以前いた部署で役職を与えてもらって、様々な会議に出させてもらいました。
シフト(私の質問しそうなことを予想して回答を準備)が敷かれる位の質問魔になり、先鋒を担っていましたが、一番対立したのが、品質と納期の問題でした。
へぇー、品質が不安でも納期を優先するんだ?
そりゃそうでしょ、発売日は事前にリリース済みですから。
有り得ん。それを品質部門が言う?
納期順守も品質なので。
言葉に矛盾を感じる。
完璧は難しい。
発売前に誰も延期の相談をしてないっておかしいと思わない?想定出来てた話。
当然不具合が想定以上に出て、対応をどうするかの会議。
品質と納期がかち合った時、中間の者は優先度を試されている。
もしも真摯にこういう問題と向き合わない人が中間にいて、社員の労働環境というものだけを各々が勝手に優先した上で納期も守ろうとした場合、確実に破綻(少なくとも妥協)が見えている。
思うのだが、守った品質の価値を測定する方法とかけるべきコスト(増員配置)の算定と達成したい利益水準のバランスを考える人は誰なのだろう?
究極は社長だろうけど。
予算をオーバーする可能性があり採用や配置転換者の受容れや対応と中間に立つ管理者もかなりハードになる。
日本は品質が一流で過剰だった形跡を業務改善という言葉で削ってしまった様な気がする。
イレギュラーは付き物だが、そこに更に頭を使うのもパワーがいるのだ。
組織的には無駄に思える「イレギュラー対応部門」があれば、声拾い、販売の延期の決定、追加の人材の確保、追加予算の算定、記者発表の準備の采配や手続きがスムーズに行く様な気がする。
てんてこ舞いの部署にそれをさせようとするから破滅が待ってるのではないだろうか。
一番の違和感だったのは、忙しい部門が状況を説明するためのプレゼン資料を綺麗に用意してきたことだ。
綺麗な資料なしではプレゼン出来ないというのも呪縛の一つだろう。
ただ、馴染みのない会社の形なので、賛同を得られる気がしない。特命係長みたいな部署?読んだことないけど。笑
品質問題の根は深く、QCD(品質、コスト、納期)の最適解と柔軟な対応体制を見つける模索に勝った会社が生き残りそうな気がする。
契約書や断り書きなどを発展させてきた会社もあるでしょう。
他のもっと世間から受けのいい、評判の立つ取組のブレイクスルーが欲しいところだ。