伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

千葉県市民オンブズマンの請願内容にびっくり!!

2022-10-07 22:46:26 | 政治
メルマガ56発行しました。

今県議会では統一教会がらみの意見書や請願が出されました。
政務活動費の領収書を議会事務局で閲覧できますが、
千葉県市民オンブズマンが昨年度の領収書を全て調査したのです。
—————————————————————-
千葉県市民オンブズマンの請願
「千葉県議会議員が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)及び関連
団体と一切関係を持たないとの決議」を求めることについて

が、今議会に出されました。

請願の紹介議員は共産党の加藤英雄議員、みわ由美議員、西尾憲一議員、
秋葉就一議員、伊藤とし子の5人です。

請願の中には、驚くことに
「令和3年度の政務活動費収支報告書及び領収書の写しを閲覧したところ、
4名の議員が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と関連のある支出をして
いたことがわかった」とありました。
提出者のオンブズマンの方からは、もちろんこの領収書のコピーをもらい、
確認しました。

この請願も10月4日の議会運営委員会の中で審議されました。

自民党からはこの「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と関連のある
支出とは何か?」という質問があり、議会事務局が「教団の関連団体が
出版している月刊『ビューポイント』や、『思想新聞』の年間購読料の
領収書があった事です」と答えました。

すると、それに対し「あたかも関連があるような言い回しだ」と
「あたかも関連が無いかのような」発言があり、請願を不採択として
しまいました。
しかし、領収書のコピーには「世界平和連合千葉県連合会」とあるの
です。
もろ、旧統一教会なんですが…

ところでこの4人とはいったい誰でしょうか?
1人は県議を辞任して国政に行った人、1人は自民党の重鎮、
1人は立憲民主・千葉民主の会、1人は無所属議員でした。
閲覧すれば実名が分かります。

—————————————————————-
: どこまで本当?
—————————————————————-
教団との関係性が疑われているのは、何も自民党だけとは限りません。
ある立憲の国会議員は、統一教会の名刺が出てきたとして役職就任を辞退。
他にも、教団の会合とは知らずに参加した、などという議員がいます。
それほどこの団体は、根深く活動をしているという事でしょう。

現佐倉市長も、前回の市長選挙のとき、京成臼井駅北口にある教団佐倉
支部を訪問して、選挙支援をお願いしたと報道されました。
本人は「旧統一教会の施設だとは知らなかった」と言い訳をしていますが、
建物の入り口には「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)と大書された
でっかい看板がかかっています。
しかも、市長は何と、今年も参議院選挙の際、自民党の国会議員を連れて
同じ建物を訪問しているのです。

この国会議員は、のちに「統一教会の票で、全国比例で当選した」
ことで有名になった人物です。

 国政だけではなく、地方政治にも深く食い込んできた旧統一教会。
選挙応援や集票活動の見返りとして、教団のカナメとなる「戦前の家父長
制度に基づく家族主義」、「ジェンダーバッシング」「同性婚の否定」
などの政策を、地方議会で実現させてきました。
私たちは今、この事実をしっかりと検証し、カルト宗教にゆがめられた政治
を元の正しい姿に戻さねばならないと考えています。
 その検証を来年の統一地方選挙に活かしていきます。




旧統一教会問題を取り上げた意見書案が否決!!議会の常識、世間の非常識を地で行く千葉県議会

2022-10-06 20:10:23 | 政治
伊藤とし子のメルマガNo.55を発行しました。
おかしなおかしな県議会の報告です。

***************************

安倍氏銃撃事件で明らかになったのは、安倍一族と旧統一教会との関係性でした。
旧統一教会と言えば、マインドコントロールで高額な寄付や、壺や印鑑を売りつける
霊感商法であり、人権を無視した合同結婚式を行ってきたカルト集団です。
2009年には霊感商法が全国で摘発され、東京地裁は違法性を認定しています。
終戦直後から安倍晋三氏の祖父岸信介氏と旧統一教会を立ち上げた文鮮明氏は
密接な関係を築き、日本の政治にも大きな影響を与えてきました。

岸田首相は連日の報道を受け、自民党政治家と教団との関りを点検すると大見得
を切りましたが、本人からの自己申告を求めるだけでお茶を濁しています。
故人である安倍氏には触れることさえなく、教団との接触が暴露された閣僚もそのまま放置しています。

そこで市民ネットワークでは、「旧統一教会と政治との関係について、徹底的な調査と
事実関係の解明を求める意見書」を9月県議会に提出しました。
意見書は、10月4日の議会運営委員会で審議されましたが、自民党、公明党、
立憲民主・千葉民主の会の反対で不採択となりました。
なぜ、反対なのでしょうか?

全文を載せますので、反対の理由を考えてください。

—————————————————————-
■市民ネットワーク意見書案

「旧統一教会と政治との関係について、徹底的な調査と
    事実関係の解明を求める意見書」

 自民党は9月8日、世界平和統一家庭連合(以下「旧統一教会」)と同党所属
国会議員の接点に関する「点検」を行った結果、対象議員379人のうち179人に
教団との接点があったと公表した。

しかし、この「点検」は議員からの自己申告であり、教団との関わりがマスコミ
に報道されていた議員が対象から外されているなど、客観性・信ぴょう性に著し
く欠けており、国民の疑念は却って広がった。
「これでは、カルト集団とのつながりが指摘されている議員を抱える政党には
任せられない。第三者による意見聴取などの調査も必要だ」
とする声も多く聞かれる。

さらに、地方議員や首長についても、教団と何らかの接点を持っていたとする報道
が相次ぎ、国政のみならず地方政治にも、旧統一教会との関りが浸透している事実
が浮き彫りになった。

政治家は教団から、選挙支援や集票などの恩恵を受け、教団はその見返りとして、
教団の名称変更など政治家からの便宜を受けてきたが、それ以上に国や地方の政策
そのものに関われるという、教団にとっては大きなメリットがある。
自民党改憲草案がその好例であり、旧統一教会の政治組織「国際勝共連合」の政策
とかなりの部分で共通点があることが分かっている。
地方についても、安倍元首相が押し進めてきた伝統的家族観を重視する「家庭教育支援法案」
が、旧統一教会の関連団体の後押しによって、10県6市で条例化されるに至った。

旧統一教会によって歪められた政治を健全化させるには、教団との関係を完全に断ち
切ることが不可欠であり、よって以下を強く求める。

1.国会及び所属政党の責任において、旧統一教会と故人も含めた政治家との関わり、
及び旧統一教会が国政や地方政治に与えてきた影響についての事実関係を、
徹底的に調査解明し公表すること。

—————————————————————-
:「議会の常識、世間の非常識」とは!!
—————————————————————-
脛に傷をいっぱい持っている自民党が反対するのは分かりますが、驚くことに
立憲民主・千葉民主の会も反対です。
その理由として「国会で特別委員会の設置を要望しているので、本意見書には
賛成しかねる」と発言したのです。
もう、訳が分かりません。
「議会の常識、世間の非常識」という言葉がありますが、本件はまさにこれ!
意見書の「出所が悪い」と言うだけで内容はともかく反対、と言うのもよくある話です。
これも、「議会の常識?」




写真は10月2日開催したオーガニック給食を扱ったDVD鑑賞会後、白石孝さんと。