伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

2月県議会予算委員会から 千葉県のコロナ対策 ここが問題!!

2022-04-03 17:14:18 | 議会
2月県議会予算委員会で、コロナ対策について質問しました。
—————————————————————-
: 自宅死がこんなに!!
—————————————————————-
千葉県警に「死体取り扱い件数」の調査を依頼。
自宅死のうちコロナ陽性と判明した件数がでました。
(2020年1月~2022年2月の期間)
2020年は1人。
2021年は52人、内デルタ株第5波(8月9月)は24人。
2022年1月2月はオミクロン株第6波で42人です。

また、コロナに罹っていることを知らずに亡くなり、
死後に判明したのは第5波で12人、第6波で16人でした。

自宅死の多さに驚きました。
検査が迅速に出来て入院できていたら、
防げたのではないでしょうか。
—————————————————————-
: なぜ検査実施数が少ないのか?
—————————————————————-
昨年12月、千葉県は1日当たりPCR・抗原検査能力を約54000件と
公表しました。
しかし、2月20日時点で1日当たり平均6760件しか検査できていません。
なぜこんなに見込みと実績が違うのか、と質問しましたが、
「検査するかしないかは医師の判断が前提であり、必ずしも検査能力
に余力がある限りしなければならないものではない」との答弁でした。

自宅死がこんなに多い事からも、なぜ検査数が少ないのかをしっかり
検証し、改善しなければなりません。
—————————————————————-
: 医師が、看護師が足りない
—————————————————————-
看護師不足は深刻です。最初の臨時医療施設は、がんセンターの旧病
棟を利用した66床でした。
看護師はがんセンター、子ども病院の業務を縮小して手配。
オミクロン株対応として1月18日~2月23日の入院者数は52人。
2月23日は16人が入院中でした。

認知症の高齢者対応のため通常よりも手がかかるという事で、
子ども病院スタッフを投入して現在48床が対応可能となっています。
公立病院は私たちの命の砦です。医師、看護師の拡充は急務です。

—————————————————————-
: せっかく臨時医療施設はできたけど、稼働率が低いのはなぜ?
—————————————————————-
自宅療養者が2月15日時点で約36000人、調整中は3500人もいました。
臨時医療施設は阪急交通社に「業務委託」してプレハブ設置から全て
任せ、稲毛は2月3日110床で、流山は2月18日56床で開設しました。
しかし、稲毛の稼働状況は2月24日までで、わずか中和抗体薬1人、
夜間酸素8人とのこと。
流山も日帰りが原則ですが、2月24日までで20人しか利用がありません。
理由は、2施設ともデルタ株対応として、軽症者に中和抗体薬を投与
して重症化を防ぐ短期入院の前提で作ったため、オミクロン株に多か
った高齢者の長期入院には向いていなかったのです。

臨機応変の対応ができるよう、強く要望しました。

次に開設する臨時医療施設では、高齢者にも対応できるようにする、
との事です。
問題は、医師・看護師がアルバイトの混成チームで果たしてうまく回
るのか?です。
臨機応変の対応が出来なかった理由の一つは、この業務委託ではなか
ったか、と考えています。
—————————————————————-
: 夜間・休日の往診・オンライン診療体制を確保したというけれど
—————————————————————-
保健所の負担を減らすため、「ファストドクター」という医師派遣事
業者と契約しました。
デルタ株で医療がひっ迫していた昨年9月からスタート。
令和3年度の7カ月間の委託契約は1億875万円で、1日あたり往診10件、
オンライン診療100件の体制を整えました。
直後にデルタ株は収束。
オミクロン株の第6波1月2月の稼働実績は、たったの往診51件、
オンライン診療16件。
稼働率の低さに驚きました。

ファストドクターに往診やオンライン診療を依頼するのは、
保健所やフォローアップセンターです。
せっかくのツールを使いこなせない原因は、どこでしょうか。
稼働率アップの取り組みを求めました。




質問者席から
持ち時間わずか11分。それも質問答弁込みでです。
一人会派のつらさですが、それでも、これだけ問題点をあぶりだせました。



稲毛臨時医療施設内