萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

ピッチングの正体

2010-07-31 06:14:30 | 推薦します!
以前、バッテイングの正体の方は読んでいたんです。同期の野球チームのチームメイトで探究心が非常に強い、当時キャプテンを務めていた彼から、「これは面白い」と薦められて長いこと借りてました。それからもう10年以上経つのかな?

最近、色々な本を読ませてもらっていて、特に野村克也元色々な球団の監督の自伝的な本を数冊読ませてもらっていて、チームをまとめることについてなどを考えていたのに、何故かバッテイングの正体の時のような、理屈をしっかりと納得させる内容も気になり始めまして・・・・
なんといっても事業所に勤めていると、周りはみんな理系の人達ばかりなもんで。。。我々と総務くらいが文系、なにせ私の話は説得力がないと、評判でして。。。。まぁ仕方ないか。

まぁ愚痴はこれくらいにしまして、ピッチングの正体。

この本はいくつかのポイントを見れば、その投手の状態がいいのか悪いのか、肩に負担が掛かり過ぎた投げ方になっていないかなどを数箇所のポイントを挙げて見極めてしまおうという内容です。

疑問がいいんですよ。『わずか2秒のモーションで時速0kmの物体を140kmまで加速してしまうあの一連の動きにはどんな理屈があるのか』を解き明かしてしまおう!という意気込みです。
最後のほうでは野茂投手のモーションには普通のモーションよりも2つスパイラル(捻り)のモーションが多いのだという解説に辿り着きます。

読んでいる途中に、私の尊敬する元上司で、高校、大学時代のエース、ある有名な球団の入団テストの合格者(入団テストは浪人時代に暇潰しで受けたって、どういうこと?)の方が事業所にみえられたので、「この著者知ってます?この本知ってますか?」と著者近影の写真を見せたら、「おぉ、知ってる、知ってる、牛乳を飲むポーズを何故とっちゃうかって理屈の人だろ?」と???そんなポイントまだでてない・・・・。そしてその場に居る人たちに投球の理屈を数箇所指導してくれました。
打ち合わせで来ていた人たちも「なんだか今日一番この話が良かった」とかいう始末。だって今でも少年野球チームの指導者だもの。。。それは教え方上手いですよ。^^

読み進めて行くとその牛乳を飲む場面で、筋肉の同調、投球している時のグラブ側の手の動きの解説が出てきます。


そして巻末で何故間違った投げ方を始めてしまうのかというポイントと野球という非情なスポーツの話がでてきます。
まず、親子のキャッチボールのときの指導で「こちらのグローブをしっかり見て投げろ」という教え方がよくないとなっていきます。それは巻内にポイントとして顔の傾きと手の動きの解説を読めば分ります。

この本自体は10年以上前のものなのですが、著者は社会人になってからラグビーを始めるのですが、ラグビーはしっかりとした指導で数年間でしっかり成長できるスポーツだが、野球は違うと締めくくります。
いくらしっかりとした練習をしても「超えられない領域」、才能や持って生まれた素質から限界があると、、、、挑戦しても努力しても報われないこともあるということは、体験させなければ分らない部分。なんでも思い通りになると思い込まれてしまう世の中ではこちらの方がよっぽど健全だと結びます。

いや著者は挫折した人、昔の間違った指導でだめになってしまった人でもある。でもそのおかげで研究もしたし、色々な人に会えて、議論をしてこの指導法に辿り着いた。これも一つの人生だと。


結構文中も納得なんですが、巻末が良すぎて薦めなくちゃ!って思いました。
私も幼稚園の長男と野球やサッカーをしますが、極力理に適った指導をしてあげようと思いました。これは理想。
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