萌えてばかりもいられない!

そんなに色々なことにやたらと深い造詣などいだけないから適当に綴っていこうかしらん

孫子の謀攻篇で考え込む

2014-11-19 06:43:27 | 古典読解
読み下し文だけを掲載するが、以下の文を読んだとき、どのようにするべきだろうか?



「故に、用兵の法は、十なれば則ち之を囲む。五なれば則ち之を攻む。倍すれば則ち之を分かつ。敵すれば則ち能く之と戦う。少なければ則ち能く之を逃る。若かざれば則ち能く之を避く。故に、小敵の堅なるは大敵の擒なり。」

これを読んだときに普通は、戦力で劣るものは無闇に勝負を仕掛けてはいけないということになる。
普通のことならば、そりゃそうだが、それでは弱者的な立場に居るものはどのようにするべきか?

規模が互角ならば戦える、それ以上ならば取り囲むか、駆逐するべし。それ以下なら…逃げろと???突っ込めば餌食だと???
精神論の排除であり、美談の禁止でもある。よく戦ったというこの国特有の悲哀を糧にした戦闘の禁じ手である。


さぁどうする?これは分野なのかもしれない。これに対する処し方が他の箇所に出てくるかもしれないが一先ず以下のように解釈してみておくことにする。


勝てる(敵に倍する以上)の地点でしか戦わないことだと。

総力で比較してしまえば全部で勝てるわけがないが、それを集中させる場所を絞ることが出来れば、突破する箇所が見つかる。
死地と定める場所を見定めて、兵力を存分に注ぎ込むというのではどうだろう。


集中する時にも、それなりに覚悟が必要だ。
見方を変えればそう見えないこともないという分野でも、詭弁を弄してでも、「そこなら勝てる」と言い切り、分野として切り出して、1番だと名乗りを称げる。


要は2位以下でもまぁいいじゃないか?という気分だけは禁物と感じ、徹底的に君臨するための処置は圧倒力だということだろう。

他の箇所で別の見解が生まれたらまた書き出す。



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