おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の8ページ「事例 № 2 海外事業への注力不足」を見ましたが、今日は9ページ「事例 № 3 安易な現地法人開設」をみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/55/8b4e69a2c3ded64b841dccf18726b028.jpg)
本事例集は、「競争力 ~製品・技術・サービスに海外で競争力がありますか?~」として、以下のように記載しています。
海外展開を進めるにあたっては、自社の製品・技術・サービスの強みを客観的に把握し、アピールポイントを明確にする必要があります。
たとえば、御社の製品等は海外からの引き合いの経験や、特許などの知的財産権、一定のマーケットシェアを有していますか?
権威ある賞等の受賞歴や周囲からの評判も参考になります。強みのない製品や技術の海外展開は困難が伴います。
また、海外でのライバル企業との厳しい競争下では、常に現地市場価格を把握し、自社製品の価格ポジションを理解しておく必要があります。
・・・今回は先方からの要求で海外に現地法人を設立したが、その設立した法人が弱点となって、値下げを要求されるという事例です。こういうケースは運が悪いと捉えるのではなく、仕掛けてくるのが海外の常識というスタンスが求められるのでしょう。
また、この項では、競争力を確認するためのフレームワークとしてSWOT分析を推奨しています。
自社の製品・技術・サービスの競争力を分析するには、「自社の強み」・「自社の弱み」と「外部環境にある自社にとってのチャンス」・「外部環境にある自社にとって不都合なこと」の4つの観点から情報を整理(SWOT分析)してみてください。
自社が初めて海外進出する場合には、SWOT分析の中で、先行同業他社に対して自社は後発であることを認識して、先行している同業他社に対して、または市場の中でどのような差別化戦略を取り入れるかよく検討すべきです。
自社が後発であることを考えると、先行している同業他社と同じようなことをやっても成果は見込めません。SWOT分析はこれを検討するためのひとつの有用な手段です、とあります。
SWOT分析についてはこれまで何度も書きましたが、ポイントは、自分や自社では客観的な情報が整理できないので、中小企業診断士などの外部専門家を招聘することです。より客観的で論理的な戦略策定の構築が可能となります。是非、ご検討下さい!
昨日は平成25年6月に中小企業海外展開支援関係機関連絡会議により作成された「海外展開成功のためのリスク事例集」の8ページ「事例 № 2 海外事業への注力不足」を見ましたが、今日は9ページ「事例 № 3 安易な現地法人開設」をみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/55/8b4e69a2c3ded64b841dccf18726b028.jpg)
本事例集は、「競争力 ~製品・技術・サービスに海外で競争力がありますか?~」として、以下のように記載しています。
海外展開を進めるにあたっては、自社の製品・技術・サービスの強みを客観的に把握し、アピールポイントを明確にする必要があります。
たとえば、御社の製品等は海外からの引き合いの経験や、特許などの知的財産権、一定のマーケットシェアを有していますか?
権威ある賞等の受賞歴や周囲からの評判も参考になります。強みのない製品や技術の海外展開は困難が伴います。
また、海外でのライバル企業との厳しい競争下では、常に現地市場価格を把握し、自社製品の価格ポジションを理解しておく必要があります。
・・・今回は先方からの要求で海外に現地法人を設立したが、その設立した法人が弱点となって、値下げを要求されるという事例です。こういうケースは運が悪いと捉えるのではなく、仕掛けてくるのが海外の常識というスタンスが求められるのでしょう。
また、この項では、競争力を確認するためのフレームワークとしてSWOT分析を推奨しています。
自社の製品・技術・サービスの競争力を分析するには、「自社の強み」・「自社の弱み」と「外部環境にある自社にとってのチャンス」・「外部環境にある自社にとって不都合なこと」の4つの観点から情報を整理(SWOT分析)してみてください。
自社が初めて海外進出する場合には、SWOT分析の中で、先行同業他社に対して自社は後発であることを認識して、先行している同業他社に対して、または市場の中でどのような差別化戦略を取り入れるかよく検討すべきです。
自社が後発であることを考えると、先行している同業他社と同じようなことをやっても成果は見込めません。SWOT分析はこれを検討するためのひとつの有用な手段です、とあります。
SWOT分析についてはこれまで何度も書きましたが、ポイントは、自分や自社では客観的な情報が整理できないので、中小企業診断士などの外部専門家を招聘することです。より客観的で論理的な戦略策定の構築が可能となります。是非、ご検討下さい!