいいけど、それはヤバイですし、そんなお姉さんは鉄道には乗っていません。乗っていたとしても、私のためにポーズをとってくれるわけがありません。モデルのお姉さんはわざとらしいし、化粧が濃くてイヤな感じです。鉄道オタクの私としては、清楚なお姉さんじゃなきゃいけません。

　ああ、ないものねだり。そんなバカなことを書いてないで、鉄道のことを書けばいいじゃないの、と思っていたら、ニュースで、鉄道写真を撮るために鉄柱１００本と鉄線を巻き取った大学生がいたというのを見つけてしまいました。

　やはり、そうなのですね。今の人たちは、常識的な判断よりも、自分のやりたいことや自分の理想のイメージが絶対であって、目の前にある現実は仮の姿だから、そういうのを変えてしまう時にはものすごく力が出るらしいです。

　１００本の鉄柱を抜くなんて、ものすごい情熱です。そんなバカらしいことなんか、私はお金をくれたとしてもやらないです。けれども、この１８歳は自分のイメージのために、ものすごく忠実に勤勉に行動してしまった。そこには理想のために現実も一般常識もないのです。逮捕されて初めて「少しヤバイことしたかな」程度でしょう。たぶん、反省もないはずです。キョトンとして、どうしてボクが逮捕されなきゃいけないんだ！　そう思っているでしょう。

　愛知県の春日井市のラーメン店で１人が殺害され、１人が大けが、内部の情報を知っている人間で、しっかりあるところからお金を巻き上げていた。殺した相手のサイフからもお金をしっかり抜き取っていた。

　今回逮捕された人が犯人であるなら、ここでも同じです。お金のありかはわかっていて、夜明け前まで営業していたお店の売り上げを取れば、ある程度の金になると思った。けれども、それは二百万程度のものであり、今ある程度のお金が必要な彼には、人の命など二百万以下だったのです。

　三重県で去年・夏祭りのあとに殺された中学生は６千円を奪うために殺されています。もう際限がありません。高額である必要はないのです。缶ジュース１つ欲しかったから（まさかそこまでひどいことはないでしょうけど）、今の若い人は殺人を犯してしまう可能性があります。

　何だか鉄道の気分ではなくなりました。少し書き直さなくちゃ！　もうあえて突進します。


　静岡鉄道、電車を降りてきた女子高生が入ってました！　彼女の一瞬を勝手に切り取ってしまいました。これは申し訳ない。全く意識していなくて、上り線が撮りたかっただけなんですけど……。


　これは、いつ近鉄の吉野線に乗ったのやら、ここはどこなんでしょう？　ひょっとして橿原神宮前かもしれませんね。行ったとしたら、あそこが南限です。ここからは単線だから、下り線待ちをしていたのかもしれない。


　京都駅のはるかです。この上の駅舎の圧迫感はすごいですね。これはもうガメラくんが少し壊しました。でも、中は大丈夫です。


　これはどこでしょう？　紀勢線のそばをブラブラしていたんでしょうね。徳和かな？　高茶屋かな？


　名張の駅で、宇治山田行きの急行を撮りました。塗装が変わっていて、乗っているだけで楽しかった。中はいつもと同じなんですけど……。




　銀河鉄道のような、紀勢線のワイドビューです。こんな夕方から、紀伊勝浦めざして走っていきます。勝浦に着くのはいつごろなんでしょう。


　これは、その反対側の堀坂山（ほっさかさん）の夕暮れです。

　何を書いても、何だかむなしい気分です。高校生の事件があってから、少し気分が滅入っているかも……。