Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

You’re so fuckin’ cool!!

2013-07-02 00:15:00 | コラム
先週の出来事である。

平日に完全オフが取れたので、ハニーとのデートを楽しんだ。

23時―。
いろいろある? ので場所などは明かせないのだが、遅い夕食を取っていると、ある女性が体調を崩し、しゃがみこんでしまう。

彼氏であろう男が「大丈夫? 大丈夫?」と話しかけても「・・・ダメ、ダメ」としかいわない。

男は店員に救急車を呼んでもらい、そのあいだ、ずっと介抱していた。

狭い店内である、さすがにヘラヘラ顔で呑んでいるわけにもいかず、自分らも「なんとなく」介抱の補助? をすることに。

聞くと、低血糖だというのである。
そこで甘い炭酸飲料やパフェを頼んだが、口に運べない。ついには身体を動かせなくなって、その場にへたりこんだと。

「いままでにも、こういうことが?」
「なかったとはいいませんが、ここまでのは・・・」

「隊員さん、ここ分かるかな」と、ハニー。

「そうだね、じゃあ外で待っていようか」

「いいんですか」
「酔い覚ましにもなりますし、気にしないで」と、なんか格好いい自分。

5階建てのビルの5階でエレベーターはあるが、2人しか乗れない。
階段も狭く、案内が必要だと思ったのである。

5分間くらいだろうか、ビルの入り口で救急車を待つふたり。

「ねぇ、病弱のひとが好みといってたでしょ」
「(苦笑)」
「だから、そう見えるあたしに惚れたといったこともある」
「あったねぇ」
「やっぱり健康がいいと思わない?」
「(苦笑)病弱そうに見える子がいいといっただけで、病弱の子がいいとはいってないよ」

救急車、到着。

「行き」の担架にひとは乗っていないから「折りたたみ」が可能であり、無問題だった。
しかし「帰り」はそうもいかないだろう。

隊員さんが現場で準備をしているあいだ、じゃあシロウトの自分はどうすべきか。

階段だって、狭いじゃないか。

というわけで。
ハニーを現場に置いてけぼりにして、5階~1階の階段に置いてあるダンボールや掃除道具などを勝手に運び始める。

とりあえず1階に置いておこう。
コトが済んだら、また元に戻せばいいやって。

10分くらいは要したろう、すべてを1階に運んだ・・・あたりで、ハニーがひょっこり顔を出す。

汗びっしょりの自分を見て、

「へ?」
「いや、たぶんエレベーターに乗らないだろうから」
「さすが!」
「どう? 彼女は」
「いまから病院に」
「そっか」

で、現場に戻ると・・・

彼女は担架に乗せられておらず、シーツ「のようなもの」にくるまれていた。

小柄な女子である。
このようにしてくるめば、少し身体を丸めてもらうことによって、エレベーターに乗せることが出来るというのである。

・・・ん?

階段、使わないの?

呆けた顔で、エレベーターに乗る隊員ふたりと抱えられる女子を見る自分。
階段で降りていく彼氏さん、それから店長さんには礼をいわれたが、なんだか格好のつかない自分。

救急車を見送ったあと、ハニーに手伝ってもらいながら道具やらを元に戻す。

「なんで、くたびれもうけみたいな顔してるの?」
「してねぇよ」と、なぜかちょっとだけ不機嫌な自分。

ハニー、笑いながら「でもすぐにちゃちゃちゃと行動に移すところなんか、格好よかったよ」

「・・・」
「クールだったよ」
「(ちょっとうれしい)」

店に戻ると、店長がきょうのお代はいただかない、いただけないなどという。


完全無欠の格好よさとまではいかないが、女子にクールと褒められ、阿呆のように呑んだビール代まで請求されず、なかなかの日じゃないかと。
彼女も、無事だったようだし。(1時間後くらいに電話が入った)

クールということばに弱いのだよね。
初期のQTタランティーノの映画で多用されていたことばだが、クールであるというのは、なかなかに難しい。

そのあと?

ハニーとホットな夜は過ごせなかったのだけれどもね!!




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『ハリウッド白熱教室』

コメント (2)
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