伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

11/18 「ちば元気ファンド東日本大震災」の助成団体が決まりました

2011-11-28 22:14:31 | ネット活動

      畔田谷津の生命を見守る会 坂本さんより
         佐倉市染井野住宅地の七井戸公園で水浴びしているハクセキレイ

下記、市民ネットワーク千葉県からの報告です。

11月18日ちば元気ファンド東日本大震災の助成団体が決まりました。

市民ネットワーク千葉県では、3月の大震災と福島原発事故以降、被災地で市民活動おこなっている皆さまを何とか支援できないかと、ファンドを立上げ、会員・支援者に呼びかけ多くの寄付を頂きました。
市民ネットワーク千葉県の寄付と合算して、総額345万円を7団体に助成する事が審査の結果決まりましたのでご報告いたします。

審査基準は「地域とのつながり・協働」「明確な目標」「被災者・被災地ニーズ」「民主的な組織・運営」「事業実施能力」の5項目を点数化し、11人の審査員の合計点で決めさせていただきました。
全国9県24団体からの申請でしたが、以下の団体に決まりました。
今後詳しい報告を、県ネット通信でお知らせしますので、ご期待下さい。
また今後も被災地との関係を助成団体の皆さんともちながら、私たちの活動や政策に盛り込んでいけたらと思っています。


【助成団体】
RQ被災地女性支援センター(宮城県登米市)
 「女性たちの手による手仕事プロジェクト」

②東日本大震災被災者支援共同事業体(宮城県石巻市)
 「石巻における近海魚介類における放射能測定データづくり支援」

福島の子どもたち香川においでプロジェクト(香川県高松市)
 「福島の子どもたちとその家族の香川での受け入れ事業」

④みちのくキャラバン(東京都内の大学生グループ)
 「全国の大学キャンパスで被災地の写真を展示し、学生を被災地につなぐ活動」

NPO法人相馬はらがま朝市クラブ(福島県相馬市)
 「支援物資配送料負担事業(支援物資着払いによる物資収集の活性化)」

⑥チーム暁(宮城県東松島市)
 「東松島市の仮設住宅での子どもたちへ大学生による学習支援活動」

⑦復興みなさん会(宮城県南三陸町)
 「南三陸町絆再生コミュニティ復興支援事業(5つの仮設の名簿づくりと学習会等企画)」


【NPO法人相馬はらがま朝市クラブ】さんからお礼のメールをいただきました。
厳しい状況の中、頑張っておられる様子がよくわかります。
東北はまだ復興していない、引き続きの支援が必要です。

「東北の他のNPOでは、時間の経過とともに支援物資は激減しております。
しかし相馬市だけは送料負担と支援物資有償販売可という制度で、それをご理解いただいた支援者から支援物資の増加傾向が見られます。

相馬の漁港全滅とその回復の見込みのない状況と、観光客が見込めないことは、相馬市の復興はありえないと言う現実を突きつけられております。
年内で失業保険が終了し、その他瓦礫撤去などの作業も終了するので、収入の道はありません。
年越しできるのかということが「語れない」状況が現実です。
支援物資や懇談などあらゆる方法でかかわりを持ち、一人の落伍者も出さない決意です。
ご支援いただいた資金は、必ず有効に活用させていただきますこと、お誓い申し上げます。」





海の汚染はどこまでも~魚はどうなっている? 

2011-11-27 14:56:46 | 放射能問題
昨日の海洋汚染図を最初に見たときには、ひっくり返った。
しかし、これも想定内の事。
福島原発事故後、汚染水の垂れ流しは報道されていた。

内部被曝の問題がこれからますます深刻になることが懸念される.
とりわけこれまでの原発の事故ではなかった甚大な海洋汚染から、日本人の食生活にとって大きなウエイトを占める「海産物」の汚染が問題。
 
グリーンピースがスーパーの魚の放射能測定した結果を公表した。
全国のスーパーで売られている魚介類の測定結果

大手スーパー5社の「お魚対策」ランキング

これほどまでの海洋汚染を引き起こしても、少しも反省していないどころか、核開発をまだ続けると言いつのる国と電力会社と産業界。

昨日の東京新聞では
川崎の実験炉 再稼働へ 東芝「研究ニーズある」 

川崎市川崎区にある東芝の原子力研究施設「東芝原子力技術研究所」の実験用原子炉が、28日にも運転を再開することが決まった。
同社から通告を受けた市が25日、発表した.....

 この実験炉は民間が持つ国内唯一の臨界実験装置。
1963年に運転を開始し、最大熱出力200ワット。
研究用なので、発電装置はない。
例年、60日前後稼働させている。


東京新聞続き
「古い炉は危険」「不安」実験炉再稼働に川崎市民 厳しい目

市から東芝側に出した要望書では、施設の情報公開や安全対策の向上、事故時の連絡体制の整備を求めたが、法的な強制力はない。
市危機管理室は「できる限りのことをしている状況だ」としている。
市民からは再稼働を不安視する声が相次いでいる。
実験炉の古さを心配する市民からは「商用原発の寿命は30年。事件炉でも、それを超えた炉を動かすことは危険が伴う。
廃炉行程のシュミレーションなら、東海第一原発や浜岡原発で進行中なので不要。
動かさずに炉を解体するのが、福島第一原発建設に関わった東芝が国民感情を逆なでしない手段だ」
また、市民グループ「新しい川崎をつくる市民の会」事務局崔さんは、同研究所を対象とした緊急事態の対策拠点(オフサイトセンター)があることに触れ、
「実験炉の熱出力が低く、大したことないとも言われるが、万一の時は住民の避難を指示する体制まで完備している。
どう受け止めればよいか」
という不安を口にした。
 

汚染されていない魚リストを見ても、むなしくなるだけ。


海の汚染はどこまでも

2011-11-26 18:36:25 | 放射能問題

世界的海洋コンサルティング会社”ASR”(米国の海洋保全企業)が作成した放射性物質海洋汚染図

11月22日読売新聞 セシウム、3500km沖まで…想定実験で判明
東京電力福島第一原子力発電所事故で海に流出した放射性セシウムが、原発から東に約3500キロ・メートル離れた海域まで達している可能性が高いことが、海洋研究開発機構の想定実験でわかった。。。。。。

事故前の平均的な濃度は0・001ベクレル程度。今回の推計値は、その10~5000倍に高まっているが、国が定めた飲料水の摂取制限の暫定規制値(1リットル当たり200ベクレル)は大きく下回っている。


でもね、海水を飲むわけではないので、飲料水の暫定規制値を出すことがヘン。
生物濃縮は?
そこが問題でしょ。

「食品と暮らしの安全」11月号から
 海の放射能汚染は北海道にまで及んでいるという事だ。
「9月22日、ミッドウェー諸島付近で、福島県から流れたと思われる小型船や冷蔵庫などの漂流物が発見」というニュースが流れた。海洋への汚染の広がりを推測して発表したASR社の放射性物質海洋汚染図は思っていたよりはるかに正確だった。
北海道の太平洋側・道南地方でとれる魚から放射性セシウムがたびたび検出されていることも、この図の正しさを示している。
 そこで、この図を基に海産物の放射能汚染の現状を推測してみた。

昆布
 真昆布、細目昆布、利尻昆布、羅臼昆布(鬼昆布)は今のところ汚染されていないと考えられる。
残念ながら、道南地方の日高昆布(三石昆布)、長昆布(厚葉昆布)は、収穫時期が6~10月なので、今年の分は放射能汚染が始まっているかもしれない。
新ものが販売されるのは11月頃から。

ワカメ
 津波被害で岩手・宮城両県の生産高は例年の3割以下。
厚労省は岩手・宮城のワカメの放射能データを公表しているが、残念ながら検出限界値は50Bq/kg。
食品放射能検査データ


各生協などでも検査結果を公表しているので、確認してください。
ちなみに生活クラブでは検出限界値、放射性ヨウ素は2Bq/kg程度、放射性セシウムは5Bq/kg程度。


絵手紙を書いてみたい

2011-11-22 23:59:10 | 日記

永年、絵手紙を描いている方から、「15年記念集」を作ったからと贈っていただいた。


私はこの方の絵手紙が好き。

限られた空間を使って、ありったけの表現をする。
身近な題材、富士山などをテーマに、ピリッと小気味のいい言葉を添えた絵手紙。



とってもダイナミックな空間を使った表現に、小さな葉書サイズを忘れてしまう。
こんな表現ができたら、と憧れるが、やっぱり矢部さんの絵手紙が好き。

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ブログに載せたことをご報告。
大変喜んでいただいた。
私の好きなこの魚の頭(出世魚のブリしょうか?)
「広辞苑に、ついに載った絵手紙
次世代にきちんと伝え つなげねば」
とある。

この「絵手紙」を始められた狛江市の小池邦夫さんが「絵手紙」という言葉を作られたそうです。
葉書に描いて絵葉書ではなく「絵手紙」という言葉が広辞苑に載った時の「記念の絵手紙」ということでした。
絵手紙人口が増え、社会に行き渡ってからその名称が広辞苑に載るまで長い時間がかかったという事を教えていただきました。



【拡散歓迎】11/23「時の詩人・アーサー・ビナードがバッサリ切る”ダムのひとつ覚え”」

2011-11-21 00:19:33 | 八ッ場ダム問題
ちょっと刺激が強いだろうか?

坂本さんより (畔田のいのちを見守る会)キイロスズメバチを襲ったオオスズメバチ
      (畔田新聞より)
      畔田谷津中流に通じる農道の斜面にオオスズメバチの巣があって、地表に露出しています。
      11月中旬を過ぎてもまだ盛んに出入りしているので要注意です。
      私有地につき、行政の駆除対象には成らないそうです。
      別の場所でオオスズメバチが少し小型のキイロスズメバチを襲う場面を目撃しました。
      空中で体当たりして組み合ったまま地面に落ちたと思ったら、バリバリと音を立てて
      食べ始めました。
      毒も強いけれど顎の力もかなり強いようです。

この記事を読んで、写真も是非見たくなり、送っていただいた。
スゴイ!
坂本さんは残酷なので封印したそうだが、自然の営み、弱肉強食の世界です。

「時の詩人・アーサー・ビナードがバッサリ切る”ダムのひとつ覚え”~八ッ場も原発も根っこは同じ~」

◆日時:2011年11月23日(休・水)午後1時半より~4時 ◆開場:午後1時

◆会場:学士会館 210号室
http://www.gakushikaikan.co.jp/info/access.html

◆登壇者:
アーサー・ビナード氏(詩人・随筆家・翻訳家・ラジオパーソナリティ)
嶋津暉之(水問題研究家)
森明香(一橋大学院生)
川原理子(八ッ場あしたの会会員)

◆参加費:500円

◆主催 八ッ場あしたの会

◆協力 パタゴニア日本支社、アウトドア自然保護基金

 2009年の政権交代で一躍注目を浴びた八ッ場ダム。その本体着工の是非をめぐり、いよいよ政治判断の時が迫っています。

 去る9月、八ッ場ダム事業を進めてきた国土交通省関東地方整備局が、「検証の結果、八ッ場ダムは利水・治水の上でベストという結果が出た」と発表しました。
テレビや新聞で一斉にニュースが報道された直後、ラジオ番組でこの検証結果を痛烈に批判したのが、“時の詩人”アーサー・ビナードさんでした。
八ッ場ダム計画は構想から間もなく60年を迎えます。
ダムの恩恵を受けるとされる利根川流域の住民も、巨額の事業費を負担している国民も、八ッ場ダム事業の実態をほとんど知らされていません。
こうした構図は、悲惨な事故が起こるまで、ほとんどの国民が実態を知らなかった原発問題と驚くほどよく似ています。
今回はアーサー・ビナードさんの講演と専門家の解説、若い世代も交えてのトークを通じて八ッ場ダムをめぐる状況、ダム問題の真実を探ります。

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アーサー・ビナードさんのファンの方は多い。
ブログ10/17「ざまあみやがれい!」来る11月23日のアーサー・ビナードさんの講演にまつわるちょっといい話を見つけた。
文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」でアーサー・ビナードさんが八ッ場ダム問題点を語っているが、このブログでは、何とテープおこししてくれてます。

このブログを読んで、大勢の人、学士会館に集合!!


残念!今年は庭のユズは使えません。そして今フクシマでは駅伝が行われています。

2011-11-20 09:43:30 | 放射能問題
8/28の有機農業研究会の講演会で「今年のユズからは高い放射能の値が出ています」と聞いていた。
常緑樹で葉についたセシウムが実について、意外に汚染されているという事。

散歩しているとユズや甘夏、レモンと結構庭でたわわに実っている。
残念ながら、今年のユズは使えません。

「チダイズム~福島第一原発事故の真実&最新情報~」の11/15「ベクミル」に行ってきましたをご覧あれ。

特にユズは皮をいただくもの。
皮ごと蜂蜜漬けにしたりジャムにしたりと楽しみにしていたが、あきらめよう。

ついでに、
今日、今フクシマでは駅伝が行われているが、11/17~21の「チダイズム」ふくしま駅伝・全コース放射線量がシャレにならない件では、線量測定付きで紹介されている。
許されない、ゾッとする話。
これが日本で今起こっている事実。



【拡散歓迎】11/29鎌田慧さん来る「集めよう!さようなら原発1000万人署名 集まろう!千葉」

2011-11-19 21:02:18 | 原発問題

     坂本さん (畔田のいのちを見守る会)
       センブリ
       千回煎じてもまだ苦いと云う、薬草として有名。
       南房総の山ではあちこちに咲いていました。

さくら・市民ネットワークでは「1000万人署名」を集めています。

悲惨な福島の状況、そして日本中、北半球、海も含めて取り返しのつかない状況に陥っている。
これ以上の惨事はまっぴらごめんです。
一部の原子力ムラの利権のために、これ以上の犠牲を強いられたくないですね。
1000万人署名の言いだしっぺ、鎌田慧さんを船橋にお呼びします。
ホール一杯にしましょう。
そして大勢の方の賛同署名を集めましょう。

集めよう!さようなら原発1000万人署名 集まろう!千葉
 
 福島第一原発大事故の衝撃・打撃は、時間が経つにつれ、あらゆるものへの放射能汚染の深刻さも含めて増すばかりです。
 事故後、さようなら原発1000 万人アクションの呼びかけに答え、全国各地で「さようなら原発」の集会や署名活動が行われています。
千葉では「9.11 原発いらない!千葉に集まろう!」集会を行いました。
 脱原発の流れをさらに確実に加速させるため「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名」に賛同した団体や個人が署名を集めていますが、それらを集結し、千葉県で50 万人分の署名を集めることを目標に、ゆるやかなネットワークで、強力な運動展開をしていきたいと考え、「集めよう!さようなら原発1000 万人署名 集まろう!千葉の会(仮称)」の発会を呼びかけます。 
 全国の呼びかけ人のお一人である、鎌田慧さんの記念講演にご参加ください。   

記念講演:鎌田慧さん(ルポライター・さようなら原発1000万人署名呼びかけ人)
       
●日時:2011年11月29日(火)18:30~20:30(開場18:00)
●会場:船橋市勤労市民センター 地下ホール
●協力費:500円(資料代として)
●定員:400人
●主催:さようなら原発1000万人署名・千葉の会(準備会)
  

※市民ネットワーク千葉県は、「さようなら原発1000万人アクション」に賛同し、各地で署名活動を行っています
   
〈スケジュール〉
18:30     開会・千葉の会発会について
18:40     記念講演:鎌田慧さん
          「なぜ、原発に反対するのか、これからどのような社会をつくるか」
20:10     質疑
20:30     閉会


これが放射能の影響?

2011-11-18 00:51:17 | 日記

     坂本さんより ラッキョウの花
     6月に収穫しきれなくて、畑にそのまま残しておいたラッキョウに花が咲きました。
     意外に綺麗な花です。

出前放射能測定をしている。

11/14 近所の測定を頼まれた。
近くの小学校が除染対象なので、心配しての依頼だった。
建物の周りを測って、平均0.13~0.20マイクロシーベルト/時間(1m、15cm高)。

私たちはマイクロホットスポットを探すためはかっている訳だが、やはり危険なことをしていることを実感した。

倉庫の雨どいの下。コンクリート上を雨水のシミ。
測定すると15cm高さ平均0.32マイクロシーベルト/時間。
測定中体に異常を感じた。
頭(脳)がジワーッと絞められた感じ、心臓の筋肉が痛い、気管支上部がひりひり。
立ちくらみ。

次の日は、体調を戻すため、運動をして汗を流そうとしたが、いつも通り体が動かない。
体が重く、筋肉に疲労がたまっている感じ。
化学物質を体から出す方法では、ダメですね。

3日目朝、心臓の筋肉の痛み、気管支上部のひりひり感がまだのこっている。
仕事で九十九里の海沿いまで出かける。
気持ちがいい日差しの中にいると、昼ごろには体の不調もすっきりと治っていた。

これはどう考えても放射能の影響だろう。
0.3マイクロシーベルトは立派に高い値だが、測定器はあくまでも目安。

私は化学物質過敏症だから、他の人よりも感じやすいのかもしれない。
子どもは大人より影響を受けるのだから、私のように感じているのかもしれない。

子どもが外から帰ってきて、イライラしている、八つ当たりする、ダルがっている、痛がっている、もちろん鼻血が出るなどいつもと違った様子だったら、「ヒバク」を疑ったらいいかもしれない。

先日、午前午後と一日中測定をした時は、夕方から感情のコントロールが利かなくなっていた。
結構アブナイ状況。
ネオニコチノイドの影響で、恋人をいきなり殴った女性の話を聞いたことがあるが、あんな感じなのかなと後から理解できた。

農薬・化学物質の被害に加え、放射能の影響も心配しなければならなくなった私たち。

「大人があきらめたら、絶対にだめ」
生き抜くと思わないと、生死を分けることになる。
子どもの未来を守るため、頑張るしかない。

と言っていた、野呂美加さんの言葉をかみしめる。





11/12野呂美加さん講演会「子どもたちを守るために知っておきたい放射能のこと 」

2011-11-17 01:17:07 | ネット活動


11月12日10時より野呂美加さんの講演会を佐倉市立美術館で開催した。

じかに野呂さんのお話を聞けて、日本の置かれている惨状がひしひしと伝わってきた。
また、被ばく1世の子どもたちの結婚の話には、思いが迫ってきて胸が詰まった。
消防士の父親を亡くし母親を亡くし、大勢の親戚を亡くした被ばくした孤児。
自分でも長く生きられないと覚悟をした彼の言葉の重み、悲しみを受け止めた野呂さん達里親の気持ち。
転地療養で放射能が体から抜けていく事実と彼らの成長、そして結婚、覚悟をしたであろう出産。
言葉の端々から、その現実の重みが、聞いている私たちにもひしひしと伝わってきた。
これから続くであろう長い期間、私たちは放射能ばかりではなく、この国の体制とも戦っていかなければならないと、改めて確認した次第です。
野呂さんは20年前から戦ってきたけれど、それ以上の深刻さが我々の置かれている状況であると皆さんにも伝わったと思います。
今回はオフレコ部分もあり、参加された方はラッキーでした。

以下、講演会の内容です。

 原発事故後20年近く、チェルノブイリの子どもたちを日本に保養するため受け入れてきたが、
福島原発事故後は関東がチェルノブイリ並みである。
福島は未知の領域である。


放射線は地球上にもあるし、宇宙からも来ているとよく言われるが、原子力については「イオン化した放射能」と区別している。
地球が出来たばかりの時には大気もなく放射線にさらされていた。
その時の発生した生命体が現在の大気の元をつくりだした。
しかし、原子力の放射線は人工的な物で、人類が浴びてきた放射線とは別のものと区別されている。


転地療養は充分効果がある。
放射能のない所で療養し、汚染のない食品を食べると放射性物質が体からでていく。
また、子どもの体には自然治癒力がある。
毎年イタリアでは空路で数千人単位、ドイツは陸路で数万人単位で受け入れている。

これから日本でも、汚染地域の子は学校単位のグループで転地療養を行う方がいい。
出す側、受け入れる側がグループを作り、継続して行えるようにする。
長く取り組むには、子ども達を出す側にキチンとした心がけが必要であるし、受け入れる側も継続するにはそれなりの覚悟がいる。
保養期間の最短限度は30日、45日あれば全部出ていく。

放射線量は、本来はゼロであるべきもの。
10マイクロシーベルト/時間では、まず抵抗力のない人から死んでいく。持病が悪化する形で表れる。
現在福島では突然死している。
1マイクロシーベルト/時間はチェルノブイリでは立ち入り禁止区域である。

放射線による活性酸素(フリーラジカル)が体を酸化させる。
チェルノブイリで小児甲状腺ガンが原発事故と因果関係が認められたのは、発症率が100万人に一人という珍しいガンだったから。
甲状腺は成長をつかさどる器官。
成長障害を起こし、女子に男子の特徴が現れる。
チェルノブイリでは、第二世代の子どもの体格が明らかに小さくなっている。

現在、福島県の子どもの体重が増えない症状があらわれている。

異常はまず目の下にクマがあらわれる。
健康診断を全市的に行うべきであり、甲状腺腫が発見されることがある。
何もしないことが一番悪い。

セシウムはカリウムと間違えて体に取り込まれ、心臓にたまるので、心筋梗塞を起こす。
食べ物に充分に気をつける。
口から入るものは、大人の努力で防げる。
シイタケなど菌類は放射能を集める。

しかし、事故前に静岡の茶葉から10ベクレル/kgの痕跡があり、浜岡原発からではないかと言われていた。
滋賀県でも0.1マイクロシーベルト/時間を測定されいるが、これは福井の原発が原因では?

来年の春「花粉」対策として、早めにマスクをする。
現在は、枯葉を触らせない。
 
有機農業では放射能は農作物に移行しない。
福島の農産物でも4ベクレル/kg以下という検査結果が出ている。
EM菌も有効。
人間と土で同じことが起こる。
EM菌を使用するとストロンチウムが入ってこない。
ミネラル、亜鉛、セレンなど体の栄養素が足りていれば、体に入ってくる放射能を防ぐことができる。
しかし、体が弱っていて副作用に耐えられないので、サプリメントのとり過ぎはよくない。
食品で摂るのが一番いい。

アップルペクチン、スピルナなど微量栄養素が入っている、抵抗力をつかさどるものがある。

酵素、ミネラル、アミノ酸などはDNAの修復スピードをアップする。
酵素が足りないと普通食が入らない。
日本食は発酵食品が多く、多品目ではなく単品で食べる方がいい。
肉とコメの消化酵素が違うので、食べ分けた方が、体に負担が少ない。

早寝早起きは自律神経を整え、抵抗力を上げる。

放射能は25年で4割減るが、別のものになり、放射能は永遠の力を持っている。
除染は危険だし、必ず後遺症が出る。
チェルノブイリ事故時、除染に動員された多くの市民が死亡している。
0.412マイクロシーベルト/時間の場所を家を全て地中に埋立、表土を削ったが、25年経っても0.115マイクロシーベルトになっただけ。

同じエリアで過ごしていても、家族が放射性物質に気をつけた生活、食事をしているかどうかで、10倍以上の数値の差が出てきている。
ガンは放射線量が高いところにいるとなるというものではなく、低くてもなることもある。

子どもたちを近づけない所
 水溜り
 芝生
 木の根元
 等など 

「大人があきらめたら、絶対にだめ」
生き抜くと思わないと、生死を分けることになる。
子どもの未来を守るため、頑張るしかない。

12/18「報道写真家 樋口健二氏 講演会」 ポレポレ佐倉主催

2011-11-15 01:08:30 | 原発問題
何と樋口健二さんを招いての講演会を、ポレポレ佐倉が企画してくれた。
前回の内藤新吾さんの講演会もとてもよかった。
せっかくの機会なので、大勢の方に聞いていただきたい。

~ポレポレ佐倉 第8回企画~
「報道写真家 樋口健二氏 講演会」
―原発で犠牲になる被曝労働者を知っていますか?―

       
◇日時:2011年12月18日(日)午後1時半~5時
◇会場:佐倉市立美術館4Fホール
(千葉県佐倉市新町210、京成佐倉駅南口より徒歩8分、JR佐倉駅北口より徒歩20分)
アクセス:http://www.city.sakura.lg.jp/museum/access/access.htm 
◇資料代:500円 要予約 ※
※当日参加も可能ですが、人数把握のため、なるべく事前予約をお願い致します。
◇主催:ポレポレ佐倉 maldivefish3living@yahoo.co.jp

◇学習会内容
原発による電気が、その内部で働いている日雇い原発労働者の命と健康を犠牲に成り立っていることを知っていますか?
3.11の半世紀も前から、何十万人もの労働者が、日本各地で稼働している原発の内部で被曝労働に従事し、ボロ雑巾のごとく使い捨てにされ続けてきました。
原発被曝労働者を足かけ40年近く取材し続け、労働者の苦しむ姿をフィルムに焼き付けてきた報道写真家の樋口健二さん、その差別の実態を語って頂きます。

◇樋口健二さんプロフィール
1937年、長野県生まれ。報道写真家。
東京綜合写真専門学校卒業。同校助手を経てフリーに。
日本写真芸術専門学校副校長。
1960年代から、四日市喘息公害、原子力発電所での被曝労働の取材などを通し、高度成長の陰で苦しむ人々の姿を追い続ける。
2001年、ドイツに本部をおく反核NGOによる「核のない未来賞」教育部門賞を受賞。
『原発崩壊 樋口健二写真集 1973~2011』(合同出版・近刊)ほか多数。

◇樋口健二さん参照記事
『細々と彫りつける』9月17日より
報道写真家樋口健二が語る、被ばく労働の実態
http://d.hatena.ne.jp/ishikawa-kz/20110917/1316243682『msn産経ニュース』8月29日より
原発労働者の鎮魂を 取材40年、難病を押し講演の日々
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110829/trd11082914170011-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110829/trd11082914170011-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110829/trd11082914170011-n3.htm

『Imagine - Empty Boat』8月25日より
樋口健二さん・小田原・8月24日
http://ameblo.jp/premsheel/entry-10996844697.html
『情熱空間』6月25日より
伝説のジャーナリスト樋口健二氏(原発問題)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/3665595.html
『JANJAN Blog』6月11日より
原子力産業と労働者『フクシマ50』の真実 お話-樋口健二さん(福本えみ)
http://www.janjanblog.com/archives/42869
『福島みずほのどきどき日記』5月16日より
樋口健二「原発労働者の実態」対談録
http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-1824.html
『QAB沖縄朝日放送』5月11日より
Qリポート 原発点検労働者の実態
http://www.qab.co.jp/news/2011051127756.html
『弱い文明』3月21日より
「隠された被曝労働」~YouTubeより
http://blog.goo.ne.jp/civil_faible/e/f5e04acde26d794cc97ad282719fbd8e
『JANJAN』2007年6月1日より
安全神話の闇に葬られる原発被曝労働者(樋口健二)
http://janjan.voicejapan.org/living/0706/0705310440/1.php
『美浜の会』2003年より
エル・ムンド[EL MUNDO:スペインの新聞 ]2003.6.8 記事より
調査報告/原子力発電所における秘密
日本の原発奴隷(樋口健二)
http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm