伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

「原子力規制委員会の人事に反対するよう要望書」を出しました

2012-07-31 10:38:34 | 原発問題
7月31日東京新聞 本音のコラムより

「政治不在の恐怖」鎌田慧さん****************

あまりにも姑息だ。
反省がない。
改善する意思がない。
利権政治を変えようとしない。
批判に耳をかさず、国民の生命と安全を考えず、未来に対しての構想力がない。
無責任で、批判されても、柳に風を装う。
人間をバカにしている。

野田政権のことだ。
関西電力・大飯原発の再稼働を認めたのは、経産省直結の安全・保安院だった。
両者の関係は「警官と泥棒」(佐藤栄佐久 前福島県知事)と酷評されている。
この癒着が福島原発の事故を招いた、と言って過言ではない。

結局、原発の監督機関として、「原子力規制委員会」を発足されることになった。
ところが委員長に起用されるのは,田中俊一 前原子力委員長代理、二人の委員は電力会社から報酬を得てきた。
このデタラメ人事が、政権の厚顔無恥を示す。

野田政権は、原発推進に突進しているだけだ。
原発の恐怖にたいして、運動が広がり、60年安保反対闘争に匹敵しつつある。
野田首相。
まだ自己決定と政治家の責任意識があるなら、集会やデモに集まってくる、女性や子供たちの真剣な表情を見てみたらどうか。
 
関電会長が高浜原発の2基も再稼働させたい、と言い始めた。
政府は完全に舐められている。
主権者の声を踏みにじり、財界の意思に従うだけだ。
「原発ゼロ」の声がさらに高まっている。
再稼働をしなければ達成できる。

おわり******************************

大勢のデモ参加者の顔触れは、確実に若い人たちが多い。
バギーを押した子ども連れが、赤ちゃんを抱っこした若い親たちが、やむにやまれず参加している。
静かな怒り、止まらない怒りを感じた。

60年代の激しい闘争とは違った、ものを考えないように教育された世代の目覚めだ。
子どもを持つ親たちは、次の世代に責任があるから。

年老いた政治家たちは、後のことはどうでもいいのか。
自分たちが死んだあとのことは関係ないのか。
政治家の責任をどう考えているのか。
特に国政の場にいる議員は。


さくら・市民ネットワークは地元選出の国会議員

民主党 奥野誠一郎衆議院議員
みんなの党 水野賢一参議院議員
民主党 小西博之参議院議員

へ下記のような要望書をFAXで送付しました。

*******************

衆議院議員○○○○様
原子力規制委員会の人事に反対するよう要望します。

政府は原子力規制委員会の初代委員長に、元日本原子力学会会長の田中俊一氏を内定しました。
田中氏はいわゆる「原子力ムラ」の住人と言われ、除染ビジネスにも手を染めている人物です。
また、氏が委員を務める政府の原子力損害賠償紛争審査会の議論では、
自主避難者に賠償を認める方針に異を唱え、一方、国が住民帰還の目安とする年20ミリシーベルトというとんでもない基準には強力に賛成してきました。
このように、脱原発を求める国民の意思とかけ離れた人物を、強大な権限を持つ委員長に据えるとは、民主党政権はますます「原子力推進」へと傾いているとしか思えません。
また、田中氏以外にも、今回の規制委員候補5人のうち、中村佳代子氏、更田豊志氏がやはり「原子力ムラ」の住人としてこれまでの言動が取りざたされています。
この人事案は最終的に国会で承認されるので、○○衆議院議員におかれましては、ぜひ反対していただきたく、要望書を提出する次第です。
少なくとも「原子力ムラ」からは委員を選任せず、中立公正な人物を選任することこそ、今、有権者が求めていることではないでしょうか。
以上、国会での採決の際には、本人事案に反対してくださるよう、強く求めます。

********************

ぜひ、地元の国会議員へ皆さんの声を届けてください。

「7.29 脱原発国会大包囲」参加者20万人

2012-07-30 21:23:13 | 原発問題
「7.29 脱原発国会大包囲」が暑い中あったが、参加者20万人

日比谷公園中幸門15時半集会、16時デモ出発、19時 国会議事堂包囲 20時解散という流れだった。



山本太郎さん、雨宮処凛さん、落合恵子さんたちが次々にメッセージを発信。
私たちのすぐそばには山口二郎さんがいた。

山本太郎さんは、「原子力規制委員会の委員長に 田中俊一 元原子力学会会長を内定しているが、田中俊一氏はは原子力村の人間。
就任してしまえば5年間は任期があり、たとえ総理大臣が代わっても、政権が交代しても、やめさせることができない。
大変危険な人事が1週間で決まってしまう。
地元の国会議員に反対するよう呼びかけよう。
次の選挙には、脱原発の候補者を選ぶ選択肢があることを突き付けよう」と言っていた。

その通り。
私たち、市民ネットワークは地元選出の国会議員に要望書を送った。

詳しくは 大野博美のクラクラさくら



日本語の旗を作ったのね。



この方たちは・・・・・。わかる人?



3組の家族で作った横断幕とか



また会いましたね。







タクシーで、自転車部隊で、といろいろ



なんだか騒然としてきた



そして8時になり、終了のアナウンス。
また、8月3日金曜日にね。





千葉県の食品放射能測定は?

2012-07-29 11:39:18 | 放射能問題
7月27日は市民ネットワーク千葉県「食と農部会」の県ヒアリングがあり、県議二人に同行。

主な聞き取り内容は放射能対策や農薬の空中散布の問題、耕作放棄地問題、新規就農者問題等など。

放射能対策については、特に新米や牛乳、水産物など身近な食品の放射能測定体制を聞いた。

国は、4月の新基準値に合わせて、「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」(平成24年3月12日改正)を出している。

米について

一般食品は1kgあたり100ベクレルが基準値だが、検査段階では50ベクレルで線引きをしている。
超えた場合、米の場合は乾燥ロットごとに再検査する。

検査結果が出るまでは米は出荷自粛を要請する。

ただし、あくまでも国の基準は100ベクレルなので、出荷は100ベクレル以下ということ。

産直米を食べる場合は、市のHPにも詳細な検査結果が載るので、ある程度はわかるのではないだろうか。

ちなみに早場米は8月上旬から検査が始まるということだが、千葉県HPには随時検査結果が出ている。

お茶は茶葉ではなく、抽出して測定。
1kgあたり10ベクレルが基準値で、成田市では出荷制限になっている。
制限になっていない産地でも検出されていますね。


牛乳について

基準値50ベクレル。

県では原乳検査を今年度4月以降から回数を増やして測定しているとのことだった。
結果は農林センターHP
メーカーはそれとは別に製品の自主検査をしているということだった。

検出限界値 1kgあたり1ベクレル(セシウム134 137それぞれ)以下とのことだった。

水もそうだだが、やはり子どもたちがそのまま飲む牛乳こそもっと詳細にしてもいいように思う。

それ以上の精度にするには?と聞いたところ、
クーラーステーション搬入前の測定なので、時間がかかると工場にも影響あるという答えが返ってきた。

水産物について

基準値100ベクレル

4月までは週に10検体だったのが、20検体測定しているとのこと。
魚種は98種類。
特に調子・九十九里沖、東京湾に重点を置いて、主要な魚種と放射性物質の影響を受けやすい魚種中心におこなっている。

県水産総合研究センター銚子分室ではシンチレーションスペクトロメータで測定している。
時間はかからないが、代わりに定量下限値がセシウム134 137それぞれ10ベクレルずつの20ベクレル(1kgあたり)。
御宿にある海洋生物環境研究所ではゲルマニウム半導体での測定なので、合わせて1ベクレル(1kgあたり)。
しかし結果が出るまで3日もかかる。

結果は県HP

淡水魚では、手賀沼のモツゴ・ギンブナ・コイ、利根川のギンブナ・ウナギが出荷制限になっているが、淡水魚と海水魚では体の仕組みが違うので、放射性物質の取り込み方が違ってくるらしい。

これは、「魚の放射能汚染の学習会」で聞いたことだが。(これからまとめる予定)

その時、イカの値は低いと言っていた。
もちろん身の部分だけの話で、「内臓はだめですよ」とのこと。
「わかって食べるのは、ご自分の判断で」、ということだった。


水産物に関しては、福島第一原発汚染水問題もあり、セシウムだけではなくストロンチウムの検査も必要だが、今の検査はセシウムのみ。
ストロンチウムは今後の課題だが、サンプル調査からでも行って欲しいものだ。

今回のヒアリングでも、やはり国の基準値100ベクレルは高いと感じたし、この基準値を掲げている限り不安感はぬぐえない。
たとえ検出されなくても、「基準値以下」と説明されると、かえって不安になる。



佐倉市では放射性物質測定器が2台あるので、さっそく畑の土 2か所測ってもらった。

結果は セシウム134 207ベクレル/kg、セシウム137 307ベクレル/kg   計 514ベクレル/kg

と   セシウム134 162ベクレル/kg、セシウム137 229ベクレル/kg   計 392ベクレル/kg

これをどう判断するか?
という値だが、有機質の多い畑、砂地の畑と状況によって植物への移行率が変わってくると思うので、あとは個々の測定になると思う。

ちなみに514ベクレルのところは地上5㎝で0.2マイクロシーベルト/時間でした。

今は測定器の予約状況も空いているようですので、畑地の測定にはいい機会かもしれませんね。
土も乾いているし。

これから7.29脱原発国会包囲に行ってきます。











【拡散歓迎】7/27「生体と電磁波」セミナーのお知らせ 化学物質過敏症支援センター

2012-07-26 20:15:56 | 電磁波問題
明日(7/27)電磁波による生体への影響を考える」と題して学習会があるので、お知らせします。

「生体と電磁波」連続セミナー****************

パソコンや携帯電話に急速な普及によって、電磁波による生体への影響や健康障害の増加が危惧されています。
化学物質過敏症の患者の多くは電磁波過敏症を併発すると言われています。
身の回りの電磁波で発症し、症状は化学物質過敏症とよく似ています。
電磁波に過敏な症状を示す方の割合は、スイスでの調査では成人の約1.5%です。
治療方法は症状が多岐にわたるため確定していない現状です。
 この度、化学物質過敏症の診断と治療に多くの実績を持たれている、宮田幹夫先生(北里研究所病院名誉教授)、坂部貢先生(東海大学医学部教授)と電磁波を専門とする工学者 羽根邦夫博士(元慶応義塾大学助教授、イスイックス・ワールド(株)代表取締役)のお三方をお呼びして、以下の日程及び内容にて「「生体と電磁波」セミナーを開催します。

日時:7月27日(金)午後1時半~4時
場所:千葉市勤労市民プラザ会議室 (千葉市中央区今井1-14-43)
電話:043-266-5504
JR京葉線蘇我駅西口徒歩4分
参加費:千円

主催 NPO法人化学物質過敏症支援センター

題目と講演者
「生体に影響する電磁波について」 羽根邦夫さん
「電磁波の生態への影響についての医学的な基礎研究」  坂部貢さん
「電磁波の生態への影響についての臨床例」 宮田幹夫さん
「身の回りの電磁波と対処法について」  羽根邦夫さん

明日、行けない方は8/26に同じ内容で東京会場であるので、そちらにどうぞ。チラシ参照

♪メルトダウンだぜ~♪四万十の反原発パレード

2012-07-20 20:19:21 | 原発問題
ぜひ聞いてみて、と教えてもらった。↓

♪メルトダウンだぜ~
ヘイ 四電 原発いらねえ~
メルトダウンだぜ~
伊方はいらねえ~
ヘイ 四電 メルトダウンだぜ~♪

と流れてきた。
ひっくり返るほどイイ!!!

ぜひ、聞いてみてください。

http://www.youtube.com/watch?v=3im0T2bR8Yg&sns=em

伊方原発反対を訴えている四国、中村の脱原発のパレード。
竹のパーカッションもいい。

「初めはゴレンジャーから始まって、5倍6倍になりました」

そういえば、以前関西に住んでいる時、四万十川まで行ったことがある。
ダムのない、ゆったりとした流れ、大きな沈下橋がかかっている。
それだけ自然の力が大きいということなんですね。

でも、人工の放射能には負けてしまう。

7月29日は山口県知事選。

上関原発問題、岩国基地のオスプレイ問題と、問題山積み知事選。
飯田哲也さんにぜひ知事になってほしい。

本日(7/19)「ドイツとデンマークの自然エネルギー政策」視察報告会を行います

2012-07-19 10:08:36 | 政治
「ドイツとデンマークの自然エネルギー政策」視察報告会 のお知らせをするのを、すっかり失念していた。

本日 7/19 13:30~15:30
志津コミュニティセンター 第3会議室

で行います。

脱原発へとエネルギー政策を推進しているドイツとデンマークの現状を、6月29日~7月6日、視察してきました。
その報告会を行います。
NHKで放映されたロラン島(デンマーク)の風力発電など、見どころ満載。
どなたでもお気軽にご参加ください。

連日、10万人デモ、Jビレッジ行き、昨日は「OKバジさん」垣見さんのお話を聞かせていただいりと予定が立て込んでいて、夜なかにパワーポイントを作っている状況でした。
と、これは言い訳。

どうぞ、これにお気づきで、お時間が合う方は、お気軽にいらしてください。
大野博美と一緒に私もドイツ報告をします。
ドイツのみどりの党との会談の様子、なぜメルケル首相は福島第一原発事故後、すぐに脱原発に舵を切りなおしたか、などご報告したいと思います。

また、撮りためてきた写真もたくさん見ていただきます。

行ってきました「Jビレッジ」福島第一原発最前線

2012-07-18 22:36:18 | 原発問題
7月17日 東電の福島第一原発への最前線「Jビレッジ」の視察に参加させてもらった。
これは民主党の地方議員が脱原発にむけて連携組織を設立するにあたって、そのプレ企画としての視察だった。
なかなか行けない所なので、実はさくらネットの企画『高齢者福祉施設「夢のみずうみ村」見学』をキャンセルしての参加だった。

郡山駅に集合。3/10に郡山に行った時より、駅前の放射線量計は下がっていた。
0.431マイクロシーベルト⇒0.262マイクロシーベルト ↓



Jビレッジに到着。タイベックス(つなぎのカバー)、軍手、マスク、足カバー一式貸与。
着替えていざ警戒区域のゲートまで。↓



乗っていく大型観光バスそのものを除染しなければならなくなるので、ゲート直前でUターンする。
のどかな田園風景だが、田植えはされていない。↓



あちらは道路封鎖、たぶんフクイチへの道。↓



警戒区域ゲート。
空き巣が入るので定期的なパトロールが欠かせないとか。↓



楢葉町大阪地区の除染作業が行われていた。
同行者は草むらで3.27~6マイクロシーベルトが計測されたという。
側溝では0.6マイクロシーベルトを計測。私は頭と内臓が嫌な感じになってきた。





除染作業について、説明していただいた。
道路から20mを生活空間として林の中の除染を全て人力で行う。
除染要員 1200人。10月末までの契約。
下草、枯葉、倒木類は青色のフレコンパックに入れて、警戒区域の仮置場へ搬入。
5千袋になる予定。

地面部分より空間線量が高いという事だった。
山全体に放射性物質が降り積もっている状態。
いくら税金を投入しても、無駄なあがきなのは、だれの目にも明確。

楢葉町職員の方の説明を受けた。
現在20キロ圏内なので、警戒区域内に入っているが、国はそれを解除しようとしている。
人口8千人のうち6千人が県内避難。
その内の8割がいわき市へ避難しているという。

国から提起されている、楢葉町の警戒区域解除について、住民向けのアンケートをしたところ、賛否が半々で分かれたということだった。
まわりが解除されてしまえば、せざるをえなくなるかもしれないが、除染も津波被害もそのままの状態では、はたして避難指定解除がうまくいくかどうかわからない、という事だった。
特に若い世代がためらっているという。
それは当り前でしょう。
ワザワザ放射線量の高い所に、危険を冒して帰す方が人道的見地から大変問題である。
きちんと生活が成り立つ保障をして、汚染されていないところへ移住できる方策を考え出すべきです


Jビレッジへ戻って。
行く時に着て行ったタイベクッス(つなぎのカバー)、手袋、靴カバー、マスクを全て除染場で脱いで、体が放射線で汚染されていないか機械を通ってチェック。

毎日、原発の収束作業に3千人の作業員が、線量計を装着して従事している。
一日の放射線被曝限度は0.8ミリシーベルト。
夏は暑いので、早朝4時から作業が始まって12時まで、8時間だが、線量の高いところでは1時間の所もあるし2時間の所もある。
Jビレッジ建物3階ベランダから、写真OKの許可がでた。
火力発電所↓



昔は素晴らしい天然芝のサッカーコートが10面あったが、今は駐車場↓とヘリポート。





福島原発の滞留水(セシウムをろ過して循環して冷却水として使うはずが、どんどん増えているので、この円筒形の容器にためている)
フクイチに持って行く前に保管している。↓
どれくらいの量になったのか質問したが、福島第一原発のHPにUPしているとのこと。



福島第二原発の煙突。
8km とっても近い。↓



福島第一原発の滞留水(というらしい、汚染水とは言わないようだ)対策として、
「遮水壁はどうなったのか?」と聞いたところ
「今やっと調査が終わったところで、これからくい打ちをする」とのこと
「いつ終了する予定か?」と聞いても
「年オーダーです」????
時間がかかるということのようだった。


何のことはない。
まだまだ汚染水のダダモレは続くということなんだなあ。

(7/14 「食べ物通信」の学習会 松川康夫さん「海の放射能汚染は今」↓より)


(漏れているね、って言っていた通り)↓



そして極め付け。
「フクイチの4号炉は大丈夫ですか?また津波が来たら、大丈夫ですか?」
と若い議員から率直な質問が出た。

「防潮堤を高くしたので、津波対策が出来ているから大丈夫です。
それに今は原発は止まっていますから。」
(止まっているというのかねぇ)
という説明だったので、
「それで防潮堤は、どれだけの高さになったか?」と質問したところ、
「分からないのであとで」
と調べてくれたが、
「10メートル」
「防潮堤は現在建設中」
「事故前は3~4メートルだった」
「これから15メートルにしたい予定」
と一つずつ聞いて、やっと小出しに答が返ってきた(そうだ)。
帰りのバスの中で、ひろみさんから聞きました。

なんだ、また津波が来たらイチコロじゃん。

いろいろありがとうございました。

「ドイツ・デンマーク視察報告 No.2」 緑の党との会談 ②

2012-07-17 01:50:02 | 原発問題
6月30日 ドイツ ハンブルグ市 緑の党との会談。

ドイツ反原発運動と緑の党

いろいろなグループが集まって、緑の党になった。

多くの州でいろいろの運動があり、学生運動が60年代引き継いだ。
米ソ間で武器の競争が始まり、弾道ミサイルなどが配置され、危機感が強まって緑の党が重要となった。
政治家が国民の声を聞かなければ、自分たちの声を届ける人が欲しくなる。
旧東ドイツの「90年連合」と市民権利運動「緑」とが連合した。

立候補は女性男性交互に行われる。

使用済み核燃料問題について

フランスから運ばれてくる時、大きなデモが毎年発生する。
ハンブルグ市、ハノーバー市と学生が学校ごとに集まってくる。

処分場の場所では、市民ラジオに開放され市民の声が流される。
デモをやっている人が独自にツイッターなどで情報を得て、自発的に動いている。

ひとたび事故が起これば保険でカバーする事は不可能で、すべての責任を電力会社が担う事になっている。
倒産すれば誰が払うのか。
国しかない。

現在の日本を見ればわかる通り。

限界値はあるが、いざ超えたとしたらどうするか決まった法律はない。
日本と同じ状況になったらどうするか、限界値を超えたら学校は閉鎖するかどうするか等、なにもわからないし想像もできない。
チェルノブイリ事故後、ひとつできるようになったことはデーターにアクセスできることである。
現在、連邦の研究所も食べ物飲み物に関する規制値をどう出すか、やっとできるようになった。
最悪の状況になったら法律もあてにならない。
基本的な責任を明確にする法律はない。

電力提供会社の専門の子会社が原発を運用する事になっている。
2022年に原発を止めるまではその子会社が費用を担う事になっている。
その後は子会社は収益がなくなるので税金でまかなわれる。
テロ対策はゼロ。
使用済み燃料の熱を下げるためには20~30年かかるが 使用済み核燃料が入ったカストールが置きっぱなしである。
ひとつのカストールがおこす事故は福島原発事故と同じで、それが120個畑に並んでいる状況である。
使用済み燃料は日本にとっても大きな課題であると考えている。

問、日本では3つの原発を再稼働する話が出ているが、
周辺の市町村議会の合意がなければできない話なのに、なぜ稼働するのか?
と問いかけられる。

答、多くの市民が反対しても議会が賛成してしまうので稼働してしまう。

法律を作っても何をしても、放射能は人の手に余るものだ。

使用済み核燃料の問題の処分について

現在バーデンアウデン州にも置いてある。
何がいい処分方法かまだ決まっていない確認中である。
岩塩を採掘後の空洞に使用済み核燃料を保管したカストールを置いている。
岩塩は熱に弱いので崩れかかっているかもしれない。
それより岩盤のところがいいという意見もあるが、どこにするかという結論が出ていない。
スイスでも同じような研究をしている。

なぜ、岩塩を採掘後の空洞を選んだのは政治的判断だった。
東西ドイツ統合の前、旧東ドイツの国境近くの場所だった。
経済促進のためということで、その場所を選んだ。
鉄のカーテンが無くなったので問題は結局戻ってきてしまった。
その場所は、天然ガスの爆発も起こっていたので、岩塩採取を止めた場所だった。
危険なのは西ドイツでも知っていたが、それでも多額の費用をかけて使用済み燃料を保管する施設を作った。
最終処分場といっても一時的に置いて置く場所としか考えられない。

ハンブルグの近くにあと2か所ある。
原発跡地に使用済み燃料を置いているが、国際的課題として解決していかなければならない問題である。
ハンブルグの近くの処分場には原発反対の人たちと農家の人が手を組んで反対している。
保守的な農家とみどりの党が手を組んでいる。
再生可能エネルギーのバイオガスを普及させ、技術を磨き、農家を取り組みに入れて、専門の大学を作ろうとしている。

使用済み核燃料の問題は、「飛行機を作って離陸をしてから着陸をどうしようかと考えるようなものだ」という言葉を思い出す。ということで緑の党との会談は終了した。

**************************************

長い歴史の中で、ドイツは脱原発の結論を出したが、人間の手に余る原発より、再生可能エネルギー産業を推進するという明確なビジョンが国民も、国も選択したという事がよくわかった。
EU連合という中で常に国の方針を出す立場と、島国で井の中の蛙ともとれる日本を比べると、成熟度の違いを感じた。
大人になれ!!日本




6/30 早朝のハンブルグ駅。
改札がないことに気がついた。
ガイドのエルファディングさんに聞くと、電車内で検札が来るそうだ。
検札に当たる時は何回も遭遇するようだが、全然来なかった。
不正乗車はペナルティが厳しいのでしょうか。



7/16 行ってきました代々木公園10万人集会 参加者17万5千人以上!! 

2012-07-16 20:50:58 | 原発問題
7月16日 代々木公園で「さよなら原発10万人集会」に行ってきた。
原宿で降りて、すぐ。
13時には続々とたくさんの人が会場方面へ向かっていた。

第一ステージにたどり着けず。
あっちの方向が第一ステージ。
落合恵子さん...澤地久恵さんの声が....聞こえる。↓
この段階で主催者発表17万5千人、まだまだ参加者は増えている。
市職組合の旗が目につく。頑張っているなあ。



瀬戸内寂聴さんの力強いメッセージが....武藤類子さんの声が心に響く....↓



いざ、パレード出発。↓ 
残念ながらネットのメンバーと旗にはぐれてしまった。
生活クラブの旗をめざして



警察の皆さん、御苦労さまです。↓



博美さんのメッセージボードには何人もから声を掛けられた↓



ステキ!!↓



終了。ハードロックのパパとママと赤ちゃんとイタリアングレイハウンドの君。
君も御苦労さま↓





ここでもらったビラ************************

生活保護の警察OB導入に反対団体交渉に結集を

6月28日がその発足式です。県と横浜、川崎、相模原市が参加。警察と直接連携したネットワークが出来上がりました。

これは誰が考えても明らかなように、生活に困った時、気軽に安心して相談できた生活保護行政の崩壊を意味します。第一に、相談者への「疑いの目」が向けられ、いままで以上に保護の抑制がなされます。第二に、相談者n個人情報は全て警察につつぬけとなります。これはまさに「警察福祉」体制です。私たちは「不正」に名を借りた福祉の「警察化」を断じて許すことはできません。

横浜のここでハドメをかけないと日本中の福祉事務所が警察事務所になります!

日時.....
場所.....

***********************************

というもの。

東京新聞の記事を読んで、川崎で行われた集会へ参加したのは、確か3月頃?
警察OBがなぜ生活保護の窓口に必要なのか、理解に苦しむ。
実際、路上生活者などは何回も職務質問にあってさんざん嫌な目にあっているから、窓口に警察官OBがいただけでも相談できなくなる、という話を聞いた。
警察の臭いがしただけでも窓口に寄り付かなくなる効果を狙っているとしか思えない、という声も。

片山何某議員の生活保護バッシングが始まった頃かどうか定かではないが、一握りの不正受給者を取り上げて、生活保護受給者に疑惑の目を向けるような行為が、マスコミを通じて取りざたされること自体、生活保護に頼らざるを得ない人の足切りに他ならない。

確か、この片山何某議員は福島原発事故の被害者で自分の体の不調を克明にブログで発表していた人にも、心ない言葉をtwitterで流して炎上させたっけ。
あの頃は「大丈夫、すぐには健康に影響しない」として、福島原発被害者が体調不良を訴えられない雰囲気を作り出した時期と重なるような気がするのだが。




「ドイツ・デンマーク視察報告 No.2」 緑の党との会談 ① 

2012-07-16 11:10:39 | 環境
6月30日 ドイツ ハンブルグ市 緑の党との会談。



ドイツの再生可能エネルギーの取り組みについて

鎌倉市が6月議会で「原発に依存しないためのエネルギー条例」を可決した。
地域から再生可能エネルギー社会を作っていくため、様々な政策提案をしていくそうだ。

国がダメなら地方から変えていくと先鞭を付けた鎌倉市議会。

それを受け、ハンブルグ市緑の党のメンバーからは、
ドイツでも政治がダメなのでボトムアップのアプローチで再生可能エネルギーを進めてきた。
1986年チェルノブイリ事故後、黒い森のシューナウは発電所を市民が作った。
現在4つの電力会社のひとつになったが、市民と議会の決断から始まった。

市民として始めるのは時間がかかる。
大型風力発電所が機能しないことを証明するためRWE社が1基作った。
上手くいかないことを証明して87年には撤去した。
しかし、市民のやっているWIND PARKは上手くいった。

経済省は現在は洋上発電、風力発電の技術を喜んでいる。
経済省は止めようとしたが、市民が頑張ったから現在につながっている。

北ドイツは風の関係で風力発電所が多く、関係する企業や雇用につながっている。
北ドイツにはハンブルグ市があり、現在造船所で船の代りに風力発電を作っている。
規模も似ているし、技術も似ている。

農家は現在ソーラーパネル、バイオマス、風力発電を設置して効果の恩恵を受けている。

連邦は遠いため、現在エネルギー提供を市民に戻そうとして、市町村で電力会社を持っている。
ハンブルグエネルギーでは2割を供給。

10年前、再生可能エネルギー法により、一般に流すことができる買い取り制度ができた。
技術が多様化して、現在300の技術を生み出した。

電気を暖房に使うのは効率が悪い。
省エネも重要で合る。

問、太陽光エネルギー買い取り制度の課題について。
買い取り価格をドイツでも下げようとしたと聞いたが?


そのような動きがあったが、太陽光エネルギーは安くなってきた。
数年経ったら解除されるかもしれない。
再生可能エネルギーを促進しても、太陽光発電だけでは不可能。
1年間8,900時間中の700時間、太陽光エネルギーをどうやってうまく使うか、他のエネルギーと組み合わせ全体のシステムを考えていくことがこれからの課題。
どのシステムにするかは国による。

福島原発事故後、脱原発に向けたドイツの動きについて

(ドイツでは倫理委員会がメルケル首相の諮問機関として、昨年3月12日より1カ月後、「原発の賛否は別にして、原発はリスクの高い技術。一方の再生可能エネルギーはリスクが低い。ならば原発は廃止すべきだ」と政府に勧告した。)

その前から原発は間違いで、脱原発に戻す考えがあったが、いろいろな圧力があった。
圧力に負けるより、専門委員会に結論を出してもらった方が良かった。
原子力問題は技術だけの問題ではなく、人類として少しでもリスクがあることをやってもいいのか、という宗教者達も入っての結論だった。

かつて、ドイツでも70,80年代には反対運動が強くあり10万人以上集まった。
しかし現在は、使用済み核燃料移送列車にはハンブルグ市民も反対していたが、反原発運動は下火になっていた。
それが、福島原発事故を受け、市民運動がおこり100kmのデモも起こったため、政治家もメディアも驚いた。。

政府は30~40年間の世論調査で脱原発を国民が望んでおり、脱原発を止めたら政権が倒れると考えた。
福島の事故はドイツと同じレベルの技術が進んでいる国で起こったことでショックを受けた。
ドイツには緑の党という脱原発の票が集まる受け皿がある。
フランスにも脱原発の声は大きいが、その受け皿がない。

また、教育も重要である。
チェルノブイリ事故の時小学校6年生だったが、環境やエネルギーの科目はなかったが、原発の危険性を授業で教え、あらゆる科目で問題点を教えた。
教育は州の役割で、あらゆる科目の中のカリキュラムに入っている。
再生可能エネルギーセンターで1万人の学生が学んでいる。

緑の党から
問、日本では福島問題で大きなデモが起こっていない。
60,70年の原水爆実験にはあれほど反対運動が起こったのに自国の事には反対しないのか?

答 マスコミが報道しない。4万5千人のデモが起こったばかり(6/29)
日本人は新聞を信用する度合いが大きい。大本営発表を信じている。

子ども達にきちんと教育してこなかった事が問題。
個の存在になったのに押さえつけられた人間が作られてきた。


国連が持続可能エネルギー10カ年方針を出したが、学校以外の教育も重要である。