伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

コロナ困り事緊急相談会報告

2020-05-06 16:44:55 | 生活困難・居住困難問題
「コロナ困り事緊急相談会5/3~5」の報告です。

5/5最終日の相談は2件と食料支援1件でした。
食料支援は昨日の方が再度来所。
同じ境遇の方とわけていただいたということでした。
これで13人の相談を受け、明日から5人の生活保護の同行支援に移ります。

昨日の相談は、69歳男性。
工事現場が休みのため、所持金が200円。
でも、生活保護は受けない。
休み明けには工事現場が再開するだろうから、待つ。
ホテルにもいかない。
というので、支援金をお渡しして、何かあったら連絡をくださいね、としました。
船橋ネットの岩城さんが用意してくれた豚汁をおいしそうに召し上がって、去っていきました。
今日は雨、大丈夫かな。

若いカップルは、
派遣切りだが、契約満了で再契約できなかった事例。
これから雇用が戻るかどうか、だが、家賃が払えない。
住宅確保給付金は2度は申請できない、と市役所窓口でいわれたがおかしいと思う、と。
以前使ったのは2012年。震災後。
今回はコロナ関連であり、事態は違うはず。
その通りです。
坂上さんが厚労省から新しい通知が出ている、と説明。
そこに現れたのが、酒々井町議で司法書士の白井さん。
二人で「新型コロナ災害緊急アクション」のHPに掲載してある、
4月30日付の厚労省の事務連絡「住宅確保給付金Q&A Vol.4」について説明し、
契約満了だが実質派遣切りなので、現状を訴えるようにアドバイス。
当事者も、よく勉強している人たちでした。
厚労省も付け足しつけたししているので、窓口も混乱するとは思いますが、一番困っているのは当事者です。

該当箇所は4月30日に追加になった事項↓

(再支給)
Q16 過去に住宅手当または住宅支援給付を受けた者は、再支給要件を満たす 必要があるか。
A16 困窮法施行前の住宅手当または住宅支援給付を受けた者は、4月20日 以降、
住居確保給付金については改めて申請することができ、受給後は、新たに雇用された
企業等において、解雇(本人の責に帰すべき重大な理由による解雇を除く)された者が再支給の対象となる。


最終日は相談者よりも多い支援者。
船橋市議 池沢さん、朝倉さんとパートナーさん。
司法書士の白井さん。社労士の菅井さん。
「おとな食堂」山岸さん。
前県議の藤代さん。
ふなばしネットのまきさん、岩城さん、麻生さん。
早朝から相談会のチラシを野宿している人たちに配り、柏餅を食べさせてあげてと差し入れてくれたAさん
と私たち3人(坂上、大野、伊藤)。
最後に衆議院議員の宮川伸さんも来所、国への要望などを話し合いました。


とりあえずパチリ!!

たくさんの人に支えられた3日間でしたが、明日からが本番です。
よろしくお願いいたします。






コロナ困り事緊急相談会2日目 5月3日~5日

2020-05-05 08:33:31 | 生活困難・居住困難問題
コロナ困り事緊急相談会 2日目 相談者は5人+1人

今日は相談会最終日です。
ぜひつながってほしいなあ。



「反貧困ささえあい千葉」は活動資金を全国からの寄付金で運営されています。
今回のように長期間の休みでは所持金ゼロの方たちへ、当座の支援金と宿泊場所の確保をします。

千葉市では1週間無料で使えるホテルを用意しています。
千葉市居住者に限りますが。
ところがHPには公表していません。
窓口の相談につながった場合のみ。しかも、なかなか使わせようとしない。
昨日も大野博美がかなり電話で粘りました。



千葉県はネットカフェ難民にホテルを1500円から3900円の間の料金で用意しています。
県HP「ネットカフェの休業に伴る一時的避難所の設置について
しかし、ネットカフェの領収書が必要です。
第一日目では、門前払いされたため正規料金で4泊分の支援を行いました。

千葉市の無料宿泊制度は、国の「一時生活支援制度」を使っています。
なぜ、県はできないのでしょうね。

2日目は、ネットで見たと言って、派遣切りの若者がやってきました。
所持金200円。
住むところは連休明けまで、派遣先の用意したところに入れるので、当座の生活費をお渡しし、
大野博美が生活保護申請に同行することにしました。
パルシステム千葉、フードバンクちば などから寄付していただいた食糧を袋いっぱいにして渡しました。
食べ物は幸せにします。

千葉駅にいつもいるSさん。
同じ路上生活者のKさんを連れてきました。
Kさんはとても具合が悪そうです。
記憶力もなくなっている、いつから路上しているかも定かでないと。
食べてないので、胃が受け付けない。
お茶を飲むだけ、フリーズドライの味噌汁も飲めず。
段ボールに寝ることもできず、夜はいつも起きているそうです。
もう、休みたい。こんな生活から抜けたい、と。
路上で生活する術は大変です。
熱が心配なので、急遽、体温計を坂上さんが自宅から持ってきて検温。
平熱。ほっ!!
さむがっているので、ストーブをつけて少し寝たら、顔色がよくなりました。

連れてきたSさんは、
1日目に相談会にきている間に、段ボールや毛布を盗まれてしまったと。
所持金800円なのに、支援金もいらない、ホテルで休みましょう、というこちらの申し出も、大丈夫大丈夫、と断っていたけど。
これまでも、トランクを3回盗まれたと言っていましたが、
生き馬の目を抜く、路上生活者の生存競争の前に、Sさんも観念したようです。

フードバンクの菊池さん登場で、千葉市と交渉して、お二人のホテルを確保。
Kさんがとても歩けそうになかったので、
私の車で坂上さんが運転でホテルまで送ってもらいました。
新しい下着とか着るものも、用意してあるといいな、と思いました。
ホテルに出入りするのにも、必要です。

食糧を希望する女性。
自分の2人の子どものほかに3人預かっているとか。
食べ盛りなので、と喜んでおられました。


(花見川ネットの宮田さん、長時間のお手伝いありがとうございました)

結婚して2人目を7月に出産予定の若いママの相談は、
自分のフリーランスの仕事が無くなってしまったこと。
若い人は2人の収入で生活しているから、一人の収入がなくなると、困ります。
まして、キャリアを積んでいくフリーランスの仕事のようです。
出産も実家から来てもらうのも、外出制限が心理的な縛りになっているようです。
必要なことへの外出制限ではないはずですが、この心理的な圧力は市民にとって外出禁止令のようにとられています。
私たちと話をしただけですが、晴ればれとした顔で帰っていきました。

通りかかった赤ちゃん連れのママ。
やはり夫さんがテレワークで、自宅にいるとか。
ご自分も育休中だけど、保育所も休園しているし、と。
保育園の給食代「3月時点では返しません」と言われたが、4月もほとんど1か月、5月も丸々1か月休園なのに、おかしいと思います、との質問。
早速、船橋市議の池澤さんにつなぐことを約束しました。

みんな、誰かとつながることを望んでいます。
緊急事態宣言で人と話をすることもはばかられるような状況は、異常です。
少しの間でも、話をすることはストレスの解消になっていることを確信しました。

路上生活を卒業するSさんは、「おとな食堂」の山岸さんの通勤途上、毎朝話をしてつながっていました。
今回も、私たちと話ができるのがうれしいと自腹で東船橋まで来てくれました。
人と人とのつながりが、今回の活動につながりました。

市民ネットワーク・ふなばしの事務所は東船橋駅徒歩1分。
相談所として、とてもいい場所です。
緊急相談会後も「反貧困ささえあい千葉」の相談場所として使えたらいいな、と強く思います。





コロナ困り事相談会 5月3日 東船橋にて

2020-05-04 03:25:56 | 生活困難・居住困難問題
「反貧困ささえあい千葉」生活相談会が市民ネットワークふなばし事務所で行われました。
PRする時間もなかったのに、東京新聞が記事を見て一人参加。
全部で6人の相談に対応しました。

弁護士の清田のり子さんが駆けつけてくださり、女性相談に対応してもらったのを皮切りに、
路上生活者、コロナで仕事がなくなり、ネットカフェに泊まっていたけど、所持金も底をつき、と6人の方が相談に見えました。
中には外国からの留学生も。
来日して2カ月、言葉も通じず、アルバイトもなくなり、困っているが相談もできず、といったところ。明日も来てくれるといいですが。
路上生活者も、これまでいろいろな形で生活できてきたけど、コロナで本当に生活できなくなったとのこと。
とてもフレンドリーな路上生活者のSさん。
こんな風に話ができることがうれしい、と。
路上生活は卒業しよう、と休み明けに相談窓口に行くことになりました。
所持金800円と言いながら支援金を断って、「又来るね」と帰りました。

今日の支援者は
弁護士の清田のり子さん、常岡さん。
「フードバンク」菊池さん。
反貧困ネットワークの瀬戸大作さんはわれらの司令塔と指導を。
おとな食堂の山岸さん。
反貧困ささえあい千葉の事務局は坂上さんと大野博美さん。
場所を貸してくれた市民ネットワークふなばしのまきけいこさんと岩城さん。
大勢のマンパワーで何とか第一日を乗り切りました。


(一日終わって報告会。瀬戸さんはこれから新宿で相談者と待ち合わせ~、と去って行きました)


4月30日臨時県議会での議案質問では、
「ゴールデンウィーク中の生活困窮者支援にどう対応するのか」と質問しました。
県社会福祉協議会は電話相談を行う、とのこと。
しかしその相談事を市町村に伝えるのは、ゴールデンウィーク明け。
「所持金ゼロの人にどう対応するのか?」と質問したところ、
中核支援センターは24時間相談が業務なので、そこで対応する、という答え。
しかし、中核支援センターには貸せるお金はないのです。

県社協も中核支援センターも、県の担当課も休み中も仕事をしているが、
所持金ゼロの人はどうしたらいいのか?と聞いても、打つ手なし。
たとえ開けていても「銀行は休みですから、送金はできません。」と言われて、一番のネックであることに気が付く。
長い連休、どうしたらいいのか?

佐倉市社協では善意銀行(市民の寄付金)から小口現金を貸し付けているが、
市社協の窓口は休み。開けてくれ~!!
と言っても善意銀行の原資はそんなにない。

公的機関では、所持金ゼロの人の救済ができない。本当に何もできない。
実際に、
都内の相談会に行った人が、相談者が多すぎて、食料ももらえず二日間食べていない、
と私たちのところに電車賃を借りてたどり着いた。
何とか救済の手立てをつけて、役所の窓口が開くのを待つことにした。

これが現実です。
清掃業務などで仕事を得てきた人が、ビルが休みで清掃業もなくなってしまった。
経済が止まるということは、本当に仕事がなくなるということ。




(ふなばしネット事務所の相談コーナーには、仕切りを作って対応)










5/3~5 コロナ生活相談会を開催 JR東船橋駅JR1分

2020-05-02 10:00:19 | 生活困難・居住困難問題
緊急のお知らせです。

コロナによる生活困難緊急相談会を開催します。

日時:5月3日~5日 13時~17時
会場:市民ネットワーク・ふなばし事務所 (東船橋駅南口1分 地図参照)
電話 047-426-8321
主催:反貧困ささえあい千葉

食糧やマスク配布など。
宿泊場所のない方のご相談も受けます。
弁護士さんも電話相談を受けますので、
お気軽にご相談ください。

コロナ災害により、普通に仕事をして普通に生活していた人が、
いきなり雇止めされたり、
スポーツジムのインストラクターが典型ですが、
フリーランスの仕事がまったくなくなったり、
商店も飲食業も休業せざるをえなかったり、
学校の休校で給食食材を卸していた地元の企業も従業員を自宅待機させたり、
私たちの生活は激変しています。
さらに、これまで派遣などで仕事をつないでいた人も
仕事がゼロで所持金も底をつき、食べるものにも困っている、と相談が寄せられています。

やっと一人10万円支給の特別定額給付金の予算が国会で成立したけど、
手元に来るのは早くても5月中旬?
企業、個人企業、フリーランスへの持続化給付金も、早くて2週間後。

そんな先のことより、明日の食べ物をどうするか、家賃をどうするか。
まずは、電話でご相談ください。

それから、定額給付金
4月27日時点での住民票記載が必要とされていますが、
路上生活者やネットカフェ難民などは27日を過ぎても、
「自立支援センター」などへの住民票登録ができれば
受け取れます。

佐倉市では「くらしサポートセンター」が自立支援センターです。
くらしサポートセンターHPより
佐倉市にお住まいの方で、働きたくても働けない、住む所がない、
など、主に経済的な理由により生活にお困りの方の電話相談をお受けします。
(※生活保護の相談は除きます)
★くらしサポートセンター佐倉(生活困窮者自立相談支援窓口)
(電話番号)043-309-5483
(対応時間)
 令和2年5月4日(月)午前10時00分~午後4時00分
 令和2年5月6月(水)午前10時00分~午後4時00分

「反貧困ささえあい千葉」とは
ネットカフェに休業要請が出される!!
どこに行ったらいいのか?
救済の手を!という声のもと、
4月13日千葉県に要請書を出した10団体が中心になって、
生活困難、居住困難で困っている方の救済活動をする団体が立ち上がりました。

現在ネットカフェ難民のうち常時10人以上の方が、
市原市にある千葉県消防学校を利用しています。

ほかに協力ホテルにより1500円から3900円で泊まれます。
県HP ネットカフェ休業に伴う一時的な避難先の提供について