中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

事業計画書を作成し、実行しているか?

2015年01月08日 05時09分23秒 | 平成25年6月海外展開成功のためのリスク
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の9ページ「事例 № 3 安易な現地法人開設」を見ましたが、今日は10ページ「事例 № 4 現地企業への過剰な信頼」をみます。

本事例集は、「プロセス認識 ~海外展開にあたって、検討すべきポイントや準備の流れ、スケジュールを十分認識し、または実行していますか?~」として、以下のように記載しています。

海外展開を行うためには、全体の流れを大まかに理解した上で、スケジュール表や必要検討項目などを織り込んだ事業計画書を作成する必要があります。

<海外展開の流れの例>
第1フェーズ: 海外進出立案
1)海外進出プロジェクトF/Sチーム発足 2)海外進出計画案作成 3)国内調査 4)現地派遣 5)知的財産権関係調査 6)人材計画(「採用」と「教育」) 7)社内意思決定

第2フェーズ: 拠点設立
1)進出計画作成 2)社内プロジェクトチーム発足 3)コンサルタント契約 4)知的財産権保全手続(商標、商号、ドメイン、特許等) 5)合弁契約交渉及び合弁契約書作成 6)定款作成 7)現地法人設立日程 8)会社運営手続き、規程の作成

第3フェーズ: 開業準備
1)土地取得(工業団地の場合は不要) 2)工場建設 3)設備購入 4)人材計画(採用・教育) 5)技術導入 6)原材料手配

第4フェーズ: 営業準備
1)販売戦略 2)販売代理店、特約店開拓 3)宣伝・広告戦略 4)アフターケア体制確立 5)債権回収計画

・・・今回は企業誘致として熱烈歓迎されたにもかかわらず、担当者の異動により、頓挫してしまうという事例です。この内容からは先国の態度が豹変したことが理由と読み取れますが、もしかすると、企業内容を調査した結果、可能性が低いと判断されてしまったのかもしれません。

4つのフェーズを中小企業が独自で作成するのは非常にしんどいと思いますが、このようなケースを避けるためにも事業計画書を作成することが精度を上げていく唯一の道なのでしょうね。

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