Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

杖と性欲

2013-12-26 00:30:00 | コラム
まぁ一般誌ではないものの、雑誌に駄文を載せて日銭を稼ぐ身として、フツウのひと以上に雑誌に目を通す習慣というものがついている。

で、最近の傾向。
『文春』も『現代』も『新潮』もそうだが、性への煽りが尋常じゃない。

ん?

昔からそうだった?

かもしれないが、最近のはちょっとちがう。
大きく分けてふたつ、女性器の謎に迫るものと、老後のセックスに迫るもの。
きょうテーマにしたいのは、後者のほうである。

「死ぬまでセックス」とか「60歳からのセックス」とか、煽りかたはどの雑誌も似たり寄ったり。
なんとなくカネのにおいがして、どっかの性産業が背後で操っているのかな・・・と疑ってしまうほどに露骨である。

実際はどうなのか。

バイアグラの効果もあって、確かにオヤジさんたちは元気らしい。

というのも自分、ある事情により、ラブホテルの客情報に明るいのである。

都内+横浜で営業する複数のラブホテルの調査結果―そのすべてを公表するわけにはいかないが、利用者の内訳を簡単に示せば・・・


20代の恋人
30~50代の不倫カップル
60代以上の男性


の順に多い。


60代以上の男性、その相手は?

ほとんどが、デリヘル嬢なのである。


この世界について暗いひとのために軽く解説すると・・・
デリバリーヘルス―出張の風俗嬢という意味である。

かつて自分も、デリヘルに夢中になった。

独り暮らしゆえ、ホテルを利用したことはない。
自宅に風俗嬢を呼ぶという行為が、なんというか、ちょっとしたファンタジーで、それでいて恋人感覚を味わえるというリアリティもあり、抜け出すのに「そーとー」な努力を必要としたっけ。

ちなみに様々なオプションがあり、自分はいつも体操服にブルマーを要求したのであった。


自分のことなんか、どーでもいいんだ。
助平が治まらないジジイの話である。

ときに、杖をついて歩くジイサンがホテルにやってくる。

大抵が先にひとりで入り、その10分後にデリヘル嬢が入室という流れ。

デリヘル嬢の年代も様々で、ぴっちぴちなギャルも居れば中年女性も居るし、ジイサンと同世代の初老の婦人? も居たりする。

女子高生をカネで買うより良心的であるが、でも、なんか笑ってしまうのだよね。
杖をついて歩くのに、アッチは元気だぞと。

いや、最後まで「いたしている」かどうかは定かではない。
ひょっとするとフレッシュな肢体を拝みたいだけでカネを出しているのかもしれないし、触っただけで満足しているのかもしれない。

笑ってしまうというのは、だからバカにしているのではなくって、いじましいなぁと。
そうして30年後の自分が、同じことをしていそうだなぁ、、、と。

その前に死んじゃっている可能性も高いし、女性は顔をしかめることだろう、
けれども、ジイサンたちを見て「ちょっと」元気が出るのも事実、ああなりたいとは思わないが、杖と性欲という矛盾しているっぽい生きかたも可能なんだと教えられた気がして、あらためて「生きよう。」と思った年の瀬なのである。


※個人的に、本年度ベストの楽曲。




※※ きょうの「骨々ロック」 ※※

怪我14日目―。

妙な体勢を取らなければ痛みを感じることは滅多にないので、痛み止めの薬を飲むことをやめた。

湿布も必要なくなったので、治療のためにしているのは「きつめにバンドを巻く」のみ。

防弾チョッキを装着している感じで、強くなったという錯覚に「一瞬だけ」襲われるが、いま暴漢がやってきても、女子ひとりさえ守り切る自信がない。

怪我をすると人間、精神的にも弱るものなんだねぇ・・・。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』

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明日のコラムは・・・

『満身創痍チャンピオン』

コメント (4)
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