格闘家の桜庭和志が好きだ。
好きを超えて、尊敬している―とまでいえるアスリートは、たったひとりだけである。
若いころはそんなことなかったが、21世紀以降の桜庭さんは入場時に「既に」満身創痍状態である。
【満身創痍】…からだじゅうが傷だらけの様子。また、ひどく非難されて痛めつけられること。▽「満身」はからだじゅうの意。「創」「痍」はともに傷のこと。
左右の膝にサポーターはもちろん、ときに腕にまで包帯が巻きつけられている。
かつてファンタジスタと呼ばれた男の大きな代償であり、しかしそれは、大いなる勲章でもあるはずだ。
というわけで、またまた怪我にまつわる話を展開してみたい。
映画で描かれる怪我は、受け手への配慮として「怪我そのものを見せない」演出もあれば、その逆に「敢えて見せる」演出もある。
後者の場合はそれが過剰だと露悪趣味などと批判される場合もあるが、監督だってバカじゃない、そこには深い意図があったりするのだが、理解されないことも多くてね・・・
10傑には漏れたものの、
QTタランティーノによる「耳切りダンス」や、
スコセッシ×デ・ニーロによる「売春宿での殺戮」、
三池×浅野による「サド・マゾの大乱闘」などなど、
痛くておぞましい血の演出(の、数々)というものは、「裏」映画史的な面白さがあり、
「有名な映画を一通り観てきた」中級者にとっての新しい楽しみかたを提供する側面があるのだと思う。
たぶん、ね。
以下、自分が選出した「映画で描かれた印象的な怪我」の10傑。
素人の視点ではあるが、全治がどのくらいかも推測してみた。
玄人さんに聞きたい、この診断、あってます?笑
(1)『トゥルー・ロマンス』(93…トップ画像)
アラバマ(パトリシア・アークエット)、全治1ヶ月
ヤクザにボッコボコにされる元コールガール。
愛する彼を守るためなら、なにをされても口を割らないぜ。
(2)『用心棒』(61)
桑畑三十郎(三船敏郎)、全治1ヶ月
リンチに遭っても回復が早そうなのは、彼が「そういう生きかた」をしてきたからだろう。
三十郎は、ピストルさえ怖がらないのだ。
(3)『マラソンマン』(76)
ベーブ(ダスティン・ホフマン)、全治3ヶ月
椅子に縛りつけられ、マシーンで歯を削られる。
嫌な拷問だ、これだったら顔面を何度も殴られるほうが気楽? だよね。
(4)『ユージュアル・サスペクツ』(95)
謎の? ハンガリー人、全治6ヶ月
大火傷を負いつつ、彼の命を狙っているであろう黒幕(=カイザー・ソゼ)の存在に怯え続ける。
痛くて怖くて・・・死んだほうがマシと思っていたことだろう。
(5)『ダイハード』(88)
ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)、全治2ヶ月
怪我の大半が「足の裏」であり、数日間は歩行困難だろう。
命がけで守った奥さんに介抱してもらってね。
(6)『アウトレイジ』(2010)
村瀬組組長(石橋蓮司)、全治6ヶ月
『マラソンマン』と同じように歯をやられるが、このひとの場合、歯というよりは「口内全体」である。
喋ることが出来ない、モノも喰えない・・・これで笑えるのだから、さすが北野映画。
(7)『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88)
ケン(マイケル・ペイリン)、全治2週間
証人である老婦人の命を奪おうとする「度に」自分が怪我をするという、間抜けなキャラクター。
来年、モンティ・パイソンが一時的に復活するんだってね!!
(8)『リーサルウェポン』(87)
マーティン・リッグス(メル・ギブソン)、全治2週間
脱臼しても自分で治してしまうほどの男なので、拷問もヘッチャラさ!
(9)『ランボー』(82)
ジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)、全治1ヶ月
リッグスもそうだし、ベトナム帰還兵の特徴だろうか、ランボーも「当たり前のように」自分で怪我の治療をする。
核戦争が起こっても生き残るのは、こういう男たちだ。
(10)『ロボコップ』(87)
アレックス・マーフィー(ピーター・ウェラー)、全治12ヶ月
最新医療とSF的発想のおかげで、死んだ人間が生き返った。ロボット刑事として。
しかし「こころ」がそのままだっため、彼のアイデンティティーに危機が訪れるのだった。
※ 痛いの大丈夫なひとだけ、観ましょうね ※
※※ きょうの「骨々ロック」 ※※
怪我15日目―。
医師を信じれば、あと15日で完治のはず。
「ふつうなら、もっと痛がっているはず」と褒めてくれた? 医師なので、自分はこのひとを信じる。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(61)』
好きを超えて、尊敬している―とまでいえるアスリートは、たったひとりだけである。
若いころはそんなことなかったが、21世紀以降の桜庭さんは入場時に「既に」満身創痍状態である。
【満身創痍】…からだじゅうが傷だらけの様子。また、ひどく非難されて痛めつけられること。▽「満身」はからだじゅうの意。「創」「痍」はともに傷のこと。
左右の膝にサポーターはもちろん、ときに腕にまで包帯が巻きつけられている。
かつてファンタジスタと呼ばれた男の大きな代償であり、しかしそれは、大いなる勲章でもあるはずだ。
というわけで、またまた怪我にまつわる話を展開してみたい。
映画で描かれる怪我は、受け手への配慮として「怪我そのものを見せない」演出もあれば、その逆に「敢えて見せる」演出もある。
後者の場合はそれが過剰だと露悪趣味などと批判される場合もあるが、監督だってバカじゃない、そこには深い意図があったりするのだが、理解されないことも多くてね・・・
10傑には漏れたものの、
QTタランティーノによる「耳切りダンス」や、
スコセッシ×デ・ニーロによる「売春宿での殺戮」、
三池×浅野による「サド・マゾの大乱闘」などなど、
痛くておぞましい血の演出(の、数々)というものは、「裏」映画史的な面白さがあり、
「有名な映画を一通り観てきた」中級者にとっての新しい楽しみかたを提供する側面があるのだと思う。
たぶん、ね。
以下、自分が選出した「映画で描かれた印象的な怪我」の10傑。
素人の視点ではあるが、全治がどのくらいかも推測してみた。
玄人さんに聞きたい、この診断、あってます?笑
(1)『トゥルー・ロマンス』(93…トップ画像)
アラバマ(パトリシア・アークエット)、全治1ヶ月
ヤクザにボッコボコにされる元コールガール。
愛する彼を守るためなら、なにをされても口を割らないぜ。
(2)『用心棒』(61)
桑畑三十郎(三船敏郎)、全治1ヶ月
リンチに遭っても回復が早そうなのは、彼が「そういう生きかた」をしてきたからだろう。
三十郎は、ピストルさえ怖がらないのだ。
(3)『マラソンマン』(76)
ベーブ(ダスティン・ホフマン)、全治3ヶ月
椅子に縛りつけられ、マシーンで歯を削られる。
嫌な拷問だ、これだったら顔面を何度も殴られるほうが気楽? だよね。
(4)『ユージュアル・サスペクツ』(95)
謎の? ハンガリー人、全治6ヶ月
大火傷を負いつつ、彼の命を狙っているであろう黒幕(=カイザー・ソゼ)の存在に怯え続ける。
痛くて怖くて・・・死んだほうがマシと思っていたことだろう。
(5)『ダイハード』(88)
ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)、全治2ヶ月
怪我の大半が「足の裏」であり、数日間は歩行困難だろう。
命がけで守った奥さんに介抱してもらってね。
(6)『アウトレイジ』(2010)
村瀬組組長(石橋蓮司)、全治6ヶ月
『マラソンマン』と同じように歯をやられるが、このひとの場合、歯というよりは「口内全体」である。
喋ることが出来ない、モノも喰えない・・・これで笑えるのだから、さすが北野映画。
(7)『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88)
ケン(マイケル・ペイリン)、全治2週間
証人である老婦人の命を奪おうとする「度に」自分が怪我をするという、間抜けなキャラクター。
来年、モンティ・パイソンが一時的に復活するんだってね!!
(8)『リーサルウェポン』(87)
マーティン・リッグス(メル・ギブソン)、全治2週間
脱臼しても自分で治してしまうほどの男なので、拷問もヘッチャラさ!
(9)『ランボー』(82)
ジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)、全治1ヶ月
リッグスもそうだし、ベトナム帰還兵の特徴だろうか、ランボーも「当たり前のように」自分で怪我の治療をする。
核戦争が起こっても生き残るのは、こういう男たちだ。
(10)『ロボコップ』(87)
アレックス・マーフィー(ピーター・ウェラー)、全治12ヶ月
最新医療とSF的発想のおかげで、死んだ人間が生き返った。ロボット刑事として。
しかし「こころ」がそのままだっため、彼のアイデンティティーに危機が訪れるのだった。
※ 痛いの大丈夫なひとだけ、観ましょうね ※
※※ きょうの「骨々ロック」 ※※
怪我15日目―。
医師を信じれば、あと15日で完治のはず。
「ふつうなら、もっと痛がっているはず」と褒めてくれた? 医師なので、自分はこのひとを信じる。
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(61)』