伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

明日3/22(日) 映画上映会「日本と原発」

2015-03-21 10:55:40 | 原発問題
直前になりましたが、明日3月22日「日本と原発」の上映会を開催します。

場所 佐倉市美術館4階ホール

2回上映
午前の部 10時15分開場 10時30分上映開始 上映時間2時間17分

午後の部 13時30分開場 14時上映開始

予約優先ですが、まだ若干の余裕があります。

参加費 無料
 



福島原発事故は4年経って、あたかも事故は収束したかのような政府発表がある。
除染に多額の税金を注ぎ込み、汚染水対策に凍土などという荒唐無稽の手法を取り入れ、無駄に時間を費やしてきた。

その間、子ども被災者支援法はできたけれど、形だけ。
被災者の自分たちの選択を自由にさせてほしいという当たり前の願いは、踏みにじられてきた。

原発再稼働も声高に言われ始めている今、この映画を観て、改めて原発について考えてみませんか。

参加費無料としましたが、開催費用は議員歳費の期末手当増額分を当てました。

昨年12月議会に出された議員の期末手当の引き上げに反対しましたが、
反対するだけではなくその分を市民還元にしたいと決めました。

さくら・市民ネットワークを経由して期末手当増額 3人分(約20万円)を
「日本と原発」の上映会と、
福島原発事故で被災した子どもたちの保養キャンプ(球美の里)に寄付します。

「珠美の里」とは沖縄久米島の保養施設です。

DAYS JAPANの発行者 広河隆一さんが原発事故直後から取組んできました。

微力ながら私たちもお手伝いしたいと考えました。

 



7月14日 柏崎刈羽原発視察記 Part2.「豆腐の上の原発」

2014-08-15 20:49:38 | 原発問題
柏崎刈羽原発はもともと活断層の上に建てられ、「豆腐の上に立った原発」と形容されている。

原発の反対運動を長年やってきた武本和幸さんにバスに同乗してもらい説明をしていただいた。

2500万年前に大陸から分かれて、深い海の流れのない所に泥が積もった軟弱な地層の上に原発は建設されている。

更に、柏崎は近代的な石油産業発祥の地で油田地帯であり、石油関連の論文で断層があることは判明していた。
昭和初期の西山油田掘削時に確認された、真殿坂断層が敷地内まで伸びている。



丘陵線が波打っている、のは典型的な活断層。田んぼは油田地帯だった。

中越沖地震では原発を中心に南北30km、東西5kmが国土地理院によると被害が出たそうだ。

関山丘陵と長岡平野の間にある小高い断層群は、数万年の間に何度も動いているそうで、川床が丘陵になってしまった所もあるくらいで、平野と丘陵の間には断層があると言われている。

柏崎刈羽原発では、すべての原発の原子炉直下に断層と破砕帯がある、といわれている。
断層は何と23本!!

ただいま調査中。
調査期間も当初より長引きそう。

もともと、存在する活断層を「なし」としてきたのだから。



活断層はどこでしょう?↓ わかりやすいのですね。



破砕帯↓




東電は、活断層の定義が5万年の時は「12万年前の堆積層」と言い、その後活断層の定義が12万年~13万年前以降の活動とさかのぼると、「13万年~15万年前のもの」などと、自分たちに都合よく変えてきている。

途中のテントを張って、調査中。↓



荒浜漁港から原発を望むと、ばっちり。













































7/14 柏崎刈羽原発視察記

2014-08-14 01:52:04 | 原発問題
7月12から14日までのフェミニスト議員連盟のサマーセミナーに参加。

今年は佐渡ヶ島での開催で、直前までの台風8号の影響でハラハラさせられたが、
無事島に渡れ、有意義な2日間だった。

農業問題とトキの再生、持続可能な地域の取り組みを「社団法人 佐渡生きもの語り研究所理事長」の仲川純子さんから、

巻原発建設計画撤回の歴史を「いのち・原発を考える新潟女性の会」の桑原三恵さんから伺った。

そして、7月14日が柏崎刈羽原発の視察。
新潟市議の中山均さんに見学手続きに骨を折っていただいた。
本当に大変だったようだ。
身分証明書は忘れないように、とか、敷地内では東電のいう事をちゃんと聞くように、と幼稚園生に説明するように事細かく事前説明があり、ちょっとビビらされる。
女川、大飯、柏崎刈羽と3か所目となると、原発視察も慣れてきたが。

場所は



柏崎市と刈羽町にまたがる原発で、1~4号機が柏崎市側、5~7号機が刈羽村側にある。



福島原発と同じ沸騰水型原子炉、と改良型。
敷地内にはJビレッジの小型版のサッカーコートも整備され、さすが東京電力。
新潟にありながら東電なのだ。

平成19年7月16日に起こった中越沖地震で震度6強に見舞われた。
680ガルは想定を大きく超えていた。
津波対策は不十分。
電源喪失による冷却のための手段も不十分だった。

3号機内の変圧器の火災を起こしたが、炉は手動で停止。
6号機から漏えい水を海に放出。
7号機から炉心損傷により放射性物質を放出させた。
1、5、6、7号機は稼働させていたが、2、3、4号機は点検中のままになっている。

福島原発事故では





外部電源喪失現場 拡大↓





まあ、その反省を踏まえて



防潮堤も



フィルタベントも



99.9%除去すると言われているが、希ガスは防げないのだ。
福島原発では20ペタベクレル放出。


原子炉建屋の構造は



おや~ 半地下ですねえ。
基礎地盤は海面下40mなのだ。

安全対策のコストは 3.11以降 2700億円。
耐震対策は 中越沖地震で2000億円。
だが、今後の予定は織り込んでいない。
電気料金で賄うことになる。

使用済み核燃料は現在13,734本。すでに容量の8割を保管中。
「青森県六ヶ所村に持って行っています」という説明だが、そのあとの処理方法もめど立たず。















【拡散歓迎】無料配信中「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」〔43分〕

2014-06-04 00:10:00 | 原発問題
OurPlanetTV 白石草(はじめ)さんから、大切なお知らせです。
白石さんが取材した映像「チェルノブイリ•28年目の子どもたち」を、今、インターネットで無料配信しています。

政府は、原発を早期に再稼働したいために、福島の住民を帰還させ、マスメディアを使って「健康被害は起きないキャンペーン」に躍起です。

「チェルノブイリ•28年目の子どもたち」は、それに対抗するビデオです。
過剰な演出はいっさいない静かな内容で、政府が一番知られたくない現状を記録してきました。


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►►映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」

https://www.youtube.com/watch?v=3hv-5bW17Rs


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今年3月で、福島第一原発事故から3年を迎えた。
しかし現在も年20ミリシーベルトを避難基準に設定したまま、住民の早期帰還策が進められている。

OurPlanetTVではチェルノブイリ事故後28年経つウクライナへ足を運び、子どもたちの健康状態や学校生活などを取材した。
汚染地域の子どもや住民の罹患率が今も上昇する中、医師、教師たちの懸命な努力が続けられている。

►►映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」(YouTube版)

www.youtube.com/watch?v=3hv-5bW17Rs

►►DVD「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」購入ページ

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1758

(1枚2000円で自由に上映会を開催できます。共同購入もお得です)


福島原発震災情報連絡センター@いわき 原発労働者の実態から

2014-05-02 21:01:16 | 原発問題
4月26日 福島原発震災情報連絡センターではいわき市から楢葉町、富岡町ツアーのバスの中で
「原発・除染労働の実態について」全国一般いわき自由労働組合の桂書記長から話を聞いた。

なかなか報道されない原発作業員の置かれている実態だが、過酷なものだった。
ソ連のリクビタートルは原発事故収束を行った功績で、年金が付き、医療も保障された。
リクビタートルはソ連崩壊で、医療費の保障が少なくなっていると問題になっているが、日本の原発作業員の置かれている状況と比べると、あまりの格差に驚くばかり。

原発事故直後、港湾労働者は8月に港が復興するまで2か月間、フクイチの収束作業についていた。
港に戻ってきたが、ホールボディカウンターで400ミリシーベルトの被ばくをしていた
東電は当初250ミリシーベルトを超えていないと発表したが、下請け労働者は被ばくをしていた。
当時の管理が本当にでたらめだった。

いわき自由労働組合は避難民の仮設住宅を中心に、労働相談も入れて相談を受けてきた。

除染や収束作業を行うための除染労働環境について、
環境省は公務員と同じよう勤務手当1万円を出しているが、作業員は受け取っていなかった。

多重構造になっているので、分からないようになっている。、
雇い主が7次、8次であっても、3次下請けに直接雇われていることにする偽造の契約書を作っている。
下請け、孫請け、ひ孫請け、とどんどん間に入るとそれぞれがピンハネするわけだから、労働者に渡る賃金はわずかなものになってしまう。
しかし、裁判所はたとえ偽造雇用契約書であっても、印鑑が押されている雇用者が雇い主であると認定するはずだ。

例1
5次下請けの社長に中古車購入を強要され、退職を余儀なくされる。
退職後、賃金の未払い分を止められる。
組合に加入し、残業代、交通費未払い分、雇用保険は上位会社名義で加入していたので会社都合の離職票の発行を求めて交渉中。

この例は、雇用された当初、宿舎に集められたが 農家の廃屋だった。
次の宿舎は、いわきの里鬼ヶ城鬼というキャンプ場のバンガローだった
冬の真っ最中なので大変寒かった
元請からは一日400円が食事代としての契約だったが、実際にはまかないのおばさんは朝晩一日100円でやるように指示されていたため、野菜の煮たものだけだった。

例2
交通事故
通勤途上なので労災のはずだが、多重構造なのをゼネコンの本体に知られたくないため、請負構造を隠すために労災隠しを行った

ヤクザがどんな風に労働者を集めてどう扱ったか。
例3
ヤクザはインターネットで、借金漬け 訳ありを集める。
雇ってからは、仕事をさせず、会社に借金をさせる。
高い利子をつけて天引きをする。
日給2千円で働いている状況で、1万円はやくざに食われている。
生活保護と同じやり方。
労働基準監督署も巻き込んでヤクザは逃げてしまい、未払い賃金は上の会社が支払った。
ヤクザが労働基準監督署へ住所を教えろと言いに行き、本人は怖がってこちらにも連絡を取らなくなった。

同じ会社にずっと雇われている作業員はいない。
業者間で人が動くと、前の会社がやくざなら他の会社は雇わない。
ヤクザの会社と関わりがあると、採用拒否される。
誰でもOKというのはヤクザだけ。

例4
フクイチの溶接工
高濃度汚染現場は総労働時間が10時間を超えてはいけないが、長時間の労働を強いられている。
トイレに行く場合はタイベックという作業服をその度に脱ぎ捨てることになっているが、タイベックが足りなくなっている。
また、管理棟にバスで戻り脱いでトイレをすることになるが、30~40分かかるので、
「尿をするためにトイレに行くな」と言われることになった。
そんな訳で、
高濃度放射能汚染水問題があっても、β線の影響は短い距離なので、肌を露出して現場ですませているという。
被ばくが嫌な人は、そのまま垂れ流ししている。
不衛生なこと極まりないし、非人道的な指示を出している。
ガラスバッチは赤く点滅しても、そのまま放置されている。

復興作業の加速化が叫ばれ、1週間にタンク1個が2個になり、3個とノルマを3倍まで増やしたため長時間労働と不衛生な指示、被ばく線量の増大の結果を招いている。

東京新聞の記事などで取り上げられたため、長時間労働は改善されてきているというが、トイレの問題はどうなっているのか。
建設業の係争がそのままフクイチの収束作業に現れている。
ぜひ、公契約条例を各自治体で取り入れてほしい。
それがフクイチにも影響する、と言っていた。


作業員の割合は現在、地元の割合が増えてきているが、当初は東北の出稼ぎ労働者が多かった。

例1は、最初、沖縄 北海道などよそから来た人が多かった。

現在は福島第一、第二原発では5割が浜通りの出身者で、5200人が作業している。

内部被ばく線量はCPS1500を超えると危険ということで、東電の管理基準になっているが、
福島第一原発で10年働いてきた人が700CPSだったのに、
除染を1年半従事した作業員は1480CPSにもなっていた。
除染活動の方が3倍リスクが大きいということだ。

現在、若い男性から年配の人まで、フクイチでは作業しているが、驚くことに若い女性も結構いるということだ。
放射線の安全教育を一人8千円で行うことになっているが、実際は抜粋をコピーして渡し、「安全だ」という教育をしている。

ソ連では、これから妊娠する可能性のある女性は放射線管理区域には立ち入らせなかったが、日本ではそんなこと一切お構いなしのようだ。




福島原発震災情報連絡センター@いわき 楢葉町~富岡町夜ノ森まで

2014-04-30 01:16:01 | 原発問題
4月26日は福島原発震災情報連絡センター 主催のバスツアー。
昨年同様楢葉町から富岡町 夜ノ森まで。

年間20ミリシーベルトまで大丈夫ということで、福島県も国も被災者を帰還させようとしている。
しかし、原発事故前はICRPも追加被ばくを年間1ミリシーベルトと言っていた。
それも外部被ばくと内部被ばくを合わせてのはずだ。

国は外部被ばくを年間1ミリシーベルトに抑えるため時間当たり0.23μシーベルトと基準を決めて除染しているが、
それでも決して大丈夫とは言えないのだが、
山下俊一福島県立医大副学長を始め御用学者たちは無責任にも年間20ミリシーベルトを唱えている。。

まずは、いわき市の隣の広野町。
事故前は人口4500人。
Jビレッジがあったかつては、温暖な気候で観光客も多かったと聞く。
2年前、民主党の「原発のない社会を目指すグリーンテーブル」主催でJビレッジに視察に行ったことがあるが、椅子の背に中田選手たちスタープレイヤーの名前が残っていて、何とも言えない気持ちになった。

現在は1200人戻ってきているが、
小中学校には、いわき市からスクールバスで通ってきているという。

楢葉町
避難指示の中、年間20ミリシーベルトまでは帰す、という方針が出ている。
3月で宅地はすべて本格除染が終了した。
日中立ち入り自由になっている。



津波被害にあった家はそのまま。

楢葉町の帰還に合わせて常磐線も運行を予定している。
常磐線の砕石もすべて除染した。
竜田駅もきれいになっていた。
自転車置き場には3年前から自転車が主を待っているようで、もの悲しい。
住民が避難した後は窃盗団が入ったということだった。

現在いつ解除するか、カウントダウンの段階らしい。

見晴らし台で 毎時0.5μSv。



除染作業で集めたフレコンの山。




川内村
3割戻っているというが 1週間のうち4日間戻ったら帰還とみなしている、ということだった。
井出川河口の破片からプルトニウムが見つかった。
そのほかのベータ核種も見つかっている。

富岡町
車内でも0.4μSv/h。

頭が痛くなってきた
大野博美さんは反対に頭がさえて来たそうだ。
血管がぴりぴりしている、という人もいた。
人それぞれ症状が違い、毎回私は頭が重くなってくる。

車道には地震での地割もまだある。

タイベックを着て日中の立ち入りが許可されている。

人影は見当たらない。
ただ、家に帰ってきているらしい車が庭に留まっている。



富岡駅は海がそばなので線量が低くなっている。
それでも時間当たり0.6μSv

3年前から時間が止まったままだが、それでも、
4月から駅周辺から30mは除染が始まり、避難解除準備区域になっている。





駅前の店。

家の中にすっぽりと入った軽自動車。



それ以外は手つかずで居住制限区域と帰宅困難区域が混在している富岡町。

年間20ミリSvまでは 避難指示解除準備区域 
年間20~50ミリSvが 居住制限区域  
年間50ミリSVが 帰宅困難区域

国交省が許可しないような水での除染作業を当初環境省は認めていた。


バスの中でも時間当たり1.6μSv
富岡第二小学校の校庭で 4マイクロシーベルトだったとか。
モニタリングポストは
   ↓



中学校 のモニタリングは
   ↓



桜の名所夜の森で、時間当たり1.36μSV(車内で)



う~!頭が締め付けられる!!

外で立っている人は、いったいどれくらい被ばくしているのか?

除染作業で体調が悪い人が出ている。
除染作業では原発労働者より3倍もの内部被ばくをしているそうだ。
心筋梗塞で死亡例など循環器系疾患で低線量被ばくの症状が出ている。

帰宅困難区域では、雨どいの下で時間あたり20~30μSv。
佐藤和良さんは知人の家で雨どいの下から時間当たり120μSvを実測したそうだ。

今年は小鳥が少ないと言っている。
そういえば、いわき市湯本の「ゆったり館」周辺ではウグイスの鳴き声が響き渡っていたのに。
外は6μSv
車内1.37μSv。

いわきへの帰り道。海岸に沿って7.8mの堤防がすでに出来上がっていた。





福島原発震災情報連絡センター総会@いわき

2014-04-27 21:26:37 | 原発問題
4月25日26日、「福島原発震災情報連絡センター」の4回目の総会がいわき市で行われた。
3年前の東京電力福島第一原発の爆発事故により、多くの人々が避難し、生活が一変させられた。
そんな中いち早く地方議員が被災者救済を求め立ち上がったのがこの会だ。

「子ども被災者支援法」の制定を求め活動してきた結果、法律はできた。
しかし、中身がからっぽ、伴なっていない。
現在、国会議員と一緒に活動する「議員連盟」となり、また全国の団体ともつながった「全国運動」ともなっている。

昨年に引き続き、いわき市で行われた総会だが、
いわき市職員から被災自治体の取り組み報告を、
福島県庁職員から被災者支援や保養の補助事業などの対応や県民健康調査などのレクチャーをうけた。
13時から始まって休憩なしの4時間。
その後、総会へとなだれ込んだ。終了は18時。疲れた~。



共同代表の松谷清 静岡市議、佐藤和良 いわき市議、中山均 新潟市議。
いずれも原発立地県で、事故前から原発問題に取り組んできた。
そんな中起こった福島での爆発事故。
松谷さんは佐藤さんの安否を心配して、事故直後にいわき市に入ったということだった。
中山さんにしても何度も物資を運んだと言っていた。

顧問には上原公子元国立市長と木村真三獨協医科大学准教授。

そして大野ひろみ 佐倉市議は事務局長として取り仕切っている、という団体だ。


今回の一押しは、やはり
「いわき放射能市民測定室たらちね」と
「いわきの初期被ばくを追及するママの会」からの報告だった。



まず、「いわき放射能市民測定室たらちね」の「甲状腺検査からみえてきたもの」の報告について。
食品放射能測定を早い時期から始めていたが、昨年伺った時はすでにWBCも設置され、第一人者の医師たちによる甲状腺検査も行われていた。
昨年度のの甲状腺検査の受検者数は3186人、0歳から受けていた。

県民調査では、嚢胞の大きさを中心に判定している。
小学校で団体検診なので、親が付き添えないし、付き添いを断られたケースもある。
検診も技士が多いので、検査について発言することができない。
今年から医師もできることになるが、コメントできないことになっているそうだ。

「たらちね」の健診は、サイズ、数だけではなく、嚢胞や結節の形、硬さ、血流などから総合的に医師から直接話を聞ける。
写真を撮り、問診票と一緒に渡している。
県民調査で判定書を握りしめて心配しながら受けるケースもあるそうだ。

まだまだ、甲状腺ガンと見極めができる状況ではない。
ただ、4人兄弟で部活を一生懸命やっている子に出ているケースがある。
また、多発性嚢胞が下極にある例があるが、医師もあまり見たことがない症例という事だった。

「いわきの初期被ばくを追及するママの会」

子を持つ親として、原発事故後、すぐに高線量の中、学校が再開し、通学が始まった。
学校主体の講演会は安心させるためのもので、人々が
「大丈夫 大丈夫。安全だ」という情報を受け入れてしまったことはショックだった。
そんな中、声を上げて対策を求めることは大変だった。

食品検査体制が整っていないのに給食が出され、福島産の原乳がブレンドされた牛乳を飲まされた。
守りたいのに県民のほとんどが安全だと信じている中で、給食を食べさせ、牛乳を飲ませることを拒めない状況になっている。

それで、放射能を「可視化」運動を始めた。

モニタリングポストの数値とかけ離れた1μSv/hのようなホットスポットが発見された。
スライディングする場所が400ベクレル。
実際のデータがどれだけ危険なのかというのが、遠方のサンプルと比較して、判明した。

昨年12月75校 小学校の測定を行ったところ、数千ベクレルのホットスポットの発見もあった。

防砂ネットが高い汚染が判明したが、環境省の除染はネットの取り替えは除染にならないと却下された。
砂煙が上がっている中でどうして体育の授業をしなければならないのか。

福島県産の農産物が売れないため、20ベクレル未満の場合、給食の食材に使うことになった。
初期被ばくを受けている子どもに追加被ばくをさせるひどい状況。

今までは北海道産米を使用していたのに、今年の新米から福島産を使うことを検討中という。
地元産米の利用は地元の大人が言っている。
地域の子どもたちを利用して、「子どもが食べているから大丈夫」というPRの材料にしようとしている。
風評被害を防ぐため、経済復興を目指すため、というのは大人のエゴである。

「子どもを内部被ばくから守るため、学校給食の食材に配慮を願う要望書」の署名を集めている。

すでに、第一次署名はいわき市内在住者、第二次署名は避難しているいわき市民を対象に計6809筆集まった。

福島から始まって、全国の給食に流通していく恐れがある。
是非署名にご協力ください。




報告「おしどりマコ&ケン 原発ぶっちゃけトーク」@さくら市民ネットワーク

2014-04-07 20:01:47 | 原発問題
4月5日 待ちに待った「おしどりマコ&ケン」さんの「原発ぶっちゃけトーク」
2月に企画したのが大雪で流れ、再度の企画となった。
満員御礼。
マコ&ケンさんのファンの方も駆けつけて、2時間以上「ぶっちゃけトーク」となった。



今回もがんがん書き留めましたよ~*************

まずは、吉本の夫婦漫才の二人がなぜ原発問題に記者以上に勉強して東電がタジタジするほどの質問をするようになったのか?

3年前、原発事故直後、タレントがみんな西に逃げて行った。
空港も逃げる人でいっぱいだった。子どもがビニール袋をかぶっていた。
どこのマスコミも映像を取っているはずだが、一切放映されていなかった。

第二次世界大戦中は漫才師は国策漫才をやらされていた。
師匠の言葉は常々「芸人は国のために話すな。目の前のお客様のために話せ。」と言われていた。

2月24日~3月15日までIPPNW(核戦争防止国際医師会議)の会議に出席するため、ドイツとベラルーシに行ってきた。
ヘッセン州プロテスタント教会からの招待だった。→ (ドイツでも有名人)

東京電力の取材をしていると電事連、電力会社からは、「おしどり」を出すなら3か月は電力会社の記事を出せというような圧力がかかるようになった。

2013年夏から雰囲気が変わった。
自民党政権になり、柏崎刈羽原発の再開に「国が一歩前に出るというのは心の支えになる」という東電の廣瀬社長の言葉があった。
「国が一歩出るとは何事か?」と質問すると、
「それは国に聞いてくれ」という廣瀬社長の返答があった。
東電は記者会見で情報を出さなくなってきて、聞いても「それは東電として答えられない」といった答えが返ってくる。

7月に取ったストロンチウム90の値が「1リットル中500万ベクレル(30ベクレル が基準値)」の発表が遅れた理由は、
「あまりにも高すぎたので測定し直したが正しかった」
8月末にはわかっていたのに、発表は  
9月にオリンピック招致の結論が出る時期と重なるじゃないか。

公安の尾行

9月、安倍首相 技術者を集めて秘密会議を開催したが、ブラックリストの中におしどりの名前があった

福島県のお母さんの顔写真を取ったり、車のナンバーを取ったりしている。

例えば



分かりやすくするのは嫌がらせ目的。

作業員の死

2012年に福島原発にいた医療従事者に作業員の状況をインタビューしたところ、
作業中に死亡は5人。
作業中に死亡すると発表してるが、就寝中に亡くなった人もいる。
寮で暮らしているので、自分も1年間で10人前後知っている。
死因は心筋梗塞。チェルノブイリ原発事故のリクビダートルと同じ。
しかし、被ばくとの因果関係あるかないかではなく、現状が過酷な状況にあることを知ってほしい。

福島県の母親の話

事故前は県外からのものも給食には調達していたのに、現在、風評被害を払しょくするためとして福島県産を食べることになっている。
検査を厳しくするから大丈夫というのではなく、給食で食べさせるから大丈夫というのはおかしい。
子どもたちを安全性のPRのために使うのはおかしいじゃないか。
学会のまとめでも、「学校給食で子どもたちが食べていないのに他地域に売るのはおかしい。」ということが大手を振っている。

嫌がらせを受けていることを警察に相談すると、「いつかこうなると思っていた。」と言われたことはショックだった。
3月までは北海道産の米で給食をまかなうことになっていたのに、今年度は決まっていない。
食べ物を気をつけたり汚染を気を付けるのはお金持ちの話のようになっている。
給食は全員が食べるものなので、みんなに気を付けてほしい。
現代の「隠れキリシタン」→(ものも言えない現状)

福島県がIAEAに健康の調査をゆだねるのはおかしい」と質問したが、
「ご理解してもらうしかない」という県知事の答え。


福島第一原発の現状

2011年 毎時10シーベルトと言われていたが、2013年秋 毎時25シーベルトの場所がある。
ベントする排気塔の根本 





亀裂が4方向にあるが、あまりにも放射線量が高くて人が近づけない。
震度4の地震が頻繁にあるが、いつ倒れるか分からず、多分一番の危険部分かもしれない。
東電も1号機、2号機の冷却システムにカバーを作ってタワーが倒れてきても、影響がないようにしたいとしている。

2号機 なぜ大量に放射能を放出したかわからないが、入れない。
1号機 空気中に放射能がダダもれ状態。
3号機 爆発して跡形もない。
4号機 燃料棒を取り出し中。

地下水のストロンチウム90は高濃度だが、
2号機の中がどうなっているかわからないため、一番の問題点。 
2号機の冷却システムが止まることが一番怖い。



ベラルーシのこと

情報がコントロールされているのを感じた。
ゴメリは汚染地域だが、日本より空間線量は低いぐらいだったが、建物の中が一番高かった。特にベット。
国立放射線研究所の研究室で印象的だったのは
「白血病、白内障が原発事故の後増えて問題」と説明されるが、
「原発の影響があるのは小児甲状腺ガンだけ」という答えしか返ってこないおかしさ。
言論統制されている感じ。

ドイツのこと

原発の周りに子どもの白血病の多発を研究した研究者がいる。
福島原発事故後の新生児の死亡率の研究者はいないのか?

チェルノブイリ原発事故後、鳥が減っている。
キース・ペーパーソーク(WHO研究者 生物学者)が研究していたが、が突然研究所が閉鎖されたため、現在は誰も調査していない。
(確か福島原発事故後NHKの番組で観たことがある。ツバメの研究者)

ドイツの若者のこと

選挙権を持ってから政党のことを考えるのは遅いのではないか。
み無関心層はいるが自分の意見は持っていて、たとえ分からなくても、分からないと答えられる。

長崎・広島に原爆が落とされ、福島原発事故が起こっても原発を推進するのは分からない。
原子力委員会調査 パブリックコメント 67% 直ちに廃止 再生可能エネルギーを望むが、国のだした方針は違った。
何で暴力に頼らないのか?
バッチやポスターなんかで世の中変わらない。
死にもの狂いになっていない自分たち、まだ自分たちでできることがあるだろう
ドイツはデモが盛んで、毎週ある。
デュッセルドルフは警察が協力するデモもある。

しかし、シュツットガルト(原発)では、世の中に影響するデモには大きな制圧がある、と聞いた。 

ワーグナーさん
デモの制圧のための放水を顔面に受けて失明した老人で、70歳前で失明した。
ドイツでも、自分の国のひどいことは取り上げない。
しかし、日本とドイツの違いは、市民が怒る事だ。

ヘッセン州プロテスタント教会 脱原発のリーダー30名との懇談では、

日本は足の引っ張り合いをして力が弱まっている。
原発だけでなくモンサント、プラスチック等他の問題に取り組んでいるリーダーたちばかりだが、
結果が一点交わる所で協力することで力を結集している。

第二次世界大戦の反省をしているか
 
ドイツが力も持っても驚異にならないように、ユダヤ人大虐殺を反省しているモニュメントが2005年に国会議事堂真裏にできていた。
そればかりか、同性愛者、ゲイ、レズビアン、トランスジェンダー、ロマの虐殺へも反省のモニュメントがあった。

ドイツは怒りんぼうが多かった。


質問から

どうしたら世の中変わるか?
マスコミ対策は?

マコさん 半径5mを変える事。どれだけ変えられるかの戦い

福島県のことに矮小化されていることが問題。
水俣病も水俣だけの問題にされたことと同じ。
原発関連問題でも福島県内でさえも差がある。

公園内の「ごみを持ち帰ろう」の看板の近くに大量に置かれている除染土入りフレコンバック。 



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世の中、半径5メートルを確実に変えていこう、というメッセージ。
此れならすぐにでもできるね。

現在燃料棒はどうなっているのか?
コンクリートを侵食していっているのでは?そしたら大爆発が起こるのではという心配の質問があった。
今日さっそく調査してくれ、メールをいただいた。

「先日はありがとう存じました。
原子炉格納容器のコンクリートの件、調べてみました。
コア・コンクリート反応のMAAP解析について、めちゃくちゃ勉強したことを思いだしました。
格納容器の中で、核燃料はコンクリートを侵食した可能性は高いのですが、2011年の段階で、それは止まっている、と評価されています。
それは、格納容器内が100℃以下になったこと、そしてコンクリートが浸食される際はCO2が発生するのですが、それがみられないこと、などからです。
現在、原子炉底部の温度計でも監視をしているのですが、2号機の温度計がなぜか故障が多くて、信頼性が無いんですよね…しかし、コアコンクリート反応が一番深刻、とみられているのは1号機でした。
圧力容器下部のいくつかある温度計をチェックしても、1号機~3号機は、15℃から25℃で、コアコンクリート反応は、すぐにどうこうということは無いと思います。
確かに核燃料の上部を冷やしているのですが、それで2011年より、どんどん底部の温度も下がってきていますので…
とりいそぎご報告でした!

…でも、2号機の原子炉底部の温度計が1つになっちゃったんですよね…
故障やヒューマンエラーがあいついで。
今、せっせと新たに温度計を取り付けています!」

マコさん
忙しいのに、真夜中にお返事くださってありがとう。

【拡散希望】本日締切(1/6)「エネルギー基本計画」へのパブコメ

2014-01-06 13:38:50 | 原発問題
田中優さんのブログより転載です。
私もこれから急いで出します。
いろいろ原稿が重なっていたので・・・というのは言い訳ですが

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「エネルギー基本計画」パブコメを出しました。


【第3章 第1節 (2)エネルギー政策における原子力の位置付けと政策の方向性にある「原子力発電は、安全性の確保を大前提に、エネルギー需給構造の安定性を支える基盤となる重要なベース電源として引き続き活用していく」】

までは同一でいいので、ここまでコピーして、その後に自分の意見を書くのがいいです。


たとえば
「~に反対します。」「原発ゼロを求めます。」だけでもいいので。



ぼくは以下に続けて、

『燃料投入量に対するエネルギー出力が圧倒的に大きく、数年にわたって国内保有燃料だけで供給が維持できる準国産エネルギー源として、優れた安定供給性と効率性を有しており、運転コストが低廉で変動も少なく、運転時には温室効果ガスの排出もない」というのは事実誤認であり、その結果として記述されている「安全性の確保を大前提に、エネルギー需給構造の安定性を支える基盤となる重要なベース電源として引き続き活用していく」のは正しくない。事実に基づき、原発は廃止すべきである。

 「燃料投入量に対するエネルギー出力が圧倒的に大きく」とあるが、処理困難で莫大な放射性廃棄物発生量に対してエネルギー出力が小さすぎる。

「国内保有燃料だけで供給が維持できる」のは「数年」程度であり、これを「準国産」と呼ぶなら何であれ備蓄すれば準国産になる。
採取地は一部に限られ地域で公害を発生させており「優れた安定供給性と効率性を有して」いない。

「運転コスト」は高く、事故以来の処理費は莫大で運転も安定せず(現に2011年から約3年稼働していない)、
「運転時には」温室効果ガスの排出もないというが、「採取時、濃縮時、事故時、廃棄・保管時」の温室効果ガス排出量は天文学的な量になる。

 本気でそう信じているなら原発に補助金を与えずに、電力自由化して結果を見れば足りる。
電力市場を歪ませる余計なエネルギー基本計画はなくすべきだ。』


としました。


1月6日までです。意見はここから。一言でいいのでぜひ提出してください。」


↓ パブコメ提出はこちらより ↓

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620213015&Mode=0

転載おわり**********************************

とにかく、書きます。
というのも、推進派は組織ぐるみで出しているとか。

負けずに出そう。

神戸新聞記事より「福島第一元作業員の「遺言」詳報 東電、信用できない」

2013-09-24 23:21:53 | 原発問題
神戸新聞の記事〔2013.9.13〕から、ぜひ記憶に残しておきたい元原発作業員の方の証言。

やっぱり津波じゃなく、地震で配管が壊れたんだ。
これは当初から小出裕章さんをはじめ多くの人が言っていたけど、現場の証言。
水が流れてきたっていうのも、その通り。
残念ながら、証言できる人がいなくなっていく。合掌

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福島第一原発事故が起きたとき、1号機内部にいて、今年8月にがんで亡くなった元作業員の木下聡さん(65)の証言は次の通り。

 ‐事故当時の様子は

 あの日は午後から、1号機で定期検査のための足場を組む作業をしていた。
1階には私と同僚の2人。
4階に元請けと協力会社の4、5人がいた。

 最初の揺れはそれほどでもなかった。
だが2回目はすごかった。
床にはいつくばった。

 配管は昔のアンカーボルトを使っているから、揺すられると隙間ができる。
ああ、危ないと思ったら案の定、無数の配管やケーブルのトレーが天井からばさばさ落ちてきた。
落ちてくるなんてもんじゃない。当たらなかったのが不思議。

 4階にいた人たちは水が大量にゴーと襲ってきたと言っていた。
それが使用済み燃料プールからなのか、非常用復水器が壊れたからなのか、そのときは分からなかった。

 皆で集合して、1号機から脱出した。
地震が起きてどれぐらいだったかな。
必死だったからはっきりしないけど、10分ぐらいじゃないかな。

 途中の様子も恐ろしかった。
タンクはぼこぼこ倒れてるし、潮が引いていて、これは津波が来ると思った。
沖のテトラポットがむきだしになっていた。
敷地内にある元請けの事務所に戻り、装備品を返して、まとまった班から解散になった。

 正門を出た。いつもなら浜側の道を通るが、陥没していたから、山側の道を行った。
あのまま浜の道を通っていたら、津波にやられとった。

 東電は「全電源喪失と地震の揺れは無関係」と言っているが、そんなのあり得ない。
謙虚に検証する姿勢がないと、安全神話が復活する。

 そもそも、運転開始から40年になる1号機の老朽化はすごかった。
重要器具は定期検査で交換するが、周辺の装置はそのままだ。
追加、追加でどんどん配管を増やし、耐火構造にするために防火剤を塗りつけるから、重量は半端じゃなかった。
設計基準を大幅に超えていたはずだ。

 建屋のコンクリートも相当劣化していた。
インパクトドライバーを当てると分かる。
ずぶずぶと刺さって、粉は真っ白。
鉄筋をモルタルで塗り固めるときもクレーンで流し込むだけ。
本来はバイブレーターを使うが、竹の棒で突っつくだけ。
施工はひどいものだった。
だから水素爆発で粉々に吹き飛んだ。

 ‐東電への思いは

 ずっと世話になったが、今は言っていることの半分も信用できない。
事故後の対応については新聞をずっと切り抜いている。
「4号機の建屋、問題なし」という記事があるが、そんなのうそっぱちだ。
あれだけ揺れて「問題なし」だなんて。

 事故後の対応は全てメーカー任せだった。
正常に作動していればメルトダウンを防げた可能性がある非常用復水器(緊急時に原子炉の蒸気で冷却)も、当直の社員は使い方を知らなかったって言うんだから。
当直の人は、中央制御室の操作はできても、せっかくの冷却装置を使えない。
訓練もしていなかったって言うんだから、恐ろしい話だ。
現場にいた私らに明確な指示があれば、対応できたはずなのに。

 3月には仮設の配電盤にネズミが入って停電する事故があった。
侵入を防ぐ初歩的な施工ができていない。
熟練した作業員が線量オーバーで入れなくなっているから。
今後も事故は起きるだろう。

 人生のほとんどを原発に捧げてきたのに、情けない。
のんびり暮らそうとした途端、病気が分かった。
体力は元気なときの10分の1になって、ペンも持てなくなった。

 だけど、簡単には死ねない。納得できない。
俺は俺で、じたばたして生きてみせる。

(聞き手・木村信行)