Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

はったりでいきたい。

2013-12-30 00:30:00 | コラム
某日―。
本年最後の忘年会に参戦する。

男子4女子4の、映画小僧の集い。

怪我人としての参加なので、もちろん酒はNG。
不味いとは思わないが、烏龍茶だけで5時間をやり過ごす。

けっ。
クソつまらないぜ。

いや、忘年会じゃなくてね、アルコールを浴びれないことが。


ふだんは「お座敷」を好むが、身体のために「テーブル席」を。
さらにいえば移動が難儀なので、1次会/2次会と分けることなく、18時~23時まで同じ居酒屋で過ごした。
さらにさらにいえば、ほんとうは新宿で開かれるはずだったのに、自分の庭である町田に変更されたのだった。

みんなに気を使ってもらって、ただただ恐縮。
ゆえに、エラソーな映画論もこの日は「ひかえめ」なのである。


で、お開きの23時。

自分以外の男子は「そこそこ」ぐでんぐでん状態、女子たちは「彼らじゃ役に立たないから、まっき~、駅まで送って♪」などという。

駅まで割と遠いので、不安だ・怖い、、、というのである。

町田/相模原の治安はいいとはいえない、少し前もキチガイがブロック片を振り上げ、女子高生を襲った。
ふだんなら「まかせとけ!!」と快諾するのだが、わが「はったり精神」が少し揺らいだ。

「けどさ、いまの自分の状態じゃ、なにかあっても助けられないかもよ」
「一緒に歩いてくれるだけで、いい~~~の♪」
「うん、そう。それでなくとも胸板が厚いのに、バンドしているから余計に厚くなってる。まっき~がそばに居たら、ヘンな奴らは寄ってこないはず」

・・・・・。

「そう?」
「うん、そう」
「・・・じゃあ、まかせとけ!」

本望だよ、女子にそう思われる・いわれるなんていうのは。
怪我しているにも関わらず、頼られているのだから。


「とくにきょうはシラフだから、ふらふら歩くことはないし、いつもより頼りになるかも(笑)」・・・そんな風にいわれながら彼女たちを送り、怯んでいた自分を恥じた。

なに「はったり精神」が揺らいでいるんだよって。

イケメンじゃあない、性的魅力だって「それほど?」でもない自分が女子にモテるとしたら、ここしかないだろうって。

自信を取り戻した自分に憑依したのは、『用心棒』(61)の桑畑三十郎である。

三十郎はめっぽう強いし、戦績も(たぶん)負けなしだろう。

では三十郎がいつも自信満々かというと、そんなことはなかったはずだ。

「椿」にしろ「桑畑」にしろ、不安は不安。
だから内緒話を盗み聞きするし、口が達者な婦人に翻弄されたりもする。

それでも最後に勝てたのは、それはやっぱり「はったり精神」があったからなんじゃないか。

相手が2mを超すバケモノでも、ピストルという未知の武器を持ったものでも、
金八先生じゃないが「彼もひとなり、我もひとなり」と唱えて恐怖心を消し去り、
ファイターが「俺は最強。」と思い込むように、相手に向かっていったんじゃないか。

弱っちゃいけねぇ。


昔は冗談で多用していた「はったり」を、いま、この瞬間、真に大事なものとして捉え直したのだった。


※ なんてワクワクするオープニングだろうか!! ※





※※ きょうの「骨々ロック」 ※※

怪我18日目―。

買い物をしたいが、あまり重いものは運べないので、初めて「宅配スーパー」を利用する。

ウチの団地は高齢者が多いから、ほぼ毎日トラックを見かけたが・・・
まさか自分が、この歳で利用するとは思わなかったな~。

で、大晦日の鍋用の食材をそろえた。

取材の仕事はきのうで最後だったので、きょう・あすは身体のため、肉を喰らって、ゆっくり過ごすことにしよう。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』

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明日のコラムは・・・

『やけくそ大晦日』

コメント (1)
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