北野武監督作品はあまり観たことがない。
その男凶暴につき以来という状態かもしれない。
構想30年。もしも30年前に作られていたら、かなり新鮮な発想だったかもしれない。
映像の追求は黒澤映画を思い起こさせる。
ということで、昨夜、首を観て来ました。
確かに450年から500年前の時代は日本は戦国時代で、日本中で戦争が行われていたという状況。
いつ自分が殺される側に周るとも限らない世界。
異端の信長像も、侍社会の異様さも想像出来る。
もし30年前に「本能寺の変」の真相を今回の形で世に問うていたら、司馬遼太郎も唸ったかもしれないが、20年前に読んだ本(信長死すべし)の方が私には衝撃的に感じた。
根底には国盗り物語以降、私は明智光秀のファンということもある。
ただCGではあっても、(北野監督の)頭の中のイメージの画像化には圧倒された。
それこそ黒澤映画を観た後の、画像の迫力への憧憬に近い感覚かもしれない。
映像美に対する渇望みたいなものが、鑑賞後に湧き上がる。
極力ネタバレ無しで感想を書いてみたが、いかがであろう?
一部辿々しい台詞や被りでよくOK通したなという場面はありますが、その方がリアルだという判断かと。
是非ご確認下さい。