Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ヘンクツ映画小僧版「午前十時の映画祭:外国篇」(後)

2013-07-10 00:15:00 | コラム
きのうのつづき。

あれも抜けている、これも抜けている。

ぜんっぜん、足りない。

せめて100本にしないと―と思ったが、それをいったら切りがないので。


あらためてルールを・・・。

(1)映画史的に重要であること
(2)人気作、野心作をバランスよく選出すること、
(3)監督ひとりにつき一作のみとすること、
(4)リバイバル企画ゆえ、2000年代は敢えて省いている
(5)本家の映画祭で取り上げているものも「含まれる場合がある」


では、どうぞ。

(26)デヴィッド・リンチ、『ブルーベルベッド』(86)

アメリカン・インディーズの、真の夜明け―そういう映画だったような気がする。

(27)マイケル・チミノ、『ディア・ハンター』(78…トップ画像)

極論をいってしまえば、ベトナム戦争の「おかげ」で、米国映画は沢山の傑作を生むことが出来た。

(28)スタンリー・キューブリック、『博士の異常な愛情』(64…文末動画参照)

強烈のヒトコト。

(29)ウディ・アレン、『カイロの紫のバラ』(85)

映画好きであれば、スクリーンで拝んでおきたい。

(30)リュック・ベッソン、『ニキータ』(90)

結局ベッソンは、これを超える映画を創れていないと思う。

(31)ブライアン・デ・パルマ、『キャリー』(76)

凝りに凝ったカメラワークを堪能したい。

(32)オーソン・ウェルズ、『オセロ』(52)

映画史的にはもちろん『市民ケーン』(41)だが、作品のインパクトはこっちのほうが何倍も上。

(33)スティーブン・スピルバーグ、『激突!』(71)

イヤになってしまう、これを20代で撮ったなんて・・・。

(34)セルジオ・レオーネ、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)

切ないギャング映画なんて、自分にとっては初めてだった。

(35)ロベルト・ロッセリーニ、『無防備都市』(45)

映画とリアリズムが出会った衝撃。

(36)ジョン・マクティアナン、『ダイハード』(88)

アクション映画の歴史を「大きく」変えた。

(37)マーティン・スコセッシ、『レイジング・ブル』(80)

トラビスは何度もスクリーンで対峙する機会があるので、敢えてこっち。

(38)シルベスター・スタローン、『ロッキー2』(79)

ほんとうにスライが演出したのか? と疑いたくなるほど、ちゃんとしている。

(39)ジョン・シュレシンジャー、『真夜中のカーボーイ』(69)

アメリカン・ニューシネマのなかで、いちばん好きだ。

(40)サム・ペキンパー、『ガルシアの首』(74)

ミニシアターでしかかかりそうにない映画だからこそ、こういう機会に大スクリーンで。

(41)ロバート・ワイズ、『スタートレック』(79)

名匠のキャリアのなかで、最大の異色作を。

(42)ルキノ・ヴィスコンティ、『ルートヴィヒ』(72)

アートだ! アートがここにある!! 浸りましょう。

(43)サム・ライミ、『死霊のはらわた』(81)

有り余るエネルギー。それだけで映画を撮っちゃった。

(44)ウィリアム・フリードキン、『エクソシスト』(73)

サム・ライミの対比として、知性さえ感じさせる一級のホラーを。もちろん、双方とも褒めことばである。

(45)アラン・パーカー、『ミッドナイト・エクスプレス』(78)

パーカーは、あきらかに過小評価されている。

(46)ジョエル&イーサン・コーエン兄弟、『赤ちゃん泥棒』(87)

コーエン兄弟の入門篇としては、これがいちばん。

(47)ジャッキー・チェン、『プロジェクトA』(83)

自分の青春。

(48)ホウ・シャオシェン、『非情城市』(89)

アジア映画の夜明け。

(49)アンジェイ・ワイダ、『灰とダイヤモンド』(58)

生ゴミのように息絶える主人公。切なくて痛くて、でも映画としては最高だ。

(50)ジェーン・カンピオン、『エンジェル・アット・マイ・テーブル』(90)

女性監督がひとりで申し訳ない。新鮮な感動を覚えたが、じつはいちどしか観ておらず、きっちりスクリーンで再見したい。


※映画史上で最も「耳」の優れた監督は、やはりキューブリックだと思う




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『いつも、ギラギラする日』

コメント (3)
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