15日まで開催されていた「東京国際レズビアン & ゲイ映画祭」に行ってきた。
前回開催時は「一」観客として、今回は「一」取材者として。
「ゲイ & レズビアン」ではなく「レズビアン & ゲイ」という表記は、時代だろうか。
それはともかく。
満員御礼とはいかないものの、そこそこの盛況で、これは東京ゆえか、地方でやったらどうなのかな・・・と思った。
セクシャル・マイノリティ(Sexual Minority)、つまり性的少数者。
同性愛者だけでない、両性愛者、性同一性障害などを含む総称。
自分?
坊主、ヒゲ、ガタイのよさ―という三大要素? が備わっているため、ときどき「ゲイっちゃあ、ゲイじゃない?」と勘違いされることも多いが、完全なる異性愛者である。
あるが、ロリータ嗜好を持ち、広義の意味ではセクシャル・マイノリティなのかもしれない。
というか自分、マイノリティということばに弱い。
「そっち側」に属したいという、少し歪んだ感覚。
オメーなんかお呼びじゃないんだ―といわれそうだが、この感覚が分かるひと、けっこう居るのではないか。
ただ自分は生きづらいと感じたり、悩んだりしたことはない。
むしろアピールして喜んでいるようなところがあり、しかしこの映画祭は、そういうキチガイにも優しく微笑んでくれる懐の深さがある。
彼ら彼女らを主人公とする映画、小説、漫画、舞台は多い。
日常では日陰の存在であるからこそ焦点を当て、理解を深めてほしいとする意思の表れなんだと思う。
以下は、映画小僧が選んだセクシャル・マイノリティな映画10傑。
直球から変化球まで。
連続して触れるには体力が要るかもしれないが、あなたのこころに刺さるものが、きっとあるはず。
『ピンク・フラミンゴ』(72)
入門篇としては、少しハードルが高いかもしれない。
変態監督ジョン・ウォーターズ×ドラァグ・クイーンのディヴァインによる、どうかし過ぎているコメディ。
「世界で最も下品な人間は誰か、それを決めよう」―という、素敵に狂った物語。
『ブエノスアイレス』(97…トップ画像)
ウォン・カーワァイの傑作。
レスリー・チャンとトニー・レオンが同性愛者のカップルを熱演。
内容も切ないが、とにかく映像美にやられる。
『ボーイズ・ドント・クライ』(99)
性同一性障害に悩む「おんなのこ」の物語。
つるんでいた男子たちが「そのこと」に気づいてからの豹変ぶり、むごいが、なんとなくリアルで分からないでもない。
『800 TWO LAP RUNNERS』(94)
日本産の青春・性春映画。
スポーツモノの装いだが、比重は性のほうに傾いている。
『オルランド』(92)
時代も性別さえも超越していく、貴公子オルランドの物語。
演じるティルダ・スウィントンが中性的な雰囲気だから、リアリティ抜群。
映画史に残る傑作だと思うのだが、ちょっと扱いがひどい。
『ユージュアル・サスペクツ』(95)
初見でなんとなくゲイテイストが濃いな・・・と思っていたのだが、後年、監督ブライアン・シンガーがゲイであることを公表する。
あぁ、なるほど、、、と思った。
『クライング・ゲーム』(92)
異性愛者と自覚していても、なにが起こるか分からないってこと。
そういう物語を、こんなに粋なサスペンスにしているところ、これぞ映画のマジックだろう。
『ショートバス』(2006)
監督ジョン・キャメロン・ミッチェルといえば『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(2001)だろうが、敢えてこっちを。
冒頭の自慰シーンが変わっていて、もうこれだけで観たくないひとは席を立つかもしれないけれど・・・。
『モンスター』(2003…文末動画参照)
実在の殺人者アイリーン・ウォーノスを描く。
パートナー(クリスティーナ・リッチ好演!)と初めてキスをするシーンが素晴らしい。
『GONIN』(95)
たけしと木村一八は、ゲイのヒットマン・カップルだ。
※そうそう、このシーン。吹き替えだけど。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『フルオーケストラで観たい映画』
前回開催時は「一」観客として、今回は「一」取材者として。
「ゲイ & レズビアン」ではなく「レズビアン & ゲイ」という表記は、時代だろうか。
それはともかく。
満員御礼とはいかないものの、そこそこの盛況で、これは東京ゆえか、地方でやったらどうなのかな・・・と思った。
セクシャル・マイノリティ(Sexual Minority)、つまり性的少数者。
同性愛者だけでない、両性愛者、性同一性障害などを含む総称。
自分?
坊主、ヒゲ、ガタイのよさ―という三大要素? が備わっているため、ときどき「ゲイっちゃあ、ゲイじゃない?」と勘違いされることも多いが、完全なる異性愛者である。
あるが、ロリータ嗜好を持ち、広義の意味ではセクシャル・マイノリティなのかもしれない。
というか自分、マイノリティということばに弱い。
「そっち側」に属したいという、少し歪んだ感覚。
オメーなんかお呼びじゃないんだ―といわれそうだが、この感覚が分かるひと、けっこう居るのではないか。
ただ自分は生きづらいと感じたり、悩んだりしたことはない。
むしろアピールして喜んでいるようなところがあり、しかしこの映画祭は、そういうキチガイにも優しく微笑んでくれる懐の深さがある。
彼ら彼女らを主人公とする映画、小説、漫画、舞台は多い。
日常では日陰の存在であるからこそ焦点を当て、理解を深めてほしいとする意思の表れなんだと思う。
以下は、映画小僧が選んだセクシャル・マイノリティな映画10傑。
直球から変化球まで。
連続して触れるには体力が要るかもしれないが、あなたのこころに刺さるものが、きっとあるはず。
『ピンク・フラミンゴ』(72)
入門篇としては、少しハードルが高いかもしれない。
変態監督ジョン・ウォーターズ×ドラァグ・クイーンのディヴァインによる、どうかし過ぎているコメディ。
「世界で最も下品な人間は誰か、それを決めよう」―という、素敵に狂った物語。
『ブエノスアイレス』(97…トップ画像)
ウォン・カーワァイの傑作。
レスリー・チャンとトニー・レオンが同性愛者のカップルを熱演。
内容も切ないが、とにかく映像美にやられる。
『ボーイズ・ドント・クライ』(99)
性同一性障害に悩む「おんなのこ」の物語。
つるんでいた男子たちが「そのこと」に気づいてからの豹変ぶり、むごいが、なんとなくリアルで分からないでもない。
『800 TWO LAP RUNNERS』(94)
日本産の青春・性春映画。
スポーツモノの装いだが、比重は性のほうに傾いている。
『オルランド』(92)
時代も性別さえも超越していく、貴公子オルランドの物語。
演じるティルダ・スウィントンが中性的な雰囲気だから、リアリティ抜群。
映画史に残る傑作だと思うのだが、ちょっと扱いがひどい。
『ユージュアル・サスペクツ』(95)
初見でなんとなくゲイテイストが濃いな・・・と思っていたのだが、後年、監督ブライアン・シンガーがゲイであることを公表する。
あぁ、なるほど、、、と思った。
『クライング・ゲーム』(92)
異性愛者と自覚していても、なにが起こるか分からないってこと。
そういう物語を、こんなに粋なサスペンスにしているところ、これぞ映画のマジックだろう。
『ショートバス』(2006)
監督ジョン・キャメロン・ミッチェルといえば『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(2001)だろうが、敢えてこっちを。
冒頭の自慰シーンが変わっていて、もうこれだけで観たくないひとは席を立つかもしれないけれど・・・。
『モンスター』(2003…文末動画参照)
実在の殺人者アイリーン・ウォーノスを描く。
パートナー(クリスティーナ・リッチ好演!)と初めてキスをするシーンが素晴らしい。
『GONIN』(95)
たけしと木村一八は、ゲイのヒットマン・カップルだ。
※そうそう、このシーン。吹き替えだけど。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『フルオーケストラで観たい映画』