伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

続報 千葉県コールセンター問題 

2021-01-31 11:58:18 | 新型コロナウイルス問題
かかりづらかった千葉県のコールセンター問題では、命に関わる問題として
これまでもブログやfacebookにアップしてきました。
1月8日にNHKの首都圏ニュースで取り上げられたり、
八街市のSさんの状況を発信したりとしてきました。

とうとう、千葉県は1月29日記者会見で公にせざるを得なくなりました。

県はコールセンター委託事業者にすべてお任せで、
年末年始の休業中の緊急対応体制がとられていないことが、明らかになりました。
ここにきて、新聞記者から取材を受けたりして、謝罪会見をせざるを得なくなった模様です。
連日のように頭を下げ続ける県幹部。
知事を筆頭にぬるま湯行政でぼけてしまっていますが、コロナで命がかかっている県民にとっては、
この体たらくは不幸そのものです。
3月21日の知事選では、ちゃんと仕事をする知事を選ばないと、大変なことになります。



仕事始めの1月4日、コールセンターの年末年始の相談受付状況の調査をかけました。
(この顛末は1月10日のブログにもアップ済みです。)

その時、「東京にあるコールセンター事務所に電話で確認している」という対応だったので、
立ち入り調査しないとダメでしょ!!と言ったことを覚えています。
1月22日、1回目の予算委員会のヒアリング時、
「中間報告なので口外しないで下さい」と前置きしてシステム障害だったと報告してきました。

1月29日2回目のヒアリング中に、同席していた大野さんの携帯に飛び込んできたのが、
新聞記者から「今日、コールセンターについて県に取材をかけたら、16時30分から記者会見をするそうだ」との情報でした。
実はこの日、私はコールセンターのヒアリングも入れていたのですが、前日に「担当者の調整がつかない」
という不審な理由でキャンセルされていました。
それなのに、記者会見をするとは、開いた口がふさがりません。
もちろん、激しく抗議しました。
これまで、何度要求してものらりくらりと出してこなかった、契約書、仕様書、事業者の報告書が
速攻で一気に手元に来たけれど、この対応も、記者会見の内容も、責任感ゼロの対応も問題です。




朝日新聞1月30日千葉版記事から*****************

県のコロナ電話、障害 年末年始、412件応答できず」
県は29日、新型コロナウイルスについての県民からの問い合わせに対応するコールセンターが
昨年12月31日~今年1月4日につながりにくくなり、延べ412件に応答できなかったと発表した。
部品の故障により、システム障害が発生していたという。
県によると、昨年12月30日には519件の応答をしていたが、31日には231件に急減。
このとき、県がセンター運営を委託するティーペック(東京都台東区)がシステムの不具合を確認していた。
だが、原因特定に時間がかかり、1月4日までに繋がりにくい状態が続いたという。
県と同社は「感染が急激に拡大していた年末年始において、ご迷惑、ご心配をおかけしたことを
深くお詫び申し上げます」と謝罪。
一方県の担当者は「医療機関を受信できず、症状悪化したという報告はない」と話している。
コールセンターは土日祝日を含む24時間対応している。(今泉奏)

さらに八街市Sさんのインタビュー記事が続きます。
「死ぬ思い」15時間かけ続け
「何回電話したかわからない。
どうしたらいいか分からないからこちらは死ぬ思いでかけ続けたのに、障害でした、では済まない」
2~3日に約15時間、コールセンターに電話をし続けたという八街市の男性(63歳)は憤る。
男性は2日の昼に食べたラーメンの味がまったくしなくなったことで体調に異変を感じたという。
インターネットで調べたコールセンターの番号に電話をかけたが、つながらなかった。
男性は一人暮らし。電話をかけ続けているうちに体温は39度を超え、頭がフラフラした。
友人3人にも電話をかけるよう依頼したが、誰がかけてもつながらなかった。
ようやく通じたのは約15時間後の3日午前4時49分。
電話に出た担当者は、男性が住む地域を管轄する保健所に電話するように指示しただけだった。
翌日のPCR検査で新型コロナの陽性と確定。入院後のX線撮影では肺は真っ白になっていて、
「重症化しています」と言われたという。(重政紀元)

記事引用ここまで********************************

問題満載 千葉県と委託事業者~責任逃れの姿勢。
 感染爆発で1月4日からフェーズ4に引き上げる予定と公表していた千葉県。
年末年始のコールセンターの役割は重要なはずです。
私も昨年11月から年末年始体制をどうするか、と確認していたのですから。
システム障害発生の12月31日、事業者はシステムサポートに原因調査を依頼していますが、
遠隔操作での確認作業に終わっています。
県に報告したのは1月3日15時、しかもメールで、です。

問題① 契約では、毎日事業者は県に報告を上げることになっていたのに、
極端に減った着信数、対応数に何の問題意識もなかったのか。
いや、それよりも、報告していたのか?
県の年末年始の危機管理はどうなっていたのか?

問題② 12月27日~1月3日のコロナ対策はどこでだれが、どれだけの体制でやっていたのか。

問題③ 事業者からは「着信数は漏れなく精確でした。
損失した応答数は4日間で412件となってます」という報告が来ているが、
そんなに少ないはずはありません。
現に八街市のSさんは一人で15時間100回以上もかけているし、
友人3人で140回はかけているはずと言っています。
私もですが、何人もの方からコールセンターが何度かけてもつながらなかったと聞いています。
その回数はどこに消えたというのでしょうか。

問題④ 昨年12月30日には519件の応答をしていたが、31日には231件に急減。
と説明しています。
しかし、1月14日に県が我々に提示した資料には、応答数だけでなく着信数もあります。
記者資料にはなかったので、県が「損失した応答数412件」と発表すれば、
そのまま記事にした、というからくりです。
実際は12月30日1082件の着信数があったのに12月31日は304件に減ったこと自体おかしい
と考えるのが普通でしょう。
ところが、県はヒアリング時、事業者(損保会社の健康相談を受けるコールセンター業務)が言うには
「毎年、年末年始は相談件数が減るので、特段おかしいと思わなかった」という説明―言い訳をしていました。



問題⑤ 一番の問題は、記者会見で「医療機関を受信できず、症状悪化したという報告はない」
と言っている事です。
なぜこのようなウソを平気で言えるのでしょうか。
私は1月4日からこの間ずっと、コールセンターがつながらなくて、大変だったこと、
さらに八街市のSさんの状況を訴えてきたのです。
被害を矮小化しよう、ごまかそうとする姿勢、命を預かっているという自覚のない県と事業者。
どのような責任の取り方をするのでしょうか。
しっかり追及していきます。

マウスシールドは止めてほしい!!

2021-01-17 10:37:49 | 新型コロナウイルス問題
マスク、フェイスシールド、マウスシールドの効果のほどは?
以下の資料をいただきました。


豊橋技術科学大学実験値

感染爆発、無症状者が増えているのに、無症状者の検査に消極的。
となると、自衛手段を強化するためには、やっぱり不織布マスクですか。
せめてマウスシールドは止めてほしいですね

顔を売りたい人のために考え出されたのが?マウスシールド。
よく、テレビのレポーターが使っていたりします。

議員も同じ。
顔を売ってなんぼ、とどうしても考えてしまいます。
議場で登壇して写真に収まる時、マウスシールドが結構使われています。

以前からファイスシールド、マウスシールドは効果がないよ、
布マスクもね。不織布のマスクが一番効果的と聞いていました。
不織布マスクが手に入らない、肌が荒れるなどの理由で、布マスクが普及しましたが、
そういえば、知事も登壇する時だけマスクからマウスシールドに替えていました。

議場の壇上は3方囲われており、一人だけならと思いますが、
次から次へと発言者が入れ替わり、
そのたびにマイク、机上を清めるわけではないので、やっぱり感染リスクはありました。

ウレタンマスクも布マスクよりも効果がないようです。
次から次へとwithコロナで製品が出てきますが、落とし穴もあります。






令和元年度決算から見える千葉県の問題点

2021-01-16 12:20:56 | 議会
2月議会が1月29日から始まります。
3月に県知事選挙があるため、いつもよりも早い開会です。
予算委員会、常任委員会の質問準備に取り掛かりますが、
その前に、令和元年度の決算に対する反対討論を載せます。
(この準備に睡眠時間を削った結果が、コロナ発症だったかと反省しています)
決算討論から見える千葉県の問題点を提起したいと思います。

************************
市民ネットワークの伊藤とし子です。
令和元年度一般会計及び特別会計決算認定について、反対の立場から討論します。
主な理由は以下の10点です。

1点目、教員による児童生徒へのわいせつ・セクハラ問題について
すでに本年12月17日現在、教員の懲戒処分18件で、内わいせつ・セクハラは14件にも達しています。
平成31年1月、公立小の30代男性教諭から学校トイレでわいせつ行為を受けたとして
小6児童と保護者が千葉県、自治体、男性教諭を相手に国家賠償請求訴訟を千葉地裁に起こしました。
前年2月、小5被害児童に対する男性教諭によるわいせつ行為は1か月も繰り返され、
そのため、心的外傷ストレス障害により1年以上通学できず、夜も眠れず睡眠導入剤を服用している
とのことです。
事件発覚後、保護者が調査を求めても、学校、自治体教育委員会は「事実が確認できない」と庇い、
教諭の処分や移動を求めても認めず、教育委員会に移動したのは5カ月後でした。
教職員による児童生徒への体罰・わいせつ行為等は、被害者である子どもへの人権侵害です。
特にわいせつ行為は教師という立場を利用した性犯罪です。
その結果子どもは人としての尊厳を踏みにじられ、後遺症に苦しみ、その成長発達に深刻な影響を及ぼします。
わいせつ行為を「不祥事として」ではなく「性犯罪として」取り扱えば、
刑事訴訟法による捜査当局へ告発する義務を負うことになります。
県教育委員会は毎年増加するわいせつ・セクハラ問題を深刻に受け止め、
抜本的な解決方法を取るべきです。

2点目、教員未配置問題です。
令和元年4月の新学期は講師未配置109人でスタートし、その後増加して200人以上となり、
教員不足は深刻化しています。
未配置校では、担任の穴埋めに管理職を含め複数の教師が入れ代わり立ち代わりその学級に入ります。
そのため「子どもが落ち着かなくなる。」「教科によっては子どもが自習を続けている」という問題が
報告されており、子どもの学習権が守れません。
その主な理由は法で定められている教職員の配置数の内、7人に一人が非正規雇用に置き換えられている
からで、しわ寄せは子どもたちに来ています。
コロナ禍で少人数学級の必要性が言われていますが、そのためにも正規教員の拡充が急がれます。

3点目、共通番号制度についてです。
いわゆるマイナンバー制度とは住民票を有する国民及び在留外国人に生涯不変の番号を付番し、
個人の情報を管理するものです。
一旦、個人番号と各種の個人情報が紐づけられたデータベースが構築されれば、国家による一元管理
が行われる危険性があります。
勤務先・家族の状況、納税・社会保険料の支払い状況、医療や福祉に関する情報、
証券分野や預貯金口座など個人の資産に関する情報も、すでにデータベース化されつつあります。
来年3月には、健康保険証などの運用も始まります。
共通番号制度でデータベース化された個人情報と、購買履歴や位置情報、口座引き落としの情報、
健康状態など、企業が集めた情報が本人の知らないところでつなぎ合わせられ、
利用拡大が行われる危険性があります。
プライバシー保障について重大な脅威がもたらされかねないため、反対です。

4点目 議員の海外視察費用2,356万1,855円についてです。
令和2年1月 20 日から7日間、議員15人を米国に派遣したものです。
「ICT利活用の推進、防災対策、外国人観光客の誘客、進出企業の支援などの調査を実施し、
本県の経済活性化、防災力の向上、魅力発信の推進など、今後の県政の発展に資することを目的として実施」
と視察報告書にはあります。
しかし、公費2,356万円もかけた海外視察の成果は、議会質問には今のところ生かされていません。
しかも、立て続けの台風、豪雨被害に見舞われた直後のまさに、復興の途中であり、
さらに新型コロナウイルスの感染対策本部を立ち上げ、県を挙げて感染対策を行っている最中に執行されました。
あろうことか、週刊誌に写真付きの批判記事まで出されたことは恥ずべきことです。
議会として襟を正さなければなりません。

5点目、特別秘書の人件費です。
令和元年度の特別秘書の報酬は1,056万7,065円です。その業務内容は①知事の政務に関すること
、②知事の政策判断のための情報収集、分析等に関することで、一般行政事務には関与しないとのことです。
つまり、知事の政治家としての秘書という事でしょうか。
しかし、昨年の台風15号対応で知事へ連絡がつくのが特別秘書と秘書室のみだったことが検証委員会で
明らかになりました。
司令塔たる知事に的確なアドバイスを行わなかった特別秘書の仕事とは一体何なのか、改めて問われます。
そのような特別秘書に年間1000万円以上もの報酬を公金で払うことは、抜本的に見直すべきです。
 
6点目 行政データ情報流出について
神奈川県で発生した行政情報の流出に関連して、千葉県でも同じ富士通リースと契約していたことが判明しました。
県と富士通リースの賃貸借契約ではデータ消去に至るまで、富士通リースの業務であり、再委託は認めていません。
ところが、社員が機器の横流し事件を起こしたブロードリンク社と契約違反の再委託を行っていました。
遡っての調査では、データ流出はなかったとの報告でしたが、神奈川県のデータ流出も横流し品の
ネットオークション落札者の通報から発覚したものです。
契約違反は民間では大変な問題であり、富士通リースの信用問題に関わると同時に、契約した千葉県の
コンプライアンスも問われる事案であることを指摘します。
 
7点目、東千葉メディカルセンター不正経理問題についてです。
衝撃的な告発文がネット上で公開されました。
赤字体質を隠れ蓑にした大規模不正が行われていること。
不正を目的とした組織構築と邪魔な職員の排除が行われていること。
給与の横領や業者との癒着が組織的に行われていること。
委託会社への過剰な支払いは年2憶5千万円を超えていること。
物品の購入は架空取引や水増し請求が横行していること。
給与の水増しや手当の不正な請求がなされ、直近1年間で5億円以上の被害が発生していること。
その資金は千葉県からの助成金30億円であること。という内容です。
この告発文に添付されていた資料はすべて原本のコピーであると病院は認めており、
信ぴょう性が極めて高いと言えます。
そもそも地域医療に先進的に取り組んでいた県立東金病院を多くの県民の反対する声を無視して廃止し、
独立行政法人東千葉メディカルセンターを2次医療圏の中核病院として開設。
千葉県は建設時に13億7,700万円支出し、さらに交付金71億円を分割交付予定の内、
すでに平成26年~令和2年度までで総額68億4,710万円を支出。
平成30年度に赤字補填のため追加30億円を交付。
その他機器購入や研修費として総額11億7,200万円を支援しており、総額123億9,710万円にも上ります。
県から出向している事務部長は本来ならきちんと経営がなされているか監査をする立場であるにもかかわらず、
月27万円もの上乗せ給与が支払われていた、というから驚きます。
東金市議会に設置された「病院運営の適正化に関する特別委員会」でセンター理事長が
「不正の多くは前事務部長が来た2018年4月から始まった」とし、
「すでに亡くなっているので詳細は分からない」と発言しています。
死人に口なしとはこのことです。
しかし、百歩譲って県からの出向者である前事務部長が勝手に不正を行ったと言うのであればなおのこと、
千葉県はセンターの不正経理について、多額の県税投入の使い道を明らかにする責任があります。
県職員だった事務部長の不正だというのならなおのこと、背任行為に対する責任追及が求められます。
県は派遣元として違法、不当行為に対し、是正させる責任があり、ここまで放置した責任は免れません。

8点目、八ッ場ダム建設事業について
八ッ場ダムは完成はしましたが、治水・利水の両面で不要不急の事業であることを改めて指摘します。

9点目、日本コンベンションセンター国際展示場事業特別会計について。
幕張メッセ国際展示場で昨年6月にはMAST Asia、11月にはDSEI Japanによる
世界的な武器見本市が開催されました。
県有施設での死の商人と呼ばれる軍需企業に商談の場を与えることは、子どもや一般市民
を殺傷する武器の使用を奨励することになります。
戦争や武力の行使を禁じている日本国憲法に違反していることは明らかです。

最後に、令和元年度国民健康保険事業特別会計について。
国保加入者はこの6年間で4分の3に減少。
収入も減少の一途をたどり、昨年度は県内19保険者が単年度収支赤字です。
これをもって、財政収支の改善のために医療費削減と保険料値上げが検討されているところですが、
国保加入者は低所得層が極めて多いにも関わらず、協会健保より1.4倍、健保組合よりは1.7倍も高い
保険料となっています。
この矛盾に対し、国保広域化2年目となった昨年度も千葉県は真摯に向き合わず、国に言われるが
まま法定外繰入れの削減計画を市町村に押し付けてきました。
更に、保険証取り上げとなる資格証明証を多発する自治体を野放しにしている現状があり、
決算に反対するとともに、県民生活を無視した国保運営に対し厳しく改善を求めます。
以上、反対討論といたします。




発熱しても5日間も入院できないとは。コロナで医療崩壊か? 独居のSさんの場合

2021-01-14 22:52:41 | 新型コロナウイルス問題
私、伊藤とし子は1月8日にコロナ感染の自宅待機は解除になりました。
しかし、その後も咳が出る、2時間のオンライン会議でも発言すると息苦しくなる、
などの症状が残っていますが、これも、日にち薬で、少しずつ改善していくはず、
と考えています。

私よりももっと重症化した方の、発症から入院までの記録です。
問題だと思える対応が満載ですが、明日は我が身と検証も含め、ご紹介します。

「八街市在住のSさん(男性 63歳 一人暮らし)の場合」

12月28日 
離れて暮らす妹N子さん(施設入居者)と落ち合い、酒々井町に墓参りに来る。
12月31日 
N子さん 発熱。
1月1日  
N子さんPCR検査を受ける
1月2日  
Sさん発熱(39.5度)
昼間12時頃よりコールセンターに多数回電話するが、繋がらず。→問題①
友人3人もコールセンターに電話するが繋がらず。(回数は計140回か?)
1月3日 
明け方4時49分、やっとコールセンターにつながるが「印旛保健所に相談するように」と指示される。→問題②
 
保健所に状況説明してPCR検査を希望するが、濃厚接触者(N子さん)と接触後
5日が経っていることを理由に検査は受けられず。→問題③
      
午後N子さんPCR検査が陽性と判定。施設の自室内での待機を指示される。

Sさん印旛保健所に再度電話で相談。
午後、翌日10時に成田徳洲会病院でPCR検査を受けるよう連絡あり。
高熱39度前後が続く。→問題④

1月4日
  高熱のまま、八街市から成田駅近くの徳洲会病院に車を運転して行く。→問題⑤
14時、Sさん陽性判定。
病院の指示は「自宅で、保健所からの連絡を待つように」
高熱39度のまま、自分で運転して帰宅。
夜、39.6度の高熱で寝られず。

1月5日
明け方3時、救急車を自分で手配。
午前4時、救急車到着するが、受け入れ病院が見つからず。
Sさんを寝室に戻して救急車は帰る。→問題⑥

9時頃、N子さんから酒々井在住の知人OSさんに
「兄が衰弱して大変な状態にあるので助けてほしい」との緊急要請が入る。
OSさん印旛保健所に電話して収容・入院を要請するが
「病院に空きが出来たら収容に向かいます」の返事で確約を得られず。
「第三者は口を出すな」の言葉に引き下がる。 →問題⑦

15時、N子さんの要請でOSさんがSさんに電話するも繋がらず。
印旛保健所に電話で容体と見通しを聞くが、「第三者には答えられない」の言葉のみ。
保健所にはSさんの食料枯渇状況を伝えて善処を乞う。

16時、宮川伸衆議院議員、新見八街市議と相談して、八街市の支援を要請するもかなわず。
19時頃、社協から夕食の差し入れあり(翌朝判明)

1月6日
  朝、本人と連絡取れず。
印旛保健所に電話するが、13時3回目の電話の問い合わせに、病院に行ってもらう手配が
ついたことを知るが、「どこの病院かは言えない」との返事。→問題⑧

15時 本人と連絡が取れて、北総病院で診察を受けていることを知る。
CTで肺炎と診断される。38.8度の熱があったにもかかわらず、帰宅させられていたことが、後刻判明。
本人は自分で運転して朦朧とした体で、印西牧の原から八街市の自宅に帰宅させられる。 →問題⑨

1月7日
  10時、保健所から13時に成田国際福祉病院に行くよう指示あり。
  自分で運転し、そのまま入院。
  15時、本人より個室に落ち着いたとの連絡あり、これまでの経緯を聞いた。

**********************

以上は酒々井在住のO.Sさんから教えていただいた、友人Sさんの体験談です。
Sさんは、現在重態から快復しましたが、両肺が真っ白との事。
生還できて、本当に良かったです。

問題⑥
この体験談で一番の問題は、発熱から入院まで5日間もかかったことです。
医療崩壊の危機と言われていますが、救急車が高熱の患者を置き去りにして帰ってしまうことが、現実に起こったのです。

東洋経済(1月10日)記事に、日本では感染者の受け入れは公立病院や公的病院に集中しており、
全体の8割を占める民間病院の受け入れが進んでいないのが問題、とあります。
法的な義務がないため、コロナ感染患者を受け入れるかどうかは、各医療機関の院長の判断によります。
行政主導により、地域単位で協議の場を設け、感染患者の受け入れを要請すべきであり、それができないなら、
特別措置法を改正して、医療機関への指示ができるような仕組みを検討すべきである。
飲食店や国民の行動制限に罰則を作るよりも、医療崩壊をくい止める方が、緊急性が高いはずです。

問題⑨
自力で医療機関に行けない場合、どうすべきでしょうか?

公的交通機関、タクシーなども使えません。
また、たとえ友人で会っても、コロナ感染禍では助けに行くこともできません。
Sさんの場合、無理を押し、朦朧とした状況で自力運転で、PCR検査、CT検査、入院と何度も病院に足を運びました。
こういう場合、どうすればよかったのでしょうか。

県HPには「県搬送または保健所搬送の場合」とあり、委託事業で搬送を契約していたはずです。
何度も高熱の独居者に、自力運転をさせたことには驚きました。
船橋市は患者搬送に委託事業者と契約をしています。
「運転はできますか?県搬送もできますよ」と、なぜ言わなかったのでしょうか?

問題④
PCR検査になぜ遠方の医療機関を指定したのでしょうか?
発熱外来として一覧表に載っている医療機関は少ないですが、八街市内にも1か所「湯沢クリニック」があります。
名前を出さなくても他にもあるはずです。
近場の医院をなぜ指定しなかったのでしょうか。

問題⑦⑧
家族で無ければ、SOSも言えないのでしょうか?
「ひとり暮らし」はこれから多くなります。
友人が親身になって心配してくれることは、恵まれたことです。
菅首相のお好きな「自助、共助、公助」の共助ではないですか。
個人情報の問題があることは確かですが、しゃくし定規な対応は命取りになることも念頭に、
今後どうすべきか、柔軟に対応を検討すべきです。

問題③
高熱があるのに、なぜ、濃厚接触者じゃないからとPCR検査を拒否したのでしょうか?
妹N子さんとSさんは同時に感染した可能性があり、N子さんの濃厚接触者かどうかは関係ないはずです。
感染拡大で、感染源を追跡する疫学調査では後手後手で、意味をなさなくなっています。
まずは検査。おかしいなと思ったら検査。無症状であっても検査です。

問題①
なぜコールセンターは繋がらなかったのでしょうか?
夜間(20時~翌朝8時)はたったの3回線。
オペレーター3人に看護師1人で対応することになっています。
調査した結果は、夜間12月29日97件、30日120件、31日113件、1月1日128件、2日103件、3日121件です。
問題の日は1月4日なので調査外で不明ですが、どちらにしても100件から140件の間です。
一人のオペレーターが1時間に対応したのは最大3.6件。
1件20分ほどになります。その数字も妥当なのか疑問です。

問題②
一番の問題点は、やっとつながったコールセンターが「保健所に相談するように」と対応したことです。
以前の委託事業者との契約では「緊急時は救急要請」とあります。
なぜ、39.5度の高熱に苦しみ、コロナかもしれないと一人心配している患者を見捨てるような対応をしたのか。
コールセンターは命をつなぐ役目があります。
看護師まで配置した委託事業者のはずですが、一連の対応から、無責任な仕事ぶりに驚くばかりです。

千葉県は、来週、コールセンターの事業者の立ち入り調査を行うという事です。
当初は「電話で聞き取りをしている」と言っていましたので、問題の重要度が上がったという事でしょうか。
人員は約束通り満たしていたのか。
なぜ、処理件数が年末年始、極端に少なかったのか。
救急対応マニュアルに不備はなかったのか。
しっかりと検証するよう要請しています。



お目汚しですが、PCR検査キットです。
駐車場の車中で、検体を自分で採取。



これは便利。
自宅待機中の希望者には7日分の食料品の配送があります。
また、スーパーの配送も注文できます。




自宅待機が解除しました

2021-01-08 22:33:37 | 新型コロナウイルス問題

「本日でコロナによる自宅待機が解除になりました」

今日で発症10日目。
症状が無ければこれで解除のはずですが、まだ、咳が出たり、鼻声だったりと、症状が残っています。
保健所の指示書には
「療養終了について
原則として、発症から10日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合に、療養が解除されます。
詳細は保健所にご確認ください」
とあります。
そこで、午前中保健所に電話して、指示を仰ぎました。

保健所から、国立下志津病院の予約が取れたので、診察を受けるように、と連絡がありました。

外気に触れると、どうしても咳が出ます。
CTを撮ったところ、間質性肺炎の痕が白く映っていました。
医師によると
「この痕がある場合、咳が長引く可能性がある」という事でした。

知らないうちに肺炎になっていた!!という衝撃の事実。
熱もすぐに下がっていたのに。
全身症状もそんなに悪くなかったのに。


その後、保健所から、医師の診断により
「本日付で自宅待機解除」となったことを告げられました。
ただ、再発のリスクがあるため、4週間は毎日検温をして、コロナの症状が出れば、連絡するように、という事でした。
まだ、再発についてのメカニズムがわからないので、健康観察で兆候をつかむ必要がある、とのことです。

「コールセンターの問題点」

18時~NHK首都圏ニュースの中で、
「千葉県のコールセンターがつながらない」という問題点を取り上げてくれました。

内容は、私の1月3日の経験談で、コールセンターに電話しても
「ただ今込み合っていますので、後程おかけください」と2度繰り返して切られてしまう問題です。
発熱があって、連絡しているのに、無情にも一方的に切られてしまうのは、藁をもつかむ思いの相談者にとって
「差し伸べた手を振り払われたような気持になった」と言ったところを切り取られています。
それ以上に、県はどれだけ相談者がいたのか、人数を把握できていないはず。一方的に切っているのですから。
万が一、コールセンターがつながらなくて手遅れになった人がいたら、県の責任は重大です。

千葉県はこの問題を受けて、今週末からコールセンターの回線を2回線増やすという事です。
問題は果たしてそういう事でしょうか。
一方的にこちらの電話を切るという行為は、コールセンターの役割をどれだけ自覚しているかです。
命に関わる問題です。

そこで、1月4日、朝一番に、「コールセンターの年末年始の1時間ごとの処理件数」を資料請求しましたが、
出してきたのは昼間12時間、夜間12時間の処理件数でした。
1時間ごとの処理件数は「ない」という返答でした。

委託事業者は契約先にどれだけの業務をこなしたか報告する義務があるはずです。
そのためにもスタッフの業務量を証明する日報をつけているはずです。
そこで
日報の提出と、
10人体制で業務契約しているが、そのタイムカードの提出を、求めています。
また、県として問題だと認識しているという事ですので、事業所への立ち入り調査を、要請しています。
電話で問い合わせている、などという生ぬるいことで良しというわけにはいきません、
委託費 4004万円(令和2年12月5日~令和3年3月31日)の事業なのですから。





12月29日、30日の8時~午後8時の12時間は300件台。
ところが12月31日~1月3日までは100件台なのです。
陽性者数が増えて、しかも発熱外来の日中受付時間が短いにもかかわらずです。
私が電話したのは1月3日の14時40分~15時15分です。その時一体どれだけ電話が殺到していたのか?
10回線10人のオペレーターで対応しているので、1時間当たり10人が9件を処理していることになります。
全てのオペレーターが1時間かけて一人の電話に対応していることになります。
この表には、問題点が満載です。












追加訂正 ご報告 濃厚接触者(夫)はPCR陰性でした  

2021-01-07 14:46:32 | 新型コロナウイルス問題
昨日、県議会議員コロナ陽性者として新聞報道されました。
これが公職にある者の責任だと思っています。

メールマガジン、facebook「伊藤とし子」、ブログ「伊藤とし子のひとりごと」、
また市民ネットワーク千葉県HP上でも、コロナ体験談を公表しております。

ありがたいことに、多くの方からお見舞や励ましの言葉をいただきました。
励みになりますし、回復する力になります。
お礼申し上げます。

まだ、咳も出ますし、倦怠感も少し残っていますが、熱は平熱に戻り、なにより食欲が出てきました。
(それはこわいかな~と。)

今日は簡単なご報告です。
「ご報告 濃厚接触者(夫)のPCR検査結果が陰性でした」

1月4日、私が抗原検査で新型コロナウイルス陽性者となったため、
夫が保健所から濃厚接触者と認定されました。
保健所の指示で
翌5日 佐倉中央病院にてPCR検査の検体採取。
病院駐車場にて、車中で検査キットに唾液を入れて、指示に従い、提出、
という流れでした。

1月6日17時頃、保健所より「陰性」との結果報告が携帯にありました。

12月29日~1月4日まで、体調の悪い時はマスクをしながら寝ていましたが、
部屋を分けるという事はしていませんでした。

お風呂は、私が先に入って早く寝るように、と言われて従っていました。
保健所の注意事項では、お風呂は最後に入る、です。

結構手洗いはしていましたが、ドアノブ、階段の手すりなど消毒していませんでした。

咳やくしゃみは出なかったので、マスクをしていたこともあり、飛沫が飛び散ることは
無かったようです。

これほどの濃厚接触者が陰性と出たことで、さくらネット内でも安堵の気持ちが
大きいと思います。
一番の功労者は夫かも。身をもって証明してくれました。ありがとう。

追加
PCR検査でも完璧ではないので、保健所からは、PCR検査陰性後2週間は自宅待機してください、
と指示を受けています。



「問題あれこれ」

わたしのPCR結果がまだ知らされていないのですが、今日ぐらいに来るのでしょうか。
検体採取まで進んでも、そのあとの結果に時間がかかるのは、問題ですね。


特に私の場合、すでに6日経過していたので、万が一を心配して、診察した医師は結果
がすぐ出る抗原検査に切り替えたのだと思います。

追加
診察してくださったS先生からお電話を頂きました。
PCR結果は1月5日17時に届いており、保健所に伝えていたそうです。
それで、陽性は確定していました。
疾病対策課と議会事務局は、PCR検査結果を待って発表する事にしていたので、
その手順で進んでいたのですが、私には知らされていなかっただけのようです。

保健所の検査も民間検査機関の検査も時間的には同じですね。

S先生は、このブログをご覧になって、私が診察時よりも回復していることを確認できました、
とおっしゃっていました。心配いただいていました。
それぐらい状態は良くなかったそうなのです。
自覚が無い、というのはこのことですね。

facebookでIH先生に「すぐ検査を受けなさい」と言われ、
コールセンターがつながらないので、熱がないから大丈夫と翌日まで待って、
発熱外来に連絡を入れた、という経過です。
私のことだから、IH先生の後押しがなければ、ここまでしなかったと思います。
もしかして、無自覚の内 重篤化の危険性もあったのかな、と。
S先生と話していて、想像できました。


県のHPがわかりづらい、相談の流れも、発熱外来一覧表も、いったいどこにあるのか
わからない、などのご意見を頂いています。
県HPのトップですぐにわかるようにしないと、せっかくの一覧表の存在もわかりません。
改善を求めていきます。

→「千葉県 熱があるときは」または「千葉県発熱外来一覧表」で検索してください。




ご報告 新型コロナウイルス陽性認定を受けました

2021-01-06 11:09:02 | 新型コロナウイルス問題
前回の記事「発熱外来に挑戦して」の後日談です。

「ご報告 1月4日発熱外来にて、抗原検査で陽性判定が出ました。」

これまで、千葉県にはコロナ対応について意見や要望等を伝えてきましたが、
当事者となって初めてわかる事、患者としての不安感、こうすればよかったという反省等、
私の体験をお伝えすることで、何かのお役に立てればと願い、ご報告いたします。
発症から今日までを記録として詳細に書き留めました。
重複している部分もあり、長文となりますが、ご容赦ください。

昨年12月29日に風邪気味となりました。
夜に37.4度。
翌12月30日は平熱に下がり、匂いはかぎ分けられるので、とにかく様子を見ようと
じっとしていました。
(医療機関は年末体制)

その後、体の節々が痛く、寝起き時、起き上がるのに一苦労。
だが、寝すぎかな?と考えるぐらい。
1月3日、体の痛みが取れて、初めて症状の一つだったと自覚。
ところが、また寒気がぶり返してきて、症状が横ばいのまま6日間が
経過しようとしていました。

「きっかけはIH先生の一言」

facebookつながりの医師IH先生に「少し発熱し、その後良くなった気がしたのですが、
また、ぶり返した感があります。熱があれば発熱外来に行くきっかけになるのですが、
熱はなく、状態が横ばい。こういう場合が一番迷います。」と書き込みしたところ、
「すぐ検査してください」と返信をいただいたのが1月3日14時30分。
そこで、慌てて、発熱外来にトライしました。

年末年始の発熱相談一覧表の印旛郡市を見ると、成田富里徳洲会病院と
国際医療福祉大学成田病院の2か所です。
まず、徳洲会病院に連絡を入れたら、保健所の指示がないと受けられないと。
保健所は休みだけど、どこに連絡するのですか?と聞くと、「コールセンター」
の番号を告げられました。

「頼みの綱のコールセンターは使えない」

コールセンターに何度かけても「込み合っているので後ほどおかけください」
と2度繰り返して切られる。
否応なく切られるのは、いやなものです。
これが、緊急を要する場合、発熱外来を受診するのが条件といわれたのに
門前払いをされたとしたら、なおさらでしょう。

次に、国際医療福祉大学成田病院に掛けたのですが、診療時間が15時までで、
20分すぎていて時間切れ。
私の場合、熱もないので、翌朝を待つことにしました。

夏に「コールセンターは使えない」と問題提起をしましたが、
委託事業者を12月に代えても、何ら改善していないことが判明しました。
コールセンターだけでなく、発熱外来でも受け付けるから何とか対応できるだろう、
と考えていましたが、感染者増加の中、見通しは甘かったようです。

「陽性判定を受けるまで」

1月4日朝一番で、県HPの発熱外来一覧表から近くの医療機関で訪問診療でおなじみの宍戸内科に連絡。
受付後、詳しく症状を伝え、午後の発熱外来の予約を入れ、車の番号を伝え、
午後の連絡待ちとなりました。

一般外来診療後、発熱外来診察の連絡を受けて病院の駐車場まで行き、
車の中でPCR検査の容器に唾液を入れて蓋をし、看護師さんに渡して検体採取は完了。

その後、玄関から直接長細いボックス型の診察室に入れられ、丸椅子に座って前を見ると、
窓の向こうに先生がスタンバイ。
手だけゴム手袋越しに患者と接触できるようになっています。
のどを診たり、綿棒を鼻の奥まで突っ込んでぐりぐりと、鼻咽頭ぬぐい液を取ったり。
聴診器を当てることはできませんが、大体の状態を診てもらえます。

自分では、元気で症状は無いと思っていたのですが、久しぶりに外出して、
会話をすると、椅子に座っているのもしんどい、声を出すと息苦しい、
咳が出る、頭がふらふらすると、普通じゃないことがわかりました。

コロナは症状が出て6日目ぐらいから重症化することがある、という事で、
PCR検査の結果に時間がかかるので、急遽、抗原検査を行うことになりました。
抗原検査は唾液ではなく、鼻の奥ぐりぐり、なのです。

検体を取ってもらい、車で待っていると、携帯に先生から
「抗原検査で陽性判定が出ました。入院となると思います」と診断が伝えられました。
医療機関から保健所に陽性判定が報告されたという事は、今まで毎日報告を受けていた
「陽性者1」に自分がなったという事です。
(保健所はPCR検査結果を待って発表するとの事で、まだ結果は出ていません。)

「入院か!!」とちょっとパニック。
(結果は自宅待機となりました。)

注意事項を聞いている間に、自分が置かれている状況が
「もしかして深刻なんじゃないかな、私?」と自覚。

「陽性者として」

自宅で保健所から聞き取りを受けました。
30分間かけてどのような具合か、から始まり、陽性者としての注意点等の説明を受け、
その後、メールアドレスに注意事項が送信されてきました。

私の場合、12月29日から症状が始まったので、他者に感染させる可能性のある
2日前の行動からの聞き取りです。
10日間はうつす可能性があるので隔離期間は1月8日まで。

幸いなことに、人との接触がほとんどありませんでした。
マスクをつけて年末なので銀行に行ったり、買い物もほんの少し。
濃厚接触者は夫のみでした。
その夫は翌1月5日、PCR検査を保険所の指示で受けました。
結果は2~3日後です。

いつも一緒だった大野博美さんとも、12月27日以降は顔を合わせていませんが、
30日に「29日夜熱が少し出て翌朝には下がった」と伝えると、
心配して検査を受けるようにと、何度も言われました。
そのたびに「熱もすぐ下がったし、匂いもするし、大丈夫」と言っていたのですが、
熱もないのに、発熱外来に行ってもいいのかな?と躊躇したのが本心です。

でも、私が陽性であれば、大野さんも同様に感染している可能性があったのです。
もしかして、自分が無症状の可能性もあり、知らずに他者に感染させてしまうかもしれない、
と彼女は心配していたのです。
そこまで考え至らなかったことを、反省しています。

「どこで感染したのだろうか?」

感染しないように、気を付けて生活してきました。
会食もなし、もちろん忘年会もゼロ。
保健所の聞き取りでも、議員は人との会合が多いと思われていたようですが、
会議はオンラインも多く、学習会もすべてオンラインで。
「東京に行きましたか?」と聞かれても、この1年間でいつ行ったか、
忘れてしまったほど、全てオンラインで済ませる生活でした。
電車にも極力乗らず車の生活で、人込みを避けた生活でした。
それでも感染しました。

一定の高齢者ではあるけれど、基礎疾患もなく、重症化の危険性が
少なかったことが幸いでした。

1日~16.5日が感染期間という事です。
それから推測すると、ちょうど議会中がかかっていますが、
特に閉会日前2日間は睡眠時間3時間で、決算の討論原稿を作っていたのです。
「閉会日はとても疲れた顔をしていたよ」と言われて、
あの日は夜にあった国会議員の議会報告会が長時間になったため、
低血糖を起こしたことを思い出しました。
不摂生な生活が、免疫力を下げていたこと、
本間真二郎医師の「感染を恐れない暮らし方」の学習会を受けながら、
ちっとも身についていないことを反省しました。

「反省を生かして」

コールセンターにつながらなかった心細さ、これも体験しなければわかりません。
なぜ改善されないのか、不思議です。
保健所業務の大変さ、これも、親切に対応していただいた職員の方の言葉一つで、
患者は安心するものなんだなと、実感しました。
かかりつけ医(身近な医療機関)に相談できる体制は、とても心強く、
取り組んでいただいた医師、スタッフの皆さんに感謝しています。
私も検査を受けなければ、コロナ陽性者と判明しませんでした。
(アドバイスをくださったIH先生、ありがとうございました。)
知らずにいれば感染させた可能性があります。
そのためにも無症状者が躊躇せずに受けられる検査体制が必要です。

また、高齢の親を介護施設に見舞いたいが、会うこともかなわない、
という切実は声が寄せられています。
私も昨年4月に父を送りましたが、当時も高齢者施設はインフルエンザ対策
として子ども以外は面会がかないませんでした。
今は子どもであっても、2万円~3万円かけてPCR検査を行った上で、
面会できるという状況です。
もっと安く、必要な人が検査できる仕組みづくりが急がれます。

今回のコロナ感染体験を、千葉県のコロナ対応の政策提案に少しでも生かしていきたい、
と考えています。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。



ハッカ油の匂いがしません。


本年もどうぞよろしくお願いいたします ~発熱外来に挑戦したけれど~

2021-01-03 15:36:42 | 新型コロナウイルス問題
あたらしい年を迎えました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。

さて、昨年末、年末年始のコロナ対応について書きました。
コールセンターが10回線、看護師2人体制という事で、以前よりも大丈夫です、という担当課のコメントを紹介しました。

さて、実際はどうなのでしょうか。
実は私、昨年12月29日に風邪気味となり、夜に体温は37.4度。
翌12月30日は平熱に下がり、匂いはかぎ分けられるので、とにかく様子を見ようとじっとしていました。

その後、体の節々が痛く、寝起き時、起き上がるのに一苦労。
寝すぎかな?と考えていたけど、それは症状の一つだったようで、今日は痛みも取れて大丈夫。
ところが、また寒気がぶり返してきて、症状が横ばいのまま6日間が経過しようとしています。

これは、やっぱりだめかな、という事で、発熱外来にトライしました。
年末年始の発熱相談一覧表の印旛郡市を見ると、成田富里徳洲会病院と国際医療福祉大学成田病院の2か所。
まず、徳洲会病院に連絡入れたら、保健所に連絡を入れないと受けられないと。
保健所は休みだけど、どこに連絡するのですか?と聞くと、
教えてくれたのは「コールセンター 03-6747-8414」

ところが、コールセンターに掛らない。
全く掛からない!!😡😡😡
「込み合っているので後ほどおかけください」と2度繰り返して切られる。
以前のコールセンターは「0570」のナビダイアルで何十分も待たされて、電話料金が高額になる、という意見を頂いたが、
否応なく切られるのって、どうよ?

そうこうしているうち、国際医療福祉大学成田病院に掛けたが15時までなのに20分すぎてしまった!!
「明日8時半から受け付けるから、お電話くださいね」と優しく対応された。
優しく対応してくれ、保健所を通す必要はなかったが、時間切れでダメ。

コールセンターは何度かけても「込み合っている」として切られるし、何も改善していないことが判明した。
コールセンターだけでなく、発熱外来でも受け付けるから何とか対応できるだろう、と考えていたが、
感染者増加の中、見通しは甘かったようだ。

夷隅医療圏域では独自でPCR検査を行っている、とのことを平井愛山先生のfacebookで知っていた。
15年ほど前だろうか、県立東金病院に平井先生の生活習慣病に対する先進的な取り組みを県議だった大野博美さんと一緒に、
お話を伺いに行ったことがある。

平井愛山先生 1/2 facebookより*********

千葉県夷隅医療圏(人口7万人、二市二町)では、12月29日からの年末年始の期間中、
新型コロナの感染拡大防止を目指して、地域ぐるみでいすみ医療センターのドライブスルーと発熱外来を運用しています。
ドライブスルーは、夷隅医師会の先生方が交代で、鼻咽頭拭い液の検体採取を担当し、
自治体保健師さんが介助役で、いすみ医療センターの検査技師さんがPCR検査を担当しています。
発熱外来は、いすみ医療センターのスタッフにより運営され、地域の熱発など有症状の方の診察
と保健所からの依頼で濃厚接触者の鼻咽頭拭い液の検体採取を行い、PCR検査を行っています。

12月29日から1月1日までの運用実績は、以下の様です。

12月29日:発熱外来 17名 ドライブスルー:17名
12月30日:発熱外来  3名 ドライブスルー: 6名
12月31日:発熱外来  7名 ドライブスルー: 1名
 1月 1日:発熱外来 13名 ドライブスルー:10名

合計で74名で、陽性者は4名、1名は肺合併症があり、いすみ医療センターの感染症病棟に入院後、
急激な酸素飽和度の低下があり、後方病院へ搬送になっています。他の3名はいずれも熱発等の症状があり、
いすみ医療センターへの入院になりました。
また、診断時点のPCR検査でのウイルス量は、最高で7100万コピー/mlで、最少は1000コピー/mlでした。

また、陽性者の中で、高齢者は87歳と78歳で、濃厚接触者検査で診断された87歳の方のウイルス量は
診断時600万コピー/mlでしたが、入院後急増し、2200万コピー/mlとかなりの高値になりましたが、
全くの無症状で、現在まで、体温・脈拍・酸素飽和度などのバイタルは正常で経過しています。
ウイルス量は日をおって急速に減少しています。80歳代後半の無症候で高ウイルス量の方は初めての経験です。

これまでにいすみ医療センターの発熱外来を受診されPCR陽性になり、いすみ医療センターに入院された方は、
いずれもちょっとした症状が出てすぐの時点で発熱外来を受診し、PCR陽性で入院となりました。
診断時点のウイルス量が10~20万コピー/mlで感染力の指標となる100万コピー/mlよりかなり低いであり、
周囲への感染リスクはほとんどなく、入院後ウイルス量が急増して300~1000万コピー/mlまで増えかなりの
感染力になりますが、入院隔離中のため他者への感染はおこりません。
実際、周囲の濃厚接触者の一斉検査では、陽性者は一名も出ていません。
早期検査・早期隔離入院で、地域の感染拡大阻止につなげた高齢と思います。

千葉県下の新型コロナ感染拡大が進む中で、ちょっとした症状があればいすみ医療センターの発熱外来を
受診してPCR検査を受けよう!という市民の意識改革が、地域の感染拡大阻止に大きく貢献しています。



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同じ千葉県内なのに、なぜ、これほどまで対応に差があるのでしょうか?