前回は2019年版「中小企業白書」の190ページ「第 2-2-32 図 起業準備者・起業希望者にとって起業の動機付けとなった経験」を読みましたが、今日は191ページ「第 2-2-33 図 起業後の成長意向別、起業の動機付けとなった経験」を見ます。
下図から、起業準備者及び起業希望者にとって起業の動機付けとなった経験を、起業後の成長意向別に見ると、「経営に関する授業・セミナー」、「ビジネスプランの作成」、「起業家などによる講演会や交流会への参加」、「企業・商店における職場体験・インターンシップ」(以下、「起業家教育など」という。)と回答した
者の割合は、成長意向が強いほど高いことが分かります。
また、動機付けとなった経験をした時期について見た第 2-2-34 図によると、多くの者が社会人になってから経験していることが分かります。
これらを踏まえ白書は、実際の就業経験が起業に関心を持つきっかけになっていること、起業家教育などを体験することは、成長意向の強い起業家が増えることにつながることなどが考えられる。
また、学生時代に起業家教育などを経験し動機付けとなった者は多くはなかったが、前節で見たように若い経営者が増えている中、より若い世代に起業に関心を持つきっかけを与えていくことも重要といえよう、とあります。
日経の「私の履歴書」を読むと、憧れの起業家・経営者であっても、ごく普通の人であったことに親近感を感じます。こういうところからのスタートでも良いと思いますね!!
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