伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

「ぶら下げるな危険!!空間除菌剤」 漂白剤ですから

2013-02-23 21:14:08 | 日記
田中優さんのブログに
「危険な空間除菌剤、すぐに使用を中止して!」
とあった。
インフルエンザ対策として加湿器噴霧に使用したり、身に付けたりする空気の噴霧消毒グッズ、なるものがあったとは知らなかった。

どう考えても、お風呂の掃除に使う塩素系漂白剤を首からブラさげてインフルエンザ対策になるとは思えない。
それどころか、化学物質過敏症に苦しむことになる。

子どもの健康を願うなら、コマーシャルに惑わされず、化学物質に頼らない生活をしようよ。

消費者庁のHPには、

次亜塩素酸ナトリウムを含むとの表示がある「ウイルスプロテクター」をお持ちの方は直ちに使用を中止してください

下記(写真)の首からぶら下げるタイプの携帯型空間除菌剤によって化学熱傷を起こす事故が発生しております。
該当製品をお持ちの方は、直ちに使用を止めてください。
1.製品について
(1) 製品名
空間除菌剤「ウイルスプロテクター」
(2)製品に関する事業者
ア 発売元 株式会社ダイトクコーポレーション
イ 輸入元 ERA Japan 株式会社

消費者安全法により通知された重大事故等として、

2/2に起きた事故で、除菌剤(プレート型)を首から下げて幼児を抱っこしていたところ、幼児の胸部が体幹接触皮膚炎の重症。

とある。

重大事故等以外でもやけどの報告があるから、かなり深刻な症状なのだろう。
     ↓
自治体からの情報として
<事例1>
母親が友人から通販で購入した空間除菌を謳う、ウイルスプロテクターをもらい、子供の首にかけて利用したところ、胸にやけどのような赤い跡が出来て水疱になった。
(平成25 年2月発生 男性10 歳未満)

<事例2>
インフルエンザに効くとある首から下げるカードをポケットに入れていたところ、大腿部にやけどを負った。
情報提供したい。
(平成25 年2月発生 男性10 歳代)

医療機関からは、3例のウイルスプロテクターによる化学熱傷の報告がある。
<事例1>
腹部にⅡ度のやけど。衣服の上から密着。洋服は脱色。数時間密着か。汗をかいた。
(女性50 歳代)

<事例2>
腹部にⅡ度のやけど。衣類の上から、かけていた。
(男性40 歳代)

<事例3>
肌着の上からつけた。子どもを抱っこしていたら穴の空いたほうが皮膚側にな
っていたようだ。3時間位たったらひりひりした。
(女性30 歳代)

▼消費者庁
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130218kouhyou_1.pdf




消費者レポートより「福島復興・菜の花プロジェクト」

2013-02-21 08:48:10 | 放射能問題
今号〔第1528号〕も読みがいのある記事ばかりだった。

その中でも目を引いたのは「チェルノブイリの経験を福島へ」という記事。
NPO法人チェルノブイリ救援・中部 河田昌東さん達は1990年からチェルノブイリで支援活動を行い、原発事故を起こしてはならないと訴えてきた。

チェルノブイリ原発事故後深刻な放射能汚染にさらされているウクライナ国ジトーミル州ナロージチ地区。
原発から70㎞の位置にあり、放射性物質が20年以上たってもまだ60%も土壌に残っている。
主にセシウム137とプルトニウム90。
汚染された土壌の作物を食べているため、内部被ばくが深刻で、病気と貧困問題を抱えている。
日本からの研究者が入って放射能についての研究を続けてきた。

ナロージチ地区で栽培したナタネから絞った油には放射性物質は全く移行せず、油粕にすべて残ったという。
土壌のセシウムは残念ながら3~5%しか減らなかったが、ナタネを植えた畑で作った小麦やソバ、ライムギなどは移行率が低かったことが判明。
この地域では5年間かけた実証実験の結果、このナタネを使ってバイオエネルギー生産をおこない、裏作栽培で農業を復活させる取り組みが始まる。

福島県南相馬市の浜通りの農業復活にナタネ栽培を取り入れる試みが始まる。
国産の遺伝子組み換えなしのナタネ油とバイオエネルギー生産で福島復興を計る。

残ったセシウムはゼオライトに吸着させて、低レベル廃棄物になるそうだ。
おわり。

さて、坂本さんから先日の(仮)西部自然公園ミニ観察会の時の写真をいただいた。
北風が強い日だったが、陽だまりの斜面にはもう早春を告げる野草が咲いていた。

   オオイヌノフグリ


   ホトケノザ



「福島から消えつつあるもの(警戒区域に入って)」医療ガバナンス学会メールマガジンより

2013-02-19 00:41:28 | 原発問題
医療ガバナンス学会メールマガジンより転載します。
ぜひ全文読んでいただきたい。

「福島から消えつつあるもの(警戒区域に入って)」
南相馬市立総合病院・神経内科 
小鷹 昌明

震災から1年9ヶ月が経過した。2012年12月24日の、いまにも雪の舞い散りそうな寒い日に、私たちは浪江町から双葉町、大熊町へのツアーを敢行した。


南相馬市での線量は、高くても1マイクロシーベルト程度であり、線量計としての本来の能力を発揮するには到底及ばない数値であったが、それがみるみる上昇していった。
マックス25マイクロシーベルトを記録した場所は、ちょうど原発の排気塔とクレーンの見える地点から北西の方角だった。


この地でも、高い放射線量を恐れて多くの人々が逃げた。
その線量を長く浴びれば浴びるほど、人間の身体には何らかの悪影響を及ぼすものである。
そのことは、もちろん理解している。
しかし、それが自分にとってどれ程大切で、どんな手立てが必要なのか。
原発の後は何も語らない、何も残らない、何も築けない、警戒区域の伝えたことは、ただそれだけだった。
私たちは、そこから何を想像していけばいいのか。

"殺処分"の指示を受け入れずに、商品価値のまったくなくなった餓死寸前の"被爆牛"を、個人で保護している牧場(浪江町・吉沢牧場)があった。
それは、原発から14キロメートル北西の地点に位置し、約30ヘクタールの放牧場を有している。
私たちは、そこを訪れた。
牛たちが、体を寄せ合うようにそこで命をつないでいた。
その中で、自らの足で立てなくなった、まさに弱いものから消滅していく灯火を見た。
吉沢さん(牧場主)は、「いまここに生き残っている牛たちは、福島原発事故の生き証人である。
それらを殺処分することは、証拠の隠蔽である。
"生きたガレキ"などでは断じてない。
深い深い絶望の先にしか、希望はないのかもしれない。
私たちの行動には必ず意味がある」と語った。

たとえどんなに国が、社会が、世間が「危ないから逃げろ、商品価値のない牛は処分しろ」と詰め寄っても、この人の中に存在するすべてが、全身全霊が、「それは、絶対に違う」と叫んでいる。
その声は、あまりにも力強く、抗し難く、社会的な価値観と真っ向から反目している。
かろうじて立っていられるその中で、自身を支えながら血みどろになって闘っている。
いったい、いまの現実をどこまで引き受けられるのか......。それもたった独りで......。
多くの仲間が、その孤独に耐えきれず、与していく中で、自分が自分であるために行動し、声を上げている。
それは、放射線被害におけるひとつの"叫び"だった。この人は、「ひとり」という原点に立ち返っていた。
「人間として」という起源に立ち戻っていた。
一歩も引かずに前に出る。
それしかない、それしか「自分が何ものなのか」を確認する方法がない。
諦めたら「もう誰でもない自分」になってしまう。
そのあまりに悲痛な慟哭に、私たちは、差し出されたお茶にいっさいの手をつけることができなかった。


"警戒区域"のツアーを終えた瞬間、私はすべての言葉を失った。
現実を受け入れることだけで精一杯であった。
いまやっと、いくつかの言葉を絞り出すことができるようになった。
「整理できなくて伝えられない」という言い訳は、もはや、いまの私には通用しない。
「まさに、伝えたいけれど伝えられない」、そのもどかしさというものだけでも大切にしたいと思い、文章を書き連ねた。
福島への想いの中に、「知らなかった」という自己弁護を封じるために、言葉を重ねた。
それは、"被災地の現状"を伝えるためではない。
"人間の過ち"を伝えたいのだ。私たちが"ここにいる"ことを伝えるのだ。


この街で、私は、私の行動に一歩の意味があるとしたら、それをやる。
そして、私は、私の行動に一歩の意味がないとしても、マイナスでなければやりたいと思う。
さらに、私は、私の行動がマイナスでしかないとしたら、それでもやっぱり、一歩を踏み出すために、やはりやりたいと願う。
それが、この原発から一番近い街における行動のような気がした。
転載おわり

「よみがえりのレシピ」上映会@ナチュラルストゥーディオ

2013-02-18 09:13:41 | 日記
「よみがえりのレシピ」上映会があり、参加。
主催者のKさんは以前「シェーナウの想い」の上映会も行った。



「よみがえりのレシピ」という映画は山形県を舞台に在来種の種を保存し、営々とつないできた農家の方たちと在来種の種が主役。
その野菜の持ち味を最大限引き出す料理を作る奥田政行シェフの話。
山形イタリアン「アル・ケッチャーノ」は全国的に有名なレストランで、映画全体を通しておいしそうな料理がこれでもかと出てくる。
そして、山形大学の江頭宏昌准教授は「在来作物の研究と種の保存」と焼き畑農業を研究している。
江頭さんの幸せそうな顔もこの映画の重要なポイントかな。

山形庄内の赤カブ漬けのカブが急斜面の山の木を伐り出した後、焼き畑にして、カブの種を撒き、収穫した産物とは知らなかった。
生活クラブの注文があるたびに頼んでいるのだが。
昔、米を収穫して食糧に足りない分を、生育の早いカブの種を撒いて、冬越しの食糧を確保した、と映画の中で老人が語っていた。
カブを収穫した後、きれいに山肌をならしてまた杉の苗を植える。
その繰り返しで、焼き畑農法をつないできた。
在来種の種も、絶やさないように毎年種をつないできた。
これって気の遠くなる話だ。

小学校の授業で在来種のきゅうりを植えて、収穫し、食べてスーパーのきゅうりとの違いを発見し、熟させて種を採り、それをまた植える。
命の営みと食の継承を実践していた。

映画の後は、富里の自然農法をやっているYさんの「古来種野菜の鍋」、と「鳥鍋」
思いがけないごちそうでした。





次回は3/16(土)18:30~ ナチュラルストゥーディオで



こちらもよろしく!!
3/15(金)18:30~ 佐倉市民音楽ホールで(主催:さくら・市民ネットワーク)

講談師 神田かおりさんの「チェルノブイリの祈り」



前売り1,500円(当日2,000円) 高校生以下500円
電話受付OKです。043-462-0618

(仮)佐倉西部自然公園で赤ガエルの卵塊発見

2013-02-17 20:20:51 | (仮)佐倉西部自然公園
昨日は風の強い一日だったが、定例の(仮)西部自然公園ミニ観察会に参加。
日差しは春のようなのに、無情の北風が吹いている。
しかし谷津の中に入ると風も防いでくれる。
久しぶりだったので、竹林がきれいに整備されていた。



暖かな畔田谷津の自然観察池にはニホンアカガエルの卵塊が3つ。



日陰の池にはなし。水温で親カエルは決めるのだろう。



ヒヨドリがヤブ椿で花びらを食べていたようだし、上空にはオオタカらしき猛禽類も飛んでいた。
モズもペアでいた。
カップリングの季節です。
風が強いため、小鳥たちは畔田沢の対岸のヨシワラの中あたりにいるらしい。

以前に坂本さんからいただいたヒヨドリ 


  
  センダンの実をホバリングしてもぎ取る 佐倉城址公園にて



  カリフラワーの葉を100羽上の集団で啄ばんでいる場面、木更津市の河川敷畑にて
  ブロッコリー、キャベツ、ホウレンソウなどにも害を及ぼす



  ヒヨドリ同士の戦い どちらかが死ぬのではないかと思える程激しいものでした サンセットヒルズにて

きれいなウソも



  首の周りがピンクのきれいな鳥で、亀戸天神のウソ替え神事は有名です。
  県内で見られるのチャンスは多くありませんが、今年の冬は例年に無く多く渡来したらしく各地で観察されています。

12月議会質問より「放射能対策について」

2013-02-16 17:46:10 | 議会
原発事故が起こってから一貫して議会質問で放射能対策を取り上げてきた。
おしどりマコさんではないけれど、脱被バク、子どもたちを放射能被害から守る一点を貫いてきた。
その集大成ともいえる議会質問を昨年12月にしているので、振り返ってみたい。

2012年11月佐倉市議会一般質問より「放射能対策について」************

チェルノブイリ事故から判明した「食品放射能10ベクレル/kgは健康被害の境界線」に対応するため
伊藤 チェルノブイリ原発事故後26年が経過し、世代も3世代に渡っています。
9月26日に放映されたNHK「ETV特集 汚染地帯からの報告 第2回ウクライナは訴える」では、昨年4月ウクライナ政府が公表した「未来のための安全」と題する政府報告書が訴える健康被害の実態を特集しました。
被ばくと健康状態との関係を236万人のデータから検討したもので、被ばくした人から生まれた子どもたち32万人の調査結果もあります。
事故から6年後には被曝した人から生まれた健康な子どもは22%しかいませんでした。
その6年後はさらに減り6%になっています。
慢性疾患のある子どもは20%から78%に増加しています。
甲状腺などの内分泌系疾患、脊椎の曲がるなどの筋骨格系疾患、消化器系疾患、高血圧、脳こうそく、心臓病などの循環器系疾患が軒並み増加しており、一人の子どもが複数の疾患を抱えています。
汚染度の高い第2級汚染地域の学校の取材では、体力のない生徒が増加しており、生徒485人中正規の体育の授業を受けられるのはわずか14人、ほかの生徒は軽い運動しかできません。
救急車は多い時で日に3回も呼ぶこともあるということで、ウクライナでは国の対策で、汚染地帯すべての学校で低学年では10分間、高学年では5分間授業を短縮することを決めました。
また8年生までは試験勉強で具合が悪くなる生徒が続出したため、学力試験を取りやめています。
ガンは事故前10万人あたり200人が現在は10万人当たり310人。
原発事故後子どもたちが発症した甲状腺ガンは増え続け、事故から26年たった現在は子どものときの被曝による大人の発症数が汚染地域の全域で増え続けています。
原発近くからの避難民の死因のうち、ガンなど腫瘍以外の89%が心臓や血管の病気である循環器系疾患で占められています。
「NPO法人食品と暮らしの安全基金」では今年3度ウクライナ調査を行い、報告書を出しました。
調査は、移住できる権利のある「第3種汚染地域」と「非汚染地域」の学校ですが、線量は時間当たり0.13~0.08μSv程度です。佐倉でもざらにある放射線量の所です。
そこで暮らす子どもたちの7割が足のどこかが痛かったり、頭痛やのどが痛かったり、またその複数の症状がありました。
ウクライナでは村の周りの森からきのこやベリー類をとってきて、加工し、貯蔵して食べます。
報告書では、キノコの食事量に占める割合から平均10ベクレルの食事で健康障害が出ていると推測しています。
食品による放射能の内部被ばくを極力避けなければ、日本でも同様のことが起こるでしょう。
私たちは、チェルノブイリ原発事故の教訓から日本の子どもたちの健康被害を推測し、防がなければなりません。
現在の測定体制では、検出限界値が10ベクレル以上のため、セシウム134、137併せて20ベクレル以上になってしまいます。
次の段階としてどうすればいいのか、検討する必要があります。
それには、高い精度の検査がこれからのカギです。
精度の高い食品放射能測定器の購入が望まれます。ご見解を伺います。

環境部長 現在厚生労働省が設定した食品中の放射性セシウムの基準値は、一般食品で1キログラム当たり100ベクレル、乳児用食品、牛乳で1キログラム当たり50ベクレルです。
給食食材及び市内産農産物の安全性を確認するために、食品中の放射性セシウムスクリーニング法に準じた放射能測定を行っています。
現有する食品放射能測定システムで十分目的を達成できているものと考えております。
今後新たな指針が示されましたら、測定時間を延長するなど現有機器を有効に活用し、対応してまいりたいと考えております。


伊藤 保護者からは使っている食材の測定なので、安心できるという声が寄せられているということです。
原発事故から1年8ヶ月が経ち、放射能の値の出そうなもの、出ないものの傾向が分かってきました。
ハウス栽培のきゅうりやトマト、工場生産のもやしなどは、測らなくてもいいグループになると思います。
また、ただ測ればいいというものではなく、心配なものの確認作業としての位置づけになるよう、情報を共有していただきたいと思います。
どのように指導されていますか。

教育長 現在学校給食用食材の放射能検査は、1日2校、1校当たり2検体の計4検体について給食当日の朝にその日に使用する食材と同じものを測定しております。
各学校の協力のもと11月末までに580検体を測定してまいりました。
今までの方法により今後も慎重に対応してまいります。


伊藤 今まではかったものを見ましたら、キュウリとかトマトとかもやしとか、これはもう出ないのではないかという、そのようなものまで測定をしているのです。
ただ測ればいいというものではなく、やはり精査しながら測っていただきたい。
それには教育委員会、健康こども部のほうからも保育園関係に、放射能に関する情報を提供していただきたいと思います。
厚労省が放射能検査結果を発表しており、佐倉市教育委員会では以前から参考にしていたということでした。
そこから判明した気を付けるべき食材は、現在はキノコ、サツマイモ、レンコン、クリ、ミカン、小麦、大豆、水産物です。
そのような食材の放射能測定を強化する必要があります。
今後どのように取り組んでいきますか。

教育長 佐倉市教育委員会では栄養士が中心になりましてこの放射能検査についての検討を行っています。
各学校で季節のものを使う場合にはその時期に合ったものを選定しながら検査を実施しております。


伊藤 季節に合ったものをというと、柑橘系が出てきます。
柑橘系に対して十分時間をかけた測定というのが可能になるのかと思います。
まず、怪しいものを時間をかけながら測定をしていく。
ある程度のことがわかっているから、その次の段階としてどうするか。
戦略を立ててやっていかなければいけないと私は考えて提案をしております。
原発事故以前は核実験の影響でセシウム137の一日の摂取量は0.05ベクレルだったというデータもあります。
そこまでは無理としても1食あたり0.2ベクレルを目標にすると、事前調査で数値が出た食品は使えないことになります。
チェルノブイリ原発事故で健康被害に苦しんでいるウクライナの例を見るまでもなく、事前調査で数値の出た食品は使わないという方針取り組んでいただきたいと思います。

健康子ども部長 保育園の給食食材で申しますと、これまで事前調査で放射能が数値として検出されてはおりませんが、事前調査で数値の出ました場合には園児の安全を第一に優先し、慎重に対応をしてまいります。

教育長 学校給食における食材につきましてはこれまでの給食当日朝の検査で放射能が数値として検出されたことはございません。
また、千葉県の事業として本年7月に千葉県学校給食モニタリング事業が西志津小学校の給食で実施されました。
この事業は、1人の児童が食する1週間分の給食をまとめてゲルマニウム半導体測定装置により精密測定を行ったものでございます。
その結果、検出下限値0.5ベクレル精度の測定においてもセシウム134、セシウム137ともに不検出でございました。
教育委員会といたしましては、常に児童・生徒への安全を第一に優先して慎重に対応し、安心できる学校給食を実施してまいりたいと考えております。


伊藤 丸ごと給食測定ですが、サンプルとしてやられたと思うのです。
これからどう取り組んでいくか。
後付けですが、1週間分をまとめたものを0.5ベクレルという定量下限値で測定することは、傾向としてもわかると思います。
本来やはり事前測定が望ましいのですが、それができないのであれば、どう位置づけていくか、検討していただきたいと思います。

教育長 丸ごと食材の測定は、県の事業で、佐倉市で積極的に手を挙げてやっていただいたものです。
今後いろいろ県からの情報も吸収しながら考えてまいりたいと思います。


伊藤 ぜひお願いしたいと思います
先ほど食品放射能の基準値が100ベクレルということでおっしゃられていました。
基準値、大人1キロ当たり100ベクレルというのは非常に高い値だと思います。
これ廃棄物として再利用できる基準として環境省が定めています原子炉等規制法のクリアランスレベルと同じということなのです。
食品の安全基準が原発事故後は廃棄物のリサイクル用の基準値と同じということは、それはもう理由にはならないと思います。
やはりできるだけ詳細な測定ができる体制をこれからとっていただきたいと思いますし、新しい機械を買うことができないのであれば、今の機械を使ってできるだけ詳細な測定ができる体制を組んでいただく。
時間をかければ何とか10ベクレルぐらいまで下げることができるというふうにご答弁もいただいているのですけれども、それでしたら怪しいものからはかる。
お米とか事前にはかれるもの、小麦粉などそういうものを事前にはかる、時間をかけてはかるというようなことをやっていただく、そのような工夫をぜひお願いしたいと思います。
それから測定品の中には輸入食材も入っています。
参考値としては必要かもしれませんが、オーストラリア産のものとか、なぜこれが入ってきたのかとちょっと首をかしげるような状況も測定結果の中にはあります。
そのようなことも含めまして検査体制の見直しを要望したいと思います。


環境部長 輸入食品も含めて食品の流通というものは広範囲なものでございまして、出荷、流通の段階で国や県による一時的な検査が行われております。
市の検査は、子供たちの給食において2次的な検査をして、安全性を高めるものと認識しております。
基本的には広域で流通する食品等につきましては、食品衛生法に基づいてまず県と国がしっかりした責任を持って検査の実施を
していただきたいというふうに考えております。


伊藤 今せっかくいい感じでご答弁が来たなと思ったら、何か最後が国や県でという、それはないと思います。
やはり一番子供たちのことがわかっている佐倉市としてどうするのか、先進的な取り組みをぜひやっていただきたいと思います。

総務部長 検査体制の強化という意味でお答えをいたしますと、市におきましては12月1日付の人事異動によりまして放射能の測定の担当に管理栄養士を1名配置をしております。
学校給食等を含めてよく内容を知っている職員でございますので、その職員も活用しながら体制の強化を図ってまいりたいと考えております。


伊藤 体制を強化されたということですので、同じようなものが、キュウリ、トマト、そういうものが測定されているのではもったいないと思いますので、ぜひ情報共有もお願いいたします。

学校給食の産地公表の取組について
伊藤 保護者の方から、ぜひ当日の給食の産地公表をしてほしいという要望が寄せられています。

教育長 各学校の献立表には、一部ではございますが、地場産物について産地の記載をしております。
日ごろから各学校では当日朝の食材の納入時にそれぞれの生産地などの情報を検収簿に記録しており、これまでも個別のお問い合わせには対応してまいりました。
それぞれの学校の事情により対応の方法等は異なるかもしれませんが、保護者の方のご要望がございましたら各学校へご相談いただければと考えております。


伊藤 要望があったらというのではなく、先取りとして、ホームページに載せるだけでいいのです。
朝入ってきた段階ですぐにわかると思います。
そんなに手間ではないとは思いますので、ぜひご検討をお願いしたいと思います。
全体で取り組んでいただいたほうがより効果的かと思いますので、お願いいたします。

教職員、保育士、幼稚園教諭への放射能安全対策研修について
伊藤 放射能による健康被害は避けて通ることはできません。校庭、園庭にも放射能があり、除染したとしても原発事故以前の状況ではありません。
学校、幼稚園では放射能の正しい知識の研修を行っているという事です。
保育園でも放射能の研修が必要と考えます。

健康子ども部長 子育て支援課では、園児が受ける放射線量を低く抑えるための生活上の留意点など、保育現場における注意事項などについて施設長会議等を通じ、各園長に指導をしております。
各園長は、職員会議等を通じて放射能について職員が正しく共通理解して対応できるよう周知に努めております。
また、園児の健康を守るための研修は必要ですので、放射能につきまして保護者についての研修も含め、適時実施をしてまいります。


伊藤 保育園の子どもさんたちが本当に土と一緒に遊んでいるという状況を、運動会とか見学させていただいて思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
保育園、幼稚園園庭の土壌の放射能測定の実施状況について伺います。

環境部長 佐倉市では、放射性物質対策を進めるに当たり、対策目標値を国の示す基準である1時間当たり0.23マイクロシーベルトよりも厳しい0.223マイクロシーベルトと定め、空間放射線量率測定の結果、目標値を上回った施設において放射線量低減対策を行ってまいりました。
ご質問の保育園、幼稚園園庭の土壌につきましては、地上50センチメートルで対策目標値を上回ったものは既に除去工事を完了しておりますことから、土壌の放射能測定は行っておりません。


伊藤 放射能測定というのはベクレルではかるわけです。実際のところ3,000ベクレルの干しシイタケがあったとして、それに放射線どれぐらいかと思って測定しても本当に出てこないのです。
バックグラウンドのほうからの数値のほうが上がりまして、そういう意味でここに3,000の塊があったとしてもそれは測定できないわけです。
そういう意味で放射能測定をしていただきたいと思います。
特に子供たち、保育園、幼稚園の子どもたちというのは、土と一緒に、砂と一緒に遊ぶ。
その安全性の確認のためにもぜひお願いしたいと思います。

環境部長 平成23年度4月19日付の文部科学省から福島県内の学校等の給食、校庭等の利用判断における暫定的な考え方の中で、子供たちいろいろ土遊びやりますので、土や砂が口に入った場合はよくうがいするなど留意事項が示されております。
学校、保育園、幼稚園は、これに基づき適切な対応をされていると考えております。


伊藤 他市のホームページを見ていただいてもわかるのですが、土壌測定はやっているのです。何でそれほど佐倉市は土壌測定を嫌がるのかちょっと疑問に思うところです。
12月1日号の「こうほう佐倉」2面から4面にかけまして放射性物質特集を行っていました。非常に詳細に出ておりまして、今までの測定結果が出ていましたけれども、空間線量測定器の貸し出し測定結果によりますと臼井地区で最大値0.5マイクロシーベルト、志津地区で最大値0.257マイクロシーベルトと出ておりました。この高い値に驚いたのですが、その対応をどのようにしましたか伺います。

環境部長 12月1日号で載せております空間放射線量測定機器貸し出し状況につきましては、代表的な値を議会のほうで出してほしいということで、今回個人情報に気をつけながら、このような形で地区ごとに出させていただきました。
そのような中で、臼井地区については0.500と高い値が示されております。また、志津地区については0.257ですか。
このような中で、周辺より1マイクロシーベルト高くなりますと文科省の関係も出てきますけれども、それとは別としましても0.500、高い値でございますので、既に現場で確認しているものもございますし、今後もこのような状況を確認すべくこちらのほうで検査をしてまいりたいというふうに考えております。


伊藤 私が聞きたかったのは、これ0.5が出たらその測った方はこれをどうしましょうと相談されたと思うのです。
どのように対応したのかということですが。

環境部長 こちらの0.5が出ている分につきましては、ことしの3月ごろにはかったものということで聞いております。
そのときの職員とのやりとり、またその相談の状況等ちょっと今つかんでおりません。
またそちらのほうもしっかり調べてまいりたいと思います。


伊藤 除染は公共施設の部分は大体終わったということですが、やはりこういうふうにスポット的に残っているところは多々あると思います。
これからは私有地に対してどういうふうにやっていくのかという対策をとっていかなければならないと思います。

「原発を脱ってみる?」笑いと熱気に包まれたライブ「おしどりマコ&ケン」@佐倉市立美術館ホール 2/10

2013-02-15 13:52:12 | 原発問題
2月10日はさくら・市民ネットワークの総会。
総会の時には毎回イベントを企画しているが、今年は吉本興業の「おしどりマコ&ケン」さんをお呼びした。
市川で行われた脱原発集会でのトークに圧倒されたが、今回はそれ以上にパワーアップし1時間半マコさんの弾丸トークを堪能した。
「満員御礼」でした。



さて、
原発事故直後「ただちに影響はありません」としかアナウンスしない国、マスコミの対応に疑問と怒りを持ったおしどりマコさんケンさん。
事実を知るために東京電力の記者会見のライブ中継をずっとチェックし続けると、奇妙なことに気がついた。
東電寄りの質問する記者しか質問できず、都合が悪い記者の発言ははじめから排除するおかしさに。
それからがすごかった。
自由報道協会会員となり、東電の記者会見に出席して、鋭い質問を繰り広げ、記事を書くようになる。

2011年夏ごろ、法政大学で佐藤栄佐久元福島県知事が講演した時も、前のほうに陣取って鋭い質問をしていたので、話題になりだしていた吉本の芸人さんとすぐにわかった。

マコさんによると、
原発事故直後の食物の汚染がひどかった。
知っているだけでも東日本で売られていたスーパーの野菜、ホウレンソウ・ブロッコリーなどは1kgあたり最高65000ベクレルで、他のも数万ベクレルあった。
4月当初、福島市内で売られていた野菜は、グリーンピースジャパンの測定では1kg当たり157000ベクレル、ブロッコリーは2~3万ベクレルでていた。(HPで公表している)
その時は、出荷制限された野菜はブルーシートをかぶせる事しか決まっていなかった。
しかし、それほどの深刻さが分からず、食糧が無くなって避難所で食べていた事実。
スーパーで売られていたという情報も入っている。
大学など測定機関では、福島県以外のホットスポットがある所は、自治体に依頼されて測っていたが、ネックは情報を公表できないことだ。
アメリカの研究者が「すべての被ばく者は知る権利がある」と言っているが。

2012年1月で福島市内の小学校のとなリで毎時50マイクロシーベルト測定されていた。
事故前、使用済み核燃料プールのとなりでは0.1マイクロシーベルトだった。
事故以前であれば空気中に放射性物質がなくても放射線管理区域としてマスクをし防御服を着て作業をする環境以上の所に現在住んでいる状況はおかしい。

事故直後はセシウムより放射性ヨウ素、キセノンなどの希ガスがどれくらい出てどれくらい吸い込んだか、わからないし問題にもされていない。
マコさんは2011年5月からホールボディカウンターが日本に何台あるのか質問して、早く測ってほしいと東電の記者会見で発言していたが、だめだった。
それは、5月に厚労省、文科省の業務連絡「被災地で実施される調査研究について」で「必要以上に詳細に調査研究をしないよう、配慮してほしい」と出されたからで、子どもたちのホールボディカウンター検査ができなくなった。

→そういえば、福島県内で子どもたちの検査ができなくなった、と聞いていた。
福島県立医大のみで検査する〔山下俊一副学長)からということで、ひどい話だと被災者から声が上がっていたが、県外へは一切その情報は流されていなかった。

農水省からも小売り業界へ業務連絡「産地名の公表について適切なご配慮を頂くよう願います」が出た途端、スーパーなどでの産地公表が国産という表示になってしまった。

人間の臓器の検査が今日本で行われていない。
調べれば内部被ばく、セシウムの内臓蓄積についてわかるはずなのに。
福島原発労働者が死亡しても、発表されるのは荼毘に付されてから。
このことについては「大野ひろみのクラクラさくら」で詳しく述べている。

2012年脱原発は言われるようになったが、「脱被バク」はだめ。
被バクをするから、原発はダメなはずなのに、記事を書かせてもらえない。
原稿の依頼があったのに、脱ヒバクの内容で原稿がボツになった経過を話してくれた。
会場からは「エー!!」という声がわく。
そこの所は「入江あき子の県議会ワンダーランド」に詳しく書いています。

写真を見てもわかるとおり、ケンさんを見ながらの弾丸トーク。
マコさんの弾丸トークをケンさんの合いの手がフォロウして(ケンさんの針金アートがまた素晴らしい)とってもいい感じ。
パワフルだけど、ほのぼのとした雰囲気を醸し出していた。
結構難しい専門用語もバンバン飛び出したが、笑い声、その時々に拍手が起こり、会場は熱気に包まれた。
満足していただけたようでうれしい。

【緊急拡散】パブコメ締切明日2/12(火)「原子力災害対策指針」(新「安全基準」締切2/28)

2013-02-11 14:39:50 | 原発問題
「避難の権利ブログ」より
【パブリック・コメントを出そう】 締切明日2/12(火)
原子力災害対策指針 パブコメ
~避難基準は事故後数時間は500μSv/時、その後20μSv/時 … この被ばくを受け入れることができますか?~

 1月30日の原子力規制委で、避難基準(事故後最初の数時間は毎時500μSv、その後は毎時20μSv)を含む原子力災害対策指針案が了解され、1月30日から2週間、2月12日(火)まで、パブリック・コメントに付されることになりました。
傍聴席から
「パブコメ2週間なんて短すぎます」
「各地で説明会開いてください」
「被災者のヒアリングをしてください」
「避難基準高すぎます!20マイクロシーベルトなんて受け入れられません!」
「国民が当事者です。国民の声をきいてください」
などの声があがっていました。(が退場を命じられてしまいました)

原子力規制委員会のパブコメページはこちらです。
      ↓
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130130.html

みなさん、ぜひパブコメを出しましょう。
パブコメは行政手続き法で定められた正式な手続き。
原則30日以上とされています。
今回は、こんな重要なことなのにたった2週間しかなく、それ自体けしからん話ではありますが、政府側には出されたパブコメに検討し、その対応を公開する義務があります。
多くの国民が、「20μSvなんてとんでもない!」と声をあげれば、無視はできません。

原子力災害対策指針についての解説はこちら(PDF

「パブコメ、私も出しました!」のコーナー⇒ こちら  →(素晴らしい力作ぞろいです)

パブコメのサンプル 
○パブリックコメントの期間が短すぎます!
2週間のパブリック・コメントの期間はあまりに短すぎます。
国民の命や安全に関する問題です。
当事者は国民です。
各地で説明会を開催するべきです。

○緊急防護準備区域(UPZ)30kmでは狭すぎます!
福島原発事故後、3月15日、60kmの福島市も24μSv/時を観測しました。
避難指示がだされた飯館村は30~45kmでした。
規制委員会が行ったシミュレーションで、7日間100mSvでも30km以遠に及びました。
自治体は、UPZ=避難範囲ととらえてしまっています。

○500μSv/時、20μSv/時という基準が高すぎます。
放射線管理区域の基準(実効線量が3月あたり1.3mSv)が年換算5.2mSv、毎時換算0.6μSvであること、チェルノブイリ事故後生じたさまざまな疾患を考えれば、避難基準としての20μSv/時はあまりに高い値です。
子ども・妊婦への配慮は行われていないのは問題です。
福島原発事故後、国が示した「年20mSv」という基準による避難区域の外側では、多くの人々が自主的判断のもとでの避難を強いられました。
それが再現されていいのでしょうか?

○今回の原子力規制委員会の検討はあまりに拙速です。
原発事故によって、最も被害を受けるのは近隣の住民であり、被害の範囲は全国民に及びます。
原子力規制委員会は、福島原発事故の実態をふまえるため、被災住民からの聴き取りを行うとともに、広く懸念を有する市民の声をきくべきです。
各原発立地およびその周辺地域で、説明会を開催するべきです

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というわけで、締切は明日です。

新「安全基準」(締切2/28)についてはこちら

まずは「原子力災害対策指針」のパブコメを出しましょう。