とまぴーSTYLE

よく食べ、よく笑い、よく遊び♪
元気が一番!
今日も豊かな一日になりますように・・・

「蛇行する月」

2015-01-31 15:38:52 | 
桜木紫乃(著)

一人の女性の人生を軸に、
その周辺の人々の生き方を描く

ちっとも暗くない(笑)
羨んだり後悔したり、
そんなことは誰にでもある日常。
その日常の感情を作者が掬いとる。
私たちは、正に言い当てられたかのような思いをする。

幸せの基準って、何だろう。

人の数だけ生き方があるように、
人の数だけ喜怒哀楽がある。
ひとくくりにはできないし、ひと並びにもできはしないし、
ましてや誰かと比べようもない。
あるがままの人生を受け入れると、そこには笑顔が生まれ、
幸せが芽生えるのだろうか。

蛇行する月…

月のように人は他者によって輝きを与えられ、
誰かを軸とし、
衛星のように生きるのも生き方のひとつ。
軌跡をそのまま歩めば良い。
しかし、敢えて蛇行するはずのないものが蛇行するとき。
蛇行せざるを得ないとき。
その時、何が生まれるのだろう。
行き着く果ては、その人のみが手にする幸せなのだろう。


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一ノ俣温泉

2015-01-29 14:43:35 | 楽しむこと
下関市にある一ノ俣温泉に出掛けました。
日本名泉100選の一つだそうです。



私が行ったのは一ノ俣グランドホテルにある温泉です。
まずは腹ごしらえ。



しし鍋です。
イノシシですね。
赤味噌と唐辛子のお味は肉の臭みを軽減するためです。
とても美味しかった。

温泉はアルカリ性。
「トロトロ」のお湯。
確かに身体を伝うお湯は滑らかで、
お湯に浸かった途端、肌はすべすべになる。

一昔前は、こうしたお湯は「トロトロ」とは言わず、
「ヌルヌル」と言っていた。
言葉は世につれ…ではないが、
同じ事象も時代によって変化するものなんだなあ。
「ヌルヌル」より「トロトロ」の方が美しい印象。
「舟を編む」だったら、きっと用例採集カードに書き留める事例だわ。

露天風呂も自然の中にぽっかりと在って、
大空を流れ行く雲を目で追いながら、
空も雲も言葉も諸行無常だよね、と湯煙に身を沈めた。


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三日月のひとつ前の月

2015-01-23 00:06:55 | 楽しむこと
今夜の月、
月蝕に近いと思わせる形。

まるで地球の影が、あと少しで月を覆い隠すかの如く。
蒼く光り、全てを見透かし、
研ぎ澄まされたその鎌の先で何を切り裂くのか。
どの季節であろうとも輝きを変えず、
そこに、
その姿であることが当たり前のように。

明日も未来も君に照らされる私が、
たとえ愚鈍であったとしても、
君に胸を張っていられるように。

君が満月となった夜、
そのふくよかな君の明るさを見上げる私が、
君の温かさで、より一層、輝くように。




西の空に佇む三日月がとりわけ好きです。
仕事から帰り、車を降りる方向に月が見えます。
バックとお弁当バック、
スーパーマーケットでの買い物のおかげで膨れたマイバックを両手に下げ、
車から玄関まで歩く私は、
どう見ても疲れたくたびれた戦士です(笑)
その戦士を照らしてくれる唯一の光が、お月様。
この時ばかりはスポットライトを浴びたアクトレス!(笑)

月が輝く夜は好きです。









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ロンドン版「ショーシャンクの空に」キャナルシティ劇場

2015-01-21 23:16:27 | 楽しむこと
博多キャナルシティで開演された、
ロンドン版「ショーシャンクの空に」を観て参りました。



ブログ開設前のホームページをやってた時に知り合ったお友だちが絶賛していた映画でした。
彼女の影響でDVDを借りて観ました。
つらく果てしない絶望が続きます。
永遠とも言える牢獄での日々。
しかし主人公は希望を捨てない。

舞台は牢獄。
暗闇と暴力と理不尽さだけが息をする。
見ていてつらい。
眼を覆いたくなる。

希望は一瞬にして絶望に姿を変える。
絶望を背負いながらも、共に執念をも背負う。

まさかの佐々木蔵之介さんのヌード姿!
驚いたってもう!

國村 隼さんは上手い!
彼は一人芝居もきっと得意なのだろう。
もっともっと彼を知りたくなる。

本日が各地での公演を終えた最終日。
二人の舞台挨拶も清々しいものがありました。
とても良い舞台だったのでオススメしたいと思っていましたが、
なにせ今日が千秋楽だったとは!

DVDで見てください。
胸を締め付けられながらも生きる意味を教えてくれます。

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自由に

2015-01-20 23:47:43 | 楽しむこと
月に一度、アマチュアシンガーが舞台に立つライブがある。
なせだかおじさんやおばさん(笑)ばかりなんだけどね。
ギター初心者だったり、歌もまあまあだったりなんだけど、
皆さん、実に生き生きとしてるんだよ。
勿論、若かりし頃から、ずっとギター弾いて歌ってる、もうプロも顔負け!のような人もいたりで。
吉田拓郎、井上陽水、財津和夫…いわゆるフォーク全盛期の歌がメインなのだ。

懐かしくてね。
「心もよう」は今も私の心を揺さぶる。
「なごり雪」はイルカさんのもいいけど伊勢さんのも心に沁みる。
今夜はジュリーの「時の過ぎゆくままに」に泣かされた。
「赤色エレジー」は何年ぶりに聞いただろう。

下手っぴでも照れ屋でも、思いのままに表現できる彼らは自由だ。
その自由な心が私を揺さぶる。
お前はなんだ?と尋ねる。
お前は行動しないのか?と追い立てる。
このまま手を子招くだけでいいのか?

私も自由に軽やかに何かを表現したい。
文章を綴りたい。
何が書けるか。
何を書こうか。
ペンを持つ手は震えるばかり。

評価なんて糞食らえだ。
空に飛び立つ鳥のように、河辺を泳ぎ跳ねる魚のように、自由に書けばいいのだ。

うわん!
怖い。
ここで公言したからには必ずや!必ずや!…はあぁぁ~
勇気と開き直りを私にください(笑)

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「恋肌」

2015-01-19 20:12:45 | 
桜木紫乃(著)

北の国を舞台に、どうしょうもない男と、
そんな男を許し、枯れた心をもて余す女のお話を、
性愛を絡めて六つ。

暗い、とか、物悲しいなど、ネガティブな書評を背負う作者、桜木さん。
私はこの小説、とても気に入ってる。

「ホテルローヤル」で脚光を浴びた。
その時もネガティブな書評がたくさん。
いやいや、こっちの方がもっとネガティブ(笑)

「恋肌」は異国の女性の佇まいが切ない。
「海へ」は二人の男の対比に泣かされた。
一番好きなのは「フィナーレ」
ストリッパーの話だ。

桜木氏の小説は苦手、という人は多いかも、と思うのだ。
人生も生活も愛も千差万別。
ひとくくりにはできにくい。
どろどろしていて、どうしようもないもの。
そこから抜け出そうとしてもがく、あがく。
手探りで、覚束ない足取りで前に進む。
転んで汚れて、疲れて諦め果てようが、それでも這ってでも前に進む。
しかし、抜け出したとしても、その先に光があるとは限らない。
惰性と癖がどこまでもまとわりつく。

元気が無いときには元気の出る小説を、と言われるが、
元気が無いときほど、元気のない小説を読む方が元気が出る、と初めて知った。

私のどうしようもなさなんて、どうでもよくなる。
彼女ら彼らの心の内に寄り添うことで救われる。

秀作だと思います。





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晩白柚の砂糖漬け

2015-01-18 16:16:17 | いただきもの
職場の年配の職員さん、
お忙しいだろうに、こまめにお菓子を手作りされている。
以前、夏みかんの砂糖漬けを頂いた。
私は甘いものが大好きで、ドライフルーツも得意で、
この砂糖漬けも目がない。

「晩白柚の砂糖漬け、作ったのよ」
と、くださった。



食感は夏みかんと違って柔らかい。
でも、お砂糖のザラザラ感、苦味…全て満足!美味しい!
この記事を書く間に完食(笑)

ご馳走さまでした。

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「櫻の園」

2015-01-17 15:24:41 | 映画
1990年の映画。
漫画が原作らしい。
女子高を舞台に、桜の満開の日に学校の創立記念日に演劇部がチェーホフ作「櫻の園」を演じる。
その前日部員が不祥事で補導され、開演されるかどうか…

ああ、
こんなに賑やかで、
会話の脈絡もなく、何一つ完結しないお喋りが延々と続くのが、女子。
私は女子高出身ではないけれど、そうだった(笑)

演技している女の子たちも、あまりに自然体。
大きなものに守られていることを前提に、若さと自由を持て余し、
それでも何かを壊したい、進みたい。

退屈だけど最後まで見てしまう。
綺麗な映像だし、ピアノの音色も透明だ。
何しろ女の子たちが美しい。
今の女の子とは違う次元で美しい。

この桜の花は毎年同じ花を咲かせるけど、
私たちは毎年同じじゃない。





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「遠くの声に耳を澄ませて」

2015-01-15 22:48:18 | 
宮下奈都(著)

短編小説が収められている。
後で知ったことだが、どうやら「旅」をモチーフにしているらしい。
私にとっては「旅」にこだわらず楽しく読めた。

「アンデスの声」よかったな。
「秋の転校生」も懐かしい気持ちにさせれくれる。

ブログのお友だちのレビューで知り得た作家さん。
「誰かが足りない」が出会い。
今となってはもう一度読まなきゃならぬ作品。
その後、「太陽のパスタ、豆のスープ」で彼女の食の豊かさを知り、
「メロディ・フェア」では女子の葛藤と成長を身近に感じた。
「田舎の紳士服店のモデルの妻」は、さらりと読んだ。
圧巻は「よろこびの歌」それに続く「終わらない歌」である。
実際には耳にすることができない歌声が、あたかも私の真横で奏でられているかのように届けられる。

作者は日常を慈しみ大切に思い、
そこから溢れ出る思いや感情を丁寧にすくいとる。
それが読み手に確実に届くのだ。
思いを共有できる。
本を閉じて眼を瞑り、
ふーと息をした後に、またページをめくりたくなるような、
一つ一つが大切な大切な文章です。

目立たない作家さんかもしれませんが、寡黙で実直な姿勢が好きです。
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津和野

2015-01-13 00:03:36 | 楽しむこと
津和野へ行きました。
防府市から90分くらいでしょうか。



太鼓谷稲荷神社です。
12日とは言え、たくさんの参拝者が訪れていました。



お昼ご飯
鴨鍋です。
美味しかったけど、
私が作る方がもうちょっと美味しい!と思うのだった(笑)

ここんとこも、図太く厚かましく(笑)

何度か訪れたのですが、よい街ですね。
今日はあられの降る中、大急ぎの観光でしたが、
次回はゆっくり街並みを散策したいです。

こんなに豊かで楽しい連休を過ごすと、明日からの仕事が嫌になる(笑)
このままゆったりとしていたい。
しかし、水戸黄門さまも歌ってた。
「人生楽ありゃ苦もあるさ」と。
だよねぇ。
違いない。
次の楽しみを期待して、また明日から働き蜂です(笑)



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