伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

加藤登紀子さん「ほろ酔いコンサート」にて

2012-12-31 20:00:48 | 日記
12月26日 加藤登紀子さんのほろ酔いコンサートに行ってきた。

コンサート会場のロビーには、たる酒が用意され、聞いてはいたのでさっそくいただく。
ほろ酔いコンサートは今年40周年という事で、観客もそれなりの年齢で、登紀子さんと一緒にコンサートを楽しんでいた。

メッセージ性の高い選曲で、いのちの大切さを歌い上げた。

その中でも、聞いたことのある「貝殻のうた」が・・・。

震災以来ツイッターで自らの詩を発信し続けた福島の詩人・和合亮一さん。
その和合さんの詩に伊藤康英が作曲した曲で、登紀子さんが歌い上げると本当にジーンと心に響いてくる。

♪あなたに 貝殻を そっと 手のひらに 渡したい
 そして そっと 悲しみを 私に 渡してほしい
 終わらない この星の この星の 悲しみを 想っています
 悲しみを あなたのことを 想っています

 命よ この星よりも重たい命
 命の はかなさを知って 泣いているあなた
 私も 共に泣きましょう 共に
 あなた あなた 大切なあなた

 ~ ~ ~ ~ ♪ 

思わずnew album「風歌」のCDを手に取ってしまった。

また、登紀子さん作詞作曲の「青いこいのぼりと白いカーネーション」

♪五月の空は かがやいている その空の下 僕は走っている
 未来へと 時は動いている 何も考えず ここにいるだけで

 海の向こうに消えたあの時 おやじの残した古い時計は
 僕の腕で時を刻んでいる 今もまだ生きているように

 ~ ~ ~ ~ ♪

これを車の中で聞いていて驚いた。
何気ない日常に刻まれた重い現実。
短い詩の中にギュッと詰まって、迫ってくる。



ぜひ一度聴いてみてください。

今年もあと数時間となりました。
大変な年でしたが、皆様にとってはどうだったでしょうか。

今年一年、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

「手乗りスズメ?」とNHK放送の「被曝の森は今」を観て

2012-12-23 08:23:41 | 日記
坂本さんから手乗りスズメの写真を投稿していただいた。



   上野公園の不忍の池周辺で見た手乗りスズメです。
   自然保護団体では野鳥をペット扱いするのは良くないと言いますが、
   用心深いスズメをここまで慣らすのは大変だったろうと思い、
   複雑な気持ちで写しました。
   同じことをする人が数人いるようです。


本当に複雑ですね。
都会のスズメは鉄砲で撃たれることもなく、罠にかかることもなく、人間と共生する道をスズメなりに学習した結果でしょうか。
DNAの中の「人間との距離」が縮まったのかしら。

ところで、
NHKがBSで「被曝の森は今」という番組を放送していた。
2010年にフランスで制作されたドキュメンタリーで昨年5月11日に一度放送した番組の再放送だった。
チェルノブイリ原発から半径30kmの地域の住人は現在強制退去させられ、立ち入り禁止区域になっている。
最初の強い放射能で松の木も枯れ、動物たちも死に絶えたが、その空白地帯に今野生動物たちが入り込んで、繁殖している。
農場も町も放置され、以前の森に戻って、それでも強い放射能の中を動物たちが元気に飛び跳ねている状況を写し出していた。
恰好の放射能被曝の実験場で、生物に与える放射能の影響を調査している。
ねずみは世代交代をが早いので、放射能の影響を見るサンプルとして取り上げられていたが、驚異的な防御能力で耐性ができている、というのが結論。
つまりホルミシス効果を結論として出していた。

しかし、今ウクライナをはじめとして、低線量被曝にさらされた子どもたちが健康被害に苦しんでいるのだが。
そのことは、全然取り上げられていない。

一方的なねずみの実験で、都合のいい結論を導き出していた。
情報を鵜呑みにすると、少量の被曝って体にいいんだね、っていうことになる。
福島で盛んに山下俊一センセイを筆頭に言われていることだが。

番組の意図をよっく吟味しないと、危うくだまされるところだった。
「フランス放射線防御安全委員会」の名称が出てきたところで、この番組はアブナイゾとアラームが鳴ったのだが。

それにしても屈強な体格の男性が、自分の畑で自給自足しているとか、チェリーをもいで食べているシーンなど、胡散臭いやらせとしか思えないのだが、本当に住んでいるのだろうか?


「発砲自粛のお願い」の看板が立ちました

2012-12-20 08:31:50 | 日記
坂本さんの写真が復活です。



泉自然公園のオシドリ(こんなにオスが集まって大丈夫?)
「坂本さんの写真は載らないんですか?」と坂本さんファンの方から尋ねられたので、さっそく伝えました。
私の殺風景なブログを心配して写真を提供してくださっていたのですが、坂本ワールドの復活はやっぱりうれしいですね。


さて、冬鳥たちの季節になった。
本埜(印西市)にはすでにハクチョウが飛来しているという事だ。
今年初め、佐倉にも来たという話を聞き、何とか禁猟区にできないものかと担当課に相談した。
また、お隣印西市担当課さんへも伺ってお願いした。
両市のご尽力の結果、猟友会へも協力をお願いしてもらい、まずは「発砲自粛のお願い」の看板設置からという事で県に要望してもらった。
そして、



看板が立ちました。
大小合わせて9枚も設置してくれたという事だが、これで発砲自粛ととれるだろうか?
猟友会へもお願いしているという事なので、ちょっと心配だが、あとは経過を見守ることにしましょう。

印旛沼の周辺は野鳥を観察する人たちも大勢おり、散歩を楽しむ人もおり、憩いの場所となっている。

原発事故でイノシシやシカからも、高いセシウム値が出ている。
カモだって分からないので、「ジビエ」は止めた方がいいでしょうね。

では、もう一枚



風土記の丘のアカゲラ。



原発NO!改憲NO!選挙にGO!!「茶色の朝がやってくる」part2

2012-12-16 00:57:23 | 政治
「茶色の朝」がやってくる。
読むうちに、これからやってくるかもしれない現実が実感される。

民意はどこに?脱原発社会へ一票」記者会見にて、たしか落合恵子さんだったと思うが、
子どものとき親に「なぜ日本は戦争をしたの?」と聞いたそうだ。
私も同じことを親に聞いたことを思い出した。
その時の父親の答えは「時代の流れだよ」というものだった。
今、その場面に来ているんだなと切実に思う。
後世の子どもたちに「なぜ、また戦争を起こしたの? なぜ原発の事故を再び起こさせたの?」と聞かれない社会を作っていかなければならない。

「原発NO! 改憲NO! 選挙にGO!!」******************

「こんなに怖い選挙はない─中日新聞社会部長・島田佳幸」という新聞記事が注目されている
 ↓  ↓  ↓
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気になることがある。

衆院選を前に過日、小紙が行った世論調査の結果だ。
例えば、優勢が伝えられる自民党についてみてみよう。

 比例で自民党に入れるとした人の三割弱が、「憲法九条」の改訂には反対だと答え、実に半数近くが、将来的な「原発ゼロ」を求めているのである。

 言うまでもないが、自民党は九条を変える、と宣言している。
そして、原発は維持していく立場だ。

 無論、この二つの課題に対する回答者の賛否と投票先の主張がずれている例はほかの党でもみられる。

 こうした“矛盾”、考えられる理由は二つだ。一つは、九条や原発以外にその党を選ぶ決め手の公約があるという可能性。
そして、もうひとつは、その党の主張をよく咀嚼(そしゃく)せず、「何となく」投票先に決めているというパターンだ。
前者ならまだしも、後者はあまりに危険である。

 二度と戦争をしてはいけない、というのは無論、戦争に少しでも近づくことがないようにせよ、というのが、先の大戦で途方もない犠牲を払って、日本が得た教訓だ。
戦後の日本はその教訓の上に築かれている。
その礎である九条を変えるというのは、とてつもなく重大な判断である。

 さらに、あの原発事故は夥(おびただ)しい数の人から故郷を奪い、大事な国土の一部を放射能で汚して、事実上、二度と人の住めない土地にした。
<あとで閉められない扉は開けてはならない>
そんなペルシャの諺(ことわざ)をあらためて苦々しく想起する。

 大震災後初の衆院選が始まった。
ここで問われるものとは、だから、私たちが失敗や悲劇から学べる国民なのかどうか、である。

 「何となく」は禁物だ。
この国の行く末、子どもらが生きていく国のありようを決める投票-。
そう考えれば、こんなに怖い選挙はない。

 (中日新聞社会部長・島田佳幸)

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一時の懲らしめモードで、この国が根底からひっくり返る方向に道を開いては大変だ。
自民党はいい気になって、前よりずっとタカ派の顔を臆面も無く表している。
大げさではなく! だって自民党の改憲案は「国民主権」を「国家主権」に変えようとしている。
こういうことは声高に言わないのが、ズルい。 

現憲法:
 第99条 
 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法 を尊重し擁護する義務を負ふ。
 ↓  ↓  ↓
自民党改憲案:
 第99条 全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。

憲法を尊重し擁護する義務は、国民にはないのが今の憲法。
国民がこの憲法を為政者らに守らせる主体(=国民主権)だから。
それが自民党案では、ちゃっかり逆転。


茶色の朝』は人々に気付かれないうちにやって来る─。

自民党は憲法を変えなくても、集団的自衛権を行使できるとも言い始めた。
米国のベトナム戦争介入理由は「集団的自衛権行使」だった。
このタガが外れたら、まさにどんな戦争にも参加できる。

それから、
尖閣諸島沖海戦の勃発を、作家で元外務省主任分析官の佐藤優が心配している。

都知事候補、猪瀬は自民党とタカ派を中心とした政権となれば、その後ろ盾で尖閣に上陸し、寄付金を使って船溜まりをつくって…といったことを近著で著しているらしい。
中国は黙っていない。米国にとっても日中の対立は好ましい。

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原発にNO! 改憲にNO! 選挙にGO!!

投票日 私たちの選択が問われる日 「茶色の朝がやってくる」part1

2012-12-16 00:27:57 | 政治
以下のメッセージをいただいた。(転用・引用 ご自由にどうぞ)という事です。
「下地准教授の不当逮捕抗議サイト」は昨日のブログにも海渡弁護士の所で紹介したが、再度掲載します。

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なんと! 逮捕理由は、駅構内を通り抜けたから! 私も署名しました。

これを見過ごしては、『茶色の朝 』がやって来る─
  ↓  ↓  ↓          (『茶色の朝 』とは?=説明末尾)
───────────────────────────────────
署名開始から2日で5000筆を超えました。皆さまのお力添えに心から御礼申し上げます。

【緊急ネット署名】市民の不当逮捕に抗議します!
http://keepcivicactivity.jimdo.com/

放射能と有害物質を含む震災がれきの広域処理に反対する市民の逮捕は不当です。
下地真樹准教授らの即時釈放と謝罪を求めます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 12月9日、阪南大学経済学部の下地真樹准教授が、大阪府警によって逮捕されました。
この逮捕は、形式上も内容上も大変不当なものであり、市民の活動に対する明らかな弾圧です。
下地准教授らは、震災がれきに含まれる放射性物質やアスベストなど、本来焼却してはいけない有害物質を全国に拡げて焼却・埋立しようとする「震災がれき広域処理」政策に反対していました。
大阪市は2月から焼却・埋立を開始しようとしています。

逮捕の経緯は次のようなものです。
10月17日、大阪市の震災がれき試験焼却に反対する市民有志(下地准教授含む)は、午後3時 、大阪駅・東北角の歩道上に集まり、大阪市役所にむけて三々五々歩いて移動しました。
その際に、大阪駅構内の東コンコースを北から南へ通り抜けており、この行為を根拠に逮捕されたようです。
逮捕容疑は「鉄道営業法違反」「威力業務妨害」「不退去」です。
しかし、「駅構内を通り抜けた」行為が行われたのは2か月近くも前のことであり、今になって逮捕するというのは非常に不自然です。
意図的な市民活動への弾圧であると考えざるを得ません。

下地准教授ら市民有志は、小さな子どもを持つお母さんたち、とりわけ福島・東北・関東から関西に避難移住して来られた人たちの不安な気持ちに寄り添い、放射能汚染の拡散を阻止するために活動をされてきました。
福島原発事故は、膨大な人々の心身の健康と財産に被害を及ぼしました。
適切な安全対策を行わず原発の運転を強行し続けた国と電力会社・原発メーカーなどの責任こそが問われなければならないはずです。

ところが、これら放射能を拡散させた国や企業の刑事責任は一切問われないままに、今回のように、放射能汚染の拡散に反対して声を上げることが刑事弾圧の対象にされているのです。
このようなことは決して許されることではありません。
既に大阪だけでも震災がれきの広域処理に反対した市民5名が逮捕され、長期にわたって拘留され、起訴されている人もいます。

私たちは、今回の不当逮捕に対し、厳重に抗議すると共に、即時釈放と謝罪を求めます。

2012年12月10日

放射能拡散に反対する市民を支援する会
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『茶色の朝 』とは?:
1998年にフランスで出版されたショートストーリー。
当時のフランスで、極右政党国民戦線が躍進。2002年、仏大統領選の決選投票にルペン・国民戦線党首が臨むことが決まった直後、ベストセラーに。

高橋哲哉さんのこの本に寄せたメッセージから:
私たちのだれもがもっている怠慢、臆病、自己保身、他者への無関心といった日常的な態度の積み重ねが、ファシズムや全体主義を成立させる重要な要因である…

http://www.otsukishoten.co.jp/book/b51933.html

「茶色の朝」************

■物語のあらすじ
世界中のどこにでもあるような、とある国の物語。友人と二人でコーヒーを飲みながらおしゃべりをするのを日課にしている男がいた。
ある日、主人公は、その友人が飼い犬を始末したということを聞かされる。
その理由は、ただ毛色が茶色じゃなかったからだった。
その国の政府は、茶色の犬や猫のほうがより健康で都市生活にもなじむという理由で、茶色以外のペットは飼わないことを奨励する声明を発表したばかり。
主人公は、自分が飼っていた白黒の猫をすでに処分した後であったが、友人がその犬を始末したことに少しショックを受けた。
時は流れ、二人は日課をいつも通りつづけていたが、小さな変化が起こっていた。
人々は話し方を微妙に変え、茶色以外のペットを排除する政策に批判的だった新聞は廃刊になった。
それでもたいして変わらない日々の生活がつづいた。
友人はあたらしく茶色の犬を、主人公も茶色の猫を飼いはじめた。
でもその時には、さらに新しい状況が生まれていた。友人をはじめ、多くの人々の逮捕がはじまった。
そして夜明け前-ある「茶色の朝」-主人公の家のドアをノックする音がする・・・。

「福島原発の被害者を思い出して投票しよう」

2012-12-15 10:16:04 | 政治
12/14参議院会館で、「脱原発社会へ一票!」と題し記者会見が行われた。



鎌田慧さん
原発社会を進めてきた人たちがまた同じ社会を作ろうとしている。
福島の悲劇はまだ続いている。
1年8か月運動を進めてきて、820万人の署名を集めてきた。
脱原発の思いを一本にして、国会を変えていく勢力になろう。

神田かおりさん(講談師)
いわき市出身で、「はだしのゲン」を講談で26年前から、「チェルノブイリの祈り」を16年前から公演してきた。
福島原発事故の前、父親に「原発事故が起こったらどうする?」と聞いたところ、
「その日の風向き次第だっぺな」と答えた。
それが現実のことになってしまった。非常事態宣言はまだ生きている。
チェルノブイリ事故の教訓は生かされなかったのではないか。
それと同じことが今日本でも現に起こっている。
熊本での九州電力の公開回答会で「福島原発の事故を検証した結果、川内原発も玄海原発も問題ない」という説明だった。
それで、「福島市渡利地区を知っているか?」と聞いたが、知らなかったし、
「原発事故が起こったとき、避難のための船の用意は?」という質問には「それは国がやること」という答えだった。
福島原発事故の避難者の数も知らなかった。
福島原発事故で起こったことを、想像力を奮い立たせて欲しい。

吉岡達也さん(ピースボート)
時間がたつことは恐ろしい事だ。
福島で起こったことを思い出せなくなっている。
大飯原発の活断層の問題も、今活断層地震が起こったらどうなるんだ。
阪神淡路大震災は活断層地震だった。
何かあったとき誰が責任を取るんだ。
原発推進は人権問題だ。

落合恵子さん
いのちの未来に対し、危険を生産し続けている。
その責任を個人に押し付けている。
この寒い冬に、福島県民を二分させ、対立させるのが権力です。
自己責任という言葉をそっくり、のしつけて、私たちの一票で返したい。
責任を取るべきところがとるべきです。

海渡雄一弁護士
まだ3~4割の人が投票先を決めていない現状で、候補者の通信簿を見て、投票してほしい。
今たくさんの不当逮捕者が出ている。
日本の選挙制度は重大な欠陥を抱えている。
大阪の瓦礫問題に取り組んでいた阪南大学経済学部の下地真樹准教授が、JRの構内を歩いていて逮捕された。

http://keepcivicactivity.jimdo.com/

下地さんからは、
[常に弱い人の立場に立って行動してください。
がれき広域処理は復興予算の横取りです。
原発的な社会を変えていきましょう。]
とメッセージが寄せられた。

「福島原発の被害者を思い出して投票しよう」
を合言葉に、棄権せず自分の権利を行使して、と呼びかけてほしい。





田中優さんコラムより「明日を変えるのは君のたった今」

2012-12-12 23:21:23 | 政治
衆議院選挙、都知事選まであと3日。
自分たちの暮らしをどう考えるのか、どうしたいのか、原発は、平和は、と重要な課題への意思表示の大事な機会だ。
自分たちの未来を人任せにできないと、切実に思う。

ちなみに優さんは公務員だったとか

田中優さんのコラムから*******************************

『 明日を変えるのは君のたった今 』(GAKU-MC「昨日のNo、明日のYes」より)


▼ かつての職場で

 ぼくが入社一年目のときの話だ。
ぼくは新たな職場に就くと、まずは徹底的に仕事に関する本を読むようにしていた。
最初は足手まといになるのであれば、その先に役立つ知識をきっちり入れておいた方がいい。
そう思って特別な分野を除けば、関わりのある本には全部目を通していた。

 最初の職場は福祉の現場だった。
同じケースワーカー全員の会議が毎月行われる。
相手のある仕事のせいか、とても真剣に論議する。

 しかしそのときは、いいかげんなところで話が落ち着きそうになっていた。
福祉の現場は厳しいので、なかなか原則通りには進まない。
しかし『それにしても』と感じた。
入ったばかりの新人だが、それでもこれではちょっとまずいと思って発言した。

 周囲は無言になった。
誰かが『…原則通りに考えればそうだが』とつぶやいた。
そして他の職員が発言した。
「田中くんは新人だからね、きみの考える通りにはならないよ」という趣旨の発言だった。
しかしぼくはさらに発言した。

 「ぼくは新人ですが、ということはこの席に並んでいる誰よりも最後までいることになります。
責任を取って最後まで仕事をするのはぼくなのですから、いいかげんな結論では困るんです」と。

 もちろん生意気な発言だと思うし、今からすると恥ずかしいが、それでも発言して良かったと思う。
そして会議は福祉受給者の権利側に立った結論になった。

▼ 誰の未来を決めるのか

 選挙のこともよく似たことではないかと思う。
 わずか20歳で投票権を得ても、ほとんど社会の右も左もわからない。
だから先人や社会の先輩たちの言い分に従っておくのが便利だとは思う。

 しかしそれでいいのだろうか。
その社会に最後までいなければならないのは、常に新人の側なのだ。

 そうした心理のせいか、日本の若者たちはあまり選挙に行かない。

 その結果、きちんと投票に行く年寄りばかりが政治家を選択してしまう。
その年寄りたちが若者たちの将来を考えて選択してくれているのならいいが、どうも自分の年金額や自分の貯蓄の安全ばかり考えて選択する人も多いのだ。
そうでない人もいるが、残念ながら少数派に見える。

 たとえば「戦争で解決だ」と威勢のいいことを言う政治家がいる。
しかし彼自身は自分が戦場に行くことはない。
そしてその政治家を選ぶのも、戦争に徴兵されない世代の人たちだ。

 その人たちに使われるコマとして生きるだけでいいのだろうか。

 この社会に一番最後までいなければならないのは若い世代の人なのだ。
責任を取らされる/取らなければならない人たちこそ、社会の主人公になるべきではないか。

▼ 自分の選択を

 ぼくは他人に影響を与えたくない。
その人がその人自身で選択すればいいことだと思うからだ。
万が一、ぼくの影響を受けたといわれても拒否する。
なぜならそれはその人の選択で決めたことであるからだ。
だから誰が何を選択してもいい。
しかし選択した責任は取る必要がある。

 人は誰かのアドバイスに従ってはならない。
もし正しければ「誰かの功績」になってしまって自分の自信につながらなくなる。
もし正しくなければ、「誰かを恨む」ことで自分の責任を回避してしまうからだ。
あくまで自分で決めなければならない。

 特に今回の選挙では原発や増税、軍事や貿易条件が決まる。
とても重大な選挙だ。
どれを選択するのでもいい。
しかし自分の未来から逃げることはできない。

 「明日を決めるのは君のたった今」なのだ。

引用おわり*******************************

ホントだね。
老人の政治家の言いなりになってちゃいけないね。
勇ましいことを言っているが、ちゃんと責任をとれるのだろうかと思う。


東京新聞12/4「食品出荷制限増 なぜ今」福島県外にも産地拡大

2012-12-10 18:32:47 | 放射能問題
東京新聞12/4に「食品出荷制限増 なぜ今」という記事が出た。
放射能は長期間環境中にとどまって影響を及ぼしていると理解しているのだが、世間一般では違うのだろうか?



この出荷制限というのも、国の基準100ベクレル/kgなのだから、とても安全とは言えない。
食品の安全基準が100ベクレルと環境省の原子炉等規制法のクリアランスレベル100ベクレルが同じというのは、どう考えても解せない。
クリアランスレベルとは原発を廃炉にした時に出る資源のリサイクルのための基準なのだから、おかしいでしょ。

定量下限値をせめて1~5ベクレルできちん測定し、値を公表してもらわない限り安心できない。

厚労省「原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等」
  
  ↓

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002pryu-att/2r9852000002ps4o.pdf

出荷制限
規制値を超過した品目について、地域的な広がりが認められる場合設定。

摂取制限
規制値を著しく超過した品目について、サンプル数に関わらず設定。

以前NHKのアサイチという番組で、「原木しいたけは簡単に家でできますよ。手軽に原木はホームセンターで手に入るし」などと特集していてびっくりした。

佐倉市でもまだ原木しいたけの出荷制限が解けていない。
シーズンを前にしてすべての生産者の原木をサンプル調査し、50ベクレル/kgの場合は作らないように、と指導していた。
それほど原木の汚染が深刻だし、西の地域の原木が手に入らない状況だが。


「世界地震震央分布と世界原発マップを重ねてみた」ブログより

2012-12-09 18:06:38 | 原発問題
久々の地震にびっくり。
ちょうど信号待ちの車の中で、ゆらゆら揺れながら「福島第一原発4号炉は大丈夫か?!!」と焦りました。
二度と原発事故はごめんです。
あらためて、こんな地震の多い日本に原発はいりません!!
 
という訳で、昨年の3.11の復習です。

下記のブログを教えてもらいました。

「日本列島が見えない~世界地震震央分布と世界原発マップを重ねてみた」*********

世界の地震の分布図では、日本列島が見えません。

 太平洋プレートがせり上がってくる南北アメリカ大陸側よりも、プレートが沈み込む日本側のほうが地震の発生頻度がより多いことが見て取れます。

その上、
環太平洋火山帯上に50基もの原発があるのはもちろん日本だけです。

 アメリカに注目すると103基のほとんどが安定している東部に立地しています。

        ↓

 世界地震震央分布と世界原発マップを重ねてみた
 http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20120507/1336372179

【拡散歓迎】12/9「生態系と子どもを農薬から守るために ~EUの農薬規制から学ぶ~」

2012-12-05 08:22:56 | 環境
ミツバチの大量失踪で、環境への影響が問題視されているネオニコチノイド系農薬。
人間への影響も深刻だが、あまり知られていない。
ネオニコチノイドの影響は有機リン以上に深刻らしく、脳に影響して凶暴な行動に出る報告も聞いている。
稲や果樹などに大量に使われているが、水溶性なので洗ってもだめ。
水田の生態系への影響も深刻で、見える被害がミツバチの大量死となっている。

ネオニコチノイド系農薬の学習会のお知らせ****************

環境保全型農業推進のための国際市民セミナー

「生態系と子どもを農薬から守るために ~EUの農薬規制から学ぶ~」


子どもの脳への影響が指摘されている有機リン農薬。
そのほとんどがEUでは禁止されていることをご存知ですか?

その後に出てきたネオニコチノイド系農薬についてもEU加盟各国ではミツバチへの影響を重視し、部分的に使用禁止されているケースも出てきています。

一方、日本では有機リン系農薬もネオニコチノイド系農薬も使い放題。
禁止が検討される気配すらありません。
生態系や子どもたちへの影響が懸念される農薬に対するこの行政の対応の違いはどこに理由があるのでしょうか?

農薬規制先進地域のEUから専門家を招待して、日本で国際セミナーを開催することになりました。
EUの進んだ農薬規制を学び、日本でも農薬の厳しい規制を実現させるための参考にしましょう。
ぜひご参加ください。

講演予定

1)EUの新農薬規制 その効果と限界(仮題)
スーザン・ハフマンズさん 農薬アクションネットワークドイツ

2)有機リン・ネオニコチノイド系農薬規制の科学的根拠(仮題)
ノア・サイモンさん ベルギーの養蜂研究情報センター(CARI)獣医師

3)農業用途以外の農薬の規制について(仮題)
クリスチャン・シャイブルさん フランス環境NGO連合(FNE)元欧州環境局(EEB)

4)日本の農薬規制の問題点(仮題)
辻万千子さん 反農薬東京グループ

5)パネルディスカッション

日時:2012年12月9日(日) 10:00~17:00

会場:YMCAアジア青少年センター 9階国際ホール
東京都千代田区猿楽町 2 – 5 – 5
(周辺地図はhttp://ymcajapan.org/ayc/hotel/jp/access-access.html)
JR水道橋駅徒歩5分、東京メトロ神保町駅徒歩7分

資料代:1000円

参加人数把握のため、ご参加希望の方はファクス(03-5368-2736)かメール(kokumin-kaigi.syd.odn.ne.jp)でご連絡下さい。

主催:NPO法人 ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
ネオニコチノイド系農薬中止を求めるネットワーク

連絡先 〒160-0004 東京都新宿区四谷1-21 戸田ビル4階 Tel.03-5368-2735 Fax.03-5368-2736
Homepage: www.kokumin-kaigi.org Email: kokumin-kaigi@syd.odn.ne.jp

(このセミナーは地球環境基金と一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストの助成を受けて開催されます。)