とまぴーSTYLE

よく食べ、よく笑い、よく遊び♪
元気が一番!
今日も豊かな一日になりますように・・・

シズコさん

2009-07-27 13:46:38 | 

佐野洋子(著)

   母さんはもう忘れてしまっているけれど、
   黒いビロードの支那服に高いハイヒールをはいて、
   夜、父さんとどこかに行ったね
   私は母さんが世界で一番きれいな人だと思った

   私はハイヒールをはいて、
   よそ行きの洋服を着て父さんとどこかに行く母さんを見るのが嬉しくて仕方なかった

   あの時、私は母さんがいつかおばあさんになるなんて思いもしなかった


若い人が読んだらどう思うだろう。
母と娘の関係が、絵に描いたように良好である人が読んだらどうだろう。
介護に疲れ果て、母を見送った人が読んだらどうだろう。
早い時期に母を失った人が読んだらどうだろう。

なんと言うのかな、
母と娘の関係って、簡単でもあるし難しくもある。

痴呆の進んだ母との葛藤を描いたエッセイです。
横暴ともいえる強さ(と権力)を持った母が、
どんどん年老いて、 弱く小さく、かわいらしくなっていく。

エッセイだから読みやすい反面、
ちぐはぐでつじつまが合っているのかいないのか、よくわからん。
別の意味、読むのに疲れた(笑)


「地獄の沙汰も金次第」
「私は、自分の負い目の分だけ(母の入る施設に)高いお金を払った。」

ああ、
年を取るにも、
ボケてしまってもお金がいる、ってことですか(笑)

後半にかけて、胸に迫るものがあります。
そしてこの私も、これとよく似た道をたどるのかもしれないし・・・

悟りのエッセイ、として読むのがいいですね(笑)



コメント (4)
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わが町 防府市

2009-07-25 07:15:36 | 暮らすこと

人口12万人の瀬戸内海に臨んだ気候温暖な小さな町です。

春になればここぞと桜が咲き乱れ、
夏には瀬戸内海、富海(とのみ)の浜で海水浴、
佐波川の河川敷では子供が水遊び、
秋にはススキのかんざし、黄金のあぜ道には彼岸花の眩いばかりの赤、
それでも冬にはちゃんと雪が降って積もるのです。

四季それぞれに花が咲き、果実が実り、きれいな海で育った魚が獲れ、
お祭りには市民総出で賑やかし・・・

どこにでもある町なんです。
ほら、今、皆さんが住んでる町だってそうでしょ?


こんなカタチで、こんなハナシで、
ニュースの冒頭を、新聞の一面を飾るとは夢にも思いませんでした。
とてもやりきれません。

今思い起こせば、お昼過ぎにヘリコプターが飛んでいるのが職場から見えました。
(職場と鉄砲水のあった262号線は5分くらいの距離)
大雨の状況の取材かな?と。
でもそれはテレビで何度も流れていた、家屋に取り残されていた人々を救助するヘリだったのです。
その時はまだ、何が起こったか何も知らない市民の一人でした。


確かに、当日の雨はすごい勢いでした。
バケツの水をひっくり返したかのような、車軸を転がすかのような・・
これらの比喩は比喩ではなく、現実のものとなった瞬間でした。

防府はそんなに雨の多い地方ではないんですよ。
どんなに夜に朝に、雨が降ろうとも、
お昼前にはピタリと止んで、
お日様がからりと空気と地面を乾かして、
今の雨って嘘みたいだったね~なんて苦笑いするのが常でした。
だから、
だから、
こんな大雨になって、それもあんな災害をもたらすだなんて
市民の誰一人として夢にも思っていなかったと思います。
本当に辛く、胸の痛い思いです。

幸いにも(う~ん・・・不謹慎だわね、この言い回し・・・)
我が家は市の南に位置し、直接的な被害は全くありませんでした。
それでも災害のあった場所へは、車で10~15分の距離なんです。

今夜も夕方から土砂降りの雨です。
緩んだ地盤、土砂でかさ高になった川、側溝・・・

どうか、どうか、雨の神様、お天気の神様、
お願いですから、もうこれ以上たくさんの雨を降らせないでください。

家が流されてしまった人たち、
家が土砂で埋まってしまった人たち、
ご家族を亡くされた人たち、
行方不明の家族を思い、眠れぬ夜を幾日も過ごしている人たち、
それでも生きるためには仕事に出かけなくてはならない人たち・・・

心から、心からお見舞い申し上げたいと思います。
また、多くの方々から御心配の連絡をいただき大変感謝いたします。
ありがとうございました。


コメント (8)
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阿修羅展

2009-07-19 16:24:28 | 楽しむこと

我が家には受験を控えている者もいない今、
なぜに大宰府なのかと言うと、

はいはい、そうです 
九州国立博物館に、あのあの阿修羅像が来ているのですよ 
阿修羅展開催中です。


今年の春にも興福寺で阿修羅像を見ました。
お家元の興福寺のそれは、
ガラスケースに入って、正面からしか見ることができません。
しかし、九州にやって来た阿修羅像は、
ガラスケース無しの露出展示(他の言い方はないのか?)なんです。 

取り立てて仏像ファンではありませんが、
大変わかりやすい仏像です。

向かって左側の彼は、
下唇を軽く噛み、やんちゃなような、意地っ張りのような、
それでいて、はにかんだような表情がとてもかわいらしい。
右側の彼は、怒ったような、とても凛としています。
もちろん正面のお顔は、1300年経った今でさえ、
ジャニーズの一員以上のイケメンです 
イケメンでありながら、憂いた表情は更に男前です 

商業的に見れば、東京での興行と併せて、
2010年の奈良平城遷都1300年祭への呼び水であることは疑う余地もありません(笑)
国も奈良県も興福寺も、体を張ったというわけですな(笑)

ま、それはこっちに置いといて(笑)

ちょっと足を伸ばして見て欲しい。
一見の価値は十分に、それもおつりがくるくらいあります。
国宝には胸打たれる何かがあります。




我が家に咲いたアガパンサス。
母が好きな花だから、
先週実家に持って行きました。

コメント (8)
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大宰府天満宮

2009-07-19 16:22:28 | 楽しむこと
九州北部は梅雨明けしたのでしょうか、
とても日差しの強い一日でした 

大宰府にお参りしました。
菅原道真公が祀られている学問の神様として有名ですよね。



太鼓橋を渡って行きます。
鎮守の森がうっそうと生い茂り、ただならぬ気配も感じます。



飛梅伝説で知られる「飛梅」です。

   東風吹かばにほひをこせよ梅の花 
             主なしとて春な忘れそ

その季節に訪れると素晴らしいのでしょうね。

さだまさしさんの歌にも飛梅が出てきます 

   
   あなたがもしも遠くへ行ってしまったら
          私も一夜で飛んでゆくと云った
   忘れたのかい 飛梅


さださんもいい歌、作りますよね 




巫女さん



たくさんの参拝者に体を撫でられ、ピカピカになった御神牛 
紅白のしめ縄をしている姿が冗談ぽくて、なんとも愛らしい。

表参道もきちんと整備されていて、
その町に住む人々の町を愛する気持ちがひしひしと伝わります。

とりあえず大学4回生の長男が来春無事卒業できますように 
と、拝みました(笑)



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サマーセミナー

2009-07-19 15:15:22 | 楽しむこと

一年に一度のパン教室サマーセミナーです。
博多でこの時期に毎年開催されます。

皆さんとても熱心に耳と目を傾けていらっしゃる中、
私は眠くて眠くて仕方なかった(笑)



ハッキリ言って不良会員です 

不良の証し 
途中で会場を抜け出して、大宰府へ行きました(笑)

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切羽へ

2009-07-07 13:08:23 | 


井上荒野(著)

   トンネルを掘っていく一番先を切羽(きりは)と言うとよ
   トンネルが繋がってしまえば、
   切羽はなくなってしまうしまうとばってん、
   掘り続けている間は、
   いつも、
   一番先が、切羽・・・

   切羽までどんどん歩いていくとたい。


小説全般の底深いところにずっとずうっと流れているのは「官能」そのものです。

クラシック音楽に例えるのなら、
コントラバスやティンパニの低音のように

川上弘美氏を思い出させるような作品でした。
淡い文体、緩い展開・・・
ためらいがちな、もどかしくもあり、はっきりモノを言わないような。

結局読み終えて???
で?
で??
どうなの??

筆者の言わんとするところを私たち読者に委ねている、と言うことですか?
ミステリーでもないのに、謎解きのような小説は困るな~
私の読みが浅いのかしら(笑)

美しく、淡々とした、それでいてしっかりとした大人の恋愛小説です。


コメント (4)
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