Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ヘンクツ映画小僧版「午前十時の映画祭:日本篇」(後)

2013-07-05 00:15:00 | コラム
きのうのつづき。

あらためてルールを記しておくと・・・

いつもの「偏愛」を可能なかぎり殺し、

(1)映画史的に重要であること
(2)人気作、野心作を交互に選出すること、

そして、

(3)黒澤映画だらけになってしまうため、監督ひとりにつき一作のみとすること。


きのうは記し忘れたが・・・
さらに、

(4)リバイバル企画ゆえ、2000年代は敢えて省いている。


では、いってみよう。


(26)北野武、『キッズ・リターン』(96)

キタノ映画のなかで、おそらく最もポピュラーなもの。

(27)塚本晋也、『鉄男』(89)

チマチマ、ネチネチ創った映画を大スクリーンで観る。こういうのも悪くない。

(28)本多猪四郎、『ゴジラ』(54)

一級の娯楽作。

(29)塩田明彦、『どこまでもいこう』(99)

子どもを描いた映画のなかで、個人的にはいちばんよく出来ているかと。

(30)原一男、『ゆきゆきて、神軍』(87)

好きは大好き、嫌いは大嫌い、、、かもしれないが。

(31)成瀬巳喜男、『浮雲』(55)

森雅之が抜群にいい。

(32)内田吐夢、『飢餓海峡』(65)

フィルムの特性を活かした実験色の強い映画なので、劇場で対峙しなければ意味がないのかもしれない。

(33)大林宣彦、『ふたり』(91)

姉妹のファンタジックな物語を150分かけて・・・ちょっと長いかもしれないが、ふたりの女優の魅力で押し切っている。

(34)藤田敏八、『八月の濡れた砂』(71)

いかにも70年代。しかし現代のアンちゃんネーちゃんが観ても、なにか感じ入るものがあるんじゃないか。

(35)工藤栄一、『十三人の刺客』(63)

隠れファン? の多い名作。確かに文句なしの面白さ。

(36)熊井啓、『海と毒薬』(86)

社会派の雄による最高傑作かと。

(37)柳町光男、『十九歳の地図』(79…文末動画参照)

全国の、自称負け犬の少年少女たちへ。

(38)石井聰亙、『逆噴射家族』(84)

もうひとつの『家族ゲーム』。

(39)阪本順治、『トカレフ』(94)

わけの分からない怖さがある。公開当時から「評価が低過ぎる!」と、ひとりで怒っていた。

(40)石井隆、『夜がまた来る』(94…トップ画像)

雨と夜が巧い石井映画は、やっぱりスクリーンで。

(41)三池崇史、『DEAD OR ALIVE 犯罪者』(99)

劇場が一体感で包まれると思う。とくにラスト。

(42)佐藤純弥、『新幹線大爆破』(75)

多くのひとに観てほしい。出来れば米産の『スピード』(94)と同時上映で。

(43)平山秀幸、『愛を乞うひと』(98)

原田美枝子に尽きる。

(44)深作欣二、『仁義なき戦い』(73)

全シリーズを一気で観るのもいい。

(45)周防正行、『シコふんじゃった。』(91)

モックンを初めて俳優と認識した作品。

(46)中原俊、『コキーユ』(98)

切ないラブストーリーを、敢えてひとりで観たい。

(47)黒沢清、『CURE キュア』(97)

黒沢清のいいところが、全部出ている。

(48)崔洋一、『十階のモスキート』(83)

いまの内田裕也しか知らないひとに。

(49)相米慎二、『台風クラブ』(85)

とくに、映画を学ぶ学生に観てほしい。

(50)森一生、『ある殺し屋』(67)

個人的には、現代劇の雷蔵が好きだ。


・・・ふぅ、疲れた。

興行的に成功するかどうかは、ちょっと疑問だが汗汗

外国映画篇は、数日後に。





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明日のコラムは・・・

『図に乗るTシャツ野郎』

コメント (2)
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