伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

5/26東京新聞より 「ホルムアルデヒド問題」 排出元は以前にも垂れ流していた!!

2012-05-28 10:01:36 | 残土産廃問題
ホルムアルデヒド問題で判ったのは、いかに川が垂れ流しの温床か、ということ。
河川水を飲料水にしている私たちの健康問題として厳しく法規制されなければならないはず。
今回60トンのヘキサメチレンテトラミンが川に放出され塩素と結びついて分かったが、一体どれだけの化学薬品が川に垂れ流されているのだろうか。


東京新聞2012年5月26日 朝刊より**************************

産廃業者違法性問えず? ホルムアルデヒド問題

 利根川水系から取水する首都圏の浄水場で検出された有害物質ホルムアルデヒドの原因物質は、水質汚濁防止法では河川に排出する規制の対象外で、廃棄物処理法も委託会社の告知義務に抵触するか明記していない。
埼玉県からは「産業廃棄物処理業者の法的責任を問うのは困難」との声が出ている。

 厚生労働省などは原因物質を、ゴムや合成樹脂加工に使われるヘキサメチレンテトラミン(HMT)と特定。
浄水場で使われる塩素と反応すると、ホルムアルデヒドがつくられる。

 水道法に基づく水質基準は、ホルムアルデヒドの基準値を一リットル中0.08ミリグラムと規定。一方、工場排水の基準を定める水質汚濁防止法で、HMTは「環境への影響がない」(環境省水環境課)と規制の対象外としている。

 埼玉県によると、この物質の流出元とされる産業廃棄物処理業の高崎金属工業(群馬県高崎市)は今月10日、埼玉県本庄市の化学製品会社「DOWAハイテック」から、HMTを含む廃液約60トンの処理を請け負った。

 県によると、廃棄物処理法施行令は「生活環境の保全上、支障を生ずるおそれがないような措置」を業者に求めている。
だが、県は「HMT自体が直接、生活環境への支障を生じさせていない。
業者の違法性は問えないだろう」と指摘する。

 一方、ハイテック社については、廃棄物処理法に抵触する可能性があるとみている。
同法施行規則は、委託先への告知義務の対象にHMTは明示していないが、廃棄物の「適正な処理に必要な情報」を委託先に提供するよう義務づけている。

 埼玉県行田市の行田浄水場で2003年に検出された高濃度のホルムアルデヒドは、ハイテック社の排水に含まれるHMTが原因と確認されている。
県は「ハイテック社は9年前の問題で、未処理ではホルムアルデヒドになることを知り得ていたはずだ」とみる。
 

高崎金属工業はHMTの告知を受けなかったと主張。
これに対しハイテック社は取材に「HMTを告知する義務はない」と違法性はないと主張している。

 埼玉県は九年前、排出規制の必要性は見過ごしていた。
県は「当時は特異な問題と考えていた。会社が排出対策をとったため、国などに規制を求める必要性はないと判断した」と説明。今回の問題を受け、再発防止のためHMTの排出規制を国に求めている。



原因物質が流出したとみられる利根川水系の烏川周辺=25日、群馬県高崎市で

以上転載おわり****************************************


海が悲しい色になっているPart2 館山の坂田残土埋立問題

2012-04-18 17:44:54 | 残土産廃問題


館山市坂田地区 雨の日の土砂流入
こうしてまた、貴重な生態系が壊されていく。
北限の貴重なサンゴも、昨日教えていただいた西表島からたどりついたという淡水の手長エビの一種も。

ブログ「坂田の海辺を伝える」

海洋汚染のひとつに土砂の流入もある。
人間が山の木を大量伐採したあとに大雨が降ると、自然状態とは数桁違う大量の土砂が河川に流れ込むため、産卵場所としての藻場や、珊瑚礁のような微妙な生態系に大きな影響を与えることになる。と海洋汚染防止法に書いてある



ミカン畑を造るのが目的なのか、残土を埋め立てるのが目的なのか。
アレ!
たしか温室作ってきゅうりを栽培し、東京に出荷するために「残土で埋立する」って言う計画もあったなあ。
(木更津市の真理谷地区)


海が悲しい色になっている 館山の坂田残土埋立問題

2012-04-17 23:27:17 | 残土産廃問題
館山市坂田地区に残土産廃問題が起こっていることは知っていた。
県議の入江あき子も市原の県議 山本友子もず~っと取り組んでいる。

入江あき子にバトンタッチして現佐倉市議の大野ひろみも(何だかややこしいけど)県議の時はそれこそ残土産廃問題にどっぷりとつかっていたので、その問題の根の深さはよく聞いていた。

聞いて理解していた事だけど、この写真を見て悲しくなった。
なんて人間は罪深いのだろうか。

この写真とは、zenzaburo yoshinoさんが紹介していた「館山市坂田海岸の土砂流出!」

見たい人は探してみてください。

山本友子さんがブログにこの問題の根の深さを書いている。

どおりでyoustreamで坂田問題を聞くと、歯に物が挟まった言い方をしている。

以下転載****************************

2011.12.22
館山坂田残土問題

古い話になるが、1994年7月11日、横浜海上保安部は、建設工事ででた残土を東京湾に不法投棄したとして兵庫県のT建設の残土運搬船を海洋汚染防止法で摘発。

乗組員と残土を運ばせていた服部建材の役員と海上運送会社の服部回漕店の役員の計8人が、逮捕されるという事件となった。
みなとみらい21地区の工事ででた残土約1170トンを沖の海中に投棄したという容疑。

同事業者は、館山では、ほぼ一社独占状態で、残土埋め立てを繰り返してきた業者である。

私たちの知人で、今から10年近く前に、美しい自然に惹かれて館山に転居してきたご夫婦がいる。
ところが、住んでみたら、次々砂利採取はされるは、跡地は残土で埋められるは、しかもどう見てもまっとうな残土には見えないものが運び込まれているは・・・で、残土ネットに相談があったケースだ。

そのとき、井村さんたちと一緒に、私たちも現地見学もした。

その時の業者も、服部建設。
大きな会社で、館山の港には、自前の立派な埠頭も持っている。

地元住民は、不安はあっても仕方なく受け入れてきたのだろう。
しかし、今回は我慢の限界の緒が切れて、住民が次々反対の意思を表明しているのだ。

過去の経緯から見て、どう見ても残土とは言えないような代物が持ち込まれてきたことは、地元が一番知っている。

きっと今頃、地元では、反対を表明した住民たちがご近所づきあいしにくい状況になっているのだろうと思うと胸が痛む。

県条例改正で、そこに住む「住民の同意」を許可要件に記載するまでは、延々とこの度のようなことが繰り返される。

条例改正をこそ、目指そう。


おわり***************************

facebookで写真をシェアさせていただいたら、コメントをいただいた。

坂田海岸へ土砂を流出させている坂田川というのは、開発が始まる前、関東地方でも屈指の淡水エビ類棲息確認地点だったのです。

非常に環境がよかったこともあり、沖縄の西表島で棲息しているテナガエビの一種が黒潮に乗ってここに辿り着き、棲息していたという事例もあったほどです。

流程は短いながらも、本当に素晴らしい川でした。

藻場や珊瑚が死滅して行く前に、そうした美しい川が、下賎な人間たちの欲望の前に滅びて行きつつあります。


何だかとっても悲しくなった。
バカな人間達。