れんたるびで「お」→「お」ーるないとじょうえい(オールナイト上映)
映画小僧は「先行上映」とか「オールナイト上映」とか、そういうものに弱い。
それを聞いただけで疼くというか、もうジッとしていられない。
オールナイト―なんかもう、甘美でさえある響き。あぁ素晴らしい。
興行主が贈る、映画小僧への最高のプレゼントなんじゃないか、、、なんて。
深夜に始まり、明け方に終わる。
ただそれだけのことなのに、特別な夜を過ごした気分にさせてくれる。
たとえ作品がつまらなかったとしても・・・まぁ限度はあるけれど、☆の数でいうと昼間に観たときは☆3つでも、オールナイトの一本として観れば、☆4つあげたくなったりもする。
感覚としては屋外上映に近い特別感というか、
自分はそのくらいオールナイト上映というありかたが好きで、しょっちゅう「体感」しに劇場に足を運んでいる。
自律神経失調症になってしまった友人から、
「そんな観かたを繰り返していたら、体内時計が狂っちゃうよ」
と注意を受けたが、たぶん自分は生まれたときから狂いまくっているのだろう、現在は不眠症体質だし、そこいらへんは気にしたことがない。
きのうもそうだったが・・・
映画のエピソードを記す際、必ずといっていいほど「田舎で過ごした少年期」と「上京してきたころ」の対比を描くことになる。
オールナイト上映もその例に漏れず、、、というか、いまでこそシネコンが建ってそれも可能になったが、場末の劇場がオールナイト上映など出来るはずもなく、
だから自分にとってオールナイト上映、イコール都会―みたいな幻想を抱いていた。
田舎に居るとそれが体感出来ないから、代わりに家でビデオを流し続け、そのまま朝を迎えたりもしていた。
幻想が、そーとー大きかったのだろう、自分は、上京して5日後にオールナイト上映を体感したのである。
刺激的だったなぁ。
おとなになった気分に浸ったなぁ。
そのときの映画は、クソのつくつまらなさだったけれど!
さて。
最も記憶に残るオールナイト上映は?
考えてみ・・・るまでもなく、3秒で決まった。
いまは亡き渋谷パンテオンで開催された、『デヴィッド・リンチNight』である。
『ロスト・ハイウェイ』(97…トップ画像)日本公開にあわせ、
『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 』(92)と『ワイルド・アット・ハート』(90)の三本立てオールナイトが実現!!
萌えたし、燃えた。
映画学校時代の同級生3人と観に行く。
リンチで大劇場が埋まるか? と疑問に思ったが、驚くべきことに「ほぼ」満員だった。
おそらく『ツイン・ピークス』効果の「余波」が、日本にだけ残っていたのだろう。(実際、このドラマシリーズを最も熱狂的に受け入れたのは日本だったとされている)
リンチは実験色濃厚で難解な映画を創るアートキチガイであり、「好き」を自称するひとでも一晩で3本はしんどい・・・と思ったのかどうか、劇場では無料で『リアルゴールド』が配られ、なんかそういうプレゼントまで粋だと感じ、確実に100を超えるオールナイト経験があっても、瞬時にこの企画をベストワンに挙げることが出来る。
ん?
行ったことがない?
それはもったいない。
ほんとうにもったいない。
映画好きなら、ぜひ体感しましょう。
※『ロスト・ハイウェイ』日本版予告編
次回のしりとりは・・・
おーるないとじょうえ「い」→「い」ぶしぎん。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『夜の夢こそ、まこと―2日遅れの金魚忌』
映画小僧は「先行上映」とか「オールナイト上映」とか、そういうものに弱い。
それを聞いただけで疼くというか、もうジッとしていられない。
オールナイト―なんかもう、甘美でさえある響き。あぁ素晴らしい。
興行主が贈る、映画小僧への最高のプレゼントなんじゃないか、、、なんて。
深夜に始まり、明け方に終わる。
ただそれだけのことなのに、特別な夜を過ごした気分にさせてくれる。
たとえ作品がつまらなかったとしても・・・まぁ限度はあるけれど、☆の数でいうと昼間に観たときは☆3つでも、オールナイトの一本として観れば、☆4つあげたくなったりもする。
感覚としては屋外上映に近い特別感というか、
自分はそのくらいオールナイト上映というありかたが好きで、しょっちゅう「体感」しに劇場に足を運んでいる。
自律神経失調症になってしまった友人から、
「そんな観かたを繰り返していたら、体内時計が狂っちゃうよ」
と注意を受けたが、たぶん自分は生まれたときから狂いまくっているのだろう、現在は不眠症体質だし、そこいらへんは気にしたことがない。
きのうもそうだったが・・・
映画のエピソードを記す際、必ずといっていいほど「田舎で過ごした少年期」と「上京してきたころ」の対比を描くことになる。
オールナイト上映もその例に漏れず、、、というか、いまでこそシネコンが建ってそれも可能になったが、場末の劇場がオールナイト上映など出来るはずもなく、
だから自分にとってオールナイト上映、イコール都会―みたいな幻想を抱いていた。
田舎に居るとそれが体感出来ないから、代わりに家でビデオを流し続け、そのまま朝を迎えたりもしていた。
幻想が、そーとー大きかったのだろう、自分は、上京して5日後にオールナイト上映を体感したのである。
刺激的だったなぁ。
おとなになった気分に浸ったなぁ。
そのときの映画は、クソのつくつまらなさだったけれど!
さて。
最も記憶に残るオールナイト上映は?
考えてみ・・・るまでもなく、3秒で決まった。
いまは亡き渋谷パンテオンで開催された、『デヴィッド・リンチNight』である。
『ロスト・ハイウェイ』(97…トップ画像)日本公開にあわせ、
『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 』(92)と『ワイルド・アット・ハート』(90)の三本立てオールナイトが実現!!
萌えたし、燃えた。
映画学校時代の同級生3人と観に行く。
リンチで大劇場が埋まるか? と疑問に思ったが、驚くべきことに「ほぼ」満員だった。
おそらく『ツイン・ピークス』効果の「余波」が、日本にだけ残っていたのだろう。(実際、このドラマシリーズを最も熱狂的に受け入れたのは日本だったとされている)
リンチは実験色濃厚で難解な映画を創るアートキチガイであり、「好き」を自称するひとでも一晩で3本はしんどい・・・と思ったのかどうか、劇場では無料で『リアルゴールド』が配られ、なんかそういうプレゼントまで粋だと感じ、確実に100を超えるオールナイト経験があっても、瞬時にこの企画をベストワンに挙げることが出来る。
ん?
行ったことがない?
それはもったいない。
ほんとうにもったいない。
映画好きなら、ぜひ体感しましょう。
※『ロスト・ハイウェイ』日本版予告編
次回のしりとりは・・・
おーるないとじょうえ「い」→「い」ぶしぎん。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『夜の夢こそ、まこと―2日遅れの金魚忌』