先週の出来事である。
平日に完全オフが取れたので、ハニーとのデートを楽しんだ。
23時―。
いろいろある? ので場所などは明かせないのだが、遅い夕食を取っていると、ある女性が体調を崩し、しゃがみこんでしまう。
彼氏であろう男が「大丈夫? 大丈夫?」と話しかけても「・・・ダメ、ダメ」としかいわない。
男は店員に救急車を呼んでもらい、そのあいだ、ずっと介抱していた。
狭い店内である、さすがにヘラヘラ顔で呑んでいるわけにもいかず、自分らも「なんとなく」介抱の補助? をすることに。
聞くと、低血糖だというのである。
そこで甘い炭酸飲料やパフェを頼んだが、口に運べない。ついには身体を動かせなくなって、その場にへたりこんだと。
「いままでにも、こういうことが?」
「なかったとはいいませんが、ここまでのは・・・」
「隊員さん、ここ分かるかな」と、ハニー。
「そうだね、じゃあ外で待っていようか」
「いいんですか」
「酔い覚ましにもなりますし、気にしないで」と、なんか格好いい自分。
5階建てのビルの5階でエレベーターはあるが、2人しか乗れない。
階段も狭く、案内が必要だと思ったのである。
5分間くらいだろうか、ビルの入り口で救急車を待つふたり。
「ねぇ、病弱のひとが好みといってたでしょ」
「(苦笑)」
「だから、そう見えるあたしに惚れたといったこともある」
「あったねぇ」
「やっぱり健康がいいと思わない?」
「(苦笑)病弱そうに見える子がいいといっただけで、病弱の子がいいとはいってないよ」
救急車、到着。
「行き」の担架にひとは乗っていないから「折りたたみ」が可能であり、無問題だった。
しかし「帰り」はそうもいかないだろう。
隊員さんが現場で準備をしているあいだ、じゃあシロウトの自分はどうすべきか。
階段だって、狭いじゃないか。
というわけで。
ハニーを現場に置いてけぼりにして、5階~1階の階段に置いてあるダンボールや掃除道具などを勝手に運び始める。
とりあえず1階に置いておこう。
コトが済んだら、また元に戻せばいいやって。
10分くらいは要したろう、すべてを1階に運んだ・・・あたりで、ハニーがひょっこり顔を出す。
汗びっしょりの自分を見て、
「へ?」
「いや、たぶんエレベーターに乗らないだろうから」
「さすが!」
「どう? 彼女は」
「いまから病院に」
「そっか」
で、現場に戻ると・・・
彼女は担架に乗せられておらず、シーツ「のようなもの」にくるまれていた。
小柄な女子である。
このようにしてくるめば、少し身体を丸めてもらうことによって、エレベーターに乗せることが出来るというのである。
・・・ん?
階段、使わないの?
呆けた顔で、エレベーターに乗る隊員ふたりと抱えられる女子を見る自分。
階段で降りていく彼氏さん、それから店長さんには礼をいわれたが、なんだか格好のつかない自分。
救急車を見送ったあと、ハニーに手伝ってもらいながら道具やらを元に戻す。
「なんで、くたびれもうけみたいな顔してるの?」
「してねぇよ」と、なぜかちょっとだけ不機嫌な自分。
ハニー、笑いながら「でもすぐにちゃちゃちゃと行動に移すところなんか、格好よかったよ」
「・・・」
「クールだったよ」
「(ちょっとうれしい)」
店に戻ると、店長がきょうのお代はいただかない、いただけないなどという。
完全無欠の格好よさとまではいかないが、女子にクールと褒められ、阿呆のように呑んだビール代まで請求されず、なかなかの日じゃないかと。
彼女も、無事だったようだし。(1時間後くらいに電話が入った)
クールということばに弱いのだよね。
初期のQTタランティーノの映画で多用されていたことばだが、クールであるというのは、なかなかに難しい。
そのあと?
ハニーとホットな夜は過ごせなかったのだけれどもね!!
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『ハリウッド白熱教室』
平日に完全オフが取れたので、ハニーとのデートを楽しんだ。
23時―。
いろいろある? ので場所などは明かせないのだが、遅い夕食を取っていると、ある女性が体調を崩し、しゃがみこんでしまう。
彼氏であろう男が「大丈夫? 大丈夫?」と話しかけても「・・・ダメ、ダメ」としかいわない。
男は店員に救急車を呼んでもらい、そのあいだ、ずっと介抱していた。
狭い店内である、さすがにヘラヘラ顔で呑んでいるわけにもいかず、自分らも「なんとなく」介抱の補助? をすることに。
聞くと、低血糖だというのである。
そこで甘い炭酸飲料やパフェを頼んだが、口に運べない。ついには身体を動かせなくなって、その場にへたりこんだと。
「いままでにも、こういうことが?」
「なかったとはいいませんが、ここまでのは・・・」
「隊員さん、ここ分かるかな」と、ハニー。
「そうだね、じゃあ外で待っていようか」
「いいんですか」
「酔い覚ましにもなりますし、気にしないで」と、なんか格好いい自分。
5階建てのビルの5階でエレベーターはあるが、2人しか乗れない。
階段も狭く、案内が必要だと思ったのである。
5分間くらいだろうか、ビルの入り口で救急車を待つふたり。
「ねぇ、病弱のひとが好みといってたでしょ」
「(苦笑)」
「だから、そう見えるあたしに惚れたといったこともある」
「あったねぇ」
「やっぱり健康がいいと思わない?」
「(苦笑)病弱そうに見える子がいいといっただけで、病弱の子がいいとはいってないよ」
救急車、到着。
「行き」の担架にひとは乗っていないから「折りたたみ」が可能であり、無問題だった。
しかし「帰り」はそうもいかないだろう。
隊員さんが現場で準備をしているあいだ、じゃあシロウトの自分はどうすべきか。
階段だって、狭いじゃないか。
というわけで。
ハニーを現場に置いてけぼりにして、5階~1階の階段に置いてあるダンボールや掃除道具などを勝手に運び始める。
とりあえず1階に置いておこう。
コトが済んだら、また元に戻せばいいやって。
10分くらいは要したろう、すべてを1階に運んだ・・・あたりで、ハニーがひょっこり顔を出す。
汗びっしょりの自分を見て、
「へ?」
「いや、たぶんエレベーターに乗らないだろうから」
「さすが!」
「どう? 彼女は」
「いまから病院に」
「そっか」
で、現場に戻ると・・・
彼女は担架に乗せられておらず、シーツ「のようなもの」にくるまれていた。
小柄な女子である。
このようにしてくるめば、少し身体を丸めてもらうことによって、エレベーターに乗せることが出来るというのである。
・・・ん?
階段、使わないの?
呆けた顔で、エレベーターに乗る隊員ふたりと抱えられる女子を見る自分。
階段で降りていく彼氏さん、それから店長さんには礼をいわれたが、なんだか格好のつかない自分。
救急車を見送ったあと、ハニーに手伝ってもらいながら道具やらを元に戻す。
「なんで、くたびれもうけみたいな顔してるの?」
「してねぇよ」と、なぜかちょっとだけ不機嫌な自分。
ハニー、笑いながら「でもすぐにちゃちゃちゃと行動に移すところなんか、格好よかったよ」
「・・・」
「クールだったよ」
「(ちょっとうれしい)」
店に戻ると、店長がきょうのお代はいただかない、いただけないなどという。
完全無欠の格好よさとまではいかないが、女子にクールと褒められ、阿呆のように呑んだビール代まで請求されず、なかなかの日じゃないかと。
彼女も、無事だったようだし。(1時間後くらいに電話が入った)
クールということばに弱いのだよね。
初期のQTタランティーノの映画で多用されていたことばだが、クールであるというのは、なかなかに難しい。
そのあと?
ハニーとホットな夜は過ごせなかったのだけれどもね!!
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
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