中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

独立系フリーランス向け!「フリーランスは経理も自分でやろう!!」_#8

2019年11月04日 08時31分56秒 | フリーランス診断士

おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション ”フリーランス診断士”の長岡 力(ながおかつとむ)です。
今日も『独立系フリーランスが苦手とする”お金”をテーマとするブログ』を読んでいただき、ありがとうございます。


このブログは、我々フリーランスが個人と事業の両面において不安を抱えている”お金”をテーマに、
中小企業診断士・FP技能士として私自らが人柱になり、知り得た情報を不定期で発信していきます。

 ・株式会社や合同会社等の法人を設立した小規模企業経営者の方
 ・会社や組織等から仕事を受けている個人事業主の方
 ・定年退職者や主婦等でお仕事をされている方
 ・これから独立を考えている方

等々、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る”独立系フリーランス”を読者として想定しています。

【過去の投稿】
 第1回:「独立系フリーランスが苦手とする”お金”をテーマとするブログを始めます!
 第2回:「お金に関する10の質問」
 第3回:「フリーランスの現状について知る!」
 第4回:「フリーランスの年収はいくらなのか??」 
 第5回:「フリーランスは給料を貰えるのか??」
 第6回:「報酬の源泉は売上高と利益である!!」  
 第7回:「フリーランス、利益はいくらにすべきか??」 


 

前回 は、フリーランスは利益を管理する必要性があることを書きました。

私は日頃のコンサルティングでは、業績を細かく把握するために、会社であれば「決算書」、個人であれば「申告書」を過去3期分に遡って細かく見るようにしています。

その際にいつも思うのですが、今までの経験から言って、経営者の決算に対する意識は・・・

 「非常に細かく把握しており、経費の詳細に答えられる」・・・10人中1人。
 「おおよそ把握している」・・・10人中2人。
 「決算は自分でやっていないから分からない」・・・10人中7人。

という感じです。中には、黒字か赤字かも分からない、年間の売上高も分からない・・・という方もいます。
そういう方が異口同音に答えるのは、「経理は分からない」、「税理士に任せている」、「細かいことは嫁に聞いてくれ!」です。

創業20年以上の実績のある企業で、売上高が高位安定しているのであれば、経理業務を外注・分業することは合理的だと思いますが、
我々フリーランスは”経理は経営者自らの仕事である”と思いましょう!!

決算書は税金を支払うために作るだけではありません。子供の頃に「通知表」を貰ったように、我々フリーランスは決算書から、今年一年の活動を総括する必要があります。

決算書の作成については、別の機会に改めて書くとして、ここで書くべきは、いかにして「利益をコントロールするか」です。 

そのために、まず経費には「変動費」と「固定費」があることを知っておきましょう。

「変動費」とは売上に応じて増減する経費のことで、「固定費」とは売上にかかわらず発生する経費のことです。
具体的には、前者は「仕入高」「販売手数料」、後者は「家賃」「リース料」「水道光熱費」 になります。

ということで、まずは、自分の事業の経費を「変動費」と「固定費」に分解してみましょう。

その際に、購入先やメニューが選べる「管理可能費」と、全く選択肢がない「管理不能費」に分類してみましょう

例えば、仕入高は、「変動費」×「管理可能費」、事務所の家賃は、「固定費」×「管理不能費」、電気代は「変動費」×「管理可能費」になると思います。

(すべての経費項目がきれいに分類できる訳ではなく、業種によっては家賃が「変動費」になる方もいらっしゃるかと思います。
狙いは細かく分類することではなく、経費に対する支出感覚を持つことですので、ある程度大雑把でも大丈夫です。)

何が言いたいかと言うと、

フリーランスが自社の利益をコントロールするためには、「固定費」×「管理不能経費」を極力減らすことです。

これが利益をコントロールすることにつながっていきます!

そのためにはどうしたら良いのでしょうか??次回、見ていきましょう!!


フリーランスになって既に10年が経過していますが、未だに、サラリーマンであったらどうなっていたのだろうかと考えることがあります。不安と不満。サラリーマン時代は不安<不満でしたが、フリーランスになると不安>不満になっているのは、私だけではないと思います。不安を楽しむようになれれば良いのですが、私もその域には達していませんね(笑)・・・私もフリーランスの一人として、お金に対して様々な悩みを持っています。会計は中小企業診断士として、家計はファイナンシャルプランナーとして、この解を探ることが私に課せられたテーマと考えています。このブログを通じてお金に関して不安や疑問を抱える「独立系フリーランス」の皆様と情報交換をする場にしたいと思っています。 



先週の日曜日(2019年10月27日)に「金沢マラソン」走ってきました~!!
途中から冷たい雨が降り始めて厳しい戦いでしたが、沿道から多くの声援に支えられてなんとかゴール~!!
フリーランスはカラダが資本です!いくつになってもストレスに負けない強い体を維持したいですね~!!

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事業を継ぎたいと思う理由は何ですか??

2019年11月04日 05時13分33秒 | 2019年版中小企業白書
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

前回は2019年版「中小企業白書」216ページ「第 2-2-54 図 継ぐ可能性のある事業の業績別、後継決定者の事業承継後の事業規模に対する意向」を読みましたが、今日は219ページ「第 2-2-57 図 積極的後継者候補が事業を継ぎたい・継いでもよい理由」を見ます。

下図から、積極的後継者候補が事業を継ぎたい・継いでもよい理由を見ると、「事業がなくなると困る人(取引先・従業員等)がいるから」、「事業に将来性があるから」と回答した者が多いことが分かります。

第6項では、積極的後継者候補が事業を継ごうと思う理由や、消極的後継者候補が事業を継ぐことに前向きでない理由を見ていくことで、事業承継を決断する上で検討材料になっているものについて分析する、とあります。

事業を継ごうと思う理由を与えることができれば、後継者問題の解消につながるかもしれませんね。読み進んでいきましょう!!
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