お昼過ぎ、三重県に帰ってきました。雨は、奈良県を走っている時には降らないで、三重県に入ってから、ところどころで降っているようでした。
名阪国道を東に走ると、天理を過ぎたあたりから大和高原を駆け上がらなくてはならなくて、わりとハラハラする道なのですが、お盆の真ん中だし、台風もやってくるからなのか、トラックもほとんどおらず、営業のクルマも少なくて、穏やかに山道を走りました。
雨は、いつか降ったのかもしれないけれど、雲もなくて、低い雲はありましたけど、台風に吹き飛ばされる雲ではありませんでした。
台風は、太平洋の種子島の南東から九州に北上しようとしているそうです。かなり遠いところにあるのに、三重県南部では12日くらいから雨が降っていたのです。
ゆっくり移動しているから、二日も経ちましたが、まだ日本にはたどり着いていないということです。
私どもは、三重県に着いたら、ようやく雨雲に出会い、やはり台風は来ていたのだと知ることができました。情報では知っていましたが、体感したのは、今日三重県に入ってからでした。
そうして、雨と時折風の吹く中を自宅にたどり着きました。ああ、何となく長い三日間でした。これでうちのご先祖様は、ちゃんとお参りに来たなと認めてくださることか、まあ、台風なので仕方がないけれど、実家での二日くらいは、いつも以上に気力がなくて、ただひたすら夜になるのが待ち遠しくて、どこにも出かける気にもならず、ションボリと暮らしていました。
明日、台風は西日本に上陸するという話で、西日本では交通その他で混乱することでしょう。
三重県はそこからは遠いのだから、あんまり影響はないと思うのだけれど、雨はたくさん降るんでしょうね。
高校野球は、テレビをつけたら、いつでもやっているようです。
たいしたのです。こんなに毎日が暑いのに、暑さの中で三時間近く野球を行い、観客はずっとそれに沿い続けるのでしょう。かなり曲がり角は来ていると思われますが、だれもこの曲がり角が来た高校野球というものを変えることができない。
少し世の中を皮肉っぽくとらえてしまいそうなのは、このお盆期間に読み始めた司馬遼太郎さんの『「明治」という国家』を読んでいるからでしょうか。
明治の日本とは、たくさんの失敗もしたし、たくさんの人の命を踏み台にした。けれども、めざすところは、欧米列強にならぶということがあり、そのことのために、ムチャもしたし、犠牲も出たというところなんでしょうか。
それと比較すると、昭和という国家はどうだったのかに、つながるはずなんですが、今はただ読んでいるだけで、理解できていないから、一度通して読んで、もう一度読んでみたら、何か見つかるかな。
実家での収穫は、ブックオフで司馬遼太郎さんの本が買えたということくらいですか。他には、何かないのだろうか?
とりあえず、今は台風が行き過ぎるのを待っている段階です。もちろん、エアコンをかけて、すべてを締め切って、シンミリしながら雨音を聞いています。